Empyrion Galactic Survivalについて
Empyrion: Galactic Survival(エンピリオン)は、宇宙・惑星探索、基地・宇宙船建築、サバイバル要素を組み合わせたSFサンドボックスです。専用サーバー(Dedicated Server)を使うことで、ホスト落ちや進行の停止を避け、常時稼働のマルチプレイ環境を安定して運用できます。
ゲームの特徴
- 3D宇宙探索:惑星・衛星・宇宙空間を移動しながら探索
- 建設システム:基地、宇宙船、拠点設備などを自由に建築
- マルチプレイヤー:専用サーバーで協力・対戦プレイ(快適性はサーバー性能と設定に依存)
2026年1月時点の主な更新状況(目安)
2026年1月時点では、安定版(Stable)と実験版(Experimental)で更新タイミングが異なる場合があります。サーバー運用では、安定版に合わせるのが基本です(実験版は仕様変更や不具合が入りやすいため)。
- 安定版:v1.14 系(2025年11月に v1.14 公開、その後ホットフィックスあり)
- 実験版:v1.14.x 系の実験ブランチ更新が継続している場合あり
実際のサーバー構築時は、Steamの「Empyrion – Dedicated Server」側のバージョンと、クライアント(ゲーム本体)側のバージョンを揃えてください。バージョン不一致は接続失敗の典型原因です。

システム要件
ここでは「専用サーバー運用の目安」として、プレイヤー数やワールド規模に応じた推奨スペックの考え方をまとめます(公式の最小要件とは別に、安定運用は余裕を見たスペックが重要です)。
| 構成要素 | 最小目安(小規模) | 推奨目安(中規模) | 高負荷対応(大規模) |
|---|---|---|---|
| CPU | 4コア相当 | 6コア相当 | 8コア以上 |
| メモリ | 8GB | 16GB | 32GB以上 |
| ストレージ | 20GB以上 | SSD 50GB以上 | NVMe 100GB以上 |
| 同時接続 | 少人数 | 中人数 | 多人数 |
| ネットワーク | 安定した上り回線 | 低遅延・安定 | 余裕ある帯域 |
重要な注意事項
- WindowsでもLinuxでも運用可能ですが、Linux運用は前提知識(権限・サービス化・FW)が必要になります。
- ワールド設定・プレイフィールド数・建築物量(構造物数)が増えるほど、CPUとメモリ消費が増えます。
- 常時稼働(24/7)なら、デスクトップPCよりもVPS/専用サーバーの方が運用が安定しやすいです。
ホスティング選択ガイド
Empyrionの専用サーバーは、「CPU性能」「メモリ」「回線品質」「障害時の復旧しやすさ」が重要です。ここでは、国内で使われやすいVPSを例に比較の観点を整理します。レンタルVPSの宣伝リンクは削除せず維持しています。
ConoHa VPS
- 初期費用無料・短期でも始めやすい
- プラン表記はメモリ容量ベース(例:12GB/24GB など)
- 料金はキャンペーンや契約期間で変動します(申し込み画面で最新を確認)
参考(表示例):12GB / 24GB といった中~高メモリ帯が、ゲームサーバー用途で選ばれやすいです。
XServer VPS
- 管理画面が分かりやすく、運用の導線が作りやすい
- CPU性能と安定性重視で選ぶ場合の候補
- 料金やプラン構成は改定されることがあるため、公式の料金表で最新を確認
さくらVPS
- 老舗の安定性・長期運用の実績
- プランが分かりやすく、堅実に運用したい方向け
- Windows Server系プランなどもある(用途次第で選択)
選択のポイント
- 初心者:まずは管理しやすいVPS+バックアップ運用を優先
- 中級者:CPU性能とメモリ余裕(16GB以上目安)で選び、監視と自動再起動まで整備
- 上級者:構成管理(systemd/ログローテ/バックアップ世代管理)まで含めて最適化
サーバーセットアップ
SteamCMDを使用した方式(Linuxなど)
SteamCMDを使うと、GUI不要で専用サーバーを導入できます。以下は代表的な流れです(ディレクトリは環境に合わせて変更してください)。
# 必要なパッケージをインストール(例:Debian/Ubuntu系) sudo apt update sudo apt install -y lib32gcc-s1 # SteamCMDをダウンロードして展開(配布元URLは変更される場合があります) wget https://steamcdn-a.akamaihd.net/client/installer/steamcmd_linux.tar.gz tar -xvzf steamcmd_linux.tar.gz # SteamCMD起動 ./steamcmd.sh # 匿名ログイン login anonymous # インストール先を指定 force_install_dir /home/empyrion/ # Empyrion Dedicated Server をインストール/更新(AppIDは環境で確認) app_update 530870 validate quit
インストール後は、実行ユーザーの権限・ファイル権限・ファイアウォール設定(後述)を整えます。
Steam方式(Windows)
Windowsの場合は、Steamクライアントから専用サーバー(ツール)を導入できます。
- Steam → ライブラリ → ツール → 「Empyrion – Galactic Survival Dedicated Server」をインストール
- 設定ファイルは、専用サーバーのインストール先配下(Configuration など)と、セーブ側(Saves配下)に分かれます
# インストール先例(環境で異なります) C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Empyrion - Galactic Survival Dedicated Server\
設定ファイル編集
サーバーの核となるのが dedicated.yaml です。項目名や配置はバージョンで多少変わることがありますが、基本は「コメントアウト(#)を外すと有効化」「インデントとスペースが厳密」なYAMLです。
dedicated.yaml(例:要点が分かる最小セット)
# サーバー基本設定(例) Srv_Name: "My Empyrion Server" #Srv_Description: "Welcome to our galaxy!" #Srv_Password: "" MaxPlayers: 20 # ゲームポート(既定は 30000 が一般的) Srv_Port: 30000 # Telnet(管理コンソール)を使う場合のみ有効化 #Tel_Enabled: true #Tel_Port: 30004 #Tel_Pwd: "ChangeMe" # Easy Anti-Cheat(環境に合わせて) # EACを有効にする場合、クライアント側もEAC有効が必要になることがあります #EACActive: true # セーブ保存先(相対/絶対は環境により扱いが異なるため注意) #SaveDirectory: "Saves"
ポイント:YAMLはスペース・改行・インデントに厳しいため、編集後に起動しなくなった場合は「余計なスペース」「タブ混入」「引用符の閉じ忘れ」などを疑ってください。
adminconfig.yaml(管理者権限)
管理者権限はセーブ側の adminconfig.yaml で付与する運用が一般的です(ファイルが無い場合は example をコピーして作成するケースがあります)。SteamID64 を指定します。
# Admin Configuration(例) Elevated: - Id: 76561198XXXXXXXXX Name: "AdminName" Permission: 9
設定のポイント
- MaxPlayers:上げすぎると負荷が跳ねます。実プレイ人数+余裕程度から開始がおすすめです。
- Srv_Password:公開サーバーで荒らし対策をするなら設定推奨(外す際はYAML崩れに注意)。
- Telnet:外部公開は推奨しません。必要ならFWで管理IPのみに制限してください。
- EAC:有効/無効はコミュニティ方針と運用環境で決め、事前に参加者へ告知してください。
ポート設定
Empyrionの既定構成では、30000 がメインです。多くの環境で「接続自体は30000だけで成立する」一方、サーバー一覧表示や補助機能のために追加ポートが必要になるケースがあります。
ネットワーク構成図(概念)
クライアント → ルーター/NAT → サーバー (必要ポートを転送/許可して接続)
代表的なポート(目安)
| ポート | プロトコル | 用途(目安) | 必須度 |
|---|---|---|---|
| 30000 | UDP/TCP | メインゲーム通信 | 必須 |
| 30001-30003 | UDP/TCP | サーバー一覧表示・補助通信(環境で必要) | 推奨 |
| 30004 | TCP | Telnet管理(有効化した場合のみ) | 任意(公開非推奨) |
Linuxでのポート開放(UFW例)
# ゲーム用 sudo ufw allow 30000:30003/udp sudo ufw allow 30000:30003/tcp # Telnetを使う場合のみ(外部公開は推奨しません) #sudo ufw allow 30004/tcp sudo ufw status
Windowsでのポート開放(PowerShell例)
# UDP/TCP(30000-30003) New-NetFirewallRule -DisplayName "Empyrion Server UDP" -Direction Inbound -Protocol UDP -LocalPort 30000-30003 New-NetFirewallRule -DisplayName "Empyrion Server TCP" -Direction Inbound -Protocol TCP -LocalPort 30000-30003 # Telnet(使う場合のみ、公開は推奨しません) #New-NetFirewallRule -DisplayName "Empyrion Telnet TCP" -Direction Inbound -Protocol TCP -LocalPort 30004 Get-NetFirewallRule -DisplayName "Empyrion*"
ポート設定のコツ
- 接続だけなら30000で成立することがありますが、一覧に出ない場合は30001-30003まで開放/転送を疑ってください。
- VPSではOS側FWだけでなく、クラウド側のセキュリティ設定(許可ルール)も忘れずに。
- UDP主体のため、単純なtelnet疎通は向きません。必要ならサーバー側のリスン確認(ss/netstat)や外形監視で確認します。
サーバー管理
基本的な管理コマンド(例)
管理者権限(adminconfig.yaml)を付与した上で、サーバーコンソールや管理手段から各種コマンドを実行します。コマンド名や挙動はバージョンで差が出る場合があるため、ゲーム内/コンソールのヘルプも併用してください。
# プレイヤー管理(例) kick <player> ban <player> unban <player> listplayers say <message> # サーバー管理(例) save restart shutdown status
監視とメンテナンス
- ログ監視:クラッシュ兆候(例:メモリ不足、I/O詰まり、例外の連発)を早期発見
- 定期再起動:長時間運用で重くなる場合、低稼働時間帯に実施
- バックアップ:世代管理(直近+日次+週次)で事故対応力が上がります
自動化スクリプト
自動再起動スクリプト(Linux例)
#!/bin/bash # empyrion-restart.sh EMPYRION_DIR="/home/empyrion" BACKUP_DIR="/home/backups" LOG_FILE="/var/log/empyrion-restart.log" echo "$(date): Starting restart process" >> "$LOG_FILE" # サーバープロセス停止(環境に合わせて調整) pkill -f EmpyrionDedicated # バックアップ(世代管理は別途推奨) mkdir -p "$BACKUP_DIR" cp -r "$EMPYRION_DIR/Saves" "$BACKUP_DIR/$(date +%Y%m%d_%H%M%S)" # 起動(起動方法は環境に合わせて調整) cd "$EMPYRION_DIR" || exit 1 ./EmpyrionDedicated & echo "$(date): Restart completed" >> "$LOG_FILE"
監視スクリプト(Windows例)
@echo off REM empyrion-monitor.bat SET EMPYRION_DIR=C:\Empyrion SET LOG_FILE=C:\Logs\empyrion-monitor.log :LOOP echo %date% %time%: Checking server status >> %LOG_FILE% tasklist /FI "IMAGENAME eq EmpyrionDedicated.exe" 2>NUL | find /I /N "EmpyrionDedicated.exe">NUL if "%ERRORLEVEL%"=="0" ( echo %date% %time%: Server running >> %LOG_FILE% ) else ( echo %date% %time%: Server not running, restarting >> %LOG_FILE% cd /d %EMPYRION_DIR% start EmpyrionDedicated.exe ) timeout /t 300 /nobreak >NUL goto LOOP
トラブルシューティング
サーバーが起動しない
- ポート競合:他プロセスが同一ポートを使用していないか確認(Windowsはnetstat、Linuxはss等)
- 権限不足:実行権限/所有者/実行ユーザーを確認
- 設定ファイル崩れ:YAMLのインデント、タブ混入、引用符のミスを確認
プレイヤーが接続できない
- FW/セキュリティグループ:30000(推奨で30001-30003)を許可しているか
- IP/ポート指定ミス:直打ち接続の場合、IPとポートを再確認
- バージョン不一致:Dedicated Server とクライアントのバージョンが揃っているか
パフォーマンスが悪い
- メモリ不足:スワップ多発やOOMが出ていないか確認
- CPU飽和:プレイフィールド数・AI・建築量が増えすぎていないか確認
- ストレージI/O:HDDだとセーブやログで詰まりやすいためSSD/NVMe推奨
セーブデータが破損
- バックアップから復元:直近だけでなく「正常に動いていた世代」へ戻せるように世代管理
- 更新直後の破損:アップデート後は動作確認が終わるまで古いバックアップを消さない
サポート情報
- 公式フォーラム:empyriononline.com
- Steamコミュニティ:Steam → コミュニティ → Empyrion
- Discord:公式Discord(招待リンクは公式導線から確認)
参考動画(YouTube)
日本の動画(日本語タイトルのもの)を中心に、マルチ・サーバー関連の取っ掛かりとして見やすいものを埋め込みます(WordPressでそのまま再生できる形式)。
※もし「Empyrionの専用サーバー構築そのもの」を日本語で丁寧に解説している動画に絞り込みたい場合は、候補動画をいくつか挙げていただければ、その中から最適な埋め込みに差し替えます(現状は関連性の高い日本語動画を優先して掲載しています)。
免責事項
本記事は2026年1月時点の情報を前提に、一般的な専用サーバー運用の要点をまとめたものです。実際の設定項目名・推奨値・必要ポートは、ゲームの更新や運用環境(VPS/自宅回線/ルーター仕様)により変化します。導入時はDedicated Server側の同梱ドキュメント、Steamの告知、公式フォーラム情報も併せて確認してください。
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