冒頭の直接回答
無料ゲームサーバーは、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)の無期限無料枠、AWS・Azure・GCPの初回クレジット、VPSプロバイダーの無料試用期間を活用することで構築可能です。特にOCIは恒久的に無料で利用でき、Minecraft・ARK・Terrariaなどの中小規模サーバーに対応します。ただし無料枠には性能制限があり、プレイ人数や同時接続数に応じて有料プランへの移行が必要になる場合があります。
要点
- Oracle Cloud Infrastructureは恒久的な無料枠(VM.Standard.E2.1.Micro×2台)でゲームサーバー構築が可能
- AWS・Azure・GCPは初回12ヶ月無料クレジットを提供し、期間内は幅広いインスタンスタイプを選択できる
- 国内VPSプロバイダーの無料試用期間(ConoHa VPS 700円クーポン、さくらVPS2週間など)を活用する方法もある
- 無料枠の性能は限定的で、4人程度の小規模プレイが目安となる
- 長期運用や大人数プレイには月額数百円からの有料サーバーが現実的

無料ゲームサーバーとは
無料ゲームサーバーとは、クラウドプロバイダーやVPSサービスの無料枠・無料試用期間を利用して、費用をかけずにゲーム用サーバーを構築・運用する方法です。
主に以下の3つのパターンがあります。
- 恒久的無料枠の活用:Oracle Cloud Infrastructure(OCI)のように、期限なしで利用できる無料枠を使う方法。性能は限定的ですが、小規模なプライベートサーバーには十分対応できます。
- 初回無料クレジットの利用:AWS・Azure・Google Cloud Platform(GCP)など大手クラウドサービスが提供する、初回登録者向けの無料クレジット(3〜12ヶ月間)を使う方法。期間内は高性能インスタンスも選択可能です。
- 無料試用期間の活用:国内VPSプロバイダーが提供する数日〜数週間の無料試用や初回クーポンを利用する方法。短期的なテストや友人との短期プレイに適しています。
無料枠には必ず性能制限があり、CPU・メモリ・ストレージ・ネットワーク帯域が有料プランより低く設定されています。そのため、プレイ人数や使用するゲームタイトルによっては動作が不安定になる可能性があります。
無料でゲームサーバーを構築できる主要プラットフォーム
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)
Oracle Cloudは、恒久的に無料で利用できる「Always Free Tier」を提供しており、ゲームサーバー構築に最も適した無料枠です。
Always Free Tierの内容
- VM.Standard.E2.1.Micro インスタンス×2台(AMD EPYC 7551プロセッサ、1コアCPU、1GBメモリ)
- ブロックボリューム200GB
- アウトバウンドデータ転送10TB/月
Minecraftサーバー(バニラ)、Terraria、7 Days to Dieなどの軽量ゲームサーバーであれば、2〜4人程度の同時接続に対応可能です。無期限で利用できるため、個人用・友人用のプライベートサーバーとして長期運用に適しています。
Amazon Web Services(AWS)
AWSは、初回登録から12ヶ月間使える無料枠を提供しています。
AWS無料枠の内容
- EC2 t2.micro/t3.micro インスタンス750時間/月(1vCPU、1GBメモリ)
- ストレージ30GB
- データ転送15GB/月(アウトバウンド)
12ヶ月の期限付きですが、OCIよりわずかに高性能なインスタンスタイプを選択でき、豊富なドキュメントとコミュニティがあるため、初めてクラウドを使う方にも扱いやすいプラットフォームです。
Microsoft Azure
Azureも12ヶ月間の無料枠と、初回200ドル分のクレジットを提供しています。
Azure無料枠の内容
- B1S仮想マシン750時間/月(1vCPU、1GBメモリ)
- マネージドディスク64GB×2
- 初回30日間200ドルクレジット
200ドルクレジットがある最初の30日間は、より高性能なインスタンスでゲームサーバーをテストできるため、複数のゲームタイトルを試したい方に向いています。
Google Cloud Platform(GCP)
GCPは初回登録者に90日間有効な300ドル分の無料クレジットを提供しています。
GCP無料枠の内容
- 初回90日間300ドルクレジット
- e2-micro インスタンス(0.25〜2vCPU、1GBメモリ)の一部無料枠
無料クレジット期間中は高性能なインスタンスも選択でき、短期間で複数のゲームサーバーを比較検証したい上級者に適しています。
Oracle Cloud Infrastructureの無料枠を使ったゲームサーバー構築手順
Oracle Cloudの無料枠は恒久的に利用できるため、最もコストパフォーマンスに優れた選択肢です。ここでは、Minecraftサーバーを例に構築手順を解説します。
手順1:Oracle Cloudアカウントの作成
- Oracle Cloud公式サイトにアクセス
- 「無料で始める」をクリック
- メールアドレス・国・氏名を入力してアカウント作成
- クレジットカード情報を登録(無料枠の範囲内では課金されません)
- 本人確認と電話認証を完了
手順2:VMインスタンスの作成
- OCIコンソールにログイン
- 「コンピュート」→「インスタンス」→「インスタンスの作成」を選択
- 以下の設定を行う:
- イメージ:Ubuntu 22.04(推奨)
- シェイプ:VM.Standard.E2.1.Micro(Always Free対象)
- ネットワーキング:「パブリックIPアドレスの割り当て」にチェック
- SSHキーのアップロード:秘密鍵をダウンロードして保存
手順3:ファイアウォール設定
- 「ネットワーキング」→「仮想クラウド・ネットワーク」→該当VCNを選択
- 「セキュリティ・リスト」→「デフォルト・セキュリティ・リスト」を選択
- 「イングレス・ルールの追加」でゲームポートを開放:
- Minecraft:TCP 25565
- Terraria:TCP 7777
- ARK:UDP 7777, 7778, 27015
手順4:サーバーへの接続とゲームサーバーインストール
SSHでインスタンスに接続します。
ssh -i /path/to/private-key ubuntu@[パブリックIPアドレス]
Minecraftサーバーのインストール例:
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
sudo apt install openjdk-17-jre-headless -y
mkdir minecraft && cd minecraft
wget https://launcher.mojang.com/v1/objects/[最新バージョンのハッシュ]/server.jar
java -Xmx768M -Xms768M -jar server.jar nogui
初回起動後、eula.txtのeula=falseをeula=trueに変更し、再度起動します。
手順5:動作確認とサーバー設定
サーバーが起動したら、Minecraftクライアントから接続テストを行います。サーバーアドレスに「パブリックIP:25565」を入力して接続できれば成功です。
server.propertiesファイルを編集して、サーバー名・ゲームモード・難易度などを調整できます。
AWS・Azure・GCPの無料枠の活用方法
AWSでのゲームサーバー構築の要点
AWSのEC2無料枠(t2.micro/t3.micro)を使用する場合、以下の点に注意が必要です。
- 起動時間の制限:750時間/月は約1台のインスタンスを常時稼働させられる時間です。複数インスタンスを同時起動すると時間を消費します。
- データ転送量:無料枠は15GB/月のアウトバウンド転送が上限です。大規模MODや頻繁なワールドデータ同期を行うと超過する可能性があります。
- 自動停止の設定:不要時にインスタンスを停止する運用が推奨されます。AWS Lambda + CloudWatchで自動停止スクリプトを設定できます。
Azureでのゲームサーバー構築の要点
Azureの200ドルクレジットは最初の30日間のみ有効ですが、この期間中はより高性能なインスタンスを試せます。
- B1Sインスタンス:12ヶ月無料枠の対象。1GBメモリで軽量ゲームサーバーに対応。
- B2Sインスタンス:200ドルクレジット消費。2vCPU、4GBメモリでMOD入りMinecraftやARKに対応。
Azureポータルから仮想マシンを作成する際、「サイズの変更」で適切なインスタンスタイプを選択できます。
GCPでのゲームサーバー構築の要点
GCPの300ドルクレジットは90日間有効で、この期間中は幅広い実験が可能です。
- e2-microインスタンス:一部リージョンでAlways Free対象。1GBメモリ。
- n2-standard-2:クレジット消費。2vCPU、8GBメモリで中規模ゲームサーバーに対応。
GCPは「プリエンプティブルVM」を利用することで、通常の80%オフで高性能インスタンスを使用できますが、24時間以内に強制終了される可能性があるため、ゲームサーバーには不向きです。
国内VPSプロバイダーの無料試用期間を利用する方法
国内VPSプロバイダーは、初回登録者向けの無料クーポンや試用期間を提供しています。海外クラウドサービスより設定が簡単で、日本語サポートが充実している点が利点です。
ConoHa VPSの初回クーポン
ConoHa VPSは、初回登録時に700円分のクーポンを提供しています。最小プラン(512MBメモリ)は月額493円からなので、約1ヶ月強の無料利用が可能です。
また、ConoHa for GAMEは、Minecraft・ARK・Rust・Terrariaなどのゲームサーバーテンプレートを提供しており、初心者でもワンクリックでサーバー構築ができます。
さくらVPSの2週間無料試用
さくらのVPSは、全プランで14日間の無料試用期間を提供しています。試用期間中は本契約前に解約すれば課金されません。
2GBプラン以上であれば、MOD入りMinecraftやARK:Survival Evolvedなどの重量級ゲームサーバーも動作します。
XServer VPS for Gameの初回割引
エックスサーバーVPS for Gameは、初回登録者向けに大幅な割引キャンペーンを定期的に実施しています。2025年11月時点では、長期契約で最大30%オフのキャンペーンが実施されています。
完全無料ではありませんが、月額400円台から高性能なゲームサーバー環境を構築できます。
無料ゲームサーバーの性能と制限
無料枠のゲームサーバーは、性能面で以下の制限があります。
CPU性能の制限
無料枠インスタンス(OCI VM.Standard.E2.1.Micro、AWS t2.micro)は1コアCPUのため、CPU負荷の高いゲームでは処理が追いつかず、ラグやフリーズが発生します。
- 動作可能:バニラMinecraft、Terraria、Stardew Valley(Co-op)
- 動作厳しい:MOD入りMinecraft、ARK、Rust、Palworld
メモリ容量の制限
1GBメモリは、OSとゲームサーバープロセスで消費されるため、実際に利用可能なメモリは500〜700MB程度です。
推奨同時接続人数の目安
- バニラMinecraft:2〜4人
- Terraria:3〜5人
- ARK(最小設定):1〜2人
メモリ不足でサーバーがクラッシュする場合、スワップ領域を設定することで一時的に回避できますが、パフォーマンスは大幅に低下します。
ネットワーク帯域の制限
無料枠のアウトバウンドデータ転送量は制限があり、超過すると追加料金が発生します。
- OCI:10TB/月(実質無制限に近い)
- AWS:15GB/月(小規模プレイなら十分)
- Azure:5GB/月(注意が必要)
大規模なワールドデータやMODファイルを頻繁にダウンロード・アップロードする場合、転送量を超過するリスクがあります。
ストレージ容量の制限
無料枠のストレージは30〜200GBで、ゲームサーバーのワールドデータ・バックアップ・MODファイルを保存するには十分です。
ただし、複数のゲームサーバーを同時運用する場合や、大規模なワールドを作成する場合は容量不足になる可能性があります。
人気ゲーム別:推奨サーバースペックと無料枠での動作可否
Minecraft Java Edition
推奨スペック
- CPU:2コア以上
- メモリ:2GB以上(バニラ)、4GB以上(MOD入り)
- ストレージ:5GB以上
無料枠での動作可否
- バニラMinecraft:動作可能(2〜4人推奨)
- MOD入り(軽量):動作厳しい(1〜2人程度)
- MOD入り(大規模):動作不可
OCI・AWSの無料枠でバニラMinecraftサーバーは問題なく動作しますが、プラグイン(Spigot・Paper)を導入する場合はメモリ1.5GB以上を推奨します。
ARK: Survival Evolved
推奨スペック
- CPU:4コア以上
- メモリ:8GB以上
- ストレージ:20GB以上
無料枠での動作可否
- 動作不可
ARKは非常に重いゲームで、無料枠では起動すらできない場合があります。最小設定でも4GBメモリが必要です。
Terraria
推奨スペック
- CPU:1コア以上
- メモリ:512MB以上
- ストレージ:1GB以上
無料枠での動作可否
- 動作可能(3〜5人推奨)
Terrariaは軽量なゲームで、無料枠でも快適に動作します。OCIの無料枠でも5人程度の同時プレイが可能です。
Valheim
推奨スペック
- CPU:2コア以上
- メモリ:4GB以上
- ストレージ:2GB以上
無料枠での動作可否
- 動作厳しい(1〜2人程度、ラグ発生)
Valheimはメモリ消費が大きく、無料枠では動作が不安定になります。3人以上でプレイする場合は有料プラン推奨です。
Palworld
推奨スペック
- CPU:4コア以上
- メモリ:16GB以上
- ストレージ:20GB以上
無料枠での動作可否
- 動作不可
Palworldは2024年にリリースされた重量級ゲームで、無料枠では動作しません。最低でも8GBメモリのVPSが必要です。
無料から有料への移行タイミングと判断基準
無料枠でゲームサーバーを運用していて、以下の状況になった場合は有料プランへの移行を検討してください。
プレイ人数が増えた場合
無料枠は2〜4人の小規模プレイが限界です。5人以上で安定してプレイしたい場合は、2GBメモリ以上の有料プランが必要です。
人数別推奨スペック(Minecraft)
- 5〜10人:2GBメモリ、2コアCPU
- 10〜20人:4GBメモリ、4コアCPU
- 20〜50人:8GBメモリ、8コアCPU
MODやプラグインを追加したい場合
軽量なプラグイン(WorldEdit、EssentialsXなど)でもメモリを200〜500MB消費するため、MODを本格的に導入する場合は4GB以上のメモリが推奨されます。
ラグやクラッシュが頻発する場合
メモリ不足やCPU性能不足でサーバーが不安定になっている場合は、無料枠では改善できません。有料プランに移行して性能を向上させる必要があります。
長期運用したい場合
AWSやAzureの無料枠は12ヶ月で終了します。それ以降も継続利用したい場合は、有料プランへの移行またはOCI無料枠への引っ越しが必要です。
無料ゲームサーバーのセキュリティ設定
無料枠でゲームサーバーを運用する場合、セキュリティ対策は必須です。放置すると不正アクセスやDDoS攻撃の標的になります。
ファイアウォール設定
必要なポートのみを開放し、不要なポートは閉じてください。
Minecraftサーバーの推奨設定
- TCP 25565:開放(ゲームポート)
- TCP 22:制限付き開放(SSH、IPアドレス制限推奨)
- その他のポート:閉鎖
OCIの場合、セキュリティリストで個別にポートを開放できます。AWSではセキュリティグループで設定します。
SSHのセキュリティ強化
デフォルトのSSH設定は脆弱なため、以下の対策を実施してください。
- パスワード認証の無効化:公開鍵認証のみを許可
- rootログインの無効化:一般ユーザーでログイン後、sudoで権限昇格
- SSHポート番号の変更:デフォルトの22番から別のポートに変更
設定ファイル(/etc/ssh/sshd_config)を編集して反映します。
定期的なアップデート
OSとゲームサーバーソフトウェアは定期的にアップデートしてください。
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
ゲームサーバー本体も最新バージョンに更新することで、既知の脆弱性を修正できます。
ホワイトリストの設定
不特定多数のプレイヤーに開放せず、友人のみをホワイトリストに登録することで、荒らし対策になります。
Minecraftの場合、server.propertiesでwhite-list=trueに設定し、whitelist.jsonにプレイヤー名を登録します。
サーバー選びで迷ったら:比較診断ツールの活用
無料枠でのテスト運用後、長期的にゲームサーバーを運用する場合は、有料プランの検討が必要です。しかし、VPSやクラウドサービスは種類が多く、どれを選べば良いか迷うことがあります。
そんな時は、サーバー比較診断サイト「サーバーナビ」を活用してください。このサイトでは、用途・予算・必要なスペックを入力するだけで、最適なサーバーを診断してくれます。
ゲームサーバー向けの診断機能も充実しており、Minecraft・ARK・Palworldなど、ゲームタイトル別に推奨サーバーを提案してくれます。また、各サービスの料金比較や、ユーザーレビューも確認できるため、初めてサーバーを契約する方にも安心です。
長期運用におすすめのゲームサーバーサービス
無料枠でのテストが完了し、本格的にゲームサーバーを運用したい方向けに、コストパフォーマンスに優れたサーバーサービスを紹介します。ここでは、複数のサービスを比較検討できるよう、特徴と公式サイトへのリンクを掲載します。
ConoHa for GAME
ConoHa for GAMEは、GMOインターネットグループが運営するゲームサーバー特化型VPSです。Minecraft・ARK・Rust・Terraria・Palworldなど、人気ゲームのテンプレートが用意されており、初心者でも簡単にサーバー構築ができます。主な特徴
- 月額493円から利用可能(512MBプラン)
- Minecraft統合版・Java版対応
- 自動バックアップ機能搭載
- MOD・プラグインの導入が容易
- 時間課金対応(長期割引あり)
推奨プラン
- 2GBプラン(月額1,065円):Minecraft 5〜10人
- 4GBプラン(月額2,408円):ARK・Palworld 5〜10人
- 8GBプラン(月額4,828円):大規模MODサーバー
XServer VPS for Game
エックスサーバーVPS for Gameは、国内シェアNo.1のエックスサーバー株式会社が提供するゲーム特化型VPSです。高速SSD・強力なCPU・高速ネットワークを備え、安定したゲームサーバー運用が可能です。
主な特徴
- 月額830円から利用可能(2GBプラン)
- Minecraft・ARK・Rust・Palworld対応
- 自動バックアップ機能標準搭載
- 24時間365日の有人監視体制
- 初心者向けマニュアルが充実
推奨プラン
- 2GBプラン(月額830円):Minecraft 5〜10人
- 4GBプラン(月額1,700円):ARK・Palworld 5〜10人
- 8GBプラン(月額3,201円):大規模サーバー
さくらのVPS
さくらのVPSは、老舗のVPSサービスで、20年以上の運用実績があります。ゲーム専用ではありませんが、柔軟なカスタマイズが可能で、上級者向けのサーバー構築に適しています。
主な特徴
- 月額643円から利用可能(512MBプラン)
- 14日間無料試用可能
- root権限でフルカスタマイズ可能
- 大阪・東京・石狩のデータセンター選択可能
- スタートアップスクリプト対応
推奨プラン
- 2GBプラン(月額1,738円):Minecraft 5〜10人
- 4GBプラン(月額3,520円):ARK・Palworld 5〜10人
ConoHa VPS
ConoHa VPSは、汎用的なVPSサービスで、ゲームサーバー以外にWebサーバー・開発環境など幅広い用途に対応します。テンプレート機能でMinecraft・Terrariaサーバーを簡単に構築できます。
主な特徴
- 月額493円から利用可能(512MBプラン)
- 時間課金対応(最低利用期間なし)
- 初回700円クーポンあり
- 豊富なOSテンプレート
- APIでの自動化対応
推奨プラン
- 1GBプラン(月額968円):軽量ゲームサーバー
- 2GBプラン(月額1,848円):Minecraft 5〜10人
シンVPS
シンVPSは、エックスサーバー株式会社が提供する新ブランドのVPSで、革新的な技術とコストパフォーマンスを追求したサービスです。最新のAMD EPYC CPUを採用し、高速処理が可能です。
主な特徴
- 月額620円から利用可能(512MBプラン)
- NVMe SSD採用で高速
- Minecraftマネージャー搭載
- 初期費用無料
- 2週間無料試用可能
推奨プラン
- 2GBプラン(月額1,600円):Minecraft 5〜10人
- 4GBプラン(月額3,200円):MODサーバー
KAGOYA CLOUD VPS
カゴヤ・ジャパン株式会社が提供するKAGOYA CLOUD VPSは、高品質なネットワーク環境と手厚いサポートが特徴です。法人利用にも対応しており、長期的な安定運用に適しています。
主な特徴
- 月額550円から利用可能(1コア/1GBプラン)
- 初期費用無料
- 日額課金対応
- 電話・メールサポート対応
- 複数リージョン選択可能
推奨プラン
- 2コア/2GBプラン(月額979円):Minecraft 5〜10人
- 4コア/4GBプラン(月額3,300円):大規模サーバー
ロリポップ! for Gamers
ロリポップ! for Gamersは、GMOペパボ株式会社が運営するゲームサーバー特化型ホスティングサービスです。共用サーバーの安定性とVPSの柔軟性を兼ね備えています。
主な特徴
- 月額550円から利用可能
- Minecraft・Terraria対応
- 管理画面からワンクリック起動
- 自動バックアップ機能
- 初心者向けマニュアル充実
推奨プラン
- スタンダードプラン(月額1,100円):Minecraft 3〜5人
- ハイスピードプラン(月額2,200円):Minecraft 10〜15人
XServer VPS
エックスサーバーVPSは、汎用的なVPSサービスで、高性能なCPUと高速ネットワークを備えています。ゲームサーバー以外にも、Webサーバー・開発環境・アプリケーションサーバーとして幅広く利用できます。
主な特徴
- 月額830円から利用可能(2GBプラン)
- root権限でフルカスタマイズ可能
- 24時間365日サポート
- 自動バックアップ機能
- 豊富なOSテンプレート
推奨プラン
- 2GBプラン(月額830円):軽量ゲームサーバー
- 4GBプラン(月額1,700円):中規模ゲームサーバー
よくある質問(FAQ)
Q1. 無料ゲームサーバーは本当に完全無料ですか?
完全無料で利用できるのは、Oracle Cloud InfrastructureのAlways Free Tierのみです。OCIは恒久的に無料で利用でき、期限がありません。ただし、性能は1コアCPU・1GBメモリと限定的で、2〜4人程度の小規模プレイが限界です。
AWS・Azure・GCPの無料枠は初回12ヶ月間または初回クレジット消費までの期間限定です。期間終了後は有料プランへの移行が必要になります。また、無料枠の範囲を超えるリソース(高性能インスタンス・追加ストレージ・データ転送量超過)を使用すると課金されます。
国内VPSの無料試用期間も期間限定で、試用期間終了後は自動的に有料プランに移行するサービスもあるため、契約条件を事前に確認してください。
Oracle Cloud Always Free Tier公式ページ
Q2. Minecraftサーバーに最適な無料枠はどれですか?
バニラMinecraft(MODなし)であれば、Oracle Cloud InfrastructureのAlways Free Tierが最適です。1GBメモリで2〜4人の同時プレイが可能で、恒久的に無料で利用できます。
MODやプラグインを導入したい場合は、AWSの12ヶ月無料枠またはAzureの200ドルクレジットを使って、期間内により高性能なインスタンス(2GB以上)で試すことをおすすめします。
ただし、MOD入りMinecraftは無料枠では性能不足になるため、長期運用する場合は月額1,000円前後の有料VPSへの移行を検討してください。
ConoHa for GAMEでMinecraftサーバーを構築する
Q3. 無料枠でARKやPalworldのサーバーは動作しますか?
ARK:Survival EvolvedとPalworldは、いずれも無料枠では動作しません。これらのゲームは最低でも8GBメモリが必要で、無料枠の1GBメモリではサーバー起動すらできない場合があります。
ARKサーバーの推奨スペックは4コアCPU・8GBメモリ以上、Palworldは4コアCPU・16GBメモリ以上です。安定して運用するには、月額3,000円以上の高性能VPSが必要です。
軽量な設定で1〜2人でテストプレイしたい場合でも、最低4GBメモリのVPSを選択してください。
XServer VPS for GameでARK・Palworldサーバーを構築する
Q4. 無料枠のサーバーに友達を招待できますか?
はい、無料枠のサーバーでも友達を招待してマルチプレイが可能です。ただし、無料枠は性能が限定的なため、招待できる人数に制限があります。
無料枠での推奨プレイ人数
- バニラMinecraft:2〜4人
- Terraria:3〜5人
- Valheim:1〜2人(ラグ発生の可能性あり)
5人以上で安定してプレイしたい場合は、2GB以上のメモリを持つ有料VPSを推奨します。
また、サーバーのパブリックIPアドレスを友達に共有することで、インターネット経由で接続できます。セキュリティのため、ホワイトリスト機能を有効にすることをおすすめします。
Q5. 無料枠のサーバーはいつまで使えますか?
Oracle Cloud InfrastructureのAlways Free Tierは恒久的に無料で、期限がありません。ただし、Oracleの利用規約に違反した場合や、長期間(90日以上)サーバーを起動しない場合は、アカウントが停止される可能性があります。
AWS・Azure・GCPの無料枠は期間限定です。
- AWS:初回12ヶ月間
- Azure:初回12ヶ月間+200ドルクレジット(30日間)
- GCP:初回90日間(300ドルクレジット)
期間終了後も継続利用したい場合は、有料プランへの移行が必要です。また、無料枠の範囲内で利用していても、クレジットカード情報の登録が必要なため、意図せず課金されることがないよう、請求アラートを設定しておくことをおすすめします。
まとめ
無料ゲームサーバーは、Oracle Cloud・AWS・Azure・GCPの無料枠、または国内VPSの無料試用期間を活用することで構築可能です。特にOracle CloudのAlways Free Tierは恒久的に無料で利用でき、バニラMinecraftやTerrariaなどの軽量ゲームサーバーに適しています。
無料枠は性能が限定的で、2〜4人程度の小規模プレイが限界です。5人以上でプレイしたい場合や、MOD・プラグインを導入したい場合は、月額1,000円前後の有料VPSへの移行を検討してください。ConoHa for GAME・XServer VPS for Game・さくらのVPSなどは、ゲームサーバー特化型の機能を提供しており、初心者でも簡単にサーバー構築ができます。
まずは無料枠でテスト運用を行い、プレイ人数や使用するゲームタイトルに応じて適切なプランを選択してください。サーバー選びに迷った場合は、サーバーナビで診断してみることをおすすめします。
今すぐ無料枠でゲームサーバーを構築して、友達とのマルチプレイを楽しみましょう。
出典
- Oracle Cloud Always Free Tier(https://www.oracle.com/jp/cloud/free/)
- AWS無料利用枠(https://aws.amazon.com/jp/free/)
- Azure無料アカウント(https://azure.microsoft.com/ja-jp/free/)
- Google Cloud無料枠(https://cloud.google.com/free)
- ConoHa for GAME公式サイト(https://www.conoha.jp/game/)
- XServer VPS for Game公式サイト(https://vps.xserver.ne.jp/game/)
- さくらのVPS公式サイト(https://vps.sakura.ad.jp/)
- サーバーナビ(https://comparison.quicca-plus.com/)
- Minecraft公式サイト(https://www.minecraft.net/ja-jp)
- AWS EC2ドキュメント(https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/ec2/)
- Azure仮想マシンドキュメント(https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/)
- Google Compute Engineドキュメント(https://cloud.google.com/compute/docs)

