【2025年7月最新】マイクラ TPS下がる原因徹底調査ガイド!Timings v2・Spark プロファイラ・エンティティ削減・タイルエンティティ対策まで完全解説

【2025年7月最新】マイクラ TPS下がる原因徹底調査ガイド!Timings v2・Spark プロファイラ・エンティティ削減・タイルエンティティ対策まで完全解説

この記事でわかること:

  • TPSが下がる根本的な原因とその特定方法
  • Timings v2を使った詳細な負荷解析手順
  • Sparkプロファイラーによる高度なパフォーマンス調査
  • エンティティとタイルエンティティの最適化テクニック
  • サーバー設定による根本的な改善方法

マイクラサーバーを運営していると、必ずと言っていいほど遭遇するのがTPS(Ticks Per Second)の低下問題です。TPSが下がると、プレイヤーの動きがカクカクになったり、ブロックの破壊が遅れたりと、ゲーム体験が大幅に悪化してしまいます。

本記事では、一流のマイクラサーバー管理者として長年の経験を積んだ筆者が、TPS低下の原因を徹底的に調査し、根本的な解決策を提示します。単なる対症療法ではなく、プロが実際に使用している高度な調査ツールと最適化手法を詳しく解説いたします。

目次

TPSとは何か?なぜ重要なのか

TPSの基本概念

TPS(Ticks Per Second)とは、マイクラサーバーが1秒間に処理できるゲームティック数を表す指標です。理想的な状態では常に20TPSを維持する必要があります。1ティックは50ミリ秒に相当し、この間にサーバーはあらゆるゲーム内処理を完了させなければなりません。

TPSモニタリング画面

出典: MCINFO – TPS確認画面の例
TPS値 サーバー状態 プレイヤーへの影響 対応の緊急度
18-20 良好 影響なし 問題なし
15-17 軽微な負荷 わずかな遅延 経過観察
10-14 中程度の負荷 明確な遅延 調査・対策必要
5-9 重度の負荷 著しい遅延 緊急対策必要
1-4 危険な状態 ほぼプレイ不可 即座に対応
⚠️ 警告: TPSが15を下回ったら即座に原因調査を開始してください。放置すると完全にサーバーが停止する可能性があります。

Timings v2による詳細負荷解析

Timings v2とは

Timings v2は、Spigot系サーバー(Paper、Spigot、Purpur等)に標準搭載されている高性能なパフォーマンス解析ツールです。サーバーの各種処理にかかる時間を詳細に記録し、ボトルネックとなっている箇所を特定できます。

基本的な使用手順

  1. 計測開始
    /timings on
  2. 計測実行
    最低3分間、問題が発生している状況でサーバーを稼働させます。高負荷時間帯での計測が効果的です。
  3. 計測停止とレポート生成
    /timings paste

Timingsレポートの読み方

生成されたレポートでは、以下の項目を重点的にチェックします:

  • Overall(全体):サーバー全体の処理時間分布
  • Entity Activation(エンティティ処理):mob、アイテム等の処理負荷
  • Tile Entity Ticking(タイルエンティティ):チェスト、ホッパー等の処理負荷
  • Lighting(照明計算):光源処理の負荷
  • Plugin(プラグイン):各プラグインの個別負荷
💡 プロのコツ: レポートで処理時間が1.00%を超える項目は要注意です。5.00%を超える項目は緊急に対処が必要です。

Sparkプロファイラーによる高度なパフォーマンス調査

Sparkプロファイラーの導入

Sparkは、Timingsよりもさらに詳細な解析が可能な高機能プロファイラーです。CPU使用率、メモリ使用量、個別MODの負荷まで詳細に調査できます。

インストール手順

  1. Sparkプラグインをダウンロードしてpluginsフォルダに配置
  2. サーバーを再起動
  3. 権限設定を確認(spark.profiler権限が必要)

基本的なプロファイリング手順

# 3分間のCPUプロファイリング
/spark profiler –timeout 180

# メモリ使用量の調査
/spark heapdump

# 特定スレッドの詳細調査
/spark profiler –thread “*” –timeout 300

Sparkレポートの重要指標

指標 正常範囲 注意値 危険値
CPU使用率 ~70% 70-85% 85%~
メモリ使用率 ~75% 75-90% 90%~
GC頻度 ~5回/分 5-10回/分 10回/分~

サーバー最適化の概念図

出典: Quicca Plus – サーバー最適化ガイド

エンティティ削減による根本的な改善

エンティティが与える負荷の実態

エンティティ(mob、ドロップアイテム、経験値オーブ等)は、サーバーリソースを大量に消費する主要因の一つです。特に大量のmobが同一チャンクに存在すると、AI処理により深刻な負荷が発生します。

効果的なエンティティ削減方法

1. server.propertiesによる基本設定

# 動物の自然スポーン数制限
spawn-animals=true
animals=10

# モンスターの自然スポーン数制限
spawn-monsters=true
monsters=50

# 水中mobの制限
water-animals=5

# NPCの制限
spawn-npcs=true
npcs=10

2. Paper設定による詳細制御

# paper.yml設定例
entities:
spawning:
monster-spawn-max-light-level: 0
despawn-ranges:
monster:
soft: 28
hard: 56
creature:
soft: 24
hard: 32
behavior:
mob-effects:
speed-multiplier: 0.5

3. プラグインによる自動制御

  • ClearLag:定期的なエンティティ削除
  • StackMob:同種mobのスタック化
  • MobLimiter:エリア別mob数制限

タイルエンティティ最適化の実践

高負荷なタイルエンティティの特定

タイルエンティティは、特別な処理を必要とするブロック(チェスト、ホッパー、看板等)です。これらが大量に存在すると、毎ティック膨大な処理が発生します。

タイルエンティティ 負荷レベル 主な処理内容 最適化方法
ホッパー 非常に高 アイテム移動・検索 代替手段の使用
チェスト インベントリ管理 統合・削減
看板 低〜中 テキスト処理 設置数制限
レッドストーン系 信号計算 回路簡素化

ホッパー最適化の具体策

  1. ホッパーの無効化
    # spigot.yml設定
    hopper-transfer: 8
    hopper-check: 1
    hopper-amount: 1
  2. 代替システムの構築
    • 水流式アイテム運搬
    • ドロッパー式搬送システム
    • プレイヤー手動回収
  3. 集約による効率化

    複数の小規模システムを大規模システムに統合し、総ホッパー数を削減
⚠️ 重要: ホッパーは1個でも常時動作するため、100個のホッパーは100倍の負荷となります。必要最小限の使用を心がけてください。

サーバー設定による根本的な最適化

JVMパラメータの最適化

適切なJava起動オプションは、サーバーパフォーマンスに劇的な改善をもたらします。

# 推奨JVMオプション(8GBメモリの場合)
java -Xms8G -Xmx8G -XX:+UseG1GC -XX:+UnlockExperimentalVMOptions \
-XX:MaxGCPauseMillis=100 -XX:+DisableExplicitGC -XX:TargetSurvivorRatio=90 \
-XX:G1NewSizePercent=50 -XX:G1MaxNewSizePercent=80 -XX:G1MixedGCLiveThresholdPercent=50 \
-XX:+AlwaysPreTouch -jar server.jar nogui

重要な設定項目の解説

  • -Xms / -Xmx:初期・最大メモリ容量(同じ値に設定推奨)
  • UseG1GC:G1ガベージコレクタの使用
  • MaxGCPauseMillis:ガベージコレクションの目標停止時間
  • AlwaysPreTouch:メモリの事前確保

Paper.yml最適化設定

# paper.yml重要設定
settings:
save-player-data: 300
save-user-cache-on-stop-only: false

world-settings:
default:
# チャンク関連
max-auto-save-chunks-per-tick: 6
prevent-moving-into-unloaded-chunks: true

# エンティティ関連
per-player-mob-spawns: true
mob-spawner-tick-rate: 2

# Redstone最適化
redstone-implementation: FAST

監視と継続的改善

定期監視の重要性

サーバーパフォーマンスは時間と共に変化するため、継続的な監視が必要です。以下の項目を定期的にチェックしましょう。

  • TPS値の推移(最低でも週1回)
  • メモリ使用量の変化
  • プレイヤー数とパフォーマンスの相関
  • 新規建築・装置による影響

TPS監視画面

出典: MCINFO – TabTPSプラグインによる監視

アラート設定の推奨

# 監視スクリプト例(Linux)
#!/bin/bash
TPS=$(rcon-cli tps | grep “TPS from last 1m” | awk ‘{print $4}’)
if (( $(echo “$TPS < 15.0” | bc -l) )); then echo “WARNING: TPS down to $TPS” | mail -s “Server Alert” admin@example.com fi

緊急時の対応手順

TPSが5未満になった場合

  1. 即座の状況確認
    /tps
    /spark profiler –timeout 60
    /timings paste
  2. 緊急対策の実施
    • プレイヤーの一時退避
    • 重い処理の停止
    • プラグインの一時無効化
  3. 根本原因の特定

    Sparkレポートから最も負荷の高い要素を特定
  4. 対策の実施と検証

    対策後、必ず効果を数値で確認
💡 プロの判断: 復旧に30分以上かかりそうな場合は、一度サーバーを再起動して応急的な復旧を図ることも重要な選択肢です。

おすすめホスティングサービス比較

適切なサーバー環境の選択も、TPS最適化において重要な要素です。以下、プロが厳選したおすすめサービスをご紹介します。

🥇 1位: XServer VPS for Game

👉 XServer VPS for Game 公式サイト

プラン メモリ CPU 価格/月 推奨プレイヤー数
2GBプラン 2GB 3コア 1,150円 4人以下
4GBプラン 4GB 4コア 2,200円 8人以下
8GBプラン 8GB 6コア 4,400円 16人以下

特徴:

  • マイクラ専用テンプレートで即座に開始可能
  • TPS監視ツールプリインストール
  • 24時間365日の技術サポート
  • 自動バックアップ機能標準装備

🥈 2位: ConoHa for GAME

👉 ConoHa for GAME 公式サイト

プラン メモリ CPU 価格/月 推奨プレイヤー数
2GBプラン 2GB 2コア 1,065円 6人以下
4GBプラン 4GB 3コア 2,033円 12人以下
8GBプラン 8GB 4コア 4,081円 24人以下

特徴:

  • 高性能CPUで安定したTPS維持
  • 時間課金制でコスト最適化
  • DDoS攻撃対策標準装備
  • 豊富なマイクラテンプレート

🥉 3位: KAGOYA CLOUD VPS

👉 KAGOYA CLOUD VPS 公式サイト

プラン メモリ CPU 価格/月 推奨プレイヤー数
1GBプラン 1GB 1コア 550円 2人以下
2GBプラン 2GB 2コア 1,045円 4人以下
4GBプラン 4GB 4コア 2,200円 8人以下

特徴:

  • 業界最安級の料金設定
  • 関西データセンターで低遅延
  • SSD標準装備で高速I/O
  • 初期費用無料

選択基準の目安

  • 初心者・お試し:XServer VPS for Game(専用テンプレートで簡単)
  • コストパフォーマンス重視:KAGOYA CLOUD VPS(最安級)
  • 高性能・安定性重視:ConoHa for GAME(最高性能)
  • 大規模サーバー:XServer VPS for Game 8GBプラン以上

まとめ

マイクラサーバーのTPS最適化は、継続的な取り組みが必要な重要な作業です。本記事で紹介したTimings v2とSparkプロファイラーを活用することで、問題の根本原因を正確に特定できます。

特に重要なのは、エンティティとタイルエンティティの適切な管理です。これらは目に見えない部分でサーバーリソースを大量に消費するため、定期的な監視と最適化が不可欠です。

また、適切なホスティングサービスの選択も重要な要素です。サーバーのスペックや特徴を理解し、自分の運営スタイルに合ったサービスを選択することで、より安定したサーバー運営が可能になります。

💡 最後のアドバイス: TPS最適化は一度やって終わりではありません。プレイヤー数の増加や新機能の追加に伴い、継続的な調整が必要です。月1回の定期チェックを習慣化することをお勧めします。
※本記事は2025年7月時点の情報に基づいて執筆されています。内容の正確性には万全を期していますが、最新情報は各公式サイトをご確認ください。サーバー設定の変更は自己責任で行い、必ず事前にバックアップを取得してください。
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