Left 4 Dead 2で8人協力プレイを実現するCoopModサーバーは、主にMetaMod / SourceModと、人数制限を解除するL4DToolz、8人用の協力プレイを成立させるSuperVersus系(All 8 Survivors系)プラグイン、そして多くのMODが前提にするLeft4DHooksなどを組み合わせて構築します。VPS(Dedicated Server)で運用すれば、ホストが落ちても遊べる「常設8人Coop」が作れます。
要点
- 8人Coopは「sv_maxplayers を上げるだけ」では成立しない(人数制限解除+8人向けCoop調整が必要)
- 2025年12月時点の目安:SourceModは1.12系の安定版を推奨(安定版は継続更新のローリングリリース)
- MetaMod:Sourceは1.12系が定番。自動取得用の「mmsource-latest」も案内されている
- L4DToolzはMetaModプラグインで人数上限(/Tickrate等)を解放する。2025年11月にGitHub側でリリース更新あり
- Dedicated Server運用の基本ポートは27015(TCP/UDP)。用途により27020(HLTV)なども関係する
- Steamの通信(ダウンロード等)で必要になるポート範囲もあるため、VPS/社内FW環境では要確認

関連動画(日本語):SteamCMDの基本(導入・使い方)を先に押さえると、サーバー配布物の取得で迷いにくいです。
Left 4 Dead 2 Coop Modサーバーとは
標準4人制限を突破する革新システム
L4D2のCoopは通常「4人」を前提に作られているため、単にサーバー側で sv_maxplayers を8にしても、接続枠・Bot枠・スポーン/進行管理などが噛み合わず、途中で不具合が出やすいです。そこで一般的には次の役割分担で組み立てます。
- MetaMod / SourceMod:MOD基盤(プラグイン読み込み、管理コマンド、拡張機能)
- L4DToolz:ゲーム側の上限(人数やTickrate等)に触れられるMetaModプラグイン
- SuperVersus系(All 8 Survivors系):8人Coopを成立させるための「Coop側の調整」(枠/Bot/スポーン等の調整が入ることが多い)
- Left4DHooks:L4D系の内部イベント/関数にフックする拡張(多くのL4D系プラグインが依存)
2025年12月現在の対応状況
2025年12月時点でも、L4D2向けのコミュニティMODは継続しています。特に基盤系は「古い固定版」よりも最新の安定版(stable)を追従する運用が無難です。
- SourceMod:安定版は1.12系が案内され、安定版ビルドが継続更新されています
- MetaMod:Source:1.12系の配布(index)と、最新取得の導線が確認できます
- Left4DHooks Direct:1.159(2025-07-01表記)のスレッドが参照され続けています
- L4DToolz:GitHubで2025-11-18に「2.2.0 Latest」の表示があり、更新が続いています
重要:近年、SteamCMDでL4D2 Dedicated ServerをLinuxに入れようとすると「Invalid platform」になる報告もあり、環境によってはLinuxでの取得が詰まる可能性があります(詳細は後述のWindows Server対応で回避策も記載)。
サーバー構築方法の選択
ローカルサーバー方式
「自宅PCで建てて、身内だけで8人Coopを試す」ならローカル方式でも開始できます。
メリット:
- 費用がかからない
- 設定が比較的簡単(失敗してもやり直しやすい)
- 即座に開始可能
デメリット:
- ホストPCの性能・回線に依存(8人になると負荷が一気に上がる)
- ホストが終了するとサーバーも終了
- ルータ設定(ポート開放)やNAT越えで詰まりやすい
VPS Dedicated Server方式
友人が好きな時間に入れる「常設鯖」を作るならVPS方式が基本です。安定運用・管理のしやすさ・再起動やバックアップなど、メリットが大きいです。
メリット:
- 24時間稼働可能
- 安定した接続環境(自宅回線より上りが強い場合も多い)
- ホスト不在でも継続
- カスタマイズ性が高い(MOD追加・バックアップ・監視など)
デメリット:
- 月額費用が発生
- 技術的知識が必要(特にLinux運用)
- 初期設定が複雑になりやすい(FW/ポート/依存関係)
推奨サーバースペック・システム要件
8人Coopは「通常のCoopよりも負荷が増えやすい」ため、最低限で動かすより、余裕を持ったスペックを推奨します。
| 項目 | 最低要件 | 推奨要件 | 8人プレイ時(目安) |
| CPU | 2コア | 2〜4コア | 4コア以上 |
| メモリ | 2GB | 4GB | 8GB(余裕が出る) |
| ストレージ | 10GB | 20GB | 30GB(バックアップ込み) |
| ネットワーク | 10Mbps | 50Mbps | 100Mbps(海外混在なら特に) |
| OS | Windows / Linux | Windows Server 2019/2022 | LinuxはSteamCMD取得で詰まる報告あり(後述) |
ポートは基本として27015(TCP/UDP)が中核です。複数サーバーを同一VPSで動かす場合は -port をずらし、必要に応じて周辺ポートも整理します
Sourcemod & プラグイン導入手順
必要なコンポーネント
- SteamCMD:Dedicated Server配布物の取得(APPID 222860)
- MetaMod:Source(1.12系):
addons/metamod/を配置 - SourceMod(安定版 1.12系):
addons/sourcemod/を配置 - L4DToolz(MetaModプラグイン):人数制限などを解放
- Left4DHooks Direct(1.159):L4D系プラグインの前提になりやすい
- 8人Coop用(SuperVersus/All 8 Survivors系):8人Coopを成立させるプラグイン(依存関係に注意)
インストール手順(VPS / Dedicated Server)
ここでは「VPS上にDedicated Serverを置く」手順を、詰まりやすい点を補足しながら説明します。まずはSteamCMDでDedicated Serverを取得します(APPID 222860)。
1) SteamCMDでサーバーファイル取得(例:Linux)
# 例:/opt/l4d2server にインストールする ./steamcmd.sh +login anonymous +force_install_dir /opt/l4d2server +app_update 222860 validate +quit
補足(Linuxで詰まる場合):SteamCMD側で「Invalid platform」になる報告があり、環境によってはLinux取得ができません。その場合は「Windows Serverで構築」へ切り替えるのが最短です(後述)。 {index=19}
2) MetaMod:Source(1.12系)を導入
MetaModは left4dead2/ 配下に展開します。1.12系の配布(index)があり、また自動取得向けの「mmsource-latest」も案内されています。
# 例:ダウンロードしたtar.gzを left4dead2/ に展開 tar -xzf mmsource-1.12.0-xxxx-linux.tar.gz -C /opt/l4d2server/left4dead2/
3) SourceMod(安定版 1.12系)を導入
SourceModは安定版の配布ページからLinux用を取得し、同様に left4dead2/ 配下へ展開します。安定版は「最新stableを推奨」と明記されています。
# 例:ダウンロードしたtar.gzを left4dead2/ に展開 tar -xzf sourcemod-1.12.0-xxxx-linux.tar.gz -C /opt/l4d2server/left4dead2/
4) L4DToolz(MetaModプラグイン)を導入
L4DToolzは「L4D/L4D2の最大プレイヤー制限等を解除するMetaModプラグイン」です。GitHubのリリースから取得して、サーバーの left4dead2/addons/ 配下へ配置します(配布物内のフォルダ構造を崩さないのがコツ)。
5) Left4DHooks Direct(1.159)を導入
Left4DHooksはスレッドで配布されている「Direct」版(1.159表記)が広く参照されています。配布物の指示に従い、通常は addons/sourcemod/extensions/ と addons/sourcemod/gamedata/ を中心に配置します。
6) 8人Coop用(SuperVersus/All 8 Survivors系)を導入
8人Coopを安定させるには、人数枠の解放(L4DToolz)だけでなく、Coopの挙動を8人前提に寄せるプラグインが必要です。配布元(AlliedModders等)から入手し、基本は addons/sourcemod/plugins/ に .smx を置きます。依存関係(Left4DHooksが必要、など)も合わせて確認します。
関連動画(日本語):L4D2のMOD導入イメージ(クライアント/サーバーの考え方の整理に)
7) サーバー起動(例)
# 例:初回は map 指定で起動し、コンソールでログを確認 ./srcds_run -game left4dead2 -port 27015 +map c1m1_hotel +exec server.cfg
Dedicated Serverの基本ポート(27015)や周辺ポートの扱いはValve側の資料でも整理されています。FWやセキュリティグループ設定の根拠として押さえておくと便利です。
プラグイン設定(server.cfg 例)
まずは「8人枠が成立する最低限」を作り、動作確認後に細かい調整(Bot枠、Join方法、投票、難易度など)を足すのが安定します。
hostname "8 Player L4D2 Coop Server" rcon_password "your_rcon_password" sv_gametypes "coop" mp_gamemode "coop" sv_allow_lobby_connect_only 0 # 8人向け(L4DToolz / 8人Coopプラグイン側の仕様に合わせて調整) sv_maxplayers 8 l4d_maxplayers 8
L4DToolz側で使われる代表的なCVAR(例:sv_maxplayers など)はREADMEに説明があります。サーバー側の「何が効いているか」を切り分ける際に参照してください。
VPSサーバー比較・選択ガイド
Left 4 Dead 2の8人Coopサーバー運営に向くVPSを「ゲーム特化」「汎用」「Windows」の観点で整理します。料金はキャンペーンや契約期間で変動するため、最終確認は必ず公式で行ってください。
ゲーム特化型VPSサービス
ConoHa for GAME はゲームサーバー運用向けのテンプレートや管理導線が揃っていて、初心者でも始めやすいタイプです。公式の料金例として、2GB/4GB/8GBの月額目安が提示されています。{index=26}
XServer VPS for Game はゲーム向けの提供形態で、監視体制やサポートを重視したい場合の候補になります。なお、2025年12月1日から「2GBプラン」の料金改定が告知されています(料金は時期・契約条件で変動)。
LOLIPOP! for Gamers はコスパ重視で始めたい人向け。公式のプラン例として、2GB/4GB/8GBなどの月額目安が案内されています。
汎用VPSサービス
ConoHa VPSは、豊富なOSテンプレートと柔軟な設定が可能な汎用VPSです。技術者向けの詳細設定が可能で、カスタマイズ性を重視するユーザーに適しています。
XServer VPSは、安定性と信頼性で定評のあるVPSサービスです。充実したサポート体制と高い稼働率を誇り、長期運営に適しています。
Windows Server対応
前述の通り、SteamCMDでLinux取得が詰まる報告もあるため、確実性を取りたい場合はWindows Serverで構築するのが現実的な回避策です(GUIで扱いたい人にも向きます)。
最適なVPS選択のために
「自分の人数・遊び方・予算」に合うVPSが分からない場合は、まず診断で候補を絞るのが早いです。

トラブルシューティング・FAQ
Q1. 8人で接続しようとするとエラーが発生します
結論:人数制限解除(L4DToolz)と、8人Coop用プラグイン(SuperVersus系)の両方が正しく有効になっているかを確認します。
- L4DToolzは「MetaModプラグイン」なので、MetaModが起動していることが前提(起動ログに “Metamod:Source” が出るか確認)
sv_maxplayers/l4d_maxplayersの設定だけでなく、8人Coop側プラグインの設定(Bot枠や参加条件)も見直す- Left4DHooksが必要なプラグインなら、拡張がロードできているか確認(バージョン不一致に注意)
Q2. サーバーに接続できません
結論:ファイアウォール設定とポート開放の確認が必要です。
Dedicated Serverで最低限押さえるべきポートとして、Valveの資料では27015(TCP/UDP)が中心に挙げられています(起動時 -port で変更可能)。
また、Steamの通信(コンテンツ取得/認証/通信)で必要になるポート範囲も公式FAQにまとまっています。特に企業回線や厳しめのFWでは、ここが原因で接続/取得が詰まることがあります。
Q3. MODが適用されません
結論:MetaMod/SourceModのロード確認と、配置場所の確認が最優先です。
- SourceModは「安定版の最新」を推奨(古い版だとゲーム更新に追従できないケースがある)
- MetaModは1.12系の配布が確認でき、最新取得の導線もある
- プラグイン(.smx)は基本
addons/sourcemod/plugins/、拡張(.so等)はaddons/sourcemod/extensions/に置く
Q4. パフォーマンスが悪くなります
結論:8人プレイは負荷が上がるので、スペック(特にメモリ/CPU)を上げるのが効果的です。まずは「不要なプラグインを止める」「ログ出力を増やしすぎない」など、基本の整理から行い、安定したら段階的に追加します。
Q5. 最新アップデート後に動作しません
結論:基盤(MetaMod/SourceMod)と、依存拡張(Left4DHooks等)を更新します。
SourceModは安定版でも更新が続くため、問題が出たときはまず「安定版の最新」を確認します。Left4DHooksもスレッドで更新が告知されるため、追従が必要です。
まとめ
Left 4 Dead 2の8人協力プレイ(CoopMod)サーバーは、MetaMod/SourceModを土台に、L4DToolz(人数制限解除)と8人Coop用プラグイン(SuperVersus系)、そして多くのMODが依存するLeft4DHooksを組み合わせて実現します。2025年12月時点では、SourceModは安定版1.12系の継続更新が確認でき、L4DToolzも更新が続いています。
「どのVPSにすべきか」で迷ったら、まずは下の診断で候補を絞ってから始めるのが最短です。

