冒頭の直接回答
マイクラのコマンドブロックは、特定のコマンドを自動実行できる特殊なブロックです。通常のプレイでは入手できず、チートをオンにした状態で「/give @s command_block」というコマンドを実行することで入手できます。レッドストーン信号と組み合わせることで、自動ドアや定期的な時間変更など、複雑な仕掛けを簡単に作れます。
要点
- コマンドブロックはクリエイティブモードでチート有効時のみ入手可能
- /giveコマンドまたは/setblockコマンドで入手・設置できる
- レッドストーン信号で起動し、登録したコマンドを自動実行する
- 配布マップやミニゲーム作成に必須の機能
- Java版とBedrock版で一部コマンド構文が異なる

コマンドブロックとは
コマンドブロックは、マインクラフト内でコマンドを自動実行できる特殊なブロックです。通常、プレイヤーがチャット画面から手動で入力するコマンドを、レッドストーン信号やゲーム内の条件に応じて自動的に実行します。
このブロックを使うことで、複雑な仕掛けやミニゲーム、自動化システムを簡単に構築できるため、配布ワールドやマルチサーバーの制作には欠かせない存在です。
主な特徴:
- 通常のプレイでは入手不可(コマンドでのみ入手可能)
- レッドストーン回路と連携して自動化を実現
- 繰り返し処理や条件分岐が可能
- クリエイティブモード専用(またはチート有効時)
コマンドブロックの出し方・入手方法
必要な条件
コマンドブロックを入手するには、以下の条件が必要です。
- クリエイティブモードであること
- または チートが有効になっているサバイバルモード
- マルチプレイの場合は オペレーター権限が必要
基本的な入手コマンド
Java版・統合版共通
チャット画面を開き(キーボードの「T」キーまたは「/」キー)、以下のコマンドを入力します。
/give @s command_block
このコマンドで、自分のインベントリにコマンドブロックが1個追加されます。
複数個入手する場合
/give @s command_block 64
数字を変えることで、入手する個数を指定できます(最大64個)。
チートの有効化方法
新規ワールド作成時
- ワールド作成画面で「チートの実行」または「チートの使用」をオンにする
既存ワールドの場合
- ゲームメニューを開く
- 「LANに公開」を選択
- 「チートの使用:オン」に設定
- 「LANワールドを公開」をクリック
これで一時的にチートが有効化され、コマンドが使用できるようになります。
参考動画:コマンドブロックの基本的な使い方
マイクラ今さら聞けないコマンドブロックの使い方と豆知識【ゆっくり解説】
コマンドブロックの設置と基本設定
設置方法
コマンドブロックを入手したら、通常のブロックと同様に好きな場所に設置できます。設置後、ブロックを右クリック(またはボタン操作)すると、設定画面が開きます。
コマンド入力画面の見方
設定画面には以下の項目があります。
コンソールコマンド欄
ここに実行したいコマンドを入力します。「/」は不要です。
例:天気を晴れにする
weather clear
ポイントしたときの注意
コマンドブロックにカーソルを合わせた際に表示されるテキストです。複雑な装置を作る際のメモとして活用できます。
前回の出力
最後に実行されたコマンドの結果が表示されます。デバッグに便利です。
コマンドブロックの種類と使い分け
コマンドブロックには3つの種類があり、それぞれ異なる実行タイミングと動作特性を持っています。
インパルス(衝撃)コマンドブロック【橙色】
特徴:
- レッドストーン信号を受け取るたびに1回だけコマンドを実行
- 最も基本的なタイプ
- ボタンやレバーで起動するのに適している
用途例:
- テレポート装置
- アイテム配布システム
- 一度だけ実行するイベント
実用コマンド例:
# プレイヤーを座標(100, 64, 100)にテレポート
tp @p 100 64 100
チェーン(連鎖)コマンドブロック【緑色】
特徴:
- 前のコマンドブロックが実行された直後に自動実行
- 複数のコマンドを順番に実行させられる
- 条件付きで前のコマンドが成功した場合のみ実行可能
用途例:
- 複数段階の処理
- 条件分岐システム
- イベントシーケンス
設定のコツ:
- インパルスまたはリピートブロックを最初に配置
- その隣にチェーンブロックを配置
- チェーンブロックの設定を「常時実行」にする
リピート(反復)コマンドブロック【紫色】
特徴:
- レッドストーン信号がある間、**1秒間に20回(毎ティック)**実行し続ける
- 常時監視や継続的な処理に使用
- 処理負荷が高いため使いすぎに注意
用途例:
- 常時エフェクト付与
- プレイヤー状態の監視
- 環境の継続的な制御
実用コマンド例:
# 10ブロック以内のプレイヤーに採掘速度上昇を付与
effect give @a[distance=..10] minecraft:haste 2 1
3種類の比較表
| 種類 | 色 | 実行回数 | 用途 |
|---|---|---|---|
| インパルス | 橙色 | 信号1回につき1回 | 単発処理 |
| チェーン | 緑色 | 前のブロック実行後 | 連続処理 |
| リピート | 紫色 | 毎ティック(20回/秒) | 継続処理 |
コマンドブロックの詳細設定
ブロックの種類切り替え
設定画面左上のボタンで、インパルス・チェーン・リピートを切り替えられます。
条件設定
無条件
常にコマンドを実行します(デフォルト設定)。
条件付き
前のコマンドブロックが成功した場合のみ実行されます。複雑な条件分岐を作る際に便利です。
レッドストーン設定
動力が必要
レッドストーン信号を受け取った時にコマンドを実行します。ボタンやレバーで手動起動する装置に使います。
常時実行
ブロックを設置した瞬間から自動的に実行されます。チェーンブロックやリピートブロックで主に使用します。
実用的なコマンド例集
環境制御系コマンド
時間変更
# 昼にする
time set day
# 夜にする
time set night
# 時間を止める
gamerule doDaylightCycle false
天気変更
# 晴れにする
weather clear
# 雨にする
weather rain
# 雷雨にする
weather thunder
プレイヤー操作系コマンド
テレポート
# 自分を座標指定でテレポート
tp @s 0 100 0
# 最寄りのプレイヤーを別のプレイヤーの元へ
tp @p @a[name=プレイヤー名]
エフェクト付与
# 採掘速度上昇(10分間レベル2)
effect give @s minecraft:haste 600 1
# 透明化(5分間)
effect give @s minecraft:invisibility 300 0
# 全エフェクト解除
effect clear @s
建築効率化コマンド
ブロック一括設置(fill)
# 指定範囲を石ブロックで埋める
fill ~-5 ~-1 ~-5 ~5 ~-1 ~5 minecraft:stone
# 指定範囲を空気ブロック(削除)
fill ~-10 ~ ~-10 ~10 ~10 ~10 minecraft:air
建築物のコピー(clone)
# 基本構文
clone <始点座標> <終点座標> <貼り付け先座標>
# 実用例
clone 0 60 0 10 70 10 20 60 0
アイテム配布系コマンド
# 自分にダイヤモンドを64個
give @s minecraft:diamond 64
# 全プレイヤーにエンチャント付きダイヤの剣
give @a minecraft:diamond_sword{Enchantments:[{id:"sharpness",lvl:5}]}
ゲームルール変更
# モブのスポーン無効化
gamerule doMobSpawning false
# 死亡時にアイテムを保持
gamerule keepInventory true
# 火の延焼を無効化
gamerule doFireTick false
実用的なコマンドブロック装置の作り方
昼夜切り替えスイッチ
必要なもの:
- インパルスコマンドブロック × 2
- ボタン × 2
手順:
- インパルスブロックを2つ設置
- 1つ目に
time set dayを入力 - 2つ目に
time set nightを入力 - それぞれの上にボタンを設置
これで昼と夜を自由に切り替えられます。
ワープステーション
必要なもの:
- インパルスコマンドブロック × 複数
- ボタン × 複数
手順:
- 各ワープ先の座標を確認(F3キーで表示)
- インパルスブロックに各地点へのtpコマンドを入力
- ボタンで起動できるようにする
コマンド例:
# 拠点へワープ
tp @p 100 64 100
# 村へワープ
tp @p -200 70 300
自動回復エリア
必要なもの:
- リピートコマンドブロック × 1
手順:
- リピートブロックを設置
- 「常時実行」に設定
- 以下のコマンドを入力
effect give @a[distance=..10] minecraft:regeneration 1 2
10ブロック以内に入ったプレイヤーに自動的に再生効果が付与されます。
よくあるトラブルと解決方法
Q: コマンドブロックが出せない
原因:
- チートが無効になっている
- クリエイティブモードではない
解決方法:
- ワールド設定で「チートの実行」を有効化
- クリエイティブモードに変更
- 既存ワールドの場合は「LANに公開」→「チート有効」
Q: コマンドが実行されない
チェックポイント:
- コマンドのスペルミスがないか
- レッドストーン信号が届いているか
- 「動力が必要」設定になっていないか
- チェーンブロックの場合、前のブロックが成功しているか
Q: サーバーが重くなる
対策:
- リピートブロックの使用を最小限にする
- セレクター範囲を限定する(@aではなく@p[distance=…10]など)
- 不要なコマンドブロックは削除または停止する
マルチプレイでの活用とサーバー推奨環境
コマンドブロックを使った複雑な装置やミニゲームをマルチプレイで楽しむには、安定したサーバー環境が重要です。ここでは、コマンドブロック装置の稼働に適したサーバーサービスをご紹介します。
マイクラに最適なサーバー環境の選び方
コマンドブロックを使用する際、以下の点を重視してサーバーを選びましょう。
- 処理性能の高さ:リピートブロックなど負荷の高い処理もスムーズに動作
- メモリ容量:複数の装置を同時稼働させる場合は4GB以上推奨
- 安定性:24時間稼働できる信頼性
- バックアップ機能:装置の設定ミスでワールドが壊れた場合に復旧可能
- サポート体制:初心者でも安心して利用できるサポート
ゲーミング特化型サーバー
マイクラ専用に最適化されたサーバーサービスです。初期設定が簡単で、コマンドブロックの動作も安定しています。
ConoHa for GAME
特徴:
- マイクラサーバーテンプレートで即座に利用開始
- コマンドブロック対応で複雑な装置も安定稼働
- 管理パネルから簡単にサーバー設定が可能
- 自動バックアップ機能搭載
推奨プラン:
- 2GBプラン:月額1,065円〜(2〜4人向け)
- 4GBプラン:月額2,033円〜(5〜10人向け)
こんな人におすすめ:
友達と配布ワールドやコマンド装置を使ったミニゲームを楽しみたい方。初心者でも簡単にサーバー構築できます。
LOLIPOP! for Gamers
特徴:
- 初心者向けの分かりやすい管理画面
- マイクラ専用プランでコマンドブロック処理も快適
- 10日間無料お試し期間あり
- 電話サポート対応で安心
推奨プラン:
- ベーシックプラン:月額1,650円〜(4〜8人向け)
- スタンダードプラン:月額3,300円〜(10人以上向け)
こんな人におすすめ:
サーバー運営が初めてで、手厚いサポートを受けながら始めたい方。
XServer VPS for Game
特徴:
- 高性能CPUでコマンド処理を高速化
- 大容量メモリで複数装置の同時稼働が可能
- 国内最速級のネットワーク環境
- 自動バックアップ機能完備
推奨プラン:
- 2GBプラン:月額830円〜(2〜4人向け)
- 4GBプラン:月額1,700円〜(5〜10人向け)
こんな人におすすめ:
コストを抑えつつ、高性能なサーバーでコマンドブロック装置を快適に動作させたい方。
XServer VPS for Gameの公式サイトはこちら
汎用VPSサーバー
より自由度の高いカスタマイズが可能なVPSサービスです。上級者向けですが、複雑な配布ワールドや大規模サーバーに対応できます。
ConoHa VPS
特徴:
- カスタマイズ性の高いサーバー環境
- 複雑なレッドストーン回路やコマンドブロック装置も快適動作
- SSD高速ストレージで読み込み速度が速い
- 時間課金プランで必要な時だけ起動可能
推奨プラン:
- 2GBプラン:月額682円〜
- 4GBプラン:月額1,364円〜
こんな人におすすめ:
サーバー設定を細かくカスタマイズして、最適な環境を構築したい上級者。
さくら VPS
特徴:
- 安定性重視の老舗サービス
- コマンドブロック装置の長時間稼働に最適
- 24時間365日の電話・メールサポート
- 2週間無料お試し期間あり
推奨プラン:
- 2GBプラン:月額590円〜
- 4GBプラン:月額1,590円〜
こんな人におすすめ:
長期運用を前提に、安定性とサポート体制を重視する方。
シンVPS
特徴:
- 最新の高性能サーバー機器を採用
- コストパフォーマンスに優れたプラン設定
- 直感的な管理パネルで初心者でも使いやすい
- 自動バックアップ標準搭載
推奨プラン:
- 2GBプラン:月額820円〜
- 4GBプラン:月額1,530円〜
こんな人におすすめ:
コスパを重視しつつ、最新の高性能環境でマイクラサーバーを運営したい方。
サーバー選びで迷ったら
コマンドブロックを使った装置を快適に動作させるためには、サーバー選びが重要です。自分に最適なサーバーを見つけるために、複数のサービスを比較検討することをおすすめします。
このサイトでは、用途や予算に応じた最適なサーバーを簡単に比較できます。無料お試し期間を活用して、実際の使用感を確かめてから本格運用するのが安心です。
よくある質問(FAQ)
Q1. コマンドブロックはサバイバルモードで使えますか?
A: サバイバルモードでもチートを有効にすれば使用可能です。ワールド作成時またはLAN公開時に「チートの使用」を有効にすることで入手・使用できます。ただし、実績の獲得は無効になる点に注意してください。
Q2. Java版と統合版でコマンドに違いはありますか?
A: 基本的なコマンドは同じですが、一部の構文や機能に違いがあります。Java版はNBTデータやスコアボード機能など、より高度な機能が使用できます。統合版は一部コマンドが制限される場合がありますが、2025年11月現在、コマンドブロックの基本機能は両版で同様に利用できます。
出典:Tech Teacher – マイクラコマンドブロックの出し方
Q3. リピートコマンドブロックの処理頻度はどれくらいですか?
A: リピートコマンドブロックは毎ゲームティック(1秒間に20回)実行されます。つまり0.05秒間隔で継続的にコマンドを実行するため、リアルタイムな処理や監視システムに適していますが、処理負荷が高いので必要最小限の使用が推奨されます。
出典:Microsoft Learn – コマンドブロックの概要
Q4. チェーンコマンドブロックが連鎖しない場合はどうすればいいですか?
A: 以下の点を確認してください。①前のコマンドブロックが正常に実行されているか、②チェーンブロックの向きが正しいか(矢印で確認)、③チェーンブロックが「常時実行」に設定されているか、④「条件付き」設定の場合、前のコマンドが成功しているか。これらの条件が揃わないと連鎖実行されません。
出典:Quicca Plus – マイクラコマンドブロック完全攻略ガイド
Q5. コマンドブロック装置でサーバーが重くなる場合の対処法は?
A: 以下の最適化を行ってください。①リピートブロックの数を減らす、②セレクターで対象範囲を限定する(@aの代わりに@p[distance=…10]など)、③不要な条件チェックを削除する、④複雑な処理は分散して実行する。特にリピートブロックの多用はサーバー負荷の主要因となります。
まとめ
マイクラのコマンドブロックは、ゲームの自動化とカスタマイズ性を飛躍的に向上させる強力なツールです。インパルス・チェーン・リピートの3種類を理解し、レッドストーン回路と組み合わせることで、テレポート装置から複雑な自動建築システム、配布ワールドまで、幅広い装置を作成できます。
2025年11月現在、Java版・統合版の両方で安定して利用でき、適切なサーバー環境との組み合わせにより、マルチプレイでも快適に動作させることが可能です。基本的な使い方をマスターし、段階的に高度なテクニックに挑戦して、あなたのマイクラライフをより創造的で効率的なものにしてください。
最初の一歩:
- クリエイティブモードでコマンドブロックを入手
- 簡単な天気変更や時間変更から始める
- インパルス・チェーン・リピートの違いを体験
- 徐々に複雑な装置作りに挑戦
コマンドブロックを使いこなすことで、マイクラの楽しみ方が大きく広がります。ぜひ今日から挑戦してみてください!

