【2025年11月最新版】Minecraftプラグイン完全ガイド – EssentialsX日本語化からLuckPerms設定まで

目次

冒頭の直接回答

Minecraftプラグインは、Bukkitやその派生サーバー(Spigot、Paper)で動作する拡張機能で、バニラでは実現できない経済システムや権限管理、ミニゲームなどを追加できます。導入にはJava版Minecraftとプラグイン対応サーバーソフトウェアが必要で、pluginsフォルダに配置して再起動するだけで有効化されます。

要点

  • プラグインはサーバー側のみで動作し、クライアント側のModインストールは不要
  • Spigot・Paper系サーバーが主流で、Forgeとは互換性がない
  • EssentialsX・WorldEdit・LuckPermsなどが定番プラグイン
  • 最新版1.21.x対応プラグインが続々リリース中(2025年11月時点)
  • VPSやゲーミングサーバーを使えば24時間稼働可能

Minecraftプラグインとは?Modとの違い

Minecraftプラグインは、サーバー側で動作する拡張機能です。プレイヤーのクライアントには一切変更を加えず、サーバー管理者が機能を追加できる仕組みです。

プラグインとModの根本的な違い

プラグインは、BukkitやSpigot、Paperなどのサーバーソフトウェアで動作します。クライアント側のファイルを一切変更しないため、プレイヤーは通常のMinecraftランチャーでそのまま接続できます。経済システム、権限管理、ワールド編集、PvPルール変更などがプラグインで実現できます。

Modは、クライアント側とサーバー側の両方にインストールが必要です。Forgeやファブリックなどのローダーを使い、ゲームの根本的な仕様変更や新しいアイテム・モブの追加が可能です。プレイヤー全員が同じModを導入する必要があるため、導入ハードルが高くなります。

プラグインのメリット

  • プレイヤー側の準備が不要(通常のMinecraftで接続可能)
  • サーバー管理者だけで機能追加・変更が完結
  • 軽量で動作が安定している
  • プラグイン同士の組み合わせが容易
  • アップデートが早く、最新バージョン対応も迅速

プラグインの導入に必要な環境

プラグインを利用するには、以下の環境が必要です。

必須要件

Java版Minecraft
統合版(BE版)ではプラグインは利用できません。Java版のみが対象です。

プラグイン対応サーバーソフトウェア

  • Spigot:Bukkitの後継で、最も広く使われているサーバーソフトウェア
  • Paper:Spigotの改良版で、パフォーマンスが大幅に向上(推奨)
  • Purpur:Paperをさらにカスタマイズ可能にした派生版
  • Bukkit:現在は開発終了しており推奨されない

サーバー環境

  • CPU:2コア以上(4コア以上推奨)
  • メモリ:最低2GB、推奨4GB以上(プラグイン数やプレイヤー数に応じて増加)
  • ストレージ:SSD 10GB以上
  • OS:Windows、Linux、macOSいずれも可(LinuxのUbuntu推奨)

推奨環境

2025年11月現在、Paper 1.21.3が最新の安定版です。Paperは、Spigotと完全互換性を持ちながら、パフォーマンスとセキュリティが強化されています。


プラグイン対応サーバーの構築手順

サーバーを自分で構築する場合の手順を解説します。

1. Javaのインストール

Minecraft 1.21系ではJava 21が必要です。

Windows
Oracle公式サイトまたはAdoptiumからJava 21をダウンロードし、インストールします。

Linux(Ubuntu)

sudo apt update
sudo apt install openjdk-21-jdk

2. サーバーソフトウェアのダウンロード

Paper公式サイトから最新版をダウンロードします。
https://papermc.io/downloads/paper

Minecraftバージョン1.21.3を選択し、最新ビルドのjarファイルをダウンロードします。

3. サーバーの初回起動

ダウンロードしたjarファイルを任意のフォルダに配置し、以下のコマンドで起動します。

java -Xmx4G -Xms4G -jar paper-1.21.3-XXX.jar nogui

※XXXはビルド番号、4Gはメモリ割り当て(環境に合わせて変更)

初回起動後、eula.txtが生成されます。ファイルを開き、eula=falseeula=trueに変更して保存します。

4. 再起動と確認

再度同じコマンドで起動すると、ワールドやプラグインフォルダが生成されます。pluginsフォルダが作成されていれば成功です。 https://www.youtube.com/embed/0fH1PaWnTMs


プラグインの導入方法(詳細手順)

プラグインの導入は非常に簡単です。

手順1:プラグインファイルのダウンロード

プラグインは主に以下のサイトから入手できます。

SpigotMC
https://www.spigotmc.org/resources/

Bukkit(CurseForge)
https://dev.bukkit.org/bukkit-plugins

Hangar(PaperMC公式)
https://hangar.papermc.io/

対応バージョンを必ず確認し、Minecraft 1.21.x対応のものを選びます。ダウンロードされるファイルは.jar形式です。

手順2:pluginsフォルダへ配置

ダウンロードした.jarファイルを、サーバーフォルダ内のpluginsフォルダに配置します。

手順3:サーバーの再起動

サーバーコンソールでstopコマンドを実行して停止し、再度起動します。プラグインが自動的に読み込まれます。

手順4:動作確認

サーバーコンソールまたはゲーム内で/pluginsコマンドを実行すると、導入されたプラグイン一覧が緑色で表示されます。赤色の場合はエラーが発生しているため、ログを確認します。

注意点

  • プラグインによっては依存関係があり、他のプラグインを先に導入する必要がある場合があります
  • 設定ファイルはplugins/プラグイン名/config.ymlに生成されます
  • プラグインの更新時も同様に、新しい.jarファイルで上書きして再起動します

2025年最新|人気プラグインカテゴリ別おすすめ15選

2025年11月時点で、最新の1.21.x対応かつ人気の高いプラグインを紹介します。

必須系プラグイン

1. EssentialsX
サーバー管理の基本機能を網羅。ホームポイント、ワープ、キット配布、経済システムなどを提供します。
https://essentialsx.net/

2. LuckPerms
権限管理プラグインの決定版。プレイヤーやグループに細かく権限を設定でき、Web UIでの管理も可能です。
https://luckperms.net/

3. Vault
経済システムや権限システムの統一API。多くのプラグインがVaultを前提としています。
https://dev.bukkit.org/projects/vault

ワールド編集・管理系

4. WorldEdit
大規模なブロック編集が可能。コマンドで範囲選択し、コピー・ペースト・置換などが一瞬で完了します。
https://worldedit.enginehub.org/

5. WorldGuard
エリア保護プラグイン。特定範囲でのPvP禁止、ブロック破壊禁止、モブスポーン制御などが設定できます。
https://enginehub.org/worldguard

6. Multiverse-Core
複数ワールドの管理と切り替えが可能。サバイバル、クリエイティブ、ミニゲームワールドを1つのサーバーで運用できます。
https://dev.bukkit.org/projects/multiverse-core

経済・ショップ系

7. ChestShop
チェストを使ったショップを簡単に作成。看板とチェストを組み合わせるだけでプレイヤー間の売買が可能です。
https://dev.bukkit.org/projects/chestshop

8. ShopGUIPlus
GUIベースのショップ。メニュー形式でアイテム売買ができ、初心者にも分かりやすいです。
https://www.spigotmc.org/resources/shopguiplus.6515/

PvP・ミニゲーム系

9. Citizens
NPCを作成・管理できるプラグイン。クエスト配布やガイド役として活用できます。
https://citizensnpcs.co/

10. MythicMobs
カスタムモブを作成。独自のスキルやドロップアイテムを設定して、RPG要素を追加できます。
https://www.mythiccraft.io/

11. BedWars1058
人気ミニゲーム「ベッドウォーズ」を簡単に導入。マルチアリーナ対応で大規模サーバーにも最適です。
https://www.spigotmc.org/resources/bedwars1058.50942/

その他便利系

12. CoreProtect
ブロック変更履歴を記録し、ロールバック機能を提供。荒らし対策に必須です。
https://coreprotect.net/

13. DiscordSRV
MinecraftサーバーとDiscordを連携。チャットの相互送信やサーバーステータス表示が可能です。
https://discordsrv.com/

14. GeyserMC(統合版対応)
統合版プレイヤーがJava版サーバーに接続できるようにするプラグイン。クロスプレイが実現します。
https://geysermc.org/

15. ViaVersion
異なるMinecraftバージョンのプレイヤーが同じサーバーに接続可能。1.20のプレイヤーが1.21サーバーに参加できます。
https://www.spigotmc.org/resources/viaversion.19254/


プラグインの設定とカスタマイズ

プラグインの動作は設定ファイルで細かくカスタマイズできます。

config.ymlの編集方法

ほとんどのプラグインはplugins/プラグイン名/config.ymlに設定ファイルを生成します。

編集手順

  1. サーバーを停止
  2. テキストエディタ(VSCode、Notepad++など)でconfig.ymlを開く
  3. 必要な項目を変更(YAMLはインデントが重要なので注意)
  4. 保存してサーバーを再起動

設定リロードコマンド

一部のプラグインは、再起動なしで設定を反映できます。

/essentials reload(EssentialsX)
/lp reload(LuckPerms)

代表的な設定項目例(EssentialsX)

config.yml

teleport-cooldown: 60  # テレポートクールダウン(秒)
starting-balance: 100  # 初期所持金
max-homes: 5  # 設定可能なホーム数

トラブルシューティング

プラグイン導入時によくあるトラブルと解決方法を紹介します。

プラグインが赤文字で表示される

原因
バージョン不一致、依存プラグイン未導入、ファイル破損などが考えられます。

解決方法

  • サーバーログ(logs/latest.log)を確認し、エラー内容を特定
  • プラグインの対応バージョンを再確認
  • 依存プラグインが必要な場合は先に導入
  • ファイルを再ダウンロードして配置し直す

コマンドが実行できない

原因
権限が不足している可能性があります。

解決方法

  • OPを付与:サーバーコンソールでop プレイヤー名
  • LuckPermsで権限を付与:/lp user プレイヤー名 permission set プラグイン名.*

サーバーが重い・ラグが発生する

原因
プラグインの数が多すぎる、メモリ不足、最適化不足などが考えられます。

解決方法

  • 不要なプラグインを削除
  • メモリ割り当てを増やす(-Xmx6Gなど)
  • Paperサーバーを使用(Spigotより高速)
  • Sparkプラグインでパフォーマンス分析を実施

プラグイン同士の競合

原因
同じ機能を持つプラグインが複数導入されている場合があります。

解決方法

  • 機能が重複しているプラグインを特定し、どちらか一方を削除
  • 公式ドキュメントで既知の競合を確認

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