レンタルサーバーを借りる時、確認するべき項目としてあげられる「転送量」。
でも転送量とは一体何なのか?どのぐらいの量があれば良いのか?わからないまま使っている人も多いのではないでしょうか?
ここではその転送量について詳しく解説していきます。
レンタルサーバーの転送量とは
転送量とは、ウェブサイトにアクセスされた時に、サーバーからアクセス元(ユーザー)のパソコンに送られる文字や画像、動画などのデータの合計量のことです。
ユーザーがWEBサイトを閲覧したり、サーバー側でメールの送受信を行ったり、サーバーへファイルをアップロードしたりダウンロードしたりすると増えていく仕組みになっています。
なお、レンタルサーバーの「転送量」は、通信回線の速度(帯域)そのものではなく、一定期間にどれだけデータがやり取りされたか(トラフィック量)を指す説明として使われることが一般的です。
同じ1GBの転送でも、短時間に集中して発生するとサーバーやネットワークに負荷がかかりやすい点は覚えておきましょう。
そして、サイトのアクセスが増えたりして、この転送量が多くなりサーバーの上限(あるいはサーバー側が「過大な負荷」と判断する状態)を超えてしまうと大きなデメリットが発生します。
具体的には、次のような問題が起こります。
- サイトにアクセスするまでに時間がかかる
- サイトにアクセスできなくなってしまう。
- 上記二つが起こったことによりユーザーを逃してしまう。
これらの問題が起きるのをを避けるために、転送量に余裕がある(=日常運用で転送が詰まりにくい)サーバーを選びましょう。
また、転送量と間違えやすいものに「ディスク容量」がありますが、これはディスクドライブにどれだけの量のデータをアップロードできるかどうかなので、注意してください。

webサイト運営に最適な転送量の目安とは
転送量がサーバーから送られるデータ量だということは分かりました。
では、実際どの程度転送量があれば、上記のようなデメリットが発生することなく安心して使えるのでしょうか?
一日の転送量はサイトの規模によって変わってくるため一概に〇〇GBあれば安心!と断言することはできません。
ですが、目安を作るために「1PV(1ページ表示)あたりのページサイズ」を基準に考える方法があります。
近年は画像・フォント・JavaScriptなどが増え、一般的なサイトのページサイズは昔より大きくなりがちです。参考として、HTTP Archiveの集計では(最新データの一例として)ページの中央値がデスクトップ約2.6MB、モバイル約2.3MBという値が示されています。
転送量の計算方法
転送量はサーバーから送られるデータ量なので、例えば、1ページあたり3.0MBのwebサイトのページに10,000のアクセスがあった場合、転送量は以下のような計算ができます。
3MB×10,000アクセス=30,000MB(30GB)
なので、単純に考えれば1日/30GBの転送量がかかるということになります。
ただし実際には、以下の要因で「計算どおり」にならないことがあります。
- ブラウザキャッシュ(同じユーザーの再訪で画像などが再ダウンロードされない)
- 圧縮(HTML/CSS/JSがgzipやBrotliで小さく送られる)
- CDNや画像最適化(配信先が分散したり、軽い画像形式で配信される)
- アクセスの偏り(人気ページだけが見られる、時間帯に集中する 等)
レンタルサーバーの一番安いプランでも、個人ブログ程度のアクセスであれば十分な転送量(または「無制限」運用)になっていることが多いので、急激にアクセスが増える予定がない場合は、転送量を過度に気にしすぎる必要はありません。
1からサイトを始める場合に必要な転送量の目安とは
ただし、この数値は最低値なので、転送量は余裕をもって見積もっていた方が安心です。
例えば、上の例だと1日50GB以上の転送量が欲しいところです。
1日50GB以上ということは、1ページのファイルサイズが3MBの場合、一日に16,000PV以上ない限り上限を超えることがありません。
「一日に16000PV」というのは、超有名な企業や、インフルエンサー、有名人などでなければ難しい数値です。
なので、個人や店舗が1からサイトを始めるという場合であれば、転送量は1日50GB以上あれば十分だといえるでしょう。
また、転送量の計算方法はわかりましたが、サイトのページ数が多い場合いちいち計算などしていられませんよね?
そういう場合は契約しているサーバーのアクセス解析や管理画面の統計機能を利用すると、自分のwebサイトの各ページの訪問数や転送量(または通信量の目安)を簡単に確認することができます。
レンタルサーバーの転送量「無制限」本当に制限なく使える?
レンタルサーバーで転送量を確認すると、よく見る「無制限」という文字。
この転送量無制限というのは本当に制限がかからないのでしょうか?
2026年1月時点では、主要なレンタルサーバーでも「転送量は無制限(課金なし)」と案内しているサービスが増えています。例えばエックスサーバーは「転送量は無制限」としつつ、ネットワークやサーバーに過大な負荷が掛かる場合には制限を行う場合がある、と明記しています。
つまり、答えは「完全に無条件で、何をしても止まらない、という意味ではない」です。
大抵のサーバーの場合「無制限」と表記されていても、サーバー全体の安定運用のために、短時間に大量通信が発生したり、他ユーザーへ影響が出るほど負荷が高い場合には、制限・一時停止・プラン変更の案内などが行われる可能性があります。
この「無制限」には、「転送量で追加課金はしない(上限目安を撤廃している)ただし、極端な負荷が続く場合はサーバー側の判断で制限することがある」という意味合いが含まれるケースが一般的です。
基本的には、普通のサイト運営で問題が出ない前提なので、転送量が「無制限」という表記になっているというわけです。
なので、安易に転送量が「無制限」だから絶対に大丈夫!と考えるのではなく、「無制限=課金なし。ただし規約・運用上の制限はあり得る」と理解しておくと安心です。
特に、動画配信・大容量ファイル配布・急激なバズ(アクセス集中)が見込まれる場合は、サーバー側の方針(制限条件)も確認しておきましょう。
転送量を超えてしまった時の対応
もし、レンタルサーバーの転送量を超えてしまったらどうなるのでしょうか?
最近のレンタルサーバーは「転送量は無制限(課金なし)」としている場合も多いため、単純に「上限を超えたから追加料金が発生する」というケースは多くありません。
しかし、短時間に急激なアクセス増加が起きた場合や、負荷が大きい状態が続いた場合は、ページが重くなったり、一時的に接続しにくくなったり、制限がかかることもあります。
基本的には、ページに接続しにくくなったり、サーバーから警告(メールや管理画面通知)が来たりします。そのような事態になってしまったら、増えてしまった転送量や負荷を減らすためにページを改善する必要があります。
簡単に言うと、ページのファイルサイズやサーバー負荷を下げる施策を行えば良いのです。例えば以下のような対策が効果的です。
- 画像の最適化(サイズ縮小、WebP/AVIF化、不要画像の削除、遅延読み込み)
- 動画は直接置かない(YouTube埋め込み等を活用し、サーバーからの動画配信を避ける)
- キャッシュ(WordPressのキャッシュ系プラグイン、サーバー側キャッシュの活用)
- CDN(画像・CSS・JS配信の分散)
- アクセス集中対策(SNSで拡散したページの軽量化、静的化、トップページの負荷削減)
それでも改善しない場合は、よりスペックの高いプランへの変更や、上位サーバー(より高性能・より強いリソース保証)への移転を検討しましょう。
改善しなかったり、サーバー側からの警告を無視し続けたりするとアカウントが停止されることもあるので気を付けましょう。
初めてのサイト運営でも安心!転送量に余裕があるレンタルサーバー

| 初期費用 | 月額費用 | SSD容量 |
| 0円 | 121円~ | 最大1.2TB |
月額・初期費用は最安プラン、容量は最大プランの内容
格安プランで十分な転送量を確保!コスパ重視のサーバー!
ロリポップ!は転送量を「無制限」と案内しつつ、プランごとに快適に利用できる目安(例:エコノミー40GB/日、ライト60GB/日、スタンダード100GB/日など)も提示しています。
また「同時アクセス数拡張」という突発的なアクセス増加に対応できる機能も付いています。

| 初期費用 | 月額費用 | SSD容量 |
| 無料 | 842円~ | 最大500GB |
月額・初期費用は最安プラン、容量は最大プランの内容
コスパに優れる国内最速のレンタルサーバー
国内の人気サーバーのなかで最速を誇るConoHa WINGのレンタルサーバー。
プランで速度の違いはないので転送量ベースでプラン選択ができます。
その転送量も「目安:無制限」と案内されており、専門知識はないけど早くて高性能なサーバーを借りたいという人におすすめのサーバーです。

| 初期費用 | 月額費用 | 転送量 |
| 0円 | 990円~ | 無制限 |
月額費用は最安プラン(契約期間により変動)。
どのプランでも十分な転送量が確保できる、安定性の高いサーバー
高速・多機能・高安定の三拍子がそろったエックスサーバー。
転送量は無制限(課金なし)として案内されており、ただしネットワークやサーバーに過大な負荷が掛かる場合には制限を行う場合がある、と明記されています。

