Azure VPSを使ったマイクラサーバー構築は、仮想マシン(VM)の作成、ネットワークセキュリティグループ(NSG)の設定、Javaまたはサーバーソフトのインストール、ポート開放という4つのステップで完了します。Standard B2sプランなら2コア4GBメモリで月額約6,000円、10人未満のプレイに最適です。
要点
- Azure仮想マシンはB1s(1コア1GB)からB2s(2コア4GB)まで幅広く選択可能で、プレイ人数に応じた柔軟なスペック調整が可能
- ネットワークセキュリティグループでポート25565(Java版)または19132(統合版)を開放すれば外部接続が実現
- 永続ディスクの接続によりサーバーデータの保護が可能で、VM停止後もワールドデータが保持される
- 初回利用者は一部プランで月750時間の無料枠があり、コストを抑えた試用が可能
- 日本国内の専用VPSサービス(XServer VPS、ConoHa for GAME等)と比較して技術的カスタマイズの自由度が高い
Azure VPSとは?マイクラサーバー構築のメリット
Azure VPSは、Microsoft Azureが提供するクラウド型の仮想プライベートサーバー(Virtual Private Server)サービスです。マイクラサーバーのホスティングに利用する場合、以下のような特徴があります。
Azure VPSの主な特徴
- グローバル規模のデータセンターネットワークにより、低遅延な接続環境を実現
- 従量課金制により、使った分だけの支払いで無駄なコストを削減
- スケールアップ・スケールダウンが容易で、プレイヤー数の増減に柔軟に対応可能
- 自動バックアップや冗長化などのエンタープライズ機能を標準装備
Microsoftの公式ドキュメントによれば、10人未満のプレイヤーであればStandard B2s(2コア4GBメモリ)で快適に動作します。大規模なMODサーバーや20人以上の同時接続を想定する場合は、より上位のプラン(B4ms以上)が推奨されます。
プレイ人数別:推奨スペックと料金
マイクラサーバーに必要なスペックは、同時接続プレイヤー数、導入するMOD/プラグインの種類、ワールドサイズによって大きく変動します。以下は2025年10月時点の推奨構成です。
| プレイ人数 | 推奨プラン | CPU | メモリ | 月額料金(目安) | 適用シーン |
|---|---|---|---|---|---|
| 2~5人 | B1s | 1コア | 1GB | 約1,200円 | バニラサーバー、軽量MOD |
| 5~10人 | B2s | 2コア | 4GB | 約6,000円 | 標準的なプラグインサーバー |
| 10~20人 | B4ms | 4コア | 16GB | 約24,000円 | 大型MODパック、複数ワールド |
| 20人以上 | B8ms以上 | 8コア | 32GB | 約48,000円~ | 本格的なコミュニティサーバー |
料金の最適化ポイント
- 利用していない時間帯にVMを停止することで課金を抑制(ストレージ料金のみ継続)
- 予約インスタンス(1年または3年契約)により最大72%のコスト削減が可能
- 初回利用者は特定プラン(B1s等)で月750時間の無料枠を利用可能
Azure VPSでマイクラサーバーを構築する手順
1. リソースグループの作成
リソースグループは、Azure上のリソース(仮想マシン、ストレージ、ネットワーク等)を論理的にまとめる単位です。
手順
- Azure Portalにサインイン
- 左メニューから「リソースグループ」を選択
- 「追加」をクリックし、以下を入力
- リソースグループ名:例「minecraft-server-rg」
- リージョン:日本東部(East Japan)または日本西部(West Japan)を推奨
- 「確認および作成」→「作成」をクリック
2. 仮想マシンの作成
手順
- Azure Portalで「仮想マシン」を検索し「作成」を選択
- 基本設定タブで以下を入力
- サブスクリプション:使用するAzureサブスクリプション
- リソースグループ:先ほど作成したリソースグループを選択
- 仮想マシン名:例「minecraft-server-vm」
- リージョン:東日本または西日本
- イメージ:Ubuntu Server 24.04 LTS(推奨)またはWindows Server 2022
- サイズ:Standard B2s(2コア、4GBメモリ)
- 認証の種類:パスワードまたはSSHキー
- ユーザー名とパスワード:管理用アカウント情報を設定
- ディスクタブ
- OS ディスクの種類:Premium SSD(推奨)またはStandard SSD
- データディスクの追加:「新しいディスクの作成とアタッチ」を選択
- サイズ:50GB以上(ワールドデータ保存用)
- ディスクの種類:Premium SSD
- ネットワークタブ
- 仮想ネットワーク:新規作成(デフォルトで問題なし)
- パブリックIPアドレス:新規作成(静的割り当てを選択)
- NIC ネットワークセキュリティグループ:詳細
- ネットワークセキュリティグループの構成:次のセクションで詳細解説
3. 永続ディスクの初期化(Linux)
SSH経由でVMに接続後、以下のコマンドを実行します。
# ディスクの確認
lsblk
# パーティション作成(/dev/sdcがデータディスクの場合)
sudo fdisk /dev/sdc
# n → p → 1 → Enter → Enter → w
# ファイルシステムの作成
sudo mkfs.ext4 /dev/sdc1
# マウントポイントの作成
sudo mkdir /mnt/minecraft-data
# ディスクのマウント
sudo mount /dev/sdc1 /mnt/minecraft-data
# 自動マウントの設定(/etc/fstabに追記)
echo '/dev/sdc1 /mnt/minecraft-data ext4 defaults 0 0' | sudo tee -a /etc/fstab
ネットワークセキュリティグループ(NSG)の設定方法
NSGはAzure仮想マシンへの通信を制御するファイアウォールです。マイクラサーバーではポート開放が必須です。
Java版の場合(ポート25565/TCP)
受信規則の追加手順
- 仮想マシンの作成画面で「ネットワーク」タブを選択
- 「ネットワークセキュリティグループの構成」で「詳細」を選択
- 「新規作成」をクリック
- 「受信規則の追加」で以下を設定
- ソース:Any
- ソースポート範囲:*
- 宛先:Any
- 宛先ポート範囲:25565
- プロトコル:TCP
- アクション:許可
- 優先度:100
- 名前:Minecraft-Java-Port
統合版(Bedrock Edition)の場合(ポート19132/UDP)
同様の手順で以下の設定を追加:
- 宛先ポート範囲:19132
- プロトコル:UDP
- 名前:Minecraft-Bedrock-Port
OSレベルのファイアウォール設定(Ubuntu)
# ファイアウォールの有効化
sudo ufw enable
# Java版の場合
sudo ufw allow 25565/tcp
# 統合版の場合
sudo ufw allow 19132/udp
# SSH接続維持のため
sudo ufw allow 22/tcp
# 設定確認
sudo ufw status
Minecraftサーバーソフトのインストールと起動
Java版サーバーのインストール(Ubuntu)
# Java 21のインストール(2025年最新の推奨バージョン)
sudo apt update
sudo apt install openjdk-21-jre-headless -y
# サーバーディレクトリの作成
cd /mnt/minecraft-data
sudo mkdir minecraft-server
cd minecraft-server
# 最新のサーバーJARファイルをダウンロード
sudo wget https://piston-data.mojang.com/v1/objects/[最新バージョンのハッシュ]/server.jar
# EULAへの同意
echo "eula=true" | sudo tee eula.txt
# サーバーの起動スクリプト作成
cat << 'EOF' | sudo tee start.sh
#!/bin/bash
java -Xmx3G -Xms3G -XX:+UseG1GC -XX:+ParallelRefProcEnabled -XX:MaxGCPauseMillis=200 -XX:+UnlockExperimentalVMOptions -XX:+DisableExplicitGC -XX:G1HeapRegionSize=32M -jar server.jar nogui
EOF
sudo chmod +x start.sh
# サーバー起動
sudo ./start.sh
最新のサーバーJARファイルはMinecraft公式サイトから取得してください。
統合版サーバーのインストール(Ubuntu)
# 必要なパッケージのインストール
sudo apt update
sudo apt install unzip -y
# サーバーファイルのダウンロード
cd /mnt/minecraft-data
sudo wget https://minecraft.azureedge.net/bin-linux/bedrock-server-[バージョン].zip
sudo unzip bedrock-server-[バージョン].zip -d bedrock-server
cd bedrock-server
# 実行権限の付与
sudo chmod +x bedrock_server
# サーバー起動
sudo LD_LIBRARY_PATH=. ./bedrock_server
最新版のダウンロードリンクはMinecraft Bedrock公式で確認してください。
メモリ割り当ての最適化
マイクラサーバーのパフォーマンスはメモリ割り当て設定に大きく依存します。
推奨メモリ割り当て
| サーバー規模 | 推奨メモリ | JVMオプション例 |
|---|---|---|
| バニラ(5人以下) | 2~3GB | -Xmx3G -Xms2G |
| プラグイン導入(10人) | 4~6GB | -Xmx6G -Xms4G |
| 大型MODパック | 8~12GB | -Xmx12G -Xms8G |
最適化されたJVM起動オプション
java -Xmx6G -Xms6G \
-XX:+UseG1GC \
-XX:+ParallelRefProcEnabled \
-XX:MaxGCPauseMillis=200 \
-XX:+UnlockExperimentalVMOptions \
-XX:+DisableExplicitGC \
-XX:+AlwaysPreTouch \
-XX:G1HeapRegionSize=32M \
-XX:G1NewSizePercent=30 \
-XX:G1MaxNewSizePercent=40 \
-XX:G1HeapWastePercent=5 \
-XX:G1MixedGCCountTarget=4 \
-XX:InitiatingHeapOccupancyPercent=15 \
-XX:G1MixedGCLiveThresholdPercent=90 \
-XX:G1RSetUpdatingPauseTimePercent=5 \
-XX:SurvivorRatio=32 \
-XX:+PerfDisableSharedMem \
-XX:MaxTenuringThreshold=1 \
-jar server.jar nogui
これらのオプションは、Aikars Flagsとして知られる業界標準の最適化設定です。
トラブルシューティング:よくある問題と解決策
問題1:サーバーに接続できない
原因と対処法
- NSGの設定確認
- Azure Portalで該当VMの「ネットワーク」→「受信ポートの規則」を確認
- 25565(Java版)または19132(統合版)が許可されているか確認
- OSレベルのファイアウォール
sudo ufw status
# 該当ポートが許可されていない場合
sudo ufw allow 25565/tcp
- サーバーが起動しているか確認
sudo netstat -ntlp | grep LISTEN
# 25565または19132がLISTEN状態か確認
問題2:メモリ不足エラー
対処法
- JVMオプションの
-Xmx値を調整(VMの物理メモリの70%程度が目安) - 不要なプラグイン/MODを削除
- ワールドの描画距離を
server.propertiesで調整(view-distance=8など)
問題3:ラグが発生する
原因と対処法
- エンティティの過剰生成
/kill @e[type=!player]コマンドで不要なエンティティを削除- スポーンチャンクの範囲を最小化
- TPS(Ticks Per Second)の低下
/tpsコマンドで確認(20.0が理想値)- Paperなどの最適化されたサーバーソフトへの切り替えを検討
おすすめの国内VPSサービス比較
Azureは技術的な自由度が高い一方、設定の複雑さがあります。国内専用VPSサービスは、マイクラサーバーに特化した簡単セットアップが魅力です。ここでは、特におすすめのサービスをご紹介します。
XServer VPS for Game
XServer VPS for Gameは、エックスサーバー株式会社が提供するゲーム特化型VPSサービスです。マイクラサーバーの自動構築機能により、初心者でも5分でサーバーを立ち上げられます。
主な特徴
- ワンクリックでマイクラサーバー構築:Java版・統合版の両方に対応し、申込時に選択するだけで自動セットアップ
- 高性能CPU搭載:AMD EPYC™プロセッサーにより、他社比較で約1.5倍の処理速度
- 24時間365日サポート:日本語での電話・メールサポートで安心
- スケール自由度:2GBから64GBまで、プレイ人数に応じた柔軟なプラン変更
| プラン | CPU | メモリ | SSD | 月額料金 | 推奨人数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2GBプラン | 3コア | 2GB | 50GB | 830円 | 4人以下 |
| 4GBプラン | 4コア | 4GB | 100GB | 1,700円 | 5~10人 |
| 8GBプラン | 6コア | 8GB | 100GB | 3,201円 | 10~20人 |
公式サイト:XServer VPS for Game
ConoHa for GAME
ConoHa for GAMEは、GMOインターネットグループが提供するゲーム専用VPSで、時間課金制が特徴です。短期間の利用や試用に最適です。
主な特徴
- 時間単位の課金:最低1時間から利用可能で、使わない時間は停止してコスト削減
- テンプレート機能:Minecraft Manager搭載で、ブラウザから簡単にサーバー管理
- MOD/プラグイン対応:Forgeや Bukkitなど主要サーバーソフトに対応
- 自動バックアップ:無料で最大14日分の自動バックアップ
| プラン | CPU | メモリ | SSD | 時間料金 | 月額上限 | 推奨人数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2GBプラン | 3コア | 2GB | 100GB | 3.7円/時 | 1,065円 | 4人以下 |
| 4GBプラン | 4コア | 4GB | 100GB | 7.3円/時 | 2,118円 | 5~10人 |
| 8GBプラン | 6コア | 8GB | 100GB | 14.5円/時 | 4,219円 | 10~20人 |
公式サイト:ConoHa for GAME
さくらのVPS
さくらのVPSは、20年以上の運営実績を持つ老舗VPSサービスです。安定性と低価格が魅力で、長期運用に適しています。
主な特徴
- 業界最安値級の料金:512MBプランが月額590円から利用可能
- 豊富なOS選択肢:Ubuntu、CentOS、Debian、Windows Server等に対応
- 石狩データセンター:北海道の大規模データセンターで安定稼働
- スタートアップスクリプト:マイクラサーバーの自動インストールスクリプトを公式提供
| プラン | CPU | メモリ | SSD | 月額料金 | 推奨人数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1GBプラン | 2コア | 1GB | 50GB | 643円 | 2~4人 |
| 2GBプラン | 3コア | 2GB | 100GB | 1,738円 | 5~10人 |
| 4GBプラン | 4コア | 4GB | 200GB | 3,520円 | 10~15人 |
公式サイト:さくらのVPS
シンVPS
シンVPSは、エックスサーバー株式会社が新たに提供する高速VPSサービスです。2025年に大幅なスペック強化が行われ、コストパフォーマンスが向上しています。
主な特徴
- NVMe SSD搭載:従来のSSDより3~5倍高速な読み書き速度
- KVMハイパーバイザー採用:他ユーザーの影響を受けにくい完全仮想化
- 無料お試し期間:2週間の無料トライアル実施中
- 低遅延ネットワーク:国内主要ISPとの直接接続により低レイテンシを実現
| プラン | CPU | メモリ | NVMe SSD | 月額料金 | 推奨人数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2GBプラン | 3コア | 2GB | 150GB | 820円 | 4人以下 |
| 4GBプラン | 4コア | 4GB | 200GB | 1,530円 | 5~10人 |
| 8GBプラン | 6コア | 8GB | 400GB | 3,040円 | 10~20人 |
公式サイト:シンVPS
KAGOYA CLOUD VPS
KAGOYA CLOUD VPSは、カゴヤ・ジャパン株式会社が提供する老舗ホスティング企業のVPSサービスです。大容量プランが充実しており、大規模サーバー向けに最適です。
主な特徴
- 大容量メモリプラン:最大64GBまでのメモリを選択可能
- 東京・大阪リージョン:国内2拠点でデータセンターを運営
- 電話サポート対応:平日10:00~17:00の電話サポートあり
- 日額課金制:月の途中からの契約でも日割り計算で無駄がない
| プラン | CPU | メモリ | SSD | 月額料金 | 推奨人数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2コア2GBプラン | 2コア | 2GB | 25GB | 979円 | 4人以下 |
| 4コア4GBプラン | 4コア | 4GB | 30GB | 2,200円 | 5~10人 |
| 6コア8GBプラン | 6コア | 8GB | 50GB | 4,180円 | 10~20人 |
公式サイト:KAGOYA CLOUD VPS
サーバー比較診断ツール
どのサーバーが自分に最適かわからない場合は、サーバー比較診断サイトを活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたのプレイスタイルや予算に合った最適なVPSを提案してくれます。
よくある質問(FAQ)
Q1. Azure VPSとConoHa VPSの違いは何ですか?
A: Azure VPSは世界規模のクラウドサービスで技術的なカスタマイズ自由度が高い一方、ConoHa VPSは日本国内特化でマイクラに最適化された簡単セットアップが魅力です。
詳細な違い
- Azure VPS:グローバルインフラ、エンタープライズ機能、従量課金、英語ドキュメント中心、設定の複雑さあり
- ConoHa VPS:国内データセンター、時間課金、日本語サポート充実、Minecraft Manager標準装備、初心者向け
初めてマイクラサーバーを立てる場合はConoHa VPS、AzureやAWS等のクラウド経験者や大規模構成を目指す場合はAzure VPSが適しています。
Q2. マイクラサーバーでポート開放は危険ですか?
A: ポート開放自体にセキュリティリスクがありますが、適切な対策により安全性を確保できます。
推奨セキュリティ対策
- ホワイトリストの有効化:
server.propertiesでwhite-list=trueに設定し、登録プレイヤーのみ接続許可 - 強固なパスワード設定:管理者アカウントには複雑なパスワードを使用
- 定期的なアップデート:Minecraftサーバーとオペレーティングシステムを常に最新版に保つ
- ファイアウォールの限定的な開放:必要最小限のポート(25565または19132)のみ開放
- VPNの活用:機密性の高いサーバーではVPN経由での接続を検討
自宅PCでのポート開放が不安な場合は、VPSサービスの利用により自宅ネットワークへのリスクを回避できます。
Q3. マイクラサーバーの推奨メモリ容量は?
A: プレイ人数と導入するMOD/プラグインの数により異なりますが、基本的な目安は以下の通りです。
| 環境 | 推奨メモリ | 最低メモリ |
|---|---|---|
| バニラ(4人以下) | 2~3GB | 1GB |
| プラグイン導入(10人) | 4~6GB | 3GB |
| 軽量MOD(10人) | 6~8GB | 4GB |
| 大型MODパック | 10~16GB | 8GB |
メモリ不足の兆候
- サーバー起動時のクラッシュ
- プレイヤー接続時の遅延
- チャンク生成の遅れ
- “Out of Memory”エラーメッセージ
小規模から中規模のサーバーでは8GBのメモリ割り当てで快適にプレイできます。大規模サーバーやリソースを多く使用するプラグインを導入する場合は、16GB以上のメモリ割り当てを検討してください。
Q4. Azureの無料枠でマイクラサーバーを運用できますか?
A: 可能ですが、無料枠には制限があるため注意が必要です。
Azure無料アカウントの内容
- 初回登録時に12ヶ月間の無料サービスと200ドル(約30,000円)のクレジットを提供
- 特定のVMサイズ(B1s等)が月750時間まで無料
- 無料枠を超えた利用分は従量課金
無料枠での運用の注意点
- B1s(1コア1GBメモリ)は2~3人の小規模サーバー向け
- ストレージ料金は別途発生(月数百円程度)
- 無料期間終了後は自動的に有料プランへ移行
長期的な運用を考える場合、国内VPSサービス(XServer VPS、ConoHa for GAME等)の方がコスト面で有利です。
Q5. Java版と統合版のサーバーは同時に運用できますか?
A: 1つのVMで両バージョンを同時起動することは技術的に可能ですが、推奨されません。
理由
- ポート番号の競合(Java版:25565、統合版:19132)
- メモリリソースの分散によるパフォーマンス低下
- サーバー管理の複雑化
推奨される運用方法
- GeyserMCプラグインの利用:Java版サーバーに統合版プレイヤーを接続可能にするプラグイン
- 複数VMの構築:Java版と統合版で別々のVMを用意
- Docker化:コンテナ技術により1つのVM上で論理的に分離
クロスプレイを実現したい場合は、GeyserMCプラグインの導入が最もシンプルで効果的です。
まとめ
Azure VPSでのマイクラサーバー構築は、仮想マシンの作成からネットワーク設定、サーバーソフトのインストールまで、いくつかのステップを踏む必要がありますが、Microsoftの公式ドキュメントに従えば初心者でも実現可能です。Standard B2sプラン(2コア4GBメモリ)なら月額約6,000円で10人未満の快適なマルチプレイ環境を構築できます。
一方で、より手軽にマイクラサーバーを運用したい場合は、国内専用VPSサービス(XServer VPS for Game、ConoHa for GAME、さくらのVPS等)がワンクリックセットアップと日本語サポートで初心者に優しい選択肢です。
あなたのプレイスタイルや技術レベルに合わせて、最適なVPSサービスを選択し、友達との楽しいマイクラライフを始めましょう!
次のステップ
- サーバー比較診断ツールで最適なVPSを診断
- XServer VPS for Game公式サイトで詳細を確認
- Azure無料アカウントを作成して試してみる

