【2025年10月最新】マイクラのJava版と統合版をクロスプレイで遊ぶ!GeyserMCの完全設定ガイド

目次

冒頭の直接回答

マインクラフトのJava版と統合版は、通常は別々のプラットフォームで動作するため直接クロスプレイできませんが、Geyserプラグイン(またはGeyserMCプロキシ)を導入すれば可能になります。これにより、Java版サーバーに統合版プレイヤーが接続でき、友達とプラットフォームの垣根を越えて一緒にプレイできます。VPSサーバーやローカルサーバーにGeyserとFloodgateをセットアップすることで、2025年現在も安定した環境でクロスプレイが楽しめます。

要点

  • Java版と統合版のクロスプレイは公式にはサポートされていないが、Geyserプラグイン(GeyserMC)を使えば実現可能
  • GeyserとFloodgateの2つのプラグインをJava版サーバーに導入することで、統合版プレイヤーが接続できる
  • 自宅サーバーまたはVPSレンタルサーバーでのセットアップが必要で、初心者でも30分程度で構築可能
  • 統合版プレイヤーは独自のMicrosoftアカウント認証不要で参加できる(Floodgate使用時)
  • 公式Realmsではクロスプレイ不可、自前のサーバー環境が必須

Java版と統合版の違いとクロスプレイが難しい理由

異なるコードベースとプロトコル

マインクラフトJava版と統合版(Bedrock Edition)は、根本的に異なるプログラミング言語とネットワークプロトコルで開発されています。

  • Java版:Java言語で開発、PC(Windows/Mac/Linux)専用、MOD文化が豊富
  • 統合版:C++言語で開発、スマホ・Switch・Xbox・PS・PC(Windows)など多数のデバイスに対応

このため、公式のマルチプレイサーバーでは互換性がなく、通常は同じエディション同士でしかプレイできません。

クロスプレイを可能にする技術「Geyser」

GeyserMCは、統合版のプロトコルをJava版のプロトコルに変換するオープンソースのプロキシ/プラグインです。これにより、Java版サーバーに統合版クライアントが接続できるようになります。

GeyserMC公式サイト


Geyserプラグインとは?仕組みと最新バージョン

Geyserの仕組み

Geyserは、統合版クライアントから送られてくるパケット(データ)を受け取り、それをJava版サーバーが理解できる形式に変換して転送します。逆方向も同様で、Java版サーバーからの情報を統合版クライアント向けに変換します。

最新バージョンと対応状況(2025年10月現在)

  • Geyser最新版:Build 715以降(Minecraft 1.21.x対応)
  • Floodgate最新版:Build 129以降
  • 対応サーバーソフト:Spigot、Paper、Purpur、Velocity、BungeeCordなど主要なサーバーソフトウェアに対応
  • 統合版の最新アップデート(1.21.50など)にも随時対応しており、開発は活発

公式ダウンロードページ:https://geysermc.org/download


クロスプレイ実現に必要なもの

クロスプレイサーバーを構築するには、以下が必要です。

ハードウェア・環境

  • 自宅サーバーまたはVPSレンタルサーバー(推奨:メモリ4GB以上、CPU 2コア以上)
  • ポート開放が可能なネットワーク環境(自宅の場合はルーター設定が必要)
  • Java版マインクラフトサーバー(PaperまたはSpigot推奨)

必須プラグイン

  1. Geyser-Spigot(Java版サーバー用プラグイン)
  2. Floodgate-Spigot(統合版プレイヤーの認証をバイパスするプラグイン)

推奨環境

  • OS:Ubuntu 22.04 LTS、Windows Server 2022、またはDebian 11
  • Javaバージョン:Java 21(Minecraft 1.20.5以降対応)
  • サーバーソフト:PaperMC 1.21.x(軽量で高パフォーマンス)

【手順解説】Geyserを使ったクロスプレイサーバーの構築方法

ステップ1:Java版サーバーのセットアップ

まず、Java版のマインクラフトサーバーを構築します。ここではPaperMCを例に説明します。

  1. PaperMCの最新版をダウンロードhttps://papermc.io/downloads
  2. サーバーフォルダを作成し、ダウンロードしたpaper.jarを配置
  3. コマンドで起動:
   java -Xms2G -Xmx4G -jar paper.jar --nogui
  1. eula.txtを開き、eula=trueに変更して再起動
  2. サーバーが正常に起動したら、server.propertiesでポート番号(デフォルト25565)を確認

ステップ2:GeyserとFloodgateのダウンロードと配置

  1. GeyserMC公式ダウンロードページから以下をダウンロード:
  • Geyser-Spigot(最新ビルド)
  • Floodgate-Spigot(最新ビルド)
  1. ダウンロードした.jarファイルを、サーバーフォルダ内のpluginsフォルダに配置
  2. サーバーを再起動

ステップ3:Geyserの設定ファイル編集

サーバー起動後、plugins/Geyser-Spigot/config.ymlが自動生成されます。以下の項目を編集します。

bedrock:
  address: 0.0.0.0  # 統合版クライアントが接続するIPアドレス(自動でサーバーIPに)
  port: 19132       # 統合版用ポート番号(デフォルトのまま推奨)

remote:
  address: 127.0.0.1  # Java版サーバーのアドレス(同じサーバーなら127.0.0.1)
  port: 25565         # Java版サーバーのポート番号

auth-type: floodgate  # Floodgateを使う場合はこれに設定

編集後、サーバーを再起動して設定を反映させます。

ステップ4:ポート開放とファイアウォール設定

統合版プレイヤーが接続するため、UDP 19132番ポートを開放します。

  • 自宅サーバーの場合:ルーターの管理画面でポートフォワーディング設定を追加
  • VPSの場合:ファイアウォール(ufw、iptablesなど)でUDP 19132を許可
# Ubuntuでufwを使う場合
sudo ufw allow 19132/udp
sudo ufw reload

ステップ5:動作確認

  • Java版クライアントで通常通り接続:サーバーIP:25565
  • 統合版クライアント(スマホ・Switch等)で接続:「サーバー」タブから「サーバーを追加」し、サーバーIPポート19132を入力

統合版プレイヤーの名前の先頭に「.」(ドット)が自動で付加されます(Floodgateの仕様)。


統合版プレイヤーの接続方法

スマートフォン(iOS/Android)

  1. マインクラフト統合版を起動
  2. 「遊ぶ」→「サーバー」タブを選択
  3. 画面下部の「サーバーを追加」をタップ
  4. 以下を入力:
  • サーバー名:任意の名前
  • サーバーアドレス:Java版サーバーのIPアドレス
  • ポート:19132
  1. 「サーバーに参加」を選択

Nintendo Switch

  1. マインクラフト統合版を起動
  2. 「遊ぶ」→「サーバー」タブ
  3. 下にスクロールして「サーバーを追加」を選択
  4. サーバーアドレスとポート19132を入力
  5. 保存後、サーバーに接続

Xbox/PlayStation

  • 直接IPアドレス入力ができないため、Xbox Live経由のフレンド参加LANゲーム検出を利用するか、外部ツール(BedrockConnect等)を併用する必要があります。

Windows 10/11版(統合版)

  1. 「遊ぶ」→「サーバー」から追加
  2. Java版と同じIPアドレス、ポート19132を入力して接続

よくあるトラブルと解決策

統合版から接続できない

原因と対処法

  • ポート19132が開いていない:ファイアウォール・ルーター設定を再確認
  • Geyserのバージョンが古い:最新ビルドに更新
  • サーバーが起動していない:Java版サーバーとGeyserが正常に動作しているか確認

統合版プレイヤーがログイン後すぐに切断される

原因と対処法

  • Floodgateが正しく動作していないconfig.ymlauth-typefloodgateになっているか確認
  • バージョン不一致:GeyserとFloodgateのバージョンが対応しているか確認(同じビルド番号推奨)

スキンやエモートが反映されない

原因

  • 統合版のスキンやマーケットプレイスアイテムは、Java版サーバーでは完全には再現されません。GeyserはできるだけJava版スキンに変換しますが、一部制限があります。

MODが使えない

原因

  • GeyserはバニラJava版サーバーの機能をベースにしており、Forgeなどのクライアント側MODには対応していません。サーバー側プラグイン(Spigot/Paper用)のみ利用可能です。

クロスプレイ対応サーバーの選び方とおすすめVPS

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