Unturned RocketMod サーバー設定完全ガイド|Workshop導入から自動再起動まで

Unturned RocketMod サーバー設定完全ガイド|Workshop導入から自動再起動まで






Unturned RocketMod サーバー設定完全ガイド|Workshop導入から自動再起動まで【2025年7月最新版】


Unturned RocketMod サーバー設定完全ガイド

Workshop導入から自動再起動まで

2025年7月最新版
OpenMod併用対応・最新システム要件掲載

目次

はじめに

Unturnedでマルチプレイサーバーを運営するなら、RocketModは必須のフレームワークです。プラグインの導入、権限管理、そしてSteam Workshopからの自動MODダウンロードまで、サーバー管理を格段に楽にしてくれます。

2025年現在、RocketModに加えてOpenModという新しい選択肢も登場し、両者を併用することで更に強力なサーバー環境を構築できます。

この記事では、RocketModの基本設定から高度なカスタマイズ、OpenModとの使い分けまで、ゲーマーの視点で分かりやすく解説します。

RocketMod vs OpenMod:どちらを選ぶべき?

2025年の最新状況:

OpenModとRocketModは併用可能です。OpenModは「RocketModの代替」ではなく「RocketModと協調して動作する」設計となっています。

RocketMod

実績のあるプラグインフレームワーク


豊富なプラグインエコシステム

長期間の運用実績

大規模なコミュニティ

RocketModFix版で継続メンテナンス

推奨用途

既存のプラグインを多用する場合、安定性を重視する場合

OpenMod

次世代プラグインフレームワーク


RocketModプラグインと互換性

モダンな.NETアーキテクチャ

より柔軟なプラグイン開発

アクティブな開発とアップデート

推奨用途

新規サーバー、カスタム開発、最新機能の活用

VS

詳細比較表

項目 RocketMod OpenMod
プラグイン互換性 RocketModプラグインのみ RocketMod + OpenMod両対応
インストール難易度 簡単 やや複雑
開発の活発度 RocketModFixで継続 非常に活発
パフォーマンス 安定 最適化済み
併用可能性 OpenModと併用可能 RocketModと併用可能

RocketModのインストール方法

重要:

2025年現在、オリジナルのRocketModは開発終了しています。RocketModFixを使用することを強く推奨します。

RocketModFix インストール手順

1

RocketModFixのダウンロード

GitHubから最新版をダウンロードします。

GitHub
Release RocketModFix Release v4.22.0 · RocketModFix/RocketModFix What's Changed Update .gitignore by @MrRousek in #120 Add multi chat support from LDM by @sunnamed434 in #122 Change .editorconfig file scoped namespaces to blo...

2

サーバーディレクトリへの配置

Modulesフォルダにアップロードします。

Unturned/Modules/Rocket.Unturned/

3

起動パラメータの設定

サーバー起動時にRocketModを読み込むよう設定します。

-Module=Rocket.Unturned

4

初回起動と確認

サーバーを起動してRocketModが正常に動作することを確認します。

コンソールに「RocketMod for Unturned」と表示されれば成功です。

OpenModのインストール方法

方法1:RocketModインストーラープラグインを使用(推奨)

1

インストーラープラグインのダウンロード

GitHub
Release v1.0.0-beta4 · openmod/OpenMod.Installer.RocketMod OpenMod installer for RocketMod Unturned. Contribute to openmod/OpenMod.Installer.RocketMod development by creating an account on GitHub.

2

プラグインの配置

ダウンロードしたファイルを配置し、サーバーを再起動します。

/Rocket/Plugins/フォルダに配置

3

インストールコマンドの実行

/openmod install

方法2:手動インストール

1

OpenModモジュールのダウンロード

GitHub
Release OpenMod Release v3.8.5 · openmod/openmod Target netstandard2.1 only Update all packages except EntityFrameworkCore to latest version Use Lib.Harmony.Thin instead of Lib.Harmony Full Changelog: 3.7.6......

OpenMod.Unturned.Module-vX.X.X.zip をダウンロード

2

Modulesフォルダへの配置

Unturned/Modules/OpenMod.Unturned/

3

サーバー起動

初回起動時は、OpenModがコアコンポーネントをダウンロードするため時間がかかります。

2025年推奨システム要件

最小構成

CPU:
2コア 2.4GHz以上

RAM:
4GB(2-4人用)

ストレージ:
10GB以上

ネットワーク:
1Mbps以上

推奨構成

CPU:
4コア 3.0GHz以上

RAM:
8GB以上(24人用)

ストレージ:
SSD 50GB以上

ネットワーク:
10Mbps以上

プレイヤー数別メモリ要件

2-4人
4GB RAM

5-12人
6GB RAM

13-24人
8GB RAM

25人以上
12GB+ RAM

Steam Workshop設定

注意:

Workshop設定を間違えると、サーバーが起動しない場合があります。設定前に必ずバックアップを取ってください。

WorkshopDownloadConfig.jsonの設定

基本設定例

{
  "File_IDs": [
    "2304730804",
    "2306264307",
    "2306408806"
  ],
  "Ignore_Children_File_IDs": [],
  "Query_Cache_Max_Age_Seconds": 600,
  "Max_Query_Retries": 3,
  "Use_Cached_Downloads": true,
  "Should_Monitor_Updates": true,
  "Shutdown_Update_Detected_Timer": 300,
  "Shutdown_Update_Detected_Message": "Workshop update detected, server will restart in 5 minutes..."
}

主要設定項目

File_IDs:ダウンロードするMODのWorkshop ID
Query_Cache_Max_Age_Seconds:キャッシュ有効期限(秒)
Max_Query_Retries:最大リトライ回数
Should_Monitor_Updates:MOD更新監視

更新監視設定

Shutdown_Update_Detected_Timer:更新検知時のシャットダウン待機時間
Use_Cached_Downloads:キャッシュ使用の有効化
Ignore_Children_File_IDs:依存関係を無視するMOD ID

Workshop MOD追加手順

1

Workshop IDの取得

Steam WorkshopページのURLから数字のIDを取得します。

例: https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=2304730804

→ ID: 2304730804

2

設定ファイルの編集

File_IDs配列にIDを追加します。

"File_IDs": [
    "2304730804",
    "2306264307",
    "新しいMOD ID"
]

3

サーバー再起動

設定変更後は必ずサーバーを再起動してください。

権限システム設定

権限階層の理解

Owner

最高権限。全ての機能にアクセス可能。サーバー所有者用。

Admin

管理者権限。ほぼ全ての管理機能が使用可能。

Moderator

限定的な管理権限。基本的な秩序維持機能のみ。

Permissions.config設定例

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<RocketPermissions xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
  <DefaultGroup>default</DefaultGroup>
  <Groups>
    <Group>
      <Id>admin</Id>
      <DisplayName>Admin</DisplayName>
      <Prefix>[Admin]</Prefix>
      <Suffix></Suffix>
      <Color>red</Color>
      <Members>
        <Member>76561198012345678</Member>
      </Members>
      <Permissions>
        <Permission>*</Permission>
      </Permissions>
    </Group>
    <Group>
      <Id>moderator</Id>
      <DisplayName>Moderator</DisplayName>
      <Prefix>[Mod]</Prefix>
      <Color>blue</Color>
      <Members>
        <Member>76561198987654321</Member>
      </Members>
      <Permissions>
        <Permission>rocket.ban</Permission>
        <Permission>rocket.kick</Permission>
        <Permission>rocket.teleport</Permission>
      </Permissions>
    </Group>
  </Groups>
</RocketPermissions>

よく使用される権限コマンド

基本管理コマンド

rocket.ban: プレイヤーをBAN
rocket.kick: プレイヤーをキック
rocket.teleport: テレポート機能
rocket.god: 無敵モード
rocket.vanish: 透明化

サーバー管理コマンド

rocket.save: サーバーセーブ
rocket.shutdown: サーバーシャットダウン
rocket.reload: 設定リロード
rocket.players: プレイヤー一覧
*: 全ての権限(管理者用)

自動再起動設定

重要性:

定期的な自動再起動は、メモリリークの防止、MODの更新適用、サーバーの安定性向上に不可欠です。

Windows環境

タスクスケジューラーを使用した自動再起動スクリプト

@echo off
echo サーバーを停止しています...
taskkill /f /im "Unturned.exe"
timeout /t 10

echo サーバーを起動しています...
cd /d "C:\UnturnedServer"
start "" "Unturned.exe" -batchmode -nographics -Module=Rocket.Unturned

echo 自動再起動完了

タスクスケジューラー設定

  • コントロールパネル → タスクスケジューラー
  • 「基本タスクの作成」を選択
  • 上記スクリプトを指定
  • 実行間隔を設定(推奨:6時間毎)

Linux環境

cronを使用した自動再起動スクリプト

#!/bin/bash
echo "サーバーを停止しています..."
pkill -f "Unturned"
sleep 10

echo "サーバーを起動しています..."
cd /home/unturned/server
nohup ./Unturned.x86_64 -batchmode -nographics -Module=Rocket.Unturned > server.log 2>&1 &

echo "自動再起動完了"

cron設定例

# 毎日午前4時に自動再起動
0 4 * * * /home/unturned/restart.sh

# 6時間毎に自動再起動
0 */6 * * * /home/unturned/restart.sh

推奨再起動間隔

軽量サーバー

プレイヤー数: 1-8人

推奨間隔: 12時間毎

中規模サーバー

プレイヤー数: 9-24人

推奨間隔: 6時間毎

大規模サーバー

プレイヤー数: 25人以上

推奨間隔: 4時間毎

トラブルシューティング

問題: サーバーが起動しない

主な原因

  • RocketMod/OpenModの設定ミス
  • 権限設定XMLの構文エラー
  • 競合するMODの存在
  • 起動パラメータの間違い
  • ポート競合

解決手順

  1. ログファイルの確認
  2. XML設定の構文チェック
  3. MODを一つずつ無効化
  4. 起動パラメータの見直し
  5. ポートの確認

問題: Workshop MODがダウンロードされない

チェックポイント

  • Workshop IDの間違い
  • JSON形式の構文エラー
  • Steam認証の問題
  • ネットワーク接続の問題
  • MODの公開状態

解決手順

  1. Workshop IDを再確認
  2. JSONの構文を検証
  3. Steam認証を再設定
  4. ネットワーク接続を確認
  5. MODの公開状態を確認

問題: プレイヤーが接続できない

主な原因

  • ポート開放の問題
  • ファイアウォールの設定
  • MODの不整合
  • サーバーの満員状態
  • Steamアカウントの問題

解決手順

  1. ポート開放の確認
  2. ファイアウォール設定の確認
  3. MODリストの同期確認
  4. サーバー容量の確認
  5. Steam認証の確認

よくある質問(FAQ)

Q: RocketModとOpenModは有料ですか?

A: どちらも完全無料で使用できます。オープンソースプロジェクトとして開発されており、商用利用も可能です。

Q: OpenModとRocketModは同時に使用できますか?

A: はい、可能です。OpenModはRocketModと併用するように設計されており、RocketModプラグインも使用できます。

Q: 何人まで同時接続できますか?

A: サーバースペックにより異なりますが、一般的には8GB RAMで24人、16GB RAMで48人程度が推奨されます。

Q: プラグインはどこで入手できますか?

A: RocketModプラグインはImperialPlugins、OpenModプラグインはGitHubで入手可能です。信頼できるソースからのみダウンロードしてください。

Q: サーバーのバックアップ方法は?

A: Savesフォルダ、Servers設定、RocketMod/OpenMod設定ファイルを定期的にバックアップすることを推奨します。

Q: アップデート後にサーバーが起動しません

A: Unturnedアップデート後は、RocketModFixとOpenModも更新が必要な場合があります。ログを確認して対応してください。

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UnturnedのRocketModサーバーを安定して運用するためには、適切なVPSサービスの選択が重要です。以下に、2025年におすすめのサーバーサービスをご紹介します。

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ゲーム特化型高性能VPS


Unturned最適化済み

高性能SSD + 高速CPU

24時間日本語サポート

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99.95%の高い稼働率

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充実したセキュリティ

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老舗の信頼できるVPS


コストパフォーマンス良好

豊富な運用実績

日本語サポート

月額1,738円〜(2GB RAM)

VPS選びのポイント

性能面での考慮点

  • CPU性能(最低4コア推奨)
  • メモリ容量(8GB以上推奨)
  • SSD搭載(読み込み速度重要)
  • ネットワーク帯域(10Mbps以上)

サポート面での考慮点

  • 24時間サポート体制
  • 日本語対応
  • 自動バックアップ機能
  • 99.9%以上の稼働率保証

まとめ

2025年のUnturnedサーバー運営において、RocketModとOpenModの組み合わせは最も強力な選択肢の一つです。RocketModの豊富なプラグインエコシステムと、OpenModの最新技術を併用することで、従来以上に安定したサーバー環境を構築できます。

特に重要なのは、定期的なメンテナンスとアップデートです。RocketModFixを使用し、Workshop MODの自動更新を有効にし、適切な間隔での自動再起動を設定することで、プレイヤーに快適なゲーム環境を提供できます。

サーバー選びも成功の鍵となります。プレイヤー数とMOD数に応じて適切なスペックのVPSを選択し、信頼できるサービスプロバイダーを選ぶことで、長期的に安定したサーバー運営が可能になります。

最後に、コミュニティとの関わりも重要です。プラグイン開発者や他のサーバー管理者との情報共有を通じて、より良いサーバー環境を構築していきましょう。

免責事項: 本記事は2025年7月時点の情報に基づいて執筆されています。RocketMod、OpenMod、Unturnedの仕様変更により、設定方法が変わる可能性があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。サーバー設定の変更による問題については、自己責任でお願いいたします。


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