マインクラフトサーバーの運用には、適切なスペック選定・セキュリティ対策・定期的なバックアップ・権限管理の4つが基本です。プレイヤー人数に応じたメモリ割り当て(1人あたり512MB〜1GB)と、ホワイトリスト設定による荒らし防止が安定運用の鍵となります。本ガイドでは、サーバー構築から日常的な管理まで、初心者でも実践できる運用ノウハウを網羅的に解説します。
この記事のポイント
- サーバースペックの選び方: プレイヤー人数別の推奨メモリ・CPU要件を具体的に解説
- セキュリティ対策の実践方法: ホワイトリスト・ポート変更・バックアップの具体的な設定手順
- 日常運用のベストプラクティス: パフォーマンス監視から障害対応まで実務的な管理手法
- コスト最適化の戦略: レンタルサーバーと自宅サーバーの比較と選択基準

H2: マインクラフトサーバー運用の基礎知識
H3: サーバー運用とは何か
マインクラフトサーバー運用とは、マルチプレイ環境を24時間安定して提供するための継続的な管理作業です。単にサーバーを立てるだけでなく、パフォーマンス監視・セキュリティ管理・データバックアップ・プレイヤー対応など、多岐にわたる業務が含まれます。
適切な運用により、ラグのない快適なプレイ環境を維持し、荒らしや不正アクセスからワールドを守ることができます。2025年時点で、マインクラフトの月間アクティブユーザーは1億7,000万人を超えており、サーバー運営の需要も高まっています。
H3: 初心者が知っておくべき運用の全体像
サーバー運用は以下の4つのフェーズに分けられます:
- 構築フェーズ: ハードウェア選定・OS設定・サーバーソフトウェアのインストール
- 初期設定フェーズ: server.properties編集・プラグイン導入・権限設定
- 運用フェーズ: 日常的な監視・バックアップ・プレイヤー管理・トラブル対応
- 最適化フェーズ: パフォーマンスチューニング・スケールアップ/アウト
初心者が最初に理解すべきは、「完璧な初期構築よりも、継続的な改善が重要」という点です。小規模から始めて、プレイヤーの増加に応じて段階的にスペックや機能を拡充していくアプローチが現実的です。
H2: サーバースペックの選定方法
H3: プレイヤー人数別の推奨スペック
マインクラフトサーバーのスペック選定で最も重要なのはメモリ容量です。基本的な計算式は以下の通りです:
メモリ容量 = 基礎メモリ(1〜2GB)+ プレイヤー人数 × 512MB〜1GB
以下、プレイヤー人数別の推奨スペック表です:
| プレイヤー人数 | 推奨メモリ | 推奨CPU | 用途例 |
|---|---|---|---|
| 1〜4人 | 2〜4GB | デュアルコア2.5GHz以上 | 家族・友人との身内サーバー |
| 5〜10人 | 4〜6GB | クアッドコア3.0GHz以上 | 小規模コミュニティサーバー |
| 11〜20人 | 8〜10GB | クアッドコア3.5GHz以上 | 中規模公開サーバー |
| 21〜50人 | 12〜16GB | 6コア4.0GHz以上 | 大規模公開サーバー |
| 51人以上 | 16GB以上 | 8コア以上 | 企業運営レベル |
重要な注意点:
- MODやプラグインを多数導入する場合は、上記の1.5〜2倍のメモリを確保
- バニラサーバーより、Spigot/Paperなどの最適化版を使用すると同スペックで1.3〜1.5倍のプレイヤーに対応可能
- ストレージはSSD必須、IOPS性能(読み書き速度)が高いものを選択
H3: レンタルサーバーと自宅サーバーの比較
サーバー構築方法には大きく分けて2つの選択肢があります:
レンタルサーバー(VPS/専用サーバー)のメリット・デメリット
メリット:
- 24時間安定稼働(停電・回線障害のリスクが低い)
- 高速回線による低レイテンシ
- 初期費用が安い(月額500円〜から利用可能)
- 設定済みテンプレートで簡単セットアップ
- セキュリティ対策が標準装備
デメリット:
- 長期運用でコストが累積(年間6,000円〜60,000円)
- カスタマイズの制約がある場合も
- 従量課金プランでは予期せぬ高額請求のリスク
自宅サーバーのメリット・デメリット
メリット:
- 初期投資後のランニングコストが電気代のみ(月1,000円程度)
- ハードウェアを完全にコントロール可能
- スペック変更が自由
デメリット:
- 初期投資が高額(ハードウェア購入で5万円〜15万円)
- 停電・回線障害のリスク
- 騒音・発熱の問題
- ポート開放などのネットワーク設定が必要
- 自宅IPアドレスの露出リスク
選択基準
- 4人以下の身内サーバー: 自宅サーバー(既存PCの活用も可)
- 5〜20人の公開サーバー: レンタルサーバー推奨
- 21人以上の大規模サーバー: 専用サーバーまたはハイスペック自宅サーバー
H3: サーバーソフトウェアの種類と選び方
マインクラフトサーバーソフトウェアには複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります:
主要なサーバーソフトウェア比較表
| ソフトウェア | 特徴 | パフォーマンス | プラグイン対応 | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|
| Vanilla(公式) | Mojang公式サーバー | 標準 | 不可 | 完全バニラ環境 |
| Spigot | 最も普及している改良版 | 良好 | 可能(Bukkit API) | 一般的なプラグインサーバー |
| Paper | Spigotの高性能版 | 優秀 | 可能(Spigot互換) | 中〜大規模サーバー推奨 |
| Purpur | Paperベースのカスタマイズ版 | 優秀 | 可能(Paper互換) | 高度なカスタマイズ |
| Forge | MODサーバー専用 | 標準〜低 | MODのみ | クライアントMOD使用時 |
| Fabric | 軽量MODサーバー | 良好 | MODのみ | 最新版対応MODサーバー |
初心者へのおすすめ:
- バニラプレイ: 公式Vanilla
- プラグイン使用: Paper(パフォーマンスと安定性のバランスが良好)
- MODプレイ: Fabric(最新バージョン対応が早い)
マインクラフトサーバー完全ガイド – Quicca Plus
H2: サーバーのセキュリティ対策
H3: ホワイトリスト設定の重要性
ホワイトリストは、サーバー運用における最も基本的かつ効果的なセキュリティ対策です。許可されたプレイヤーのみがサーバーに接続できるため、荒らしや不正アクセスを根本的に防げます。
ホワイトリストの設定方法
server.propertiesファイルを開くwhite-list=falseをwhite-list=trueに変更- サーバーを再起動
- コンソールまたはゲーム内で以下のコマンドを実行:
/whitelist add <プレイヤー名>
ホワイトリスト管理のベストプラクティス
- 新規プレイヤーは申請制にする(Discord等で本人確認)
- 定期的に非アクティブユーザーを削除(
/whitelist remove <名前>) - ホワイトリストのバックアップを定期的に取得(
whitelist.jsonファイル)
マインクラフトサーバーセキュリティガイド – Quicca Plus
H3: ポート設定とファイアウォール
デフォルトポートを変更する理由
マインクラフトのデフォルトポート(25565)は広く知られており、自動スキャンツールの標的になりやすいです。ポート番号を変更することで、無差別攻撃のリスクを大幅に低減できます。
ポート変更手順
server.propertiesファイルのserver-port=25565を任意の番号(例:server-port=34567)に変更- ファイアウォールで新しいポートを許可
- プレイヤーに新しい接続方法を通知:
サーバーアドレス:34567
ファイアウォール設定のポイント
- 必要なポートのみ開放(Minecraftポートのみ、SSH等は別途保護)
- IP制限の活用(既知のIPアドレスからの接続のみ許可)
- DDoS対策(レンタルサーバーの場合は標準装備が多い)
簡単にMinecraftサーバーのセキュリティ対策をする – Qiita
H3: 権限管理とオペレーター設定
権限レベルの理解
マインクラフトサーバーには4段階のオペレーター権限レベルがあります:
| レベル | 権限内容 | 推奨対象 |
|---|---|---|
| 1 | スポーン保護の無効化 | 一般モデレーター |
| 2 | /clear、/give等の基本コマンド | 信頼できるモデレーター |
| 3 | /ban、/kick等の管理コマンド | 管理者 |
| 4 | /stop、/op等のサーバー制御 | オーナーのみ |
安全な権限管理の実践
- オペレーター権限は必要最小限に付与
- レベル4権限はオーナー1〜2名のみ
- プラグイン(LuckPermsなど)で細かい権限制御を実装
- 定期的に権限リストを見直し(
ops.jsonファイル)
オペレーター追加コマンド:
/op <プレイヤー名> <レベル>
H2: バックアップとデータ管理
H3: バックアップの重要性と頻度
マインクラフトサーバーでは、ワールドデータの損失は取り返しがつかないため、バックアップは運用において最も重要なタスクです。
バックアップを取るべきタイミング
- 定期バックアップ: 毎日深夜など決まった時間(自動化推奨)
- 重要イベント前: 大型建築開始前、MOD/プラグイン変更前
- サーバー更新前: バージョンアップや設定変更の直前
バックアップ対象のファイル
- world/(メインワールド)
- world_nether/(ネザー)
- world_the_end/(エンド)
- server.properties
- ops.json、whitelist.json
- プラグイン設定ファイル(plugins/各プラグイン名/config.yml等)
マイクラサーバーのバックアップ完全ガイド – lolipop
H3: 手動バックアップの手順
Windowsサーバーの場合
- サーバーコンソールで
/save-allコマンドを実行(保存処理の完了) - サーバーを停止(
/stopコマンド) - サーバーフォルダ全体を別の場所にコピー
- バックアップフォルダ名に日付を含める(例:
backup_2025-11-18)
Linuxサーバーの場合
# サーバー停止
screen -r minecraft
/stop
# バックアップ作成
cp -r /path/to/server /path/to/backup/backup_$(date +%Y%m%d)
# サーバー再起動
cd /path/to/server
java -Xmx4G -Xms4G -jar server.jar nogui
H3: 自動バックアップの設定方法
プラグインによる自動バックアップ(推奨)
バックアッププラグインの選択肢:
- UpdatableBackup: シンプルで初心者向け
- BackupManager: 高機能で詳細設定可能
- CoreProtect: バックアップ+ロールバック機能
UpdatableBackupの基本設定例:
# plugins/UpdatableBackup/config.yml
backup-interval: 360 # 6時間ごと
backup-retention: 7 # 7日分保持
backup-location: "backups/"
システムレベルの自動バックアップ(Linux)
cronを使用した自動バックアップスクリプト:
# /etc/cron.d/minecraft-backup
0 3 * * * /usr/local/bin/minecraft-backup.sh
#!/bin/bash
BACKUP_DIR="/mnt/backups/minecraft"
SERVER_DIR="/opt/minecraft"
DATE=$(date +%Y%m%d_%H%M)
# Rcon経由でsave-allコマンド実行
mcrcon -H localhost -P 25575 -p <パスワード> "save-all"
sleep 10
# バックアップ実行
tar -czf $BACKUP_DIR/backup_$DATE.tar.gz -C $SERVER_DIR world world_nether world_the_end
# 7日以上前のバックアップを削除
find $BACKUP_DIR -name "backup_*.tar.gz" -mtime +7 -delete
H2: パフォーマンス最適化
H3: server.propertiesの重要な設定
server.propertiesファイルは、サーバーパフォーマンスに直接影響する重要な設定ファイルです。
パフォーマンス関連の推奨設定
# 描画距離(低いほど軽量、推奨:6〜10)
view-distance=8
# シミュレーション距離(低いほど軽量、推奨:4〜6)
simulation-distance=6
# ネットワーク圧縮閾値(高いほどCPU負荷軽減)
network-compression-threshold=256
# エンティティの最大描画範囲(%単位、推奨:75〜100)
entity-broadcast-range-percentage=100
# 最大プレイヤー数
max-players=20
# 最大ワールドサイズ(境界を設定、推奨:10000〜29999984)
max-world-size=29999984
セキュリティ関連の推奨設定
# オンラインモード(必ずtrue、海賊版対策)
online-mode=true
# スポーン保護範囲(0で無効化)
spawn-protection=16
# リソースパック強制(カスタムテクスチャ使用時)
require-resource-pack=false
# PvP有効化
pvp=true
H3: メモリ割り当ての最適化
起動スクリプトのメモリ設定
Javaの起動引数でメモリを適切に設定することが重要です。
Windows用バッチファイル(start.bat):
@echo off
java -Xms4G -Xmx4G -XX:+UseG1GC -XX:+ParallelRefProcEnabled -XX:MaxGCPauseMillis=200 -XX:+UnlockExperimentalVMOptions -XX:+DisableExplicitGC -XX:+AlwaysPreTouch -XX:G1NewSizePercent=30 -XX:G1MaxNewSizePercent=40 -XX:G1HeapRegionSize=8M -XX:G1ReservePercent=20 -XX:G1HeapWastePercent=5 -XX:G1MixedGCCountTarget=4 -XX:InitiatingHeapOccupancyPercent=15 -XX:G1MixedGCLiveThresholdPercent=90 -XX:G1RSetUpdatingPauseTimePercent=5 -XX:SurvivorRatio=32 -XX:+PerfDisableSharedMem -XX:MaxTenuringThreshold=1 -Dusing.aikars.flags=https://mcflags.emc.gs -Daikars.new.flags=true -jar server.jar nogui
pause
Linux用シェルスクリプト(start.sh):
#!/bin/bash
java -Xms4G -Xmx4G -XX:+UseG1GC -XX:+ParallelRefProcEnabled -XX:MaxGCPauseMillis=200 -XX:+UnlockExperimentalVMOptions -XX:+DisableExplicitGC -XX:+AlwaysPreTouch -XX:G1NewSizePercent=30 -XX:G1MaxNewSizePercent=40 -XX:G1HeapRegionSize=8M -XX:G1ReservePercent=20 -XX:G1HeapWastePercent=5 -XX:G1MixedGCCountTarget=4 -XX:InitiatingHeapOccupancyPercent=15 -XX:G1MixedGCLiveThresholdPercent=90 -XX:G1RSetUpdatingPauseTimePercent=5 -XX:SurvivorRatio=32 -XX:+PerfDisableSharedMem -XX:MaxTenuringThreshold=1 -Dusing.aikars.flags=https://mcflags.emc.gs -Daikars.new.flags=true -jar server.jar nogui
重要なメモリ設定の解説:
-Xms4G: 初期メモリ(最小ヒープサイズ)-Xmx4G: 最大メモリ(最大ヒープサイズ)- 推奨: XmsとXmxを同じ値に設定(動的メモリ確保のオーバーヘッド削減)
- Aikars Flags: G1GCを最適化した推奨JVMフラグセット
H3: プラグインによる最適化
必須の最適化プラグイン
- ClearLag
- 機能:不要なエンティティ(ドロップアイテム、MOB)の自動削除
- 効果:メモリ使用量削減、TPS向上
- 設定例:5分ごとにドロップアイテムを削除
- Spark
- 機能:パフォーマンスプロファイリング
- 効果:ラグの原因を特定(CPU/メモリ使用状況を可視化)
- 使用方法:
/spark profilerコマンドで診断開始
- FarmControl
- 機能:自動農場のエンティティ制限
- 効果:MOB/アイテムの過剰生成による重量化を防止
- LimitPillagers
- 機能:ピレジャー等の敵対MOB制限
- 効果:襲撃イベント時のサーバー負荷軽減
H2: 日常的な運用タスク
H3: パフォーマンス監視の方法
TPSの確認
TPS(Ticks Per Second)はサーバーの健全性を示す最も重要な指標です。理想は20.0 TPS、18.0を下回ると体感的なラグが発生します。
TPS確認コマンド:
- Spigot/Paper:
/tps - Sparkプラグイン:
/spark tps
メモリ使用状況の監視
基本的なメモリ確認:
# Linuxサーバーの場合
free -h
top -p $(pgrep -f minecraft)
# Windowsサーバーの場合
タスクマネージャー → プロセス → java.exe
警告サイン:
- メモリ使用率が割り当て量の90%以上
- 頻繁なガベージコレクション(GC)
- TPS低下とメモリ使用率上昇の相関
H3: プレイヤー管理
基本的な管理コマンド
# プレイヤーのキック
/kick <プレイヤー名> <理由>
# 一時的なBAN
/ban <プレイヤー名> <理由>
# 永久BAN
/ban-ip <IPアドレス>
# BAN解除
/pardon <プレイヤー名>
# オンラインプレイヤー一覧
/list
# プレイヤーのテレポート
/tp <プレイヤー名> <x> <y> <z>
サーバールールの設定
効果的なサーバー運営には、明確なルール設定が不可欠です:
基本的なサーバールール例:
- 挨拶の励行: ログイン時に挨拶すること
- 他プレイヤーのアイテム盗難禁止
- 無許可の建築物破壊禁止
- チート・ツール使用禁止
- TNT爆弾の無制限使用禁止
- 他プレイヤーへの攻撃禁止(PvPサーバー以外)
- ネザーゲート・エンドポータルの勝手な作成禁止
- スパム行為・暴言禁止
H3: トラブルシューティング
よくある問題と解決方法
問題1: サーバーが起動しない
原因:
- Javaバージョンの不一致
- eula.txtの未承認
- ポート競合
解決方法:
# Javaバージョン確認
java -version
# eula.txtの編集
eula=true に変更
# ポート使用状況確認(Linux)
netstat -tulpn | grep 25565
問題2: ラグが発生する
診断手順:
/tpsでTPS確認/spark profiler --timeout 60で60秒間プロファイリング- レポートURLからボトルネック特定
- 該当のプラグイン無効化またはチャンク削減
問題3: 荒らし被害
対応手順:
- 該当プレイヤーを即座にBAN(
/ban <名前>) - 最新のバックアップから復元
- CoreProtectプラグインでロールバック(
/co rollback u:<名前> t:24h) - ホワイトリスト導入の検討
H2: コスト最適化とホスティング選択
H3: 主要なマイクラサーバーホスティングサービス比較
適切なホスティングサービスを選ぶことで、運用コストとパフォーマンスを最適化できます。
国内主要サービス比較表
| サービス名 | 最安プラン料金 | メモリ | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| ConoHa for GAME | 月額682円〜 | 1GB〜 | テンプレート豊富、初心者向け | ★★★★★ |
| Xserver VPS | 月額830円〜 | 2GB〜 | 高性能、管理画面が使いやすい | ★★★★★ |
| さくらのVPS | 月額590円〜 | 512MB〜 | 老舗の安定性、コスパ良好 | ★★★★☆ |
| KAGOYA CLOUD VPS | 月額550円〜 | 1GB〜 | 日額課金対応、柔軟な運用 | ★★★★☆ |
**より詳しい比較情報はこちらのサーバー比較診断サイトで確認できます。**プレイヤー人数や予算に応じて最適なサービスを診断してくれます。
H3: おすすめマイクラサーバーホスティング
初心者に最適:ConoHa for GAME
- 月額料金: 682円〜(1GBプラン)
- 特徴: マインクラフト専用テンプレート、自動セットアップ、初心者に優しい管理画面
- 推奨プレイヤー数: 2〜4人(1GBプラン)、5〜10人(2GBプラン)
- ConoHa for GAMEの詳細はこちら
中級者向け高性能:Xserver VPS
- 月額料金: 830円〜(2GBプラン)
- 特徴: 国内最速クラスの処理速度、自動バックアップ標準搭載、Minecraft Manager搭載
- 推奨プレイヤー数: 5〜10人(2GBプラン)、11〜20人(4GBプラン)
- Xserver VPSの詳細はこちら
コスパ重視:さくらのVPS
- 月額料金: 590円〜(512MBプラン)
- 特徴: 業界最安値クラス、老舗の安定性、スタートアップスクリプト対応
- 推奨プレイヤー数: 1〜2人(512MBプラン)、3〜8人(2GBプラン)
- さくらのVPSの詳細はこちら
大規模サーバー向け:KAGOYA CLOUD VPS
- 月額料金: 550円〜(日額課金対応)
- 特徴: スケーラビリティ、従量課金で無駄なコスト削減、エンタープライズ向け
- 推奨プレイヤー数: 柔軟にスケール可能
- KAGOYA CLOUD VPSの詳細はこちら
H3: 自宅サーバー構築のコスト計算
初期投資の目安
| 構成 | 費用 | 性能 | 推奨人数 |
|---|---|---|---|
| 中古PC活用 | 0円〜20,000円 | 既存スペック依存 | 1〜5人 |
| Raspberry Pi 5 | 約15,000円 | メモリ8GB | 2〜5人 |
| エントリー自作PC | 50,000円〜80,000円 | メモリ16GB、SSD | 5〜15人 |
| ミドルレンジ自作PC | 100,000円〜150,000円 | メモリ32GB、高速SSD | 15〜30人 |
ランニングコスト(電気代)
- Raspberry Pi: 月約150円(5W × 24時間 × 30日)
- 省電力PC: 月約500円(20W × 24時間 × 30日)
- 通常PC: 月約1,500円(60W × 24時間 × 30日)
- ハイスペックPC: 月約3,000円(120W × 24時間 × 30日)
損益分岐点の計算
レンタルサーバー(月額1,000円と仮定)vs 自宅サーバー(初期費用80,000円、電気代月1,000円):
損益分岐点 = 80,000円 ÷ 1,000円 = 80ヶ月(約6年8ヶ月)
結論:2年以上の長期運用を予定する場合、自宅サーバーが経済的。ただし、技術的なハードルとリスクを考慮する必要があります。
H2: 動画で学ぶマインクラフトサーバー運用
テキストだけでは理解しづらい部分も、動画で視覚的に学ぶことができます。以下、おすすめの日本語解説動画をご紹介します。
H3: 初心者向けサーバー構築動画
【2023年最新】マイクラでマルチプレイをする方法を”超初心者向け”に解説 – ゼロから始めるマイクラサーバー運用ガイド
この動画では、マインクラフトのマルチプレイを始めるための基本的な手順を、初心者でも理解できるよう丁寧に解説しています。サーバーの立て方から友達との接続方法まで、ステップバイステップで学べます。
H3: サーバー管理とMinecraft Manager解説
【マイクラ】Minecraft managerを使ったマルチサーバー管理方法を解説! – ConoHa byGMO
ConoHa for GAMEのMinecraft Manager機能を使った、サーバー管理の実践的な方法を解説しています。GUIベースの管理方法を学べるため、コマンドライン操作に不慣れな方にもおすすめです。
FAQ(よくある質問)
Q1: マインクラフトサーバーを運用するのに必要な最低限のスペックは?
A: 最低限のスペックは以下の通りです:
- CPU: デュアルコア 2.0GHz以上
- メモリ: 2GB(1〜4人プレイ時)
- ストレージ: SSD 10GB以上(HDDは非推奨)
- 回線: 上り速度10Mbps以上
ただし、これは「動作する」レベルであり、快適にプレイするには上記の1.5〜2倍のスペックを推奨します。特にメモリは重要で、プレイヤー1人あたり512MB〜1GBを確保することが理想的です。
Q2: レンタルサーバーと自宅サーバー、どちらを選ぶべきですか?
A: 以下の基準で判断することをおすすめします:
レンタルサーバーがおすすめな人:
- 初心者で設定に自信がない
- 5人以上の公開サーバーを運営したい
- 24時間安定稼働させたい
- 初期費用を抑えたい
自宅サーバーがおすすめな人:
- 4人以下の身内サーバー
- 技術的な知識があり、トラブルシューティングに対応できる
- 2年以上の長期運用を予定している
- ハードウェアを自由にカスタマイズしたい
一般的には、初心者や中規模サーバーにはレンタルサーバー、技術者や小規模身内サーバーには自宅サーバーが適しています。
Q3: サーバーが重い・ラグが発生する場合の対処方法は?
A: 以下の手順で段階的に対処してください:
ステップ1: 現状把握
/tpsコマンドでTPS(目標20.0)を確認- Sparkプラグインで詳細なプロファイリング実施
ステップ2: 即効性のある対策
- ClearLagプラグインでエンティティ削除
/kill @e[type=item]でドロップアイテム一括削除- プレイヤーに分散してログインしてもらう
ステップ3: 設定最適化
view-distanceを8以下に設定simulation-distanceを6以下に設定- 不要なプラグインを無効化
ステップ4: ハードウェア対策
- メモリ割り当てを増やす
- サーバーソフトウェアをPaperに変更
- 最終手段:スペックアップまたはプラン変更
Q4: バックアップはどのくらいの頻度で取るべきですか?
A: サーバーの規模と重要度に応じて以下を推奨します:
| サーバータイプ | 推奨頻度 | 保存期間 |
|---|---|---|
| 身内サーバー(4人以下) | 週1回 | 1ヶ月分 |
| 小規模公開サーバー(5〜10人) | 毎日1回 | 2週間分 |
| 中規模サーバー(11〜20人) | 1日2回(朝・夜) | 1週間分 |
| 大規模サーバー(21人以上) | 6時間ごと | 3日分 |
また、以下のタイミングでは必ず手動バックアップを取ってください:
- 大型MOD/プラグイン導入前
- サーバーバージョンアップ前
- 大規模イベント開催前
- 重要な設定変更前
Q5: サーバーが荒らされた場合、どのように対処すればよいですか?
A: 以下の手順で迅速に対応してください:
即時対応(発見から5分以内):
- 該当プレイヤーを即座にBAN(
/ban <プレイヤー名> 荒らし行為) - サーバーを一時停止(
/stop) - 他のプレイヤーに状況を説明
復旧作業(5分〜1時間):
4. 最新のバックアップファイルを確認
5. バックアップから復元(荒らし発生前のデータに戻す)
6. CoreProtectプラグインがある場合:/co rollback u:<名前> t:24h r:100でロールバック
再発防止策(1時間〜):
7. ホワイトリストの導入検討(white-list=true)
8. オペレーター権限の見直し
9. CoreProtectなどのロギングプラグイン導入
10. サーバールールの明確化と周知
重要: 荒らし被害を最小限に抑えるには、日常的なバックアップと迅速な初動対応が鍵となります。
まとめ
マインクラフトサーバーの運用は、適切な知識と準備があれば初心者でも十分に実現可能です。本ガイドで解説した以下のポイントを押さえることで、安定した快適なマルチプレイ環境を提供できます:
- スペック選定: プレイヤー人数に応じたメモリ割り当て(1人あたり512MB〜1GB)
- セキュリティ: ホワイトリスト・ポート変更・権限管理の徹底
- バックアップ: 自動化による定期的なデータ保護
- 最適化: server.properties調整とプラグイン活用
- 日常管理: TPS監視とトラブルシューティング
レンタルサーバーか自宅サーバーかの選択は、運用規模・技術レベル・予算に応じて判断してください。初心者には管理しやすいレンタルサーバー、技術者や小規模運用には自宅サーバーが適しています。
サーバー選びに迷った際は、サーバー比較診断サイトで最適なホスティングサービスを診断することをおすすめします。
快適なマイクラサーバーライフをお楽しみください!

