冒頭の直接回答
ARK Server Managerは、ARK: Survival Evolvedの専用サーバーを簡単に構築・管理できる無料のWindowsツールです。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)により、コマンド入力不要で設定変更やアップデート、MOD管理が可能で、初心者でも直感的に操作できます。公式サポートは終了していますが、コミュニティによる継続的な更新が行われており、2025年現在も多くのサーバー管理者に利用されています。
要点
- ARK Server Managerは無料でダウンロードでき、WindowsベースのVPSやサーバーで動作する
- 設定変更、自動バックアップ、MOD管理、マルチサーバー対応などの機能を標準搭載
- 公式サーバーとは異なり、テイム速度や経験値倍率など細かいカスタマイズが可能
- 定期的なアップデートとバックアップ設定により、安定したサーバー運用を実現
- レンタルVPSを利用すれば、自宅PCを起動し続ける必要がなく24時間稼働が可能

ARK Server Managerとは?基本情報と最新バージョン
ARK Server Manager(通称ASM)は、ARK: Survival Evolvedの専用サーバーを管理するための無料ツールです。本来であればコマンドラインでの複雑な設定が必要なARKサーバーを、視覚的に分かりやすいGUI画面で操作できるため、初心者から上級者まで幅広く利用されています。
2025年11月時点の最新情報
最新バージョンはv1.1.447で、ARK: Survival Evolved(ASE)に対応しています。一方、ARK: Survival Ascended(ASA)には別の専用ツール「ASA Server Manager(ASASM)v0.1.28b」が提供されています。
主な機能
- サーバーの起動・停止・再起動をワンクリックで実行
- MODの自動ダウンロードと更新機能
- 自動バックアップと復元機能(6時間ごと、7日分保持)
- クラスター設定による複数マップの連携
- プレイヤー管理とRCONコマンド機能
- 日本語を含む多言語対応
公式ダウンロードサイト:ARK Server Manager Downloads
ARK Server Managerのダウンロードとインストール方法
必要なシステム要件
ARK Server Managerを利用する前に、以下の環境が必要です。
最低要件
- OS:Windows 10/11(64bit)
- メモリ:8GB以上推奨(4GBでも可能だが動作が重い)
- ストレージ:50GB以上の空き容量
- 必須ソフト:Microsoft Visual C++ 2019 Redistributable
推奨環境
- メモリ:16GB以上
- ストレージ:SSD 100GB以上
- ネットワーク:安定した高速回線
ダウンロード手順
- 公式サイトにアクセス
ARK Server Manager公式フォーラムにアクセスします。 - 最新版をダウンロード
- インストーラー版:「Latest.exe」を選択
- ZIP版:「Latest.zip」を選択(インストール不要で使用可能)
- インストール実行
- インストーラー版の場合は、ダウンロードしたexeファイルを右クリックし「管理者として実行」を選択
- ZIP版の場合は、任意のフォルダに解凍
- 初回起動
- 「ARK Server Manager.exe」をダブルクリック
- 管理者権限を求められたら「はい」を選択
- 初回起動時にSteamCMDが自動的にダウンロードされます
ARK Server Managerの基本設定と使い方
サーバープロファイルの作成
初回起動後、以下の手順でサーバーを作成します。
- 新規プロファイル作成
- メイン画面左上の「+」ボタンをクリック
- プロファイル名を入力(例:「MyARKServer」)
- サーバー詳細設定
- サーバー名:Steam検索で表示される名前
- 管理者パスワード:サーバー管理用パスワード
- サーバーパスワード:プレイヤーの接続パスワード(任意)
- 最大プレイヤー数:同時接続可能な人数(推奨:10~20人)
- マップ選択
- ドロップダウンから使用するマップを選択
- 主要マップ:The Island、Ragnarok、Valguero、Fjordur、Lost Island など
- ポート設定
- サーバーポート:7777(デフォルト)
- クエリポート:27015(デフォルト)
ゲームルールのカスタマイズ
「ルール」タブから、プレイスタイルに合わせた設定が可能です。
初心者向け推奨設定
- 経験値倍率:3.0倍(レベル上げが楽になる)
- テイム速度:3.0倍(恐竜テイムが早くなる)
- 採取量倍率:2.0~4.0倍(資源集めが効率化)
- 夜間時間の長さ:0.5倍(夜が短くなる)
これらの設定により、バニラ(公式)よりも快適にプレイできます。
MODの導入方法
ARK Server ManagerではMODの導入も簡単です。
MOD導入手順
- Steam WorkshopでMODを検索
ARK Steam Workshopにアクセスし、導入したいMODを探します。 - MOD IDを取得
- MODページのURLから数字の部分をコピー
- 例:
https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=731604991 - この場合のMOD IDは「731604991」
- ASMでMODを設定
- 「管理者」タブを開く
- 「MOD ID(カンマ区切り)」欄にMOD IDを入力
- 複数MODの場合はカンマで区切る(例:
731604991,895711211) - 「保存」をクリック
- MODのダウンロード
- サーバーを起動すると自動的にMODがダウンロードされます
- 初回は時間がかかる場合があります
人気MODの例
- Structures Plus(S+):建築の利便性向上
- Awesome SpyGlass:生物のステータス確認
- Super Structures:追加建築物
自動バックアップとアップデート設定
自動バックアップの設定
データ損失を防ぐため、定期的なバックアップは必須です。
- 自動管理タブを開く
- 「自動バックアップを有効にする」にチェック
- バックアップ間隔:6時間ごと(推奨)
- 保持数:7日分(デフォルト)
- バックアップ先の指定
- グローバル設定からバックアップフォルダを指定可能
- 別ドライブへの保存を推奨
手動バックアップ
緊急時やメンテナンス前には手動バックアップを実施します。
- 「管理者」タブ→「サーバー保存」→「バックアップ」ボタンをクリック
自動アップデート設定
- 自動管理タブで設定
- 「サーバーの自動アップデートを有効にする」にチェック
- アップデートチェック:1日1回(推奨)
- 「アップデート前にバックアップ」を有効化
- アップデート時刻の指定
- プレイヤーが少ない時間帯(深夜など)に設定
ポート開放とファイアウォール設定
外部からサーバーに接続するには、ポート開放が必要です。
必要なポート番号
- サーバーポート(UDP):7777
- クエリポート(UDP):27015
- RCONポート(TCP):27020(任意)
Windows ファイアウォール設定
- コントロールパネル→Windows Defender ファイアウォールを開く
- 「詳細設定」をクリック
- 「受信の規則」→「新しい規則」を選択
- 「ポート」を選択し、UDPで7777と27015を許可
- ルール名を「ARK Server」として保存
ルーターでのポート開放
お使いのルーター管理画面から、上記ポートをサーバーPCのローカルIPアドレスに転送設定します。設定方法はルーターメーカーにより異なるため、ポート開放の詳細はこちらを参照してください。
クラスター設定で複数マップを連携
クラスター機能を使えば、複数のマップ間でキャラクターや恐竜を転送できます。
クラスター設定手順
- 各サーバーで同じCluster IDを設定
- 「管理者」タブ→「Cluster ID」に同じ文字列を入力(例:「MyCluster」)
- 転送設定の有効化
- 「ルール」タブで以下を確認
- 「NoTributeCharacter」:OFF(キャラ転送を許可)
- 「NoTributeDino」:OFF(恐竜転送を許可)
- 「NoTributeItem」:OFF(アイテム転送を許可)
- クラスターディレクトリの共有
- 全サーバーが同じクラスターフォルダを参照するよう設定
これにより、オベリスクやビーコンからマップ間を自由に移動できるようになります。
解説動画:ARK Server Managerの使い方
実際の操作手順を動画で確認したい方は、以下の日本語解説動画が参考になります。
ARK Server Managerが入らない人向け!実際にASMサーバーを開くまでを動画にしました
だんぱん – 29,566回視聴
この動画では、インストールから初期設定、サーバー起動までを16分で解説しています。
ARKサーバー運用におすすめのVPS比較

自宅PCでサーバーを稼働させ続けるのは電気代や安定性の面で課題があります。レンタルVPSを利用すれば、24時間365日安定した環境でARKサーバーを運用できます。
ARKサーバーに最適なVPSの選び方
必要なスペック
- メモリ:8GB以上(推奨16GB)
- CPU:4コア以上
- ストレージ:SSD 50GB以上
- 転送量:無制限または大容量
おすすめVPSサービス詳細比較
各社の特徴と料金を詳しく比較します。
ConoHa for GAME(コノハ for GAME)
ConoHa for GAMEは、ゲーム専用に最適化されたVPSサービスです。
特徴
- ARKテンプレート搭載で最短5分でサーバー構築可能
- 初期費用無料、時間課金と月額プランから選択可能
- 2025年11月28日まで最大50%OFFキャンペーン実施中
- 東京・シンガポールリージョンから選択可能
料金プラン(ARK推奨8GBプラン)
- 時間課金:14.6円/時(月上限8,083円)
- 1ヶ月契約:8,083円/月
- 12ヶ月契約:3,950円/月(51%OFF)
- 36ヶ月契約:3,510円/月(56%OFF)
メモリ・CPU構成
- 8GB:6コア、100GB SSD
- 16GB:8コア、100GB SSD
向いている人
- すぐにARKサーバーを立ち上げたい初心者
- 短期間だけ試したい方(時間課金対応)
- コスパ重視で長期利用する方
Xserver VPS for Game(エックスサーバー VPS for Game)
Xserverブランドの高性能ゲーム専用VPSです。
特徴
- 国内最高クラスのCPU処理性能(他社比4.2倍)
- NVMe SSD全プラン標準搭載(従来SSDの5.7倍高速)
- ARKマネージャー標準搭載でGUI管理が可能
- 自動バックアップ機能(7日間分無料)
料金プラン(ARK推奨8GBプラン)
- 1ヶ月契約:3,201円/月
- 12ヶ月契約:2,601円/月
- 24ヶ月契約:2,401円/月
- 36ヶ月契約:2,200円/月
キャンペーン情報
2025年11月現在、12ヶ月以上契約で最大50%OFF実施中
メモリ・CPU構成
- 8GB:6コア、150GB NVMe SSD
- 16GB:8コア、200GB NVMe SSD
向いている人
- 高性能・高速処理を求める方
- 安定性と信頼性を重視する方
- 複数のMODを導入したい方
シンVPS(Shin VPS)
超高速処理を実現する最新世代のVPSです。
特徴
- CPU処理速度が他社の約4.2倍
- 全プランNVMe SSD標準搭載
- 初期費用無料
- 東京・大阪のデータセンターから選択可能
料金プラン(ARK推奨8GBプラン)
- 1ヶ月契約:6,000円/月
- 12ヶ月契約:3,600円/月(40%OFF)
- 24ヶ月契約:3,400円/月(43%OFF)
- 36ヶ月契約:3,200円/月(46%OFF)
メモリ・CPU構成
- 8GB:6コア、150GB NVMe SSD
- 16GB:8コア、200GB NVMe SSD
向いている人
- とにかく高速なサーバーが欲しい方
- 長期契約で大幅割引を受けたい方
- 最新技術を試したい方
さくらのVPS(Sakura VPS)
老舗ならではの安定性と実績を誇るVPSです。
特徴
- 20年以上の運用実績による高い信頼性
- 2週間の無料お試し期間あり
- 石狩・東京・大阪の3リージョンから選択
- 24時間365日の有人監視体制
料金プラン(ARK推奨8GBプラン)
- 月額契約:7,227円/月
- 年額契約:590円/月(年額7,084円、月額換算)
メモリ・CPU構成
- 8GB:6コア、400GB SSD
- 16GB:8コア、800GB SSD
向いている人
- 実績と安定性を最重視する方
- まずは無料で試してから決めたい方
- ストレージ容量を多く確保したい方
KAGOYA CLOUD VPS(カゴヤ CLOUD VPS)
低価格と高品質を両立したVPSサービスです。
特徴
- 初期費用無料、日額課金対応
- 14日間の無料トライアル期間
- 電話サポート対応(平日10時~22時)
- 自動バックアップオプションあり
料金プラン(ARK推奨8GBプラン)
- 日額課金:242円/日(月上限7,150円)
- 月額契約:7,150円/月
メモリ・CPU構成
- 8GB:4コア、200GB SSD
- 16GB:6コア、320GB SSD
向いている人
- 初めてVPSを使う方(無料期間+電話サポート)
- 短期間だけ利用したい方(日額対応)
- サポート体制を重視する方
VPS料金比較表(8GBプラン)
| サービス名 | 月額料金(1ヶ月) | 月額料金(12ヶ月) | CPU | SSD | 初期費用 |
|---|---|---|---|---|---|
| ConoHa for GAME | 8,083円 | 3,950円 | 6コア | 100GB | 無料 |
| Xserver VPS for Game | 3,201円 | 2,601円 | 6コア | 150GB | 無料 |
| シンVPS | 6,000円 | 3,600円 | 6コア | 150GB | 無料 |
| さくらのVPS | 7,227円 | 590円※ | 6コア | 400GB | 無料 |
| KAGOYA CLOUD VPS | 7,150円 | 7,150円 | 4コア | 200GB | 無料 |
※年額契約を月額換算した場合
どのVPSを選ぶべきか?
コスパ重視なら:ConoHa for GAME(12ヶ月契約で月額3,950円)
性能重視なら:Xserver VPS for Game(処理速度が圧倒的)
超高速処理なら:シンVPS(CPU性能が最高峰)
安定性重視なら:さくらのVPS(20年の実績)
サポート重視なら:KAGOYA CLOUD VPS(電話サポートあり)
サーバー選びに迷ったら診断サイトを活用
どのVPSが自分に最適か迷った場合は、サーバー診断サイトを活用すると便利です。
**サーバー比較診断サイト**では、以下の質問に答えるだけで最適なサーバーが見つかります。
- プレイ人数は何人か?
- 予算はどれくらいか?
- MODをたくさん入れたいか?
- サポート体制を重視するか?
診断結果に基づいて、あなたに最適なVPSプランを提案してくれます。
よくある質問(FAQ)
Q1. ARK Server Managerは無料で使えますか?
はい、ARK Server Manager自体は完全無料です。ただし、24時間サーバーを稼働させたい場合はVPSレンタルサーバーの契約が必要です。自宅PCで運用する場合は電気代がかかりますが、ツール自体に料金は発生しません。
Q2. 自宅PCでARKサーバーを立てる場合、どれくらいのスペックが必要ですか?
最低でもメモリ8GB、CPUは4コア以上、ストレージはSSD 50GB以上が必要です。ただし快適に運用するには16GB以上のメモリを推奨します。また、サーバー稼働中はPCを起動し続ける必要があるため、電気代やPCへの負荷も考慮してください。
Q3. ポート開放ができない場合はどうすればいいですか?
ルーターの設定でポート開放が難しい場合、VPN接続ツール(Hamachi、Radminなど)を使う方法があります。また、レンタルVPSを利用すればポート開放の心配がなく、初心者でも簡単にサーバーを公開できます。IPv6環境の場合は「IPv4 over IPv6」設定の確認も必要です。
Q4. MODを入れすぎるとサーバーが重くなりますか?
はい、MODの数や種類によってサーバー負荷は大きく変わります。特に大規模なMOD(恐竜追加、マップ拡張など)を複数導入すると、メモリ消費が増加します。快適に動作させるには、MOD導入時は16GB以上のメモリ環境を推奨します。
Q5. ARK Server Managerの自動アップデート機能は信頼できますか?
基本的には信頼できますが、まれにアップデート失敗やMOD競合が発生する可能性があります。そのため、自動アップデート前に必ず自動バックアップを有効化し、万が一に備えることをおすすめします。また、大型アップデート時は手動で確認してから適用するのが安全です。
まとめ
ARK Server Managerは、初心者でも簡単にARKサーバーを構築・管理できる強力なツールです。GUIによる直感的な操作、MODの自動管理、バックアップ機能などにより、快適なマルチプレイ環境を実現できます。
自宅PCでの運用も可能ですが、24時間安定稼働やメンテナンスの手間を考えると、VPSレンタルサーバーの利用がおすすめです。ConoHa for GAME、Xserver VPS for Game、シンVPSなど各社が提供するゲーム特化型VPSを活用すれば、初期設定も簡単で、快適なARKサーバー環境を構築できます。
まずは公式サイトからARK Server Managerをダウンロードし、VPSの無料お試し期間を活用して、自分に最適なサーバー環境を見つけてください。

