【2025年11月最新】Terraria tModLoader サーバー構築完全ガイド

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冒頭の直接回答

tModLoaderサーバーは、専用サーバープログラム(tModLoaderServer)とserverconfig.txtを準備し、7777番ポートを開放した上で、クライアントと同じtModLoaderバージョン・MOD構成で起動すれば運用できます。自宅PCでもVPSやゲーム特化サーバーでも構築可能です。

要点

  • 2025年11月時点のtModLoader(1.4.4系安定版)に対応した手順を解説
  • Windows自宅PC/Linux VPS/ゲーム特化レンタルサーバーの3パターンで構築方法を紹介
  • MOD・日本語化・バックアップ・トラブル対応まで含めた「行動完結型」ガイド
  • 国内サーバー各社(ConoHa・XServer・LOLIPOP!・さくら・KAGOYAなど)の選び方を具体的に解説
  • 迷ったときに使えるAIサーバー比較診断(comparison.quicca-plus.com)も紹介

Terraria tModLoaderサーバーとは?対応バージョンと必要スペック

この章では、2025年11月時点のtModLoaderの状況と、プレイ人数・MOD数に応じたスペック目安を整理します。

tModLoaderの最新状況と前提

  • tModLoaderは、Terraria公式が認める無料のMODフレームワークで、Steamの無料DLCとして配布されています。(terraria.wiki.gg)
  • 2025年11月時点でも、安定版はTerraria 1.4.4系に対応したブランチが継続アップデートされており、月次で不具合修正・最適化が行われています。(Steam Community)
  • 専用サーバーはtModLoaderServer(Windows/Linux)として提供され、バニラ版Terrariaサーバーと同様に設定ファイル(serverconfig.txt)から各種設定を行います。(server-memo.net)

前提条件として:

  • 対応プラットフォームはPC版(Steam/GOG)
  • コンシューマー版(PS4/PS5/Switch/Xbox)とのクロスプレイは不可
  • サーバーと全プレイヤーの
    • tModLoaderバージョン
    • 導入MODの種類・バージョン・有効/無効状態・読み込み順
      が完全一致している必要があります。(ドリブログ)

プレイ人数・MOD数別のスペック目安

tModLoaderサーバーはシングルスレッド寄りの処理が多く、「CPUクロックの高さ」と「メモリ量」が重要です。国内の検証記事やtModLoader向けサーバー構築ガイドをもとにした目安は以下の通りです。(Quicca Plus)

  • バニラ(MODなし)
    • 2〜4人:1GB程度でも動作可能(予備を見て2GB推奨)
  • 軽量MOD(5〜10個)
    • 2〜6人:2GB推奨
  • 中規模MOD(20〜50個:QoL+ボス追加など)
    • 4GB推奨
  • 大規模MOD(Calamity / Thoriumなどを含む100個以上)
    • 6〜8GB以上推奨

ポイント

  • CPU:高クロックの単コア性能が高いプランを優先
  • ストレージ:SSD(できればNVMe SSD)必須
  • 回線:国内データセンター+上り帯域が安定したサービスを選ぶとラグが減ります。(lsv.jp)

自宅PC(Windows)でのtModLoaderサーバー構築手順

まずは、追加コストゼロで始められる「自宅PCホスト」の手順です。少人数(2〜4人)のフレンドと試す段階に向いています。

事前準備:Steam版TerrariaとtModLoader

  1. SteamでTerrariaを購入・インストール
  2. SteamストアからtModLoaderをインストール(無料DLC)。(terraria.wiki.gg)
  3. tModLoaderを一度起動しておき、Modsフォルダ等を生成しておきます。

補足:tModLoaderは「安定版」「プレビュー版」など複数ブランチがあります。サーバーとクライアントで同じブランチを使ってください。(Steam Store)

tModLoaderサーバーファイルの準備(SteamCMD推奨)

安定運用を考えると、ゲーム本体とは別フォルダにサーバー専用ファイルを用意するのがおすすめです。(Quicca Plus)

  1. SteamCMDのダウンロード
    • 公式のSteamCMDページからWindows版を取得し、C:\steamcmd\などに展開します。(Quicca Plus)
  2. サーバー用フォルダを作成
    • 例:C:\tmod-server\
  3. SteamCMDでtModLoaderサーバーをインストール steamcmd.exe force_install_dir C:\tmod-server login anonymous app_update 1281930 validate quit app_update 1281930はtModLoader(Dedicated Serverを含む)のSteam AppIDです。(Quicca Plus)
  4. C:\tmod-server\配下にtModLoaderServer.exe(またはtModLoaderServer)があることを確認します。

serverconfig.txtの作成例

専用サーバーは、バニラ版Terrariaと同じくserverconfig.txtで設定を自動化できます。設定項目はTerraria公式Wikiや各種ホスティングガイドでも解説されています。(Gist)

  1. C:\tmod-server\serverconfig.txtを新規作成
  2. 最小構成の例:
worldpath=C:\tmod-server\Worlds
world=C:\tmod-server\Worlds\MyModWorld.wld
worldname=MyModWorld
autocreate=2         # 1:小, 2:中, 3:大
difficulty=1         # 0:ノーマル,1:エキスパート,2:マスター,3:ジャーニー
maxplayers=8
port=7777
password=任意のパスワード
motd=Welcome to tModLoader Server
language=ja-JP
banlist=banlist.txt
  • 初回はautocreateを有効にして自動生成させ、気に入ったワールドをバックアップしておくと安心です。(Akliz Help Center)
  • 既存ワールドを使う場合は、worldに既存.wldファイルのパスを指定します。

ポート開放とクライアントからの接続

  1. Windowsファイアウォールで7777/TCPを許可
  2. ルーターのポートフォワーディングで、
    • 外部ポート:7777
    • 宛先IP:サーバーPCのローカルIP
    • プロトコル:TCP
      を開放します(環境によってはUDPも開けると安定する場合があります)。(kagoya.jp)
  3. サーバー起動コマンド例:
cd /d C:\tmod-server
tModLoaderServer.exe -config serverconfig.txt
  1. クライアント側の接続手順(Terraria / tModLoader 共通)(kagoya.jp)
    • Multiplayer → 「Join via IP」
    • キャラクター選択
    • サーバーIP(グローバルIPかDDNS)を入力
    • ポート番号:7777
    • パスワード入力

VPS・ゲーム特化レンタルサーバーでの構築手順

長時間の稼働や大人数プレイ、PCを常時起動したくない場合は、VPSやゲーム特化レンタルサーバーを使う方が現実的です。

ゲーム特化サーバーでの構築イメージ

ConoHa for GAME や XServer VPS for Game、LOLIPOP! for Gamers、KAGOYA CLOUD VPSなどは、Terrariaテンプレートやゲームテンプレートを提供し、数クリックでバニラサーバーを構築できるサービスです。(XSERVER VPS)

典型的な流れは以下の通りです。

  1. 管理画面で「Terraria」テンプレート(またはLinuxイメージ)を選んでサーバー作成
  2. SSHまたはブラウザコンソールでサーバーに接続
  3. tModLoaderサーバーを追加インストール
    • SteamCMDをLinux版で実行し、force_install_dir/opt/tmod-serverなどに指定
    • app_update 1281930 validateでtModLoaderサーバーを導入(server-memo.net)
  4. serverconfig.txtを作成し、screentmux、もしくはsystemdサービスとして自動起動設定を行う
  5. ファイアウォール/セキュリティグループで7777/TCPを開放(server-memo.net)

多くの国内サービスは管理パネルでファイアウォール設定や自動バックアップも提供しているため、自宅環境より安定運用しやすいのがメリットです。(XSERVER VPS)

汎用VPS(Linux)での構築の基本

ConoHa VPS、さくらVPS、KAGOYA CLOUD VPS、シンVPSなどの汎用VPSでも、Linuxで同様に構築可能です。(lsv.jp)

ざっくりとした手順:

  1. 専用ユーザー作成
sudo adduser terraria
sudo su - terraria
  1. 必要パッケージの導入
sudo apt update
sudo apt install -y wget screen unzip

(CentOS系の場合はyum/dnfを使用)(kagoya.jp)

  1. SteamCMD+tModLoaderServerの導入
  2. serverconfig.txtを作成し、screenでサーバー起動
screen -S tmod
cd ~/tmod-server
./tModLoaderServer -config serverconfig.txt
  1. systemdで自動起動したい場合/etc/systemd/system/tmodloader.serviceを作成し、systemctl enable --now tmodloaderのように登録します。(IONOS)

MOD・日本語化・バージョン管理

tModLoaderサーバー運用で一番トラブルになりやすいのがMODとバージョン管理です。

サーバーとクライアントのMOD構成を揃える

接続エラーの多くは、MODの不一致・競合に起因します。(ドリブログ)

基本ルール:

  1. ホスト側で有効なMODを決めてから、クライアントに共有
    • Mod一覧のスクリーンショットを共有する
    • ModPack機能でまとめてエクスポート/インポートする
  2. サーバーのModsフォルダに、クライアントと同じ.tmodファイルをコピー
  3. 大型MOD(Calamity等)は、サーバーとクライアントで同じバージョンを維持する
  4. MODを追加・更新したら、全員が再起動&再同期する

tModLoaderの日本語化とおすすめ動画

  • Vanilla部分はSteamワークショップの「Japanese Language Pack」などのリソースパックを使う方法が主流です。(さらぽっぽ)
  • tModLoader 1.4.4以降では、External LocalizerなどのMODを使い、外部ファイルから翻訳を読み込む方式もよく使われています。(eva828Gameのブログ)

日本語解説付きの参考動画(YouTube)

  • 【2025年/Ver1.4.4.9向け】Terraria / tModLoader 日本語化・MOD導入手順(YouTube, 動画ID: ygjVaW4OaFg)(YouTube)

記事内では細かいUIの位置までは説明しきれない部分もあるため、
「文字で全体像を把握 → 動画で画面を見ながら作業」という形で併用するのが効率的です。


安定運用・バックアップ・トラブルシューティング

よくある接続トラブルと確認ポイント

  1. ポートが開いていない
    • ルーターのポートフォワーディング設定(7777/TCP)を再確認
    • VPSの場合はクラウド側のファイアウォール/セキュリティグループも確認(kagoya.jp)
  2. サーバーがそもそも起動していない
    • screen -lsでセッションが生きているか確認
    • クラッシュしている場合はコンソールログをチェック
  3. tModLoader・MODのバージョン不一致
    • 全員が同じtModLoaderブランチ(安定版など)か
    • 直近で追加したMODを一時的に外して原因特定(ドリブログ)
  4. Host & Playではなく専用サーバーに統一
    • Host & Playは簡単な反面、回線やPC負荷の影響を受けやすいため、安定重視なら専用サーバーに移行する方が安全です。(ドリブログ)

バックアップとアップデート

  • ワールドファイル(.wld)とserverconfig.txtModsフォルダを定期的にバックアップ
  • VPSの管理画面で自動スナップショットを設定しておくと、MOD更新で壊れた際に即ロールバックできます。(Quicca Plus)
  • 2025年6月以降、Terrariaサーバーのコマンドラインに-forcepriorityオプションが追加され、プロセス優先度を指定できるようになっています(高負荷時の安定性向上に有効)。(terraria.wiki.gg)

tModLoader向け国内サーバーサービスの比較と使い分け

ここからは、実際にどのサーバーを契約するかを決めるためのパートです。tModLoaderサーバーを動かす本体用と、攻略サイト・コミュニティ用の共用レンタルサーバーを組み合わせる前提で整理します。

tModLoaderサーバー本体に向くゲーム特化・VPSサービス

概要比較表(代表的な5サービス)

※料金は記事執筆時点での公式・比較記事の情報をもとにした目安です。最新料金は必ず公式サイトで確認してください。(XSERVER VPS)

サービス名タイプ特徴(Terraria/tModLoader向け)例:2〜4人・軽量MOD向けプラン目安
ConoHa for GAMEゲーム特化多数のゲームテンプレート、時間課金+長期割引、国内で特にコスパが高い2GB長期割引で月千円前後〜
XServer VPS for Gameゲーム特化VPS高速CPUとNVMe SSD、Terraria向けテンプレート、稼働率99.99%クラス2GBプラン 月額1,150円前後〜(XSERVER VPS)
LOLIPOP! for Gamersゲーム特化クラウドブラウザ完結の管理画面、Terrariaテンプレート対応、初心者向き4GBプラン 月額1,500円前後〜(GMOインターネットグループ株式会社)
KAGOYA CLOUD VPSVPSTerraria専用テンプレート+日額課金で気軽に試せる2GB NVMeプラン 月額上限770円前後(kagoya.jp)
さくらVPSVPS老舗で安定性が高い、自前構築前提だが評判が良い2GBプラン 月額1,848円前後〜(株式会社ピコラボ)

ざっくりした選び方

  • 設定の簡単さ重視 → ConoHa for GAME / XServer VPS for Game / LOLIPOP! for Gamers / KAGOYA CLOUD VPS(テンプレートあり)
  • Linuxでのコマンド操作に慣れていて、細かくチューニングしたい → ConoHa VPS / さくらVPS / KAGOYA CLOUD VPS / シンVPS(株式会社パイロット|Pilot inc.|WEB制作)

各サービスの特徴と公式サイトリンク(tModLoader用途を想定)


以下は、tModLoaderサーバー本体・関連Webサイトの構築に使いやすい国内サービスです。
※リンク先はすべてユーザー指定の公式申込ページです。

ゲームサーバー/VPS系(サーバー本体向け)

共用レンタルサーバー系(攻略ブログ・コミュニティサイト向け)

tModLoaderサーバー本体はVPS/ゲームサーバー側で動かし、攻略ブログ・MOD紹介サイト・参加者募集LPなどは以下の共用レンタルサーバーで構築するのが効率的です。(Quicca Plus)

マネージド系・特殊用途

  • KAGOYA マネージド専用サーバー(前述)
    管理を任せつつ、高負荷なtModLoader環境や複数ゲームサーバーをまとめて運用したいケース向け。

サーバー比較診断サイト「AIサーバー診断ナビ」の活用

「結局どのサーバーが自分に合うのか分からない」という場合は、**AIサーバー診断ナビ(サーバーナビ)**が便利です。(comparison.quicca-plus.com)

  • URL:https://comparison.quicca-plus.com/
  • プレイしたいゲームタイトル(Terraria / Minecraft / ARK など)、想定プレイ人数、予算、運用期間などの質問に答えるだけで、
    最適なVPS/ゲームサーバー候補が自動で絞り込まれます。

tModLoaderサーバーだけでなく、将来的に別タイトルのサーバーも立てる可能性があるなら、ここで一度全体を診断しておくと、後から乗り換える手間を減らせます。


よくある質問(FAQ)

Q1. 友達がtModLoaderサーバーに接続できません。最初に確認すべきポイントは?

まず「サーバーが起動しているか」「ポート7777/TCPが開いているか」「tModLoaderとMODのバージョンが一致しているか」の3点を確認するのが基本です。これらが1つでもズレていると、接続待機画面のまま進まない・接続エラーになる原因になります。

Q2. tModLoaderサーバーは何GBのメモリを選べば良いですか?

軽量MODを数個入れた4人程度のプレイなら2GB前後で足りますが、大型MOD(Calamityなど)や多数のMODを入れる場合は4〜8GB以上を見込むのが安全です。特に30個以上MODを入れるなら4GB、100個近い構成なら8GBクラスを前提に考えましょう。

Q3. 既存のバニラTerrariaサーバーからtModLoaderサーバーへ移行できますか?

基本的には、既存ワールドの.wldファイルをtModLoaderサーバー側のworld設定に指定すれば、そのワールドをMOD環境で再利用できます。ただし、MOD追加後は元のバニラ環境に戻せなくなる可能性もあるため、移行前に必ずワールドとプレイヤーデータのバックアップを取ってください。

Q4. 無料でtModLoaderサーバーを運用する方法はありますか?

完全無料で24時間サーバーを公開するのは難しいですが、自宅PCをホストとして使えば追加費用なしで少人数プレイは可能です。クラウドやVPSの無料枠(GCP等)を使う方法もありますが、技術的なハードルが高く、無料枠の制限もあるため、安定運用を考えると月数百円〜千円程度のVPSやゲーム特化サーバーを利用する方が現実的です。

Q5. コンシューマー版(PS/Switch)とtModLoaderサーバーで一緒に遊べますか?

現行仕様では、tModLoaderはPC版Terraria専用のMODフレームワークであり、コンシューマー版とのクロスプレイには対応していません。PC版同士でのみtModLoaderサーバーに接続できます。


まとめ

tModLoaderサーバーは、tModLoaderServer+serverconfig.txt+ポート開放という3要素を正しく押さえれば、Windows自宅PCでもVPSでも構築できます。
一方で、MOD構成やバージョン管理、バックアップ・アップデートなど、長期運用では押さえるべきポイントも多くなります。

少人数で試す段階では自宅PC、安定して仲間と遊び続けたい段階では ConoHa for GAME / XServer VPS for Game / LOLIPOP! for Gamers / KAGOYA CLOUD VPS / さくらVPS などの国内サービスを選ぶと安心です。
どれが自分に最適か迷ったら、**AIサーバー診断ナビ(https://comparison.quicca-plus.com/)**で一度診断し、この記事の手順に沿ってtModLoaderサーバー構築を進めてみてください。


出典

  • Official Terraria Wiki – Server / Command-line parameters / Server config file(terraria.fandom.com)
  • tModLoader – Steam ストアページ・ニュース(安定版1.4.4系のアップデート情報)(terraria.wiki.gg)
  • 「Terraria tModLoader サーバー構築完全ガイド【2025年7月最新版】」ほか、100社レンタルサーバー比較内の関連ガイド(tModLoader / Calamity / ゲームサーバー比較 等)(Quicca Plus)
  • KAGOYA CLOUD VPS 公式サイト・Terraria向けテンプレート解説・料金表(kagoya.jp)
  • XServer VPS for Game / ConoHa for GAME / LOLIPOP! for Gamers / さくらVPS / 各種比較記事(Terraria向けVPS比較・料金一覧)(XSERVER VPS)
  • tModLoader日本語化・External Localizer解説・Japanese Language Pack利用方法(さらぽっぽ)
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