PlasmoVoice 近接ボイスチャット
マイクラで本格的な音声コミュニケーションを実現する完全ガイド
2025年7月最新版 – proximity chat・DiscordSRV・volume距離設定
PlasmoVoiceとは
PlasmoVoiceは、Minecraftサーバーに近接ボイスチャット(proximity chat)機能を追加するプラグイン・MODです。プレイヤー同士の距離に応じて音声の聞こえ方が変わる、リアルな音声コミュニケーションを実現できます。
距離連動音声
プレイヤー間の距離に応じて音声の音量・明瞭度が変化
高度な設定
音声範囲、音質、エフェクトなど細かくカスタマイズ可能
マルチプラットフォーム
Paper、Fabric、Forge、Bungee、Velocityに対応
2025年7月現在のポイント
PlasmoVoiceは継続的にアップデートされており、最新のMinecraftバージョンに対応。Simple Voice Chatとの競合にも注意が必要です。
主要機能と特徴
🎯 近接音声システム
-
距離による音量変化
プレイヤーとの距離に応じて自動的に音量が調整 -
3Dオーディオ
声の聞こえる方向も距離と角度で決定 -
遮蔽物の影響
壁やブロックによる音声の遮断・減衰
⚙️ 高度な機能
-
グループチャット
特定のグループ内でのプライベート通話 -
個別ミュート機能
特定プレイヤーの音声をミュート -
サーバー管理ツール
管理者による音声設定の一括管理
対応プラットフォーム
Paper/Spigot
Fabric
Forge
Bungee
Velocity
導入方法
📋 事前準備
重要: PlasmoVoiceはクライアント側にもMODが必要です。サーバー側のみの導入では機能しません。
サーバー側の設定
プラグインダウンロード
公式サイトから最新バージョンをダウンロード
プラグインフォルダに配置
サーバー再起動
初回起動で設定ファイルが生成されます
クライアント側の設定
MOD導入
Fabric/Forgeに対応するMODをダウンロード
使用するMODローダーに注意
modsフォルダに配置
ゲーム起動・接続
初回接続時にマイク許可が求められます
注意事項
- サーバーとクライアントのPlasmoVoiceバージョンは一致させる必要があります
- ファイアウォールでUDPポートの開放が必要な場合があります
- Simple Voice ChatとPlasmoVoiceは競合するため、同時使用できません
proximity chat設定
近接ボイスチャットの核となる設定を詳しく解説します。適切な設定により、リアルな音声体験を実現できます。
基本音声設定
音声範囲設定
voice:
distance:
min: 4.0 # 最小聞こえる距離
max: 24.0 # 最大聞こえる距離
fade: 16.0 # フェード開始距離
音質設定
quality: NORMAL # LOW/NORMAL/HIGH
bitrate: 64000 # ビットレート
compression: true # 音声圧縮有効
音量・距離調整
距離による音量変化
- 0-4ブロック: 100%音量
- 4-16ブロック: 徐々に減衰
- 16-24ブロック: 急速減衰
- 24ブロック以上: 聞こえない
3Dオーディオ設定
enabled: true
occlusion: true # 遮蔽効果
directional: true # 方向音響
高度な設定オプション
遮蔽物による音声減衰
blocks:
stone: 0.8 # 石ブロック80%減衰
glass: 0.3 # ガラス30%減衰
water: 0.6 # 水60%減衰
グループ音声設定
default:
distance: 24.0
whisper:
distance: 8.0 # ささやき距離
shout:
distance: 48.0 # 叫び距離
ゲーム内コントロール
Push-to-Talk
キー長押しで発話
マイクミュート
音声送信停止
音声ミュート
他プレイヤー音声停止
DiscordSRV併用設定
DiscordSRVとの連携について
PlasmoVoiceとDiscordSRVを併用することで、ゲーム内音声とDiscordボイスチャンネルを連携させることが可能です。これにより、Minecraft内の近接音声とDiscordのグループ通話を同時に利用できます。
連携のメリット
-
ハイブリッド音声システム
ゲーム内とDiscordの両方で音声通信 -
チーム戦略会議
Discord側でプライベートな作戦会議が可能 -
配信・録画連携
Discordボットを使った音声配信
設定のポイント
-
音量バランス調整
両方の音声が重複しないよう調整 -
Push-to-Talk併用
異なるキーで使い分け -
権限管理
適切な音声チャンネルアクセス制御
設定手順
DiscordSRVの基本設定
まずDiscordSRVを正常に動作させる必要があります。
BotToken: “your_bot_token_here”
Channels:
“global”: “123456789012345678” # Discordチャンネル ID
PlasmoVoiceの音声設定調整
Discord音声と干渉しないよう音量を調整します。
voice:
master_volume: 0.7 # Discordより少し小さく
push_to_talk: true # Push-to-Talk推奨
クライアント側の音声設定
プレイヤーが両方の音声を適切に使い分けられるよう設定します。
推奨設定:
- PlasmoVoice: Vキー(近距離会話用)
- Discord: 別キー(チーム戦略用)
- 音量バランス: PlasmoVoice 70%, Discord 50%
注意事項・制限
- 音声の二重送信に注意:両方のマイクが同時にオンにならないよう設定
- サーバー負荷:二つの音声システム同時稼働によるパフォーマンス影響
- プレイヤー混乱:使い分け方法を明確にサーバールールで説明
- 音声遅延:Discordとゲーム内音声のタイミング差に注意
volume距離調整
PlasmoVoiceの核となる音量距離システムについて詳しく解説します。適切な調整により、現実的で没入感のある音声体験を実現できます。
近距離音声
0-8ブロック
100%
日常会話
中距離音声
8-24ブロック
30-70%
呼びかけ
遠距離音声
24-48ブロック
5-30%
緊急呼出
詳細な音量カーブ設定
基本設定ファイル
voice:
distance:
min_distance: 1.0 # 最小距離
max_distance: 48.0 # 最大距離
fade_distance: 24.0 # フェード開始
curve_type: “LINEAR” # EXPONENTIAL/LINEAR
volume:
master: 1.0 # マスター音量
voice: 0.8 # 音声音量
ambient: 0.3 # 環境音影響
高度な距離設定
distance_groups:
whisper:
max_distance: 4.0
volume_multiplier: 0.5
normal:
max_distance: 24.0
volume_multiplier: 1.0
shout:
max_distance: 64.0
volume_multiplier: 1.5
stamina_cost: 1.0 # スタミナ消費
環境要因による音声減衰
ブロック材質別減衰率
0% 減衰
20% 減衰
60% 減衰
90% 減衰
環境効果設定
enabled: true
blocks:
minecraft:glass: 0.1
minecraft:oak_wood: 0.4
minecraft:stone: 0.8
minecraft:obsidian: 0.95
environmental:
water_muffling: 0.7
underground_echo: true
cave_reverb: 1.3
実用的な設定例
生活サーバー向け
- 最大距離: 32ブロック
- フェード: 20ブロック
- 遮蔽効果: 強め
- 適用: 日常的な会話中心
PvPサーバー向け
- 最大距離: 16ブロック
- フェード: 8ブロック
- 遮蔽効果: 非常に強
- 適用: 戦術的コミュニケーション
イベント向け
- 最大距離: 64ブロック
- フェード: 40ブロック
- 遮蔽効果: 弱め
- 適用: 大型イベント・発表
他プラグインとの比較
Minecraftの音声チャットプラグインは複数存在します。PlasmoVoiceと主要な競合プラグインの特徴を詳しく比較してみましょう。
機能/特徴 | PlasmoVoice | Simple Voice Chat | DiscordSRV Voice | Mumble-Link |
---|---|---|---|---|
近接音声 | 優秀 | 優秀 | なし | 限定的 |
3Dオーディオ | あり | あり | なし | あり |
グループチャット | あり | 基本的 | 高機能 | あり |
Discord連携 | 間接的 | なし | ネイティブ | なし |
対応プラットフォーム | Paper/Fabric/Forge/ Bungee/Velocity |
Paper/Fabric/Forge | Paper/Bungee | Forge/Fabric |
導入難易度 | ★★☆ 中程度 | ★☆☆ 簡単 | ★★★ 複雑 | ★★★ 複雑 |
サーバー負荷 | 中程度 | 軽い | 軽い | 中程度 |
PlasmoVoiceの優位点
-
幅広いプラットフォーム対応
Paper、Fabric、Forge、Bungee、Velocityすべてに対応 -
高度な音声制御
細かい距離設定、遮蔽効果、3Dオーディオ -
グループ機能
柔軟なグループ分け、権限管理 -
カスタマイズ性
豊富な設定オプション、プラグイン連携
PlasmoVoiceの注意点
-
設定の複雑さ
初期設定が他のプラグインより複雑 -
クライアントMOD必須
全プレイヤーがMODを導入する必要 -
サーバー負荷
音声処理によるCPU・帯域への影響 -
他MODとの競合
Simple Voice Chatなどと同時使用不可
選択の指針
PlasmoVoiceを選ぶべき場合
- 高度な音声制御が必要
- マルチプラットフォーム環境
- 複雑な権限・グループ管理
- 3Dオーディオが重要
Simple Voice Chatを選ぶべき場合
- 簡単な導入を重視
- サーバー負荷を抑えたい
- 基本的な近接音声で十分
- 設定に時間をかけたくない
DiscordSRV Voiceを選ぶべき場合
- Discord連携が最重要
- 既存Discordコミュニティ
- グループ管理をDiscordで
- MOD導入を避けたい
トラブルシューティング
音声が聞こえない・話せない
よくある原因
-
クライアントMOD未導入 – 全プレイヤーがMODを入れる必要 -
マイク権限 – ブラウザ/Minecraftでマイク許可が必要 -
距離制限 – プレイヤー間の距離が設定値を超えている -
ミュート状態 – 個別またはグループでミュートされている
解決方法
/plasmovoice status
/plasmovoice debug
/plasmovoice reload
# プレイヤー個別チェック
/plasmovoice player <name> info
/plasmovoice player <name> unmute
接続・ネットワークの問題
症状と原因
- 音声の遅延・途切れ – ネットワーク帯域不足
- 接続エラー – ファイアウォールによるブロック
- 音質の劣化 – パケットロス、ジッター
- 部分的な音声欠落 – UDPポートの問題
ネットワーク設定
# UDPポート設定
plasmovoice-port=24454
# ファイアウォール設定例
ufw allow 24454/udp
# config.yml
network:
timeout: 5000
buffer_size: 1024
compression: true
パフォーマンスの問題
サーバー側最適化
performance:
max_players_per_channel: 20
compression_level: 6
buffer_ms: 20
thread_pool_size: 4
# 音質下げてパフォーマンス向上
audio:
sample_rate: 24000 # 48000から下げる
bitrate: 32000 # ビットレート削減
クライアント側最適化
- FPS制限 – VSync有効、FPS上限設定
- 音声設定 – 不要なエフェクト無効化
- メモリ割当 – Javaヒープサイズ調整
- 他MOD制限 – 重いMODとの併用を避ける
MOD・プラグイン競合
競合しやすいMOD/プラグイン
- Simple Voice Chat – 完全競合、同時使用不可
- DiscordSRV – 設定競合の可能性
- 音声系MOD – 音声デバイス競合
- ネットワーク系 – ポート競合
競合回避方法
/plasmovoice conflicts
# ポート変更で競合回避
port: 24455 # デフォルトから変更
# プラグイン無効化
/plugman disable SimpleVoiceChat
/plasmovoice reload
サポートリソース
公式ドキュメント
plasmovoice.com/docs
Discordサポート
公式Discordサーバー
GitHubイシュー
バグ報告・機能要望
PlasmoVoice対応おすすめサーバー
PlasmoVoiceを快適に利用するためには、適切なスペックとネットワーク環境を持つサーバーが重要です。音声処理は帯域とCPUを消費するため、以下の推奨サーバーから選択することをお勧めします。
サーバー選択のポイント
必要スペック目安
- CPU: 2コア以上(音声処理負荷対応)
- メモリ: 4GB以上推奨
- 帯域: 安定した上り・下り回線
- ストレージ: SSD推奨(応答性向上)
重要な機能
- ポート開放: UDPポート開放可能
- ROOT権限: プラグイン設定の自由度
- バックアップ: 定期的な自動バックアップ
- サポート: 技術サポートの充実
よくある質問
Q: PlasmoVoiceはクライアント側にMODが必要ですか?
はい、必要です。PlasmoVoiceはサーバー側のプラグイン/MODとクライアント側のMODの両方が必要な仕組みです。全プレイヤーが対応するMODローダー(Fabric/Forge)とPlasmoVoice MODを導入する必要があります。
Q: マイクなしでも参加できますか?
できます。マイクなしの場合は他のプレイヤーの音声を聞くことのみ可能です。チャット機能や通常のゲームプレイには影響ありません。ただし、音声コミュニケーションが前提のサーバーでは不便を感じる可能性があります。
Q: 音声の距離はどのくらいまで届きますか?
設定によって調整可能です。デフォルトでは24ブロック程度ですが、サーバー設定で最大64ブロック以上まで拡張できます。近距離(8ブロック以内)では明瞭、中距離(8-24ブロック)では徐々に減衰、それ以上では聞こえなくなります。
Q: 他のプレイヤーをミュートできますか?
可能です。個別のプレイヤーをミュートする機能があります。また、サーバー管理者は全体的な音声制御も可能です。不適切な発言をするプレイヤーがいる場合、個人単位でのミュートや音声BANも実行できます。
Q: サーバーへの負荷はどの程度ですか?
中程度の負荷があります。プレイヤー数や音質設定によりますが、一般的にCPU使用率10-20%程度、帯域幅は1プレイヤーあたり32-128kbps程度消費します。8人以下の小規模サーバーなら一般的なVPSでも問題ありません。
Q: Simple Voice Chatと一緒に使えますか?
使えません。PlasmoVoiceとSimple Voice Chatは同じ機能を持つため、同時使用すると競合します。どちらか一方を選択する必要があります。既にSimple Voice Chatを使用している場合は、移行作業が必要です。
Q: スマートフォンでも使用できますか?
Java版限定のため、直接は使用できません。PlasmoVoiceはJava版Minecraft専用です。統合版(Bedrock Edition)には対応していません。スマートフォンやタブレットでは利用できませんが、PC版Java Editionであれば問題なく動作します。
免責事項
※本記事は2025年7月時点の情報に基づいて執筆されています。PlasmoVoiceの仕様やMinecraftのバージョンアップデートにより、内容が変更される可能性があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。また、サーバー設定や音声機能の利用は自己責任で行ってください。