【2026年1月最新】ARK Survival Evolved クラスターサーバー設定完全ガイド|複数マップ構築の全手順

※本記事は2026年1月時点の情報で、ARK: Survival Evolved(ASE)/ARK: Survival Ascended(ASA)の「クラスター(CrossARK)」構築を、元記事の項目に沿って詳しく解説します。WordPressにそのまま貼り付けられるよう、ブロック形式(HTML)で記載しています。

目次

冒頭の直接回答

ARKのクラスターサーバー(CrossARK)は、複数マップのサーバーを同一クラスタID(ClusterId / clusterid)と、各サーバーからアクセスできる共有クラスタ保存先(ClusterDirOverride など)で束ね、オベリスク/端末でキャラクター・アイテム・恐竜をマップ間転送できる仕組みです。ASEではコマンドライン引数(例:-clusterid-ClusterDirOverride)で実現できます。ASAはホスティング(例:Nitrado)側のCrossARK機能でクラスタIDをリンクし、サーバー間移動を行う方式が広く利用されています。

  • 最低限やること:各マップごとに「別ポート」「別セーブ」を用意し、全マップで「同じクラスタID」「同じクラスタ保存先」を共有する
  • 動かない時の最優先チェック:ポート(7777/7778/27015/27020 など)の衝突と解放、noTributeDownloads が true になっていないか、転送制限(PreventUpload/Download 系)
  • レンタルで簡単にしたい:テンプレがあるサービス(ConoHa for GAME など)や、VPS上で複数インスタンス運用できるサービス(XServer VPS for Game など)を選ぶ

ARKクラスターサーバーとは

クラスターシステムの基本概念

クラスター(CrossARK)は、オベリスク等でアップロードした「サバイバー(キャラ)」「アイテム」「テイム恐竜」を、同一クラスター内の別マップへダウンロードできる仕組みです。データの実体はサーバー側のクラスタ保存ディレクトリ(例:ShooterGame/Saved/clusters/<cluster_id>)に置かれ、同じクラスタIDを使うサーバーがそのディレクトリにアクセスできることが前提になります。

ポイントは次の2つです。

  • クラスタID(ClusterId / clusterid):クラスターの「合言葉」。全マップで同じ値に統一
  • クラスタ保存先(ClusterDirOverride など):アップロードデータを置く「共有フォルダ」。全マップから読み書きできる場所に統一

2026年1月時点の対応状況

ASE(ARK: Survival Evolved)は、従来どおり専用サーバーを複数立ててクラスター化できます。ASA(ARK: Survival Ascended)についても、ホスティング側の機能としてCrossARKとサーバー転送が提供されており、例えばNitradoは「CrossARKオプション」でクラスタIDをリンクしてサーバー間移動できる旨を案内しています。


システム要件と事前準備

ハードウェア要件(2026年1月版)

クラスターは「マップ数=サーバープロセス数」になるため、必要リソースは基本的にマップ数に比例します。目安として、LinuxGSMの整理ではマップごとに必要メモリが異なり、例としてTheIslandは7GB、Genesis 2は12GBとされています。複数マップを同居させる場合は、この目安を積み上げて考えるのが安全です(OSや監視・バックアップ用の余力も確保)。

  • メモリ:1マップ7~12GB級を基準に、マップ数分+余裕(ピーク時は増えます)
  • CPU:同時接続人数とMOD量で変動。2マップ以上なら複数コア前提
  • ストレージ:NVMe SSD推奨。セーブ、MOD、バックアップで増える
  • 回線:低遅延と上り帯域が重要(同時接続が多いほど体感差が出ます)
項目ASE 最小構成ASE 推奨構成ASA 最小構成ASA 推奨構成
CPUIntel i5-4670K / Ryzen 5 1500XIntel i7-10700K / Ryzen 7 3700XIntel i7-9700K / Ryzen 5 3600XIntel i7-12700 / Ryzen 7 5800X
RAM16GB32GB32GB64GB
GPUGTX 1060 6GBRTX 3060 12GBRTX 2070 8GBRTX 4060 Ti 16GB
ストレージ300GB SSD500GB NVMe SSD500GB NVMe SSD1TB NVMe SSD
回線速度100Mbps1Gbps1Gbps1Gbps以上

ネットワークポート設定

ポートは「各マップで重複させない」ことが大前提です。一般的な既定値は、Game Port(UDP 7777)Raw/Socket(UDP 7778=Game+1)Query Port(UDP 27015)RCON(TCP 27020)です。複数マップ運用では、マップごとにゲーム/クエリ/RCONをずらします。

役割例(マップ1)例(マップ2)備考
Game Port(UDP)77777779衝突厳禁(奇数で並べる運用が多い)
Raw/Socket(UDP)77787780原則Game+1
Query Port(UDP)2701527017サーバー一覧表示に関係
RCON(TCP)2702027022遠隔管理に使う場合は開放

「ローカルでは見えるのに、フレンドの一覧に出ない」「転送先が出ない」といった問題は、ポート未開放ポート割り当てのミスが原因のことが非常に多いです。まずはここを疑いましょう。

Windowsファイアウォール設定例

netsh advfirewall firewall add rule name="ARK-TheIsland-Game" dir=in action=allow protocol=UDP localport=7777
netsh advfirewall firewall add rule name="ARK-ScorchedEarth-Game" dir=in action=allow protocol=UDP localport=7779
netsh advfirewall firewall add rule name="ARK-Aberration-Game" dir=in action=allow protocol=UDP localport=7781


ARK Server Managerを使用した構築方法

ここでは主にASE向けに、Windowsでよく使われる「ARK Server Manager(ASM)」の手順をまとめます。ASMはコミュニティによりメンテされており、配布ページでは最新版として 1.1.447 が案内されています。

ARK Server Managerのダウンロードと初期設定

  • 配布ページからインストーラー(またはZIP)を入手し、管理者権限で起動
  • SteamCMD/サーバーファイルの保存場所(SSD推奨)を指定
  • まずは単体マップ(TheIslandなど)で起動確認し、ログと接続をチェック
  • RCONを使う場合:RCONEnabled=TrueServerAdminPasswordRCONPort をセット

クラスターディレクトリの準備

クラスターの肝は共有クラスタディレクトリです。単一PC内で複数インスタンスを動かすだけなら、例として D:\ARK\clusters のような場所を作り、全マップから同じパスを参照させます。別VPS・別物理サーバーを跨ぐ場合は、Samba/Syncthing/rsync等で「全マップから同一のクラスタ保存先にアクセスできる」状態を作る必要があります。

また、各マップのセーブは混ざると危険なので、AltSaveDirectoryName(マップごとのセーブ先)は必ず分けます。

推奨ディレクトリ構造

C:\ARK_Cluster\
├── Cluster\ # 共有クラスターデータ
│ ├── ServerTransferInventory\
│ ├── ServerTransferTributes\
│ └── ServerTransferDinos\
├── TheIsland\ # Map1のデータ
├── ScorchedEarth\ # Map2のデータ
└── Aberration\ # Map3のデータ

複数サーバープロファイルの作成

ASMでは、マップごとにプロファイルを作り、次を必ず「マップ間で揃える/ずらす」を整理します。

  • 揃える:clusterid、ClusterDirOverride(共有フォルダ)
  • ずらす:Port(Game)、QueryPort、RCONPort、AltSaveDirectoryName(セーブ)

(例)2マップ構成:TheIsland+ScorchedEarth_P の場合、ポートとセーブを分けたうえで同じクラスタIDを設定します。クラスター保存フォルダは、誰かがオベリスクにアップロードしたタイミングで自動生成されるので、最初は「アップロードを1回やってフォルダができるか」を確認すると切り分けが速いです。

ASA(Survival Ascended)用の追加設定

ASAはASEと配布物やMOD周りが異なるため、ASMではなくASA向けの管理ツール(例:ASASM=ASA Server Manager、またはコミュニティ製マネージャ)を使うのが現実的です。ASASMは日本語情報も多く、配布サイトには最新バージョンと簡単な手順が掲載されています。

  • ASASM:配布サイトから.7zをダウンロードして展開 → 実行 → NewServerで作成
  • ホスティング利用(例:Nitrado):管理画面の「CrossARK」機能でクラスタIDをリンクし、サーバー間転送を有効化
  • MOD導入時:参照先サービス停止(例:CurseForge停止)により起動できないケースがあるため、障害時はまずMODを疑う(無闇に外すとセーブが壊れる可能性があるのでバックアップ必須)

INIファイル詳細設定とカスタマイズ

クラスター構築で最低限触ることが多いのは、GameUserSettings.ini(サーバー設定)と、起動オプション(コマンドライン)です。ASM/ASASMなどのGUIを使う場合も、内部的にはこれらの値が反映されます。

GameUserSettings.iniの重要設定

  • SessionName:サーバーブラウザで見分けやすい名前に
  • ServerPassword:身内運用なら設定推奨(公開なら別途ホワイトリスト運用も)
  • ServerAdminPassword:RCON/管理コマンドに必要
  • RCONEnabled / RCONPort:遠隔管理するならON
  • noTributeDownloads:trueだと転送できないため、クラスター運用では基本false

転送制限のカスタマイズ

クラスターは便利な一方、難易度や経済(トライブ資産)を守るために「転送を制限」したいケースもあります。公式フォーラムのクラスター手順では、次のようなオプションが紹介されています(コマンドラインの?付き形式、または [ServerSettings] に同名キーで設定)。

  • PreventDownloadSurvivors:キャラのダウンロードを禁止
  • PreventDownloadItems:アイテムのダウンロードを禁止
  • PreventDownloadDinos:恐竜のダウンロードを禁止
  • PreventUploadSurvivors:キャラのアップロードを禁止
  • PreventUploadItems:アイテムのアップロードを禁止
  • PreventUploadDinos:恐竜のアップロードを禁止

また、同ガイドでは -NoTransferFromFiltering を例示しています(効果が不明だが例に倣う推奨、という記述)。構成やバージョン差で挙動が変わる可能性があるため、運用ポリシー(何を転送OKにするか)を決めてから、テスト用キャラで転送を検証するのが安全です。

転送制限のカスタマイズ

設定項目パラメータ説明
キャラクター転送PreventDownloadSurvivorsfalseキャラクター転送を許可
アイテム転送PreventDownloadItemsfalseアイテム持ち運びを許可
恐竜転送PreventDownloadDinosfalse恐竜転送を許可
転送期限TributeCharacterExpirationSeconds8640024時間の転送猶予
最大アイテム数MaxTributeItems100一度に転送できる最大数
最大恐竜数MaxTributeDinos50同時転送可能な恐竜数

Game.iniのパフォーマンス最適化

Game.iniはゲームルール全般を細かく触れる反面、項目が多く「正解が一つ」ではありません。クラスター運用で安定させる目的なら、まずは次の順で負荷要因を潰すのが確実です。

  • MODを増やしすぎない:導入数が増えるほど起動時間・メモリ消費・競合リスクが上がる
  • スポーン過多を抑える:野生恐竜数や自動生成物を極端に増やす設定はラグの原因になりやすい
  • 構造物上限を意識:拠点が肥大化するサーバーは後半で急激に重くなりやすい
  • バックアップを定期化:最適化より先に「復旧できる状態」を作る(特にクラスターは被害が広がる)

レンタルサーバーを使用したクラスター構築

推奨レンタルサーバーの選定基準

クラスター目的でレンタルを選ぶなら、次を満たすほど運用が楽になります。

  • 複数サーバー(複数マップ)を運用できる:VPSで複数インスタンス、または管理画面で複数サーバー契約
  • 共有クラスタ保存先を作れる:同一VPS内ならローカル共有でOK。別VPSなら同期/共有が必要
  • ポート/起動オプションを自由に触れる:テンプレ型サービスは自由度が制限される場合あり
  • バックアップが取りやすい:スナップショット、世代管理、復元のしやすさ
  • 課金体系が運用に合う:短期イベントなら時間課金、常設なら長期割引が有利

具体的な設定手順(レンタルサーバー共通)

  • ① サーバーを2台以上(または2インスタンス以上)用意:マップごとに分ける
  • ② 各マップでポートを分離:7777/7778/27015/27020 を基準にずらす
  • ③ 各マップでセーブ先を分離:AltSaveDirectoryName など
  • ④ クラスタIDを統一:ClusterId / clusterid を全マップで同じに
  • ⑤ クラスタ保存先を統一:同一VPSなら同一パス、別VPSなら同期手段を用意
  • ⑥ テスト転送:テストキャラでアップロード→別マップでダウンロード

テンプレ系ホスティング(例:ASAのNitrado等)は「CrossARK」のようにGUIでクラスタIDをリンクする方式が多いので、まずは管理画面のクラスター設定項目を探してください。VPS型は自由度が高い代わりに、ポートやファイアウォール、共有ディレクトリなどの“土台”を自分で整える必要があります。


トラブルシューティングとよくあるエラー

「別のサーバーに旅立とう」ボタンが表示されない

  • noTributeDownloads が true になっていないか(trueだと転送不可)
  • クラスターを構成する全マップで同じクラスタIDになっているか
  • アップロード先(クラスタ保存フォルダ)に書き込み権限があるか
  • (ホスティング)CrossARK/Transfers が有効化されているか

サーバー間でキャラクターが転送されない

公式フォーラムのガイドでは、クラスター化すると「他のソースからのダウンロードは暗黙にブロックされる」旨が説明されています。つまり、同一クラスター内で転送できる状態になっているかの確認が重要です。

  • クラスタIDは一致しているか(大文字小文字の違いも要注意)
  • ClusterDirOverride を使う方式なら、全マップが同じ共有パスを参照できているか
  • PreventDownloadSurvivors が有効になっていないか
  • ポートの衝突や未開放(特にQueryPort)で、サーバー一覧や転送先が見えない状態になっていないか

恐竜転送後にステータスがリセットされる

恐竜関連の転送トラブルは、MODやサーバー設定の不整合、または転送制限の設定ミスで起きることがあります。まずはPreventDownloadDinos / PreventUploadDinosが意図どおりか、MODを跨いだ転送をしていないかを確認しましょう。クラスターは複数マップに影響するため、検証は必ず「テスト用恐竜」で行い、問題が出たら直近のバックアップから復元できる状態にしてから本番に反映してください。


レンタルサーバーサービス比較

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