冒頭の直接回答
Starlightは、マイクラのライティングエンジンを丸ごと書き換えてチャンク読み込みやライト更新を劇的に高速化する最適化Modですが、開発はすでに終了しており対応は1.20.4までです。2025年11月時点の最新1.21環境では、後継となるScalableLux＋Sodiumなどの軽量化Mod構成を使うのが現実的な最適解で、サーバー運用ではNeoForge版やPaper系のライティング最適化も併用することで、大規模建築やマルチサーバーの負荷を大きく減らせます。(Modrinth)
要点
- Starlightは「光源処理の全面書き換え」でチャンク生成・ライト更新を高速化するJava版向け最適化Mod（対応は1.17〜1.20.4まで／開発終了）
- 1.21ではStarlightそのものではなく、後継のScalableLux＋Sodium・Lithiumなどを組み合わせてライティングを含む描画を最適化するのが主流
- サーバー運用ではNeoForge版Starlight／ScalableLuxやPaper系のライティング最適化を活かしつつ、マイクラ向けVPS・ゲームサーバーを選ぶことで安定性と快適さを両立できる
Starlightとは？ライティング最適化Modの基本と現状
Starlightは、Minecraftのライティングエンジン（光源計算）を根本から書き換えることで、チャンク生成やライト更新処理を大幅に高速化する軽量化Modです。特にワールド生成の多いRTA環境や大規模サーバーで、Phosphorやバニラと比べても圧倒的な速度向上が報告されてきました。(Modrinth)
一方で、Mojang側が1.20世代でライティング処理を改善したこともあり、開発者本人が「1.20以降は効果が相対的に小さくなる」とコメントしており、Mod自体は2024年3月に開発終了となっています。対応バージョンは1.17〜1.20.4までで、1.21向けビルドは2025年11月時点では公開されていません。(GitHub)
Starlightで何が速くなるのか
Starlightは以下のような場面で効果を発揮します。(Modrinth)
- チャンク生成・読み込みの高速化
新規チャンク生成時のライト計算を最適化することで、ワールド読み込み時のカクつきを大きく軽減します。 - ライト更新処理の高速化
ブロック破壊や設置、明るさの変化に伴うライト再計算を効率化し、大規模建築でのFPS低下を抑えます。 - RTAや大規模サーバーでの恩恵
RTAコミュニティでは、世界生成の高速化のために採用されるケースが多く、大規模サーバーでも負荷軽減に使われてきました。(Minecraft RTA)
開発者のベンチマークでは、チャンクのライト生成速度がバニラ比で数十倍高速化されるケースもあり、Phosphorと比べてもさらに高い性能が報告されています。(GitHub)
対応バージョンと開発状況（〜1.20.4まで）
Starlightの主な対応状況は次の通りです。(Modrinth)
- 対応バージョン：1.17〜1.20.4（Java版）
- 対応ローダー：Fabric版、Forge／NeoForge版（バージョンごとに配布先が異なる）
- 開発状態：2024年3月で開発終了（アーカイブ済み）
- 理由の一つ：1.20でバニラ側のライティング処理が改善され、Modを入れなくても十分軽くなったため(みんなのマイクラ思考)
そのため、「1.18〜1.20.4あたりの既存ワールドを遊び続けている人」向けの最適化Modとしてはまだ有効ですが、1.21以降の新規環境でStarlightを探すのは非推奨です。2025年11月時点では後継のScalableLuxに乗り換えるのが現実的です。(Quicca Plus)
1.21環境ではStarlightではなくScalableLuxが主役
1.21世代では、バニラのライティング処理がすでに最適化されているとはいえ、チャンク読み込みやライト更新が重く感じるケースは依然としてあります。そこで登場するのが、**Starlightをベースに開発された後継Mod「ScalableLux」**です。(Modrinth)
ScalableLuxは、Starlightの設計を引き継ぎつつ、最新の1.21.x（Fabric／NeoForge）に対応しているライティング最適化Modです。日本語圏の軽量化Modまとめでも「1.20.4までのStarlightの1.21対応版」として紹介されており、低スペックPCや大規模ワールドでは依然として2倍前後の軽量化効果が見込めるとされています。(note（ノート）)
ScalableLuxの概要とダウンロード先
ScalableLuxの基本情報は以下の通りです。(Modrinth)
- 対応ローダー：Fabric版・NeoForge版
- 対応バージョンの一例：1.21.8〜1.21.10対応ビルドが公開（2025年9月時点の配布実績）
- 位置づけ：Starlightをベースにしたライトエンジン最適化Mod（チャンク生成・ライト更新を高速化）
導入する際は、必ず自分のゲームバージョンに合ったファイルを選んでください。
- ScalableLux公式ページ（Modrinth）：
https://modrinth.com/mod/scalablelux
ここから、利用しているローダー（Fabric／NeoForge）とバージョンに合うJarファイルをダウンロードすればOKです。
推奨構成例（Sodium・Lithiumなどとの組み合わせ）
1.21環境での定番構成は、おおむね以下のような形です。(note（ノート）)
- クライアント側
- Sodium（描画最適化）
- Lithium（物理・ロジック最適化）
- FerriteCore（メモリ削減）
- ScalableLux（ライティング最適化）
- サーバー側
- Lithium／Starlight/ScalableLux対応の最適化Mod
- プラグイン系（Paper等）のライティング最適化機能を併用
ポイント
- OptiFineとは競合する構成が多いため、「Sodium＋ScalableLux」系のモダン構成と併用しないのが基本です。(ごりくら)
- 影Mod（シェーダー）を併用したい場合は、Iris＋Sodium＋ScalableLuxなど、Fabric系の構成に統一するとトラブルが減ります。(新駒奈日誌)
動画でざっくり把握したい人向け – 日本語解説
導入手順や軽量化Modの全体像を動画で掴みたい場合は、1.21.x向け軽量化Modをまとめて紹介している日本語動画を1本見ておくと理解が早くなります。例えば、以下のような「最新バージョンが重い人向けの軽量化Mod特集」動画は、Sodium系の構成や導入フローの雰囲気を掴むのに役立ちます。(YouTube)
- 参考動画（日本語・1.21.x向け軽量化Mod特集）：
https://www.youtube.com/watch?v=7F01FeZWQw8
このページの手順とあわせて視聴すれば、「どのModをどう組み合わせるか」のイメージがより立体的になります。
1.21でもライティング最適化が必要なケース
「バニラでも十分軽くなっているなら、もうライティング最適化は不要では？」という疑問もよくありますが、以下のような条件では今でも恩恵が大きいです。(Quicca Plus)
- チャンクロードの多い探索系RTAや大規模マップ
- 高さ方向にボリュームのある巨大建築ワールド
- 大人数が同時にログインするマルチサーバー
- ストレージは速いが、CPUシングル性能がやや弱いPC／VPS
逆に、シングルプレイで小さめのワールドをのんびり遊ぶだけなら、1.21バニラでも十分快適な場合が多く、わざわざライティング専用Modを入れなくてもよいケースもあります。
旧バージョン（1.17〜1.20.4）でStarlightを使う場合
まだ1.18〜1.20.4のワールドをメインに遊んでいる人や、そのバージョンでModパックを運用している人にとって、Starlightは今でも有力な最適化候補です。バージョンさえ合わせれば、ScalableLuxよりも長く検証されてきた実績があり、とくに1.18〜1.19世代では定番の選択肢でした。(かんなつきブログ)
前提Modと対応ローダー
おおまかな対応状況は以下の通りです。(Modrinth)
- Fabric版Starlight
- 対応：1.17〜1.20.4
- 前提：Fabric Loader、Fabric API
- Forge／NeoForge版Starlight
- 対応：主に1.18〜1.20.4（配布サイトごとに対応バージョンが異なる）
- 前提：ForgeまたはNeoForge本体
- 共通：Java版専用Mod（統合版では使用不可）
ダウンロード時は、必ず「ゲームバージョン」「ローダー（Fabric／Forge／NeoForge）」の3点を確認してからJarファイルを選択してください。
導入手順（Fabric版の例）
Fabric環境での導入フローは次のようになります。
- Fabric Loaderのインストール
公式インストーラーからFabric Loaderをインストールし、起動構成にFabricプロファイルを追加します。(みんなのマイクラ思考) - Fabric APIの導入
「mods」フォルダにFabric APIのJarを配置します。 - Starlight本体を配置
Fabric版StarlightのJarファイルを「mods」フォルダに入れます。 - Sodium・Lithiumなどと併用する場合
それぞれ対応バージョンを合わせて同じフォルダに入れ、競合しないかを必ず確認します。(note（ノート）)
サーバーでも同様に、サーバー側の「mods」フォルダにStarlightを入れればOKです。クライアント側にも同じ構成を入れておくと、表示も安定します。
よくあるトラブルと対処
- 起動時にクラッシュする
→ バージョン違いのModが混ざっていることが多いので、「Modごとの対応MCバージョン」「Fabric／Forgeの違い」を一つずつ確認して外してください。 - 影Mod（シェーダー）と組み合わせると不具合が出る
→ OptiFine系との併用を避け、Fabric＋Iris＋Sodium＋Starlight／ScalableLuxのようにローダーを揃えると安定します。(みんなのマイクラ思考) - マルチサーバーだけ重い
→ サーバー側だけにStarlightを入れても、クライアント側がOptiFine単体だと効果が出づらいケースがあります。サーバー側のログやTPSも確認しつつ、他の重いプラグイン／Modも疑いましょう。
サーバー運営でのライティング最適化：NeoForge版・Paper系の活用
マルチサーバーでは、クライアント側の軽量化に加え、サーバー側でのライティング最適化も大きな意味を持ちます。特に多人数での建築サーバーや、RTA・イベント用のワールドでは、ライト計算がボトルネックになりがちです。(CurseForge)
NeoForge版Starlight／ScalableLuxでの最適化
NeoForge環境向けには、1.20.4まで対応したStarlightと、1.21.x対応のScalableLuxが提供されています。(CurseForge)
- 1.20.4までのサーバー
- NeoForge版Starlightを導入することで、大規模ワールドでのチャンク読み込みやライト更新負荷を大きく削減できます。
- 1.21.xのサーバー
- NeoForge版ScalableLuxを導入し、Sodium互換のクライアント環境と組み合わせることで、最新バージョンでもStarlight級の軽量化を狙えます。
サーバー側は、TPS（Tick Per Second）とCPU使用率を見ながら効果を評価すると、どの程度ライティングがボトルネックになっていたかが見えやすくなります。
Paper系サーバーとStarlightライティングエンジン
Paperやその派生ディストリビューションでは、独自のライティング最適化が組み込まれており、一部プラグインでは「PaperのStarlight lighting engineを前提とした最適化」が言及されることもあります。(Modrinth)
- Paper系サーバーを使うメリット
- バニラサーバーに比べ、ライト更新やエンティティ処理など多くの部分が最適化されている
- 一部プラグインはPaper向けにチューニングされており、パフォーマンスを最大限活かしやすい
- NeoForge＋Mod構成との違い
- Mod重視ならNeoForge＋最適化Mod
- プラグイン重視ならPaper系＋独自最適化
どちらの場合でも、ライトエンジンを改善する仕組みがあるかどうかを意識して選ぶと、Starlight相当の効果を得やすくなります。
ベンチマークの目安とおすすめ設定例
正確な数値は環境によって変わりますが、開発者の公開しているベンチマークやコミュニティの検証結果から、おおよその傾向は次のように整理できます。(GitHub)
- Starlight（〜1.20.4）
- チャンクライト生成速度がバニラ比で十数〜数十倍高速化されるケースがある
- Phosphorと比較してもさらに高速で、大規模ワールドでのカクつきが大幅に減少
- ScalableLux（1.21.x）
- バニラが最適化された後のライトエンジンをさらに最適化する位置づけ
- 開発者のコメントでは、状況によっては2倍程度の軽量化効果が得られるとされており、特に低スペック環境や大規模ワールドで有効
- バニラ1.21
- 1.16〜1.18と比べると、ライト更新処理のボトルネックはかなり解消されている
- 軽量化Modを使わなくてもプレイ可能なケースが増えている一方、上限FPSをさらに伸ばしたい場合にはSodium＋ScalableLuxが選択肢になる
おすすめ設定の考え方
- まずはSodiumやLithiumなど描画・ロジック系の軽量化から導入し、まだカクつくようならScalableLuxを追加する
- RTX 3050クラス以下・ノートPC・VPSなどCPUシングル性能がそこまで高くない環境では、ライティング最適化の恩恵が出やすい
- 常時24時間稼働のサーバーは、小さな差でも電力・コストに影響するため、TPS安定のためにライティング最適化を優先する価値がある
比較表・料金表
Starlight・ScalableLux・Phosphor・バニラ1.21を簡単に比較すると、次のようなイメージになります。(Modrinth)
| 項目 | Starlight（Mod） | ScalableLux | Phosphor | バニラ1.21 |
|---|---|---|---|---|
| 位置づけ | 光源処理の全面書き換え最適化Mod | Starlightベースの後継ライティングMod | 旧世代のライト最適化Mod | Mojang公式の標準実装 |
| 主な対応バージョン | 1.17〜1.20.4 | 1.21.x（Fabric／NeoForge） | 主に1.16.2〜1.19.4 | 1.21系 |
| 効果が大きい環境 | 旧バージョンの大規模ワールド／RTA | 最新1.21での大規模ワールド／低スペPC | 1.16〜1.19でのチャンク読み込み軽量化 | 多くの環境で「そこそこ軽い」 |
| メリット | 圧倒的なライト生成速度・実績豊富 | 最新バージョン対応・導入が比較的容易 | Starlightより軽い構成にしたい場合 | Mod不要・公式サポート |
| デメリット | 開発終了・1.21非対応 | まだ歴史が浅く、Modパック側の対応中 | 1.20以降は意味が薄くなりつつある | さらなる上積みには最適化Modが必要 |
| 価格 | 無料 | 無料 | 無料 | ゲーム自体の価格のみ |