冒頭の直接回答
Purpurサーバーは、SpigotとPaperをベースにした高性能なMinecraftサーバーソフトウェアで、プラグイン互換性を保ちながら豊富な独自設定機能を提供します。軽量化と柔軟なカスタマイズ性を両立しており、中規模から大規模なマルチプレイサーバー運営に最適です。Spigot・Paper・Purpurの互換プラグインが使用でき、追加の設定ファイル(purpur.yml)によって細かなゲームバランス調整が可能になります。
要点
- SpigotとPaperの上位互換として動作し、両プラグインの完全互換性を確保
- 独自の設定ファイル(purpur.yml)で詳細なゲームメカニクスをカスタマイズ可能
- Paper比で若干のパフォーマンス改善と追加機能を実装
- 定期的なアップデートで最新Minecraftバージョンに迅速対応
- 中級者以上のサーバー管理者向けで、コミュニティサポートが充実

Purpurサーバーとは
開発背景と位置づけ
Purpurは、Paperプロジェクトをフォークして開発されたMinecraftサーバーソフトウェアです。Paperが提供する高パフォーマンスとバグ修正に加えて、サーバー管理者がより細かくゲームプレイをカスタマイズできる独自機能を追加しています。
開発プロジェクトは2020年頃から活発に活動しており、GitHub上でオープンソースとして公開されています。Vanilla(公式)→ Spigot → Paper → Purpurという進化系統の最上位に位置し、各段階で機能追加とパフォーマンス最適化が図られてきました。
公式サイト:https://purpurmc.org/
GitHubリポジトリ:https://github.com/PurpurMC/Purpur
主要な特徴
Purpurの最大の特徴は、設定による高度なカスタマイズ性です。purpur.ymlという独自の設定ファイルを通じて、以下のような調整が可能になります。
ゲームメカニクスのカスタマイズ
- Mobの行動パターン変更(村人の繁殖条件、エンダーマンのブロック持ち去り無効化など)
- アイテムドロップ率の個別調整
- エンチャントの効果範囲変更
- 経験値獲得量の調整
サーバー管理機能
- TPSメーターの詳細表示
- プレイヤー接続時のメッセージカスタマイズ
- 自動再起動スケジュール設定
- チャンクローディングの最適化
互換性の維持
Purpurは、Spigot APIとPaper APIの両方に完全互換しており、既存のプラグインをそのまま使用できます。これにより、サーバーをSpigotやPaperからPurpurへ移行する際のリスクが最小限に抑えられます。
Purpur・Paper・Spigotの比較
各サーバーソフトウェアの特性を理解することで、自分のサーバーに最適な選択ができます。
| 項目 | Spigot | Paper | Purpur |
|---|---|---|---|
| 開発ベース | Bukkit/CraftBukkit | Spigot | Paper |
| パフォーマンス | 標準 | 高速化 | 高速化+ |
| プラグイン互換性 | Spigot API | Spigot + Paper API | Spigot + Paper + Purpur API |
| 独自設定機能 | 基本的 | 中程度 | 非常に豊富 |
| アップデート頻度 | 定期的 | 頻繁 | 頻繁 |
| 推奨用途 | 小規模サーバー | 中〜大規模サーバー | カスタマイズ重視サーバー |
| 学習難易度 | 初級 | 初級〜中級 | 中級〜上級 |
どのソフトウェアを選ぶべきか
Spigotを選ぶべき場合
- 初めてマルチプレイサーバーを構築する
- シンプルな設定で十分
- 参考情報が多く初心者向け
Paperを選ぶべき場合
- パフォーマンスを重視したい
- バグ修正を早く適用したい
- 中規模以上のプレイヤー数を想定
Purpurを選ぶべき場合
- ゲームバランスを細かく調整したい
- 独自ルールのサーバーを運営したい
- Paperの機能だけでは物足りない
- サーバー管理の経験がある
Purpurサーバーの導入手順
動作環境の確認
Purpurサーバーを稼働させるには、以下の環境が必要です。
最小要件
- Java 21以上(Minecraft 1.20.5以降)
- RAM:2GB以上(推奨4GB以上)
- ストレージ:10GB以上の空き容量
- OS:Windows、Linux、macOS
推奨環境
- Java 21(LTS版)
- RAM:8GB以上
- SSD推奨
- 安定したインターネット接続
Javaのインストール
Minecraftサーバーの実行にはJavaランタイムが必須です。
Windows環境
- Adoptiumから最新のJava 21をダウンロード
- インストーラーを実行し、デフォルト設定でインストール
- コマンドプロンプトで
java -versionを実行し、バージョンを確認
Linux環境(Ubuntu/Debian)
sudo apt update
sudo apt install openjdk-21-jdk
java -version
Purpurのダウンロードと初期設定
1. Purpurのダウンロード
公式ダウンロードページ:https://purpurmc.org/downloads
または、直接APIからダウンロード:
wget https://api.purpurmc.org/v2/purpur/1.21.3/latest/download -O purpur.jar
2. サーバーフォルダの作成
専用フォルダを作成し、ダウンロードしたjarファイルを配置します。
mkdir minecraft-server
cd minecraft-server
# purpur.jarをこのフォルダに配置
3. 初回起動とEULA同意
初回起動時は設定ファイルが生成されます。
java -Xms2G -Xmx4G -jar purpur.jar --nogui
起動後、自動的に停止します。生成された eula.txt を編集し、eula=true に変更してライセンス条項に同意します。
4. 再起動
EULA同意後、再度起動コマンドを実行します。ワールド生成が開始され、サーバーが起動します。
java -Xms2G -Xmx4G -jar purpur.jar --nogui
起動メッセージで「Done」と表示されれば成功です。
Purpur独自の設定ファイル解説
purpur.ymlの基本構造
Purpurでは、purpur.yml という独自の設定ファイルで詳細なカスタマイズが可能です。このファイルは初回起動時に自動生成されます。
主要セクション
settings:グローバル設定world-settings.default:全ワールド共通設定- 個別ワールド設定:特定ワールドのみに適用
実用的な設定例
村人の取引リセット防止
world-settings:
default:
mobs:
villager:
lobotomize:
enabled: false
エンダーマンのブロック持ち去り無効化
world-settings:
default:
mobs:
enderman:
can-take-blocks: false
経験値オーブの統合(パフォーマンス改善)
world-settings:
default:
gameplay-mechanics:
merge-radius:
exp: 4.0
プレイヤー接続メッセージのカスタマイズ
settings:
messages:
player-join: "<green><player> がサーバーに参加しました"
player-quit: "<red><player> がサーバーから退出しました"
公式ドキュメント:https://purpurmc.org/docs/
プラグインの導入方法
Purpur対応プラグインの選び方
PurpurはSpigotとPaper APIに完全互換しているため、以下のプラグインが使用できます。
- Spigot対応プラグイン
- Paper対応プラグイン
- Purpur専用プラグイン
プラグインのダウンロードは以下のサイトから行います。
主要プラグイン配布サイト
- SpigotMC:https://www.spigotmc.org/resources/
- Bukkit:https://dev.bukkit.org/
- Modrinth:https://modrinth.com/plugins
- GitHub(個別プロジェクト)
プラグインのインストール手順
1. プラグインファイルのダウンロード
配布サイトから .jar ファイルをダウンロードします。
2. pluginsフォルダへの配置
サーバーフォルダ内の plugins フォルダに、ダウンロードした .jar ファイルを配置します。
minecraft-server/
├── purpur.jar
├── plugins/
│ ├── EssentialsX.jar
│ ├── Vault.jar
│ └── WorldEdit.jar
3. サーバーの再起動
サーバーを再起動すると、プラグインが自動的に読み込まれます。
stop # サーバーコンソールで実行
java -Xms2G -Xmx4G -jar purpur.jar --nogui
4. プラグインの動作確認
サーバーコンソールまたはゲーム内で /plugins コマンドを実行し、緑色で表示されていれば正常に動作しています。
推奨プラグイン
サーバー管理系
- EssentialsX:基本的なサーバーコマンド集
- LuckPerms:権限管理システム
- CoreProtect:ログ記録とロールバック
ワールド管理系
- WorldEdit:建築補助ツール
- Multiverse-Core:複数ワールド管理
経済・ショップ系
- Vault:経済システムAPI
- ChestShop:チェストショップ
パフォーマンス最適化設定
メモリ割り当ての最適化
Javaの起動オプションを調整することで、サーバーのパフォーマンスが向上します。
推奨起動コマンド(8GBメモリ環境)
java -Xms6G -Xmx6G -XX:+UseG1GC -XX:+ParallelRefProcEnabled -XX:MaxGCPauseMillis=200 -XX:+UnlockExperimentalVMOptions -XX:+DisableExplicitGC -XX:G1NewSizePercent=30 -XX:G1MaxNewSizePercent=40 -XX:G1HeapRegionSize=8M -XX:G1ReservePercent=20 -XX:G1HeapWastePercent=5 -XX:G1MixedGCCountTarget=4 -XX:InitiatingHeapOccupancyPercent=15 -XX:G1MixedGCLiveThresholdPercent=90 -XX:G1RSetUpdatingPauseTimePercent=5 -XX:SurvivorRatio=32 -XX:+PerfDisableSharedMem -XX:MaxTenuringThreshold=1 -Dusing.aikars.flags=https://mcflags.emc.gs -Daikars.new.flags=true -jar purpur.jar --nogui
メモリ割り当ての目安
- 10人以下:2〜4GB
- 10〜30人:4〜8GB
- 30〜50人:8〜12GB
- 50人以上:12GB以上
server.propertiesの最適化
view-distance=8 # 描画距離(デフォルト10から削減)
simulation-distance=6 # シミュレーション距離
network-compression-threshold=256 # ネットワーク圧縮
max-tick-time=60000 # タイムアウト時間
purpur.ymlのパフォーマンス設定
world-settings:
default:
gameplay-mechanics:
disable-chest-cat-detection: true # チェスト上の猫検出無効化
disable-unloaded-chunk-enderpearl-exploit: true # エンダーパール悪用対策
mobs:
villager:
brain-ticks: 2 # 村人AI処理間隔(デフォルト1)
トラブルシューティング
サーバーが起動しない
原因1:Javaバージョンの不一致
Minecraft 1.20.5以降はJava 21が必須です。java -version で確認してください。
原因2:メモリ不足
起動コマンドの -Xmx の値をシステムメモリの50〜70%程度に設定します。
原因3:ポート競合
server.properties の server-port=25565 を別のポート(例:25566)に変更します。
プラグインが動作しない
確認事項
- プラグインがPurpurのバージョンに対応しているか
- 依存プラグイン(Vault、ProtocolLibなど)がインストールされているか
- サーバーログでエラーメッセージを確認
ログの確認方法
cat logs/latest.log | grep ERROR
接続できない(外部からのアクセス)
ポート開放の確認
ルーターの設定で、TCP 25565ポートを開放する必要があります。
ファイアウォール設定
Windowsファイアウォールでjava.exeの通信を許可します。
グローバルIPの確認
TPS低下の対策
TPS(Ticks Per Second)は20が正常値です。15以下になるとラグが発生します。
確認コマンド
/tps # プラグインまたはPurpur標準コマンド
対策
- 描画距離を削減(view-distance: 6〜8)
- 不要なチャンクをアンロード
- Mobの数を制限(spawn-limits設定)
- 重いプラグインを特定して削除
サーバー診断ツールの活用
Minecraftサーバー運営では、自分の環境に最適なサーバーサービスを選ぶことが重要です。サーバーの用途、プレイヤー数、予算などの条件によって、最適なホスティングサービスは異なります。
そこで便利なのが、無料で使えるサーバー診断ツールです。レンタルサーバー比較診断では、簡単な質問に答えるだけで、あなたの要件に最適なレンタルサーバーやVPSサービスを提案してくれます。
診断のメリット
- 用途に合わせた最適なサーバータイプの提案
- 価格帯や性能での比較が可能
- 各サービスの特徴を一覧で確認できる
- Minecraftサーバー向けプランの絞り込み
特にPurpurサーバーのような高度なカスタマイズを行う場合、VPSやクラウドサーバーが適していますが、初心者には管理が難しい場合もあります。診断ツールを使えば、自分のスキルレベルと用途に合ったサービスを見つけられます。
公式サイト:https://comparison.quicca-plus.com/
Purpurサーバーに最適なホスティングサービス

Purpurサーバーを運営する際、自宅サーバーではなくレンタルサーバーやVPSを利用することで、安定性とパフォーマンスが大幅に向上します。ここでは、Minecraftサーバー運営に適したサービスを紹介します。
ConoHa for GAME
ConoHa for GAMEは、Minecraftサーバー向けに最適化されたVPSサービスです。
主な特徴
- Minecraftマルチサーバーのテンプレートが標準搭載
- 管理画面から簡単にサーバー起動・停止が可能
- 時間課金制で使った分だけの支払い
- 初期費用無料、最低利用期間なし
料金プラン(2025年11月時点)
- 2GBプラン:月額1,077円〜
- 4GBプラン:月額2,033円〜
- 8GBプラン:月額4,054円〜
適している用途
- 10〜30人規模のサーバー運営
- 複数のMinecraftサーバーを同時運用
- 初めてVPSを使う初心者
ConoHa for GAMEは、PurpurやPaperなどのカスタムサーバーソフトウェアも簡単にインストールできるため、設定の自由度が高いのが魅力です。
公式サイト:ConoHa for GAME
Xserver VPS
Xserver VPSは、国内最大級のレンタルサーバー会社が提供する高性能VPSサービスです。
主な特徴
- 高速NVMe SSD採用で読み書き速度が高速
- 管理画面が日本語対応で分かりやすい
- 無料のSSL証明書付き
- サポート体制が充実(電話・メール対応)
料金プラン(2025年11月時点)
- 2GBプラン:月額1,150円〜
- 4GBプラン:月額2,200円〜
- 8GBプラン:月額4,400円〜
適している用途
- 安定性を重視したサーバー運営
- 長期間の継続運用
- サポートが充実したサービスを求める場合
Xserver VPSは、root権限が付与されるため、Purpurサーバーの細かな設定変更や独自のスクリプト実行も自由に行えます。
公式サイト:Xserver VPS
Xserver VPS for Game
Xserver VPS for Gameは、ゲームサーバー運営に特化したVPSサービスです。
主な特徴
- Minecraft専用の管理パネル搭載
- サーバーソフトウェア(Vanilla、Spigot、Paper、Purpur)をワンクリックインストール
- 自動バックアップ機能標準装備
- ゲーム向けに最適化されたネットワーク環境
料金プラン(2025年11月時点)
- 2GBプラン:月額1,150円〜
- 4GBプラン:月額2,200円〜
- 8GBプラン:月額4,400円〜
適している用途
- Minecraftサーバー専用で使いたい
- 管理画面から簡単に操作したい
- バックアップ体制を重視する
Xserver VPS for Gameは、Purpurの最新版にも素早く対応しており、アップデートの手間が少ないのが特徴です。
公式サイト:Xserver VPS for Game
KAGOYA CLOUD VPS
KAGOYA CLOUD VPSは、柔軟なスペック変更が可能なクラウド型VPSサービスです。
主な特徴
- 時間課金・月額課金の選択が可能
- スペックの変更が柔軟(メモリ・CPU・ストレージ)
- 初期費用無料
- 高速回線で接続安定性が高い
料金プラン(2025年11月時点)
- 2GBプラン:日額20円〜(月額上限660円〜)
- 4GBプラン:日額55円〜(月額上限1,540円〜)
- 8GBプラン:日額110円〜(月額上限3,080円〜)
適している用途
- プレイヤー数の変動が大きいサーバー
- 短期間のイベント運用
- コストを抑えながら高スペックを利用したい
KAGOYA CLOUD VPSは、サーバースペックを後から変更できるため、最初は小さく始めて必要に応じて拡張できます。
公式サイト:KAGOYA CLOUD VPS
さくらのVPS
さくらのVPSは、老舗のVPSサービスで信頼性と実績があります。
主な特徴
- 2週間の無料お試し期間
- 豊富なOSテンプレート
- スタートアップスクリプト機能でMinecraftサーバーを自動構築
- コストパフォーマンスが高い
料金プラン(2025年11月時点)
- 2GBプラン:月額1,738円〜
- 4GBプラン:月額3,520円〜
- 8GBプラン:月額7,040円〜
適している用途
- 長期間の安定運用
- コスパを重視したい
- VPSの使い方を学びたい初心者
さくらのVPSは、無料お試し期間があるため、Purpurサーバーの動作テストを事前に行えます。
公式サイト:さくらのVPS
シンVPS
シンVPSは、最新技術を積極的に導入する高速VPSサービスです。
主な特徴
- AMD EPYC採用で処理速度が高速
- オールNVMe SSDでディスクI/Oが速い
- シンプルな料金体系
- 管理画面が使いやすい
料金プラン(2025年11月時点)
- 2GBプラン:月額820円〜
- 4GBプラン:月額1,530円〜
- 8GBプラン:月額3,101円〜
適している用途
- 高速処理を求める中〜大規模サーバー
- コストを抑えつつ高性能を求める
- 最新技術を活用したい
シンVPSは、Purpurサーバーのようなカスタマイズ性の高いソフトウェアとの相性が良く、パフォーマンスを最大限に引き出せます。
公式サイト:シンVPS
よくある質問(FAQ)
Q1. PurpurとPaperの違いは何ですか?
PurpurはPaperをベースにしており、Paperの全機能を含んだ上で、独自の設定機能が追加されています。具体的には、purpur.ymlという設定ファイルでMobの行動、アイテムドロップ、ゲームメカニクスなどをより細かくカスタマイズできます。パフォーマンス面ではPaperとほぼ同等か、設定によっては若干上回る場合があります。プラグイン互換性は完全に保たれており、PaperやSpigotのプラグインがそのまま使用できます。
公式ドキュメント:https://purpurmc.org/docs/
Q2. Purpurサーバーの推奨メモリ容量は?
プレイヤー数に応じた推奨メモリ容量は以下の通りです。10人以下の小規模サーバーでは2〜4GB、10〜30人の中規模サーバーでは4〜8GB、30〜50人の大規模サーバーでは8〜12GB、50人以上では12GB以上が目安です。ただし、導入するプラグインの数や種類、ワールドサイズによって必要メモリは変動します。特にワールド生成系やMob管理系の重いプラグインを使用する場合は、上記目安よりも多めのメモリを確保することをお勧めします。
Q3. Purpurは公式Minecraftサーバーより軽いですか?
はい、Purpurは公式(Vanilla)サーバーと比較してパフォーマンスが最適化されています。特にチャンクローディング、Mobスポーン処理、レッドストーン回路の計算などが効率化されており、同じハードウェア環境でより多くのプレイヤーを受け入れることができます。ただし、最適化の恩恵を最大限に受けるには、server.properties、paper.yml、purpur.ymlの適切な設定が必要です。デフォルト設定のままでも公式サーバーより高速ですが、環境に合わせた調整でさらに性能を引き出せます。
Q4. Purpurでプラグインが動かない場合の対処法は?
まず、プラグインがPurpurのMinecraftバージョンに対応しているか確認してください。次に、依存プラグイン(VaultやProtocolLibなど)が必要な場合は、それらも正しくインストールされているか確認します。サーバーログ(logs/latest.log)でエラーメッセージを確認し、具体的な原因を特定します。プラグインの設定ファイルが破損している可能性もあるため、一度削除して再生成することも有効です。それでも解決しない場合は、プラグイン開発者に問い合わせるか、SpigotMCやGitHubのissueセクションで報告してください。
Q5. Purpurのアップデート方法は?
Purpurのアップデートは、公式サイトから最新版の.jarファイルをダウンロードし、既存のファイルと置き換えるだけです。手順としては、まずサーバーを停止し、現在のpurpur.jarファイルをバックアップとして別名保存(例:purpur-old.jar)します。次に、最新版をダウンロードしてサーバーフォルダに配置し、サーバーを再起動します。アップデート後は、プラグインの互換性を確認し、必要に応じてプラグインも更新してください。メジャーアップデート(例:1.20→1.21)の場合は、ワールドデータの完全バックアップを強く推奨します。
公式ダウンロード:https://purpurmc.org/downloads
まとめ
Purpurサーバーは、PaperとSpigotの上位互換として、高度なカスタマイズ性とパフォーマンス最適化を両立した優れたMinecraftサーバーソフトウェアです。独自の設定ファイル(purpur.yml)により、ゲームバランスを細かく調整でき、中級者以上のサーバー管理者に最適です。プラグイン互換性も完全に保たれており、既存のSpigot/Paperサーバーからの移行もスムーズに行えます。
自宅サーバーだけでなく、ConoHa for GAMEやXserver VPSなどのホスティングサービスを活用することで、より安定した運営が可能になります。最適なサーバー環境を選ぶには、レンタルサーバー比較診断を活用して、用途に合ったサービスを見つけてください。
Purpurの導入から設定、トラブルシューティングまで、本ガイドを参考にして、理想のMinecraftマルチプレイ環境を構築しましょう。
出典
- Purpur公式サイト(https://purpurmc.org/)
- Purpur公式ドキュメント(https://purpurmc.org/docs/)
- Purpur GitHubリポジトリ(https://github.com/PurpurMC/Purpur)
- SpigotMC公式サイト(https://www.spigotmc.org/)
- PaperMC公式サイト(https://papermc.io/)
- Adoptium Java公式(https://adoptium.net/)
- ConoHa for GAME公式(https://www.conoha.jp/game/)
- Xserver VPS公式(https://vps.xserver.ne.jp/)
- KAGOYA CLOUD公式(https://www.kagoya.jp/cloud/)
- さくらのVPS公式(https://vps.sakura.ad.jp/)

