【2025年11月最新】マインクラフト(minecraft)マルチサーバーの立て方をVPS3社で徹底解説!

目次

VPS3社のマイクラ用マルチサーバー構築を解説

未だ根強い人気を誇る「マインクラフト(Minecraft)」。
昨今でもVTuber(バーチャルユーチューバー)の実況などで、また人気が再燃しています。

その楽しみは、マルチサーバーを構築することによって、さらに広がります。さまざまな人とのプレイをするだけでなく、自分だけのワールド・設定で楽しむことができるようになります。

今回はマイクラのマルチプレイ用サーバーを構築するのに適した3社である「ConoHa for GAME」、「さくらのVPS」、「KAGOYA CLOUD VPS」を使った方法を解説していきます。

マイクラ向けVPS一覧比較表(2025年11月版)

まず、それぞれの特徴を一覧で紹介しておきます。

サービスConoHa for GAMEさくらのVPSKAGOYA CLOUD VPS
月額費用
(推奨プラン)
542円/月~
(36ヶ月契約時)
880円/月~
(1GBプラン)
715円/月~
(2GBプラン年額換算)
初期費用無料無料無料
CPU3Core仮想2Core2Core
メモリ2GB1GB2GB
SSD容量100GB(NVMe)50GB100GB(NVMe)
マイクラ用サーバー
テンプレート
有(Java版・統合版)有(スタートアップスクリプト)
その他ゲーム用
テンプレート
有(Palworld、ARK等)
※2025年11月時点の情報。価格は税込表示です。

総コストで考えれば、月額換算715円からのKAGOYA CLOUD VPSが最もお得になります。2025年2月に新基盤が導入され、NVMe SSD搭載により高速化も実現しています。ただし、マイクラ用ゲームサーバーの簡単構築テンプレートが無いので、自身でサーバー構築のコマンド入力が必要になるなど、少し上級者向けとなります。

ゲーム以外にもVPSを用いる予定があるのであれば、さくらのVPSが使いやすいかもしれません。全プランでSSD搭載、スタートアップスクリプトで簡単構築が可能です。2週間の無料お試し期間も提供されています(クレジットカード払いの場合)。

ゲーム向けサーバーとして最適なのはConoHa for GAMEになるでしょう。2GB以上のプランで長期割引パス(36ヶ月契約)を利用すれば、月額542円からと非常にお得です。さらに、Minecraft以外にもPalworld、ARK: Survival Evolved、Rustなど多様なゲームのマルチサーバー構築用のテンプレートが用意されています。マイクラだけでなく、他のゲームでも楽しみたいと思う人にはうってつけのサービスです。

では、実際にどのようにサーバー構築が行われているのかを解説していきましょう。

ConoHa for GAMEの「Minecraft」サーバー構築方法

ConoHa for GAME


conohavps
おすすめプラン月額費用初期費用
2GBプラン(36ヶ月)542円無料
最低利用期間CPUSSD
契約期間による3Core100GB(NVMe)

Minecraftマルチサーバー構築が自動で簡単

Minecraftマルチサーバーのテンプレートを使ってVPSを申込むと、サーバーの追加と同時にMinecraftマルチサーバーの構築が自動で完了します。自分で環境設定や構築作業を行う必要がないので非常にカンタン。難しい設定が面倒、分からない方にもおすすめです。その他にもさまざまなゲームのマルチサーバーを作成するテンプレートも用意されているので、ゲーム用なら確実におススメのVPSになっています。

マインクラフト(Minecraft)は一人でも遊べますが、複数人で一つのワールドにログインし、一緒にプレイする「マルチプレイ」も出来ます。

遠い場所の人とネット越しに同時プレイする場合はマルチプレイ用の「マルチサーバー」を別で構築する必要がありますが、ConoHa for GAMEなら自動で構築が完了出来るので非常に便利です。

他VPSサービスでは、Java環境やマルチサーバーのインストール・設定などの構築を自分でやる必要がありますが、ConoHaならたった3つの手順のみです。まずはConoHaのアカウントを新規登録、またはコントロールパネルにログインし、アプリケーションから「Minecraft」を選んでVPS申込み。

最後にMinecraftクライアントに作成されたVPSのIPアドレスを入れて、ゲームを楽しむだけです。

ConoHa「Minecraft」テンプレート

Minecraft Java Edition・統合版のどちらでも好きなバージョンに対応したテンプレートを選べます。

長期割引パスで大幅コストダウン

ConoHa for GAMEでは、料金タイプとして「長期割引パス」と「時間課金」の2つから選べます。

長期割引パスは契約期間が長いほど割引率が高くなる仕組みで、2GBプランの場合:

  • 36ヶ月契約: 542円/月(通常2,033円/月から73%OFF)
  • 24ヶ月契約: 595円/月
  • 12ヶ月契約: 721円/月
  • 時間課金: 2,033円/月(上限)、3.6円/時

1ヶ月以上継続して遊ぶ予定なら長期割引パスがお得です。短期間だけ試したい場合は時間課金を選択しましょう。

スマホやタブレットでも管理可能な「Minecraft Manager」

Minecraft manager

サーバーの構築後は、バージョンアップやデータのバックアップが必要になります。これまでは管理に関してはコマンド入力による操作が必要だったため、初心者の方だと少し手間取ってしまうこともありましたが、簡単に操作できる「Minecraft Manager」が提供されています。

ブラウザ上で操作するため、PCだけでなく、スマホやタブレットでも設定変更・更新ができるようになっています。

なお、Minecraft Managerでは、バージョンアップの操作・ゲームモードの変更・サーバーのON/OFF・自動バックアップ設定のON/OFFの4種の操作が可能です。

参考動画: ConoHa for GAMEでマイクラサーバーを立てる方法

実際の構築手順を動画で確認したい方は、以下のYouTube動画が参考になります:

ConoHa公式: マルチプレイができるサーバーの立て方を動画で解説

この動画では、ConoHa for GAMEの申し込みからマイクラサーバーの起動まで、初心者向けにわかりやすく解説されています。

さくらのVPSの「Minecraft」サーバー構築方法

さくらのVPS


おすすめプラン月額費用初期費用
1GBプラン880円無料
最低利用期間CPUSSD
無し(2週間お試し有)仮想2Core50GB

プランも豊富で安心実績の大容量VPS

さくらのVPSは全プランでSSD搭載、選べるプランが豊富なサーバーです。さくらインターネット株式会社が運営している安心感やブランド力もあり、セキュリティ体制も強固なのでそのあたりを重視したい方にもおすすめです。

さくらのVPSでは、「Ubuntu_ScriptOfMinecraftJavaServer」というスタートアップスクリプトを使って、仮想サーバ上に Minecraft(Java版)のマルチプレイサーバを構築していきます。

このスクリプトに申し込むには「さくらのVPS」に申し込みが完了している必要があります。さくらのVPSには選べる豊富なプランがあり、全プランでSSD搭載です。

4人以下でゲームをするなら1GBまたは2GBプランがおすすめです。

スタートアップスクリプトの実行方法

では、さくらのVPSでのスタートアップスクリプトの実行方法とゲームの接続方法について、説明していきましょう。

まずはさくらのVPSのコントロールパネルへログインし、サーバ一覧からスタートアップスクリプトを実行したいサーバをクリックします。

スタートアップスクリプトを実行するサーバをクリック

すると、サーバ情報のページになりますので、右上の「各種設定」から「OSインストール」を選んでください。

サーバー詳細から「OSインストール」を選ぶ

すると、OSのインストール画面に変わります。下図赤枠のグレーのメニューが「標準OS」と初期状態はなっていますので、こちらを「Ubuntu 16.04 amd64」に選択し、管理ユーザーのパスワードを入力します。

管理ユーザのパスワードを入力

そのまま下へ進むと「スタートアップスクリプト」という項目があります。ここで「[public] Ubuntu_ScriptOfMinecraftJavaServer」を選びます。

さらにその下の「Minecraft使用許諾契約書に同意する」にチェックを入れて、「設定内容を確認する」をクリックしてください。

最後に、確認画面が表示されるので、内容に間違いが無ければ「インストールを実行する」をクリックすれば、設定は終了です。

同意書にチェック
インストールを実行する

そうするとインストールが開始されるので、あとは完了するまで待つだけです。サーバーの電源状態が「稼働中」になればインストール完了となります。

電源状態が「稼働中」になればインストール完了

ゲームサーバへの接続方法

まずはクライアント側でマインクラフト(Minecraft)を起動し「Multiplayer」を選択します。

「Multiplayer」を選択

「Direct Connect」をクリックし、「Server Address」にさくらのVPSに割り当てられたIPアドレスかドメインを入力します。「Join Server」をクリックしたらゲームが開始されます。今後も同じサーバへ接続する場合、「Add server」から登録するのがおすすめです。

「Direct Connect」をクリックを選択
IPアドレスかドメインを入力
ゲーム開始

参考動画: さくらのVPSでマイクラサーバーを立てる方法

さくらのVPSでのマイクラサーバー構築を動画で確認したい方は、以下が参考になります:

さくらのVPSを利用したマインクラフト(Java版)サーバーの立て方

公式サイトでは他にもメンテナンス方法やMinecraftサーバのバージョンアップデート、セーブデータのダウンロードなどの手順が分かりやすく解説されています。

KAGOYA CLOUD VPSの「Minecraft」サーバー構築方法

KAGOYA CLOUD VPS


kagoyacloud
おすすめプラン月額費用初期費用
2GBプラン(年額)715円無料
最低利用期間CPUSSD
無し2Core100GB(NVMe)

コスパ良し・サービス良し・スペック良しで人気のVPS

非常にお得なお値段で十分なスペックのVPSサーバーをレンタルできるうえ、手厚いサービスが好評のカゴヤ・ジャパンが提供するVPS。2025年2月に新基盤が導入され、NVMe SSD搭載により最大転送速度が従来の約10倍に向上しました。プラン切り替えも容易なので、もしプレイ人数を増やしたいときも簡単にできます。

KAGOYA CLOUD VPSでマルチサーバーを立てるときは、「Ubuntu」や「CentOS」などのOSに直接コマンドを打ち込んで設定していく必要があります。今回は公式で解説されている「Ubuntu 16.04」を用いた方法にのっとった内容になりますが、CentOSでも一部コマンドの名称が違うだけで、基本的な流れは同じになります。

それでは、順を追って解説します。コピー&ペーストして使えるよう、コマンドも記載していきますので、ひとつひとつ進めていきましょう。

まず、システムを最新のものに更新し、マインクラフト用サーバーを立てるのに必要なパッケージ類をインストールします。サーバーを動かすためにはJava環境が必要となっているので、そのパッケージがインストールされています。

sudo apt-update
sudo apt -y upgrade
sudo apt install openjdk-8-jre-headless screen

そして、管理のためにユーザー作成を行います。

sudo adduser minecraft
su – minecraft

次は、ゲーム用ソフトウェアの「Minecraft: Java Edition」をサーバーに直接ダウンロードします。コマンド内にあるURLは、公式サイトにあるダウンロードリンクになっています。更新があった場合はURLが変わっていますので、こちらに関しては必ず最新バージョンが出ていないかを確認してください。

wget https://launcher.mojang.com/v1/objects/[最新バージョンのハッシュ値]/server.jar

ソフトウェアダウンロードが終わったら、マインクラフトの実行用ファイルを作成します。

vi /home/minecraft/run.sh
#!/bin/sh
BINDIR=$(dirname “$(readlink -fn “$0″)”)
cd “$BINDIR”
java -Xms1024M -Xmx1536M -jar server.jar -o true

そして、作成したファイルへ実行権限をつけましょう。

chmod +x /home/minecraft/run.sh

実行権限を付与したら、一回テスト起動を行うために、実行コマンドを打ち込みます。

./run.sh

初回起動に限り、設定ファイル内にある利用規約への同意にチェックできないため、実行してからすぐに停止してしまいます。では、同意チェックを行うために書き換えを行いましょう。

sed -i -e ‘s/false/true/’ eula.txt

このコマンドを打ち込んだら、再度実行します。

screen /home/minecraft/run.sh

ここまで完了すれば、基本的な準備は完了です。キーボードの「Ctrl」+「a」を押した後、「d」を押して、コンソール画面を元に戻しましょう。

なお、現在の状態ではサーバーを再起動するたびに実行コマンドを入力しなくてはならず、手間がかかってしまいます。そこで、自動的に立ち上がるようにまで設定するため、次のコマンドを入力してください。

crontab -e

そして、自動起動のコマンドを打ち込み、保存すれば完了です。

@reboot /home/minecraft/run.sh

さて、最後にポートを開放しなければ、誰も入ってこれません。VPSサーバーのファイアウォールを操作し、ポート開放を行います。

iptables -A INPUT -p tcp –dport 25565 -j ACCEPT
iptables -A INPUT -p tcp –sport 25565 -j ACCEPT

こちらの設定も再起動の度に消えてしまうので、次のコマンドで内容を保存します。

sudo apt-install iptables-persistent

これでマルチサーバーが構築できました。あとはゲームから実際に構築したサーバーに入ってみましょう。

ゲームを起動し、トップ画面の「マルチプレイ」をクリックします。

カゴヤVPS

そして、画面右下にある項目の「サーバーを追加」をクリックしましょう。

カゴヤVPS

サーバー情報の入力画面になりますので、画面中央にある「サーバーアドレス」にVPS接続先のIPアドレスを入力します。このとき、入力するのはマルチサーバーのIPアドレスにしておきましょう。

入力が済んだら、「完了」をクリックしてください。

カゴヤVPS

すると、先ほどコマンドを入力して設定されたサーバーが選択できるようになっています。こちらを選択したら、下にある項目の「サーバーに接続」をクリックします。

カゴヤVPS

通常のゲーム画面になれば、無事ログイン成功です。

カゴヤVPS

設定に関する注意点

「マルチプレイができない」となったときは下記をチェックしてみてください。

  • サーバーに合ったクライアントソフト(PC版・スマホ版)を使用しているか
  • マルチサーバーとユーザーのバージョンは合っているか
  • ポートがしっかり開いているか

そのほか、クライアントソフトの不具合などもあり、再起動すれば上手く起動する場合もあります。

方法としてはConoHa for GAMEやさくらのVPSに比べると難易度が高く見えますが、手順が公開されているので、思ったよりも難しくはないはずです。少しお得にマルチプレイを遊べる手段として、このような方法があると覚えておくといいかもしれませんね。

マルチプレイでマイクラをさらに楽しもう

本記事では主要な3社でのマルチサーバー構築方法を2025年11月時点の最新情報に基づいて紹介してきました。VPSでコンソールが操作できる状態であれば、KAGOYA CLOUD VPSの方法が活用できます。

ただ、使用しているOSによって、コマンドが一部異なることがある点については注意してください。

ConoHa for GAMEはマイクラの他にもPalworld、ARK: Survival Evolved、Rustなどの人気ゲームのマルチサーバー構築用テンプレートが用意されているので、マイクラのみ、もしくは対応しているゲームのマルチプレイ用に利用するなら、最も便利でおすすめです。長期割引パスを利用すれば月額542円からと非常にコストパフォーマンスに優れています。

コスパで選ぶか、便利で簡単なサービスを選ぶかは重視する点によって変わりますので、手順の内容と一覧表を踏まえてサービスを選んでもらえると嬉しいです。

なお、プレイ人数の目安としては、メモリ1GBで2-3人程度、2GBで4-5人程度、4GBで10-25人程度が推奨されています。大人数でのマルチプレイを検討している場合は、より上位のプランを選択することをおすすめします。

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