マイクラ Multiverse-Core マルチワールド 管理完全ガイド
world import・ポータル作成・Nether分離・access-perm設定を詳しく解説
2025年7月最新
Spigot/Paper対応
Multiverse-Coreとは
Multiverse-Coreは、Minecraftサーバーで複数のワールドを管理できる強力なプラグインです。1つのサーバー内で異なる設定・環境の複数ワールドを作成し、プレイヤーが自由に移動できる環境を構築できます。
主な機能
- 複数ワールドの作成・管理
- 既存ワールドのインポート
- ワールド別設定（難易度・ゲームモード等）
- プレイヤー間でのワールド共有
- ポータルによるワールド間移動
活用シーン
- 建築用ワールドの分離
- 資源採取専用ワールド
- PvP・ミニゲーム専用エリア
- 新規プレイヤー用チュートリアル
- イベント専用スペース
導入・設定方法
必要な環境
サーバー
Spigot/Paper/Purpur
バージョン
1.8 – 1.21.3対応
推奨RAM
4GB以上
インストール手順
1プラグインのダウンロード
SpigotMCまたはBukkitDevから最新版をダウンロード
2プラグインの配置
ダウンロードしたjarファイルをpluginsフォルダに配置
3サーバー再起動
サーバーを再起動してプラグインを有効化
注意事項
- 既存のワールドがある場合、事前にバックアップを取得してください
- 大量のワールドを管理する場合、サーバースペックを十分に確保してください
- プラグインの競合を避けるため、他のワールド管理系プラグインとの併用は注意が必要です
ワールド管理機能
基本的なワールド作成
新しいワールドを作成する際の基本コマンドと設定方法を説明します。
環境タイプ
normal – 通常世界（オーバーワールド）
nether – ネザー環境
end – エンド環境
地形生成タイプ
default – デフォルト地形
flat – フラット地形
largeBiomes – 大きなバイオーム
実用例
/mv create resource_world normal default
/mv create pvp_nether nether default
ワールド設定の変更
作成済みワールドの設定を変更できます。
| 設定項目 | コマンド | 説明 |
|---|---|---|
| 難易度 | /mv modify set difficulty [難易度] [ワールド名] |
peaceful, easy, normal, hard |
| ゲームモード | /mv modify set gamemode [モード] [ワールド名] |
survival, creative, adventure, spectator |
| PvP | /mv modify set pvp [true/false] [ワールド名] |
プレイヤー間戦闘の有効/無効 |
| モンスター | /mv modify set monsters [true/false] [ワールド名] |
敵対的Mobの出現制御 |
| 動物 | /mv modify set animals [true/false] [ワールド名] |
友好的Mobの出現制御 |
world import機能
既存のワールドデータをMultiverse-Coreに読み込ませる機能です。外部で作成したワールドやバックアップデータを簡単に統合できます。
インポート手順
1ワールドファイルの配置
サーバーフォルダにワールドデータを配置します
├── world/ (デフォルトワールド)
├── import_world/ (インポートしたいワールド)
└── plugins/
2インポートコマンド実行
以下のコマンドでワールドをインポート
実用例：
/mv import custom_creative normal flat
3設定の調整
インポート後に必要に応じて設定を調整
/mv modify set [設定] [値] [ワールド名]
インポート時の注意点
- ワールドフォルダ名とlevel.dat内の名前が一致している必要があります
- 大きなワールドの場合、インポート処理に時間がかかる場合があります
- 事前にワールドデータのバックアップを取得しておくことを推奨します
- 異なるバージョンのワールドを読み込む場合は互換性に注意してください
ポータル作成方法
Multiverse-Portalsプラグインを使用してワールド間移動用のポータルを作成できます。プレイヤーが簡単にワールド間を移動できるようになります。
必要なプラグイン
- Multiverse-Core（必須）
- Multiverse-Portals（ポータル作成用）
- WorldEdit（範囲選択用、推奨）
基本的なポータル作成
1ポータル領域の選択
WorldEditを使用してポータルにしたい領域を選択
//wand
// 左クリックと右クリックで範囲選択
// pos1とpos2を設定
2ポータルの作成
選択した領域にポータルを作成
実用例：
/mvp create lobby_to_pvp pvp_world
3ポータル設定の調整
作成したポータルの詳細設定
/mvp modify dest [ポータル名] e:[ワールド名]:[x]:[y]:[z]
# 権限設定
/mvp modify perms [ポータル名] [権限]
高度なポータル設定
| 設定項目 | コマンド | 説明 |
|---|---|---|
| 移動先設定 | /mvp modify dest [ポータル名] [移動先] |
具体的な座標やワールドを指定 |
| 権限設定 | /mvp modify perms [ポータル名] [権限] |
使用可能な権限グループを制限 |
| 料金設定 | /mvp modify price [ポータル名] [金額] |
使用時に経済プラグインから徴収 |
| メッセージ | /mvp modify safeteleport [ポータル名] [true/false] |
安全な場所への移動を保証 |
ポータル活用のコツ
- 双方向ポータル：往復用に両方向にポータルを設置
- 視覚的デザイン：ネザーポータルやエンドポータルの見た目を活用
- 権限管理：特定のプレイヤーグループのみアクセス可能に設定
- 料金システム：経済プラグインと連携して使用料を設定
- 安全確保：移動先が安全な場所になるよう座標を慎重に設定
Nether分離設定
各ワールドごとに独立したNetherを設定することで、ワールド間でのNetherの混在を防ぐことができます。特に建築ワールドと資源ワールドを分離したい場合に有効です。
重要
Nether分離を行うには、Multiverse-NetherPortalsプラグインが必要です。
Nether分離の設定方法
1個別Netherワールドの作成
各オーバーワールドに対応するNetherワールドを作成
/mv create resource_world_nether nether
/mv create pvp_world_nether nether
2NetherPortalsプラグインの設定
config.ymlでワールド間のリンクを設定
worlds:
build_world:
portalgoesto: build_world_nether
resource_world:
portalgoesto: resource_world_nether
3設定の適用
設定をリロードして変更を適用
/mvnp reload
End分離設定
Netherと同様にEndも各ワールドごとに分離できます。
/mv create build_world_the_end end
/mv create resource_world_the_end end
# config.ymlでの設定
worlds:
build_world:
endportalgoesto: build_world_the_end
resource_world:
endportalgoesto: resource_world_the_end
分離設定のメリット
- リソース管理：ワールド別に資源の枯渇状況を管理
- 建築保護：建築ワールドのNetherを荒らされる心配がない
- プレイヤー分離：PvPワールドのNetherでの不意打ちを防止
- イベント管理：特定イベント用のNether/End環境を構築可能
access-perm設定
ワールドへのアクセス権限を細かく設定することで、プレイヤーグループ別にアクセス可能なワールドを制御できます。権限プラグイン（LuckPerms、PermissionsEx等）と連携します。
権限システムの利点
- 管理者専用ワールドの作成
- VIPプレイヤー限定エリア
- 建築許可制ワールド
- イベント参加者限定スペース
基本的な権限設定
アクセス権限の種類
| 権限ノード | 説明 |
|---|---|
multiverse.access.[ワールド名] |
特定ワールドへのアクセス権限 |
multiverse.teleport.[ワールド名] |
特定ワールドへのテレポート権限 |
multiverse.core.tp.* |
すべてのワールドへのテレポート権限 |
LuckPermsでの設定例
/lp group vip permission set multiverse.access.build_world true
# 管理者グループにすべてのワールドアクセス権限を付与
/lp group admin permission set multiverse.access.* true
# 特定プレイヤーに権限を付与
/lp user [プレイヤー名] permission set multiverse.teleport.secret_world true
ワールド側での権限設定
/mv modify set enforceaccess true [ワールド名]
# デフォルト権限を設定
/mv modify set permission multiverse.access.build_world [ワールド名]
実践的な権限設定例
建築サーバーの権限構成
multiverse.access.lobby
multiverse.teleport.tutorial
# 一般プレイヤー
multiverse.access.lobby
multiverse.access.survival
multiverse.teleport.spawn
# 建築者グループ
multiverse.access.*
multiverse.teleport.*
# 管理者
multiverse.core.*
PvPサーバーの権限構成
multiverse.access.spawn
multiverse.access.tutorial
# 一般プレイヤー
multiverse.access.spawn
multiverse.access.pvp_world
multiverse.teleport.arena
# VIPプレイヤー
multiverse.access.vip_arena
multiverse.teleport.vip_spawn
# 管理者
multiverse.core.*
権限設定の注意点
- 継承関係：権限グループの継承関係を正しく設定
- 否定権限：特定権限を明示的に拒否する場合は注意
- デフォルト権限：新規プレイヤーのデフォルト権限を適切に設定
- テスト：権限設定後は必ず動作テストを実施
- バックアップ：権限設定ファイルのバックアップを定期的に取得
コマンド一覧
Multiverse-Coreで使用する主要なコマンドを機能別に整理して紹介します。
基本コマンド
/mv list
# ワールド情報表示
/mv info [ワールド名]
# ワールドへテレポート
/mvtp [ワールド名]
# 他プレイヤーをテレポート
/mvtp [プレイヤー名] [ワールド名]
ワールド作成・管理
/mv create [名前] [環境] [タイプ]
# ワールドインポート
/mv import [名前] [環境]
# ワールド削除
/mv delete [ワールド名]
# ワールド読み込み/アンロード
/mv load [ワールド名]
/mv unload [ワールド名]
設定変更コマンド
| カテゴリ | コマンド | 説明 |
|---|---|---|
| ゲーム設定 | /mv modify set difficulty [値] [ワールド] |
難易度設定 |
| ゲーム設定 | /mv modify set gamemode [値] [ワールド] |
デフォルトゲームモード |
| Mob制御 | /mv modify set monsters [true/false] [ワールド] |
敵対Mobの出現 |
| Mob制御 | /mv modify set animals [true/false] [ワールド] |
友好Mobの出現 |
| PvP制御 | /mv modify set pvp [true/false] [ワールド] |
プレイヤー間戦闘 |
| 環境設定 | /mv modify set weather [true/false] [ワールド] |
天候変化の有効化 |
| スポーン設定 | /mv modify set spawn [x] [y] [z] [ワールド] |
スポーン地点設定 |
管理者用コマンド
/mv reload
# ワールド強制保存
/mv save [ワールド名]
# すべてのワールドを保存
/mv save -a
# コンフィグ確認
/mv config
# デバッグ情報
/mv debug
プレイヤー用コマンド
/mv list
# 現在のワールド情報
/mv info
# スポーン地点に戻る
/mvspawn
# 座標表示
/mv coord
# バージョン情報
/mv version
トラブルシューティング
Multiverse-Core使用時によく発生する問題とその解決方法を紹介します。
ワールドが読み込まれない
症状
ワールドファイルは存在するが、/mv listに表示されない
原因と解決方法
- ファイル権限：サーバーがワールドフォルダを読み取れない → chmodで権限を修正
- level.dat破損：ワールドファイルが破損している → バックアップから復元
- 名前不一致：フォルダ名とlevel.dat内の名前が異なる → NBTExplorerで修正
- 手動読み込み：
/mv import [ワールド名] [環境]で強制読み込み
ポータルが機能しない
症状
作成したポータルを通っても移動できない
確認事項
/pl
# ポータル一覧確認
/mvp list
# ポータル詳細確認
/mvp info [ポータル名]
# 権限確認
/mvp debug [ポータル名]
メモリ使用量が多い
症状
大量のワールドを読み込むとサーバーが重くなる
最適化方法
- 不要ワールドのアンロード：
/mv unload [ワールド名] - 自動アンロード設定：config.ymlでautoloadをfalseに設定
- チャンク読み込み制限：各ワールドのview-distanceを調整
- プリロード無効化：spawn-loadingをfalseに設定
権限エラーが発生する
症状
「You don’t have permission to access this world」が表示される
解決手順
/lp user [プレイヤー名] info
# ワールドの権限設定確認
/mv info [ワールド名]
# 権限付与
/lp user [プレイヤー名] permission set multiverse.access.[ワールド名] true
# ワールドの権限無効化（一時的）
/mv modify set enforceaccess false [ワールド名]
予防とメンテナンス
- 定期バックアップ：全ワールドデータを定期的にバックアップ
- ログ監視：server.logとプラグインログを定期確認
- パフォーマンス監視：TPS、RAM使用量を定期チェック
- プラグイン更新：Multiverse系プラグインを最新版に保つ
- 設定文書化：ワールド設定と権限設定を文書化
マルチワールド対応おすすめサーバー
Multiverse-Coreを使ったマルチワールド運営に適したVPS・レンタルサーバーサービスを紹介します。複数ワールド管理には十分なスペックが必要です。
エックスサーバー VPS
高性能・大容量
★★★★★
国内最高級
★★★★☆
- 4GB～64GBメモリ選択可能
- NVMe SSDで高速ディスクI/O
- 24時間365日サポート
- 初心者でも安心の管理画面
ConoHa for GAME
専用チューニング
★★★★★
標準搭載
時間課金対応
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★★★★★
★★★★☆
標準搭載
無料
- 月額390円からの低価格
- オールSSD構成
- IPv6対応
- 簡単セットアップ
さくらのVPS
老舗の安定感
★★★★☆
高品質回線
使いやすい
- 20年以上の運営実績
- 国内データセンター
- 2週間無料お試し
- 充実したドキュメント
マルチワールド運営に必要なスペック目安
小規模（3-5ワールド）
- メモリ：4GB以上
- CPU：2コア以上
- ストレージ：50GB以上
中規模（6-10ワールド）
- メモリ：8GB以上
- CPU：4コア以上
- ストレージ：100GB以上
大規模（10+ワールド）
- メモリ：16GB以上
- CPU：6コア以上
- ストレージ：200GB以上