はじめに
こんにちは!マイクラサーバー運営の経験を踏まえつつ、複数のマイクラサーバーを効率的に管理できる「BungeeCord(プロキシ)」について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
海外の大型サーバーのように、複数のワールド/ゲームモードを行き来できる仕組みは「プロキシネットワーク」で実現できます。本記事では、config.yml設定、接続数制限(上限・スロット・スロットリング)、Waterfallとの比較(開発終了)、IPフォワード(プレイヤー情報転送)まで、画像付きでまとめます。
※本記事は2026年1月時点の情報に基づいて更新しています。料金・仕様・配布形態は変更される場合があるため、必ず公式情報も併せてご確認ください。
この記事で学べること
- BungeeCordネットワークの基本概念と仕組み
- config.ymlの主要設定と編集ポイント
- サーバー接続数制限(上限・スロットリング)の考え方
- WaterfallとBungeeCordの違い(WaterfallはEOL)
- IPフォワード(プレイヤー情報転送)の重要性と設定
- おすすめVPS比較(宣伝・アフィリンクは維持)

BungeeCordとは?基本概念を理解しよう

BungeeCordの基本概念
BungeeCordは、複数のマインクラフトサーバーをつなげて1つのネットワークとして見せるプロキシサーバーです。プレイヤーは1つのアドレスで接続し、ゲーム内でサーバー間(ロビー→サバイバル→ミニゲーム等)を移動できます。
BungeeCordの特徴
- プロキシ機能:プレイヤー接続を中継し、複数サーバーへルーティング
- 統一アクセス:ユーザーは基本的に「入口(プロキシ)」だけを覚えればOK
- 負荷分散:役割ごとにサーバーを分割し、運用を安定化しやすい
- 実サーバーのIP/ポートを隠しやすい:バックエンドを外部非公開にして防御を固められる
- プラグイン:BungeeCord向けのプラグインでネットワーク運用を拡張可能
BungeeCordネットワークの仕組み
BungeeCordネットワークは主に次の要素で構成されます。
| 要素 | 役割 | 必要性 |
|---|---|---|
| BungeeCord(プロキシ) | 入口・中継役(ユーザーが接続する先) | 必須 |
| ロビー(Hub) | 初回接続・待機・サーバー選択の拠点 | 推奨 |
| ゲームサーバー群 | サバイバル/建築/ミニゲーム等の実プレイ | 必須(1台以上) |
注意:ネットワークとして動かすだけなら、最低でもプロキシ1台+バックエンド1台(合計2系統)で成立します。一般的な「ネットワークらしい運用(ロビー+複数ゲーム)」では、プロキシ+ロビー+ゲームのように3系統以上に分ける構成が多いです。
BungeeCordネットワークの構築手順
構築の準備
BungeeCordネットワークを構築する前に、次を準備してください。
- Java実行環境:BungeeCord(プロキシ)とバックエンド(Paper/Spigot等)で必要
- サーバー環境:VPS/専用サーバー(複数台でも、1台で複数ポート運用でも可)
- バックエンド(Paper/Spigot等):先に単体で起動確認しておく
なお、Minecraft Java版のサーバー運用では、バージョンによって必要なJavaが変わります。例として、Minecraft Java版 1.18以降はJava 17が必要になります(バックエンド側)。運用するMinecraftのバージョンに合わせてJavaを選んでください。
BungeeCordのダウンロード
最新版のBungeeCordは、Jenkins(CI)で配布されています。
BungeeCord公式ダウンロードページ(Jenkins)

起動スクリプトの作成
BungeeCord(例:BungeeCord.jar)を配置し、起動用スクリプトを作成します。
Windows用(start.bat)
@echo off
java -Xms512M -Xmx1G -jar BungeeCord.jar nogui
pause
Linux用(start.sh)
#!/bin/bash
java -Xms512M -Xmx1G -jar BungeeCord.jar nogui
メモリ割り当ての目安(プロキシ)
- 小規模:512MB〜1GB
- 中規模:1GB〜2GB
- 大規模:2GB〜(同時接続数・プラグイン次第)
config.yml詳細設定ガイド
config.ymlの基本構造
BungeeCordの設定は、初回起動後に生成されるconfig.ymlを編集して行います。

主要設定項目の解説
| 設定項目 | 説明 | 推奨 |
|---|---|---|
| listeners(配下のhost等) | 待受IP/ポート、MOTD、接続挙動などをまとめて管理 | 運用に合わせて調整 |
| ip_forward | プレイヤーのIP/UUID等をバックエンドへ転送する(後述) | true(一般的なネットワーク運用では必須) |
| online_mode | プロキシ側でMojang認証を行うか | true(通常運用) |
| player_limit | プロキシ経由の最大接続数(全体上限) | サーバー性能と設計に応じて |
| connection_throttle / connection_throttle_limit | 接続スロットリング(短時間の連続接続を抑制) | 後述の目安を参照 |
サーバー設定(serversセクション)の例
serversセクションでは、ネットワークに参加するバックエンドサーバーを定義します。
servers:
lobby:
motd: '&6ようこそロビーサーバーへ!'
address: 127.0.0.1:25566
restricted: false
survival:
motd: '&aサバイバルサーバー'
address: 127.0.0.1:25567
restricted: false
creative:
motd: '&bクリエイティブサーバー'
address: 127.0.0.1:25568
restricted: false
pvp:
motd: '&cPvPサーバー'
address: 127.0.0.1:25569
restricted: true
| パラメータ | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| motd | サーバー説明文(色コード使用可) | &6ようこそロビーサーバーへ! |
| address | バックエンドの接続先(IP:ポート) | 127.0.0.1:25566 |
| restricted | 権限のないユーザーの接続を制限する | true / false |
接続順序(priorities)の設定
prioritiesセクションで、初回接続時やキック時などの接続先優先順位を設定できます。
priorities:
- lobby
- survival
- creative
設定のベストプラクティス
- ロビー(hub)を最優先に設定
- 特殊サーバー(PvP等)はrestrictedをtrueにして、権限で制御
- サーバー名は英数字・短め推奨(運用で混乱しない)
- バックエンドは外部から直接接続できないように設計(後述のセキュリティ)
サーバー接続数制限の設定方法
接続数制限の基本設定
BungeeCordでは、ネットワーク全体の上限としてplayer_limitを設定できます(プロキシ経由の最大接続数)。
# BungeeCord config.yml(例)
player_limit: 100
一方で、バックエンド側(各サーバー)には、サーバーごとのスロット(最大人数)としてserver.properties の max-playersで制御するのが基本です。サーバーごとに人数を分けたい場合は、バックエンド側のmax-playersを用途別に調整してください。
# 各バックエンド server.properties(例)
max-players=40
同一IPからの接続制限(スロットリング)
短時間に同一IPから接続が連打されると、負荷や不正接続(ボット等)の原因になります。BungeeCordには接続スロットリングとして、connection_throttleやconnection_throttle_limitが用意されています。
# BungeeCord config.yml(例)
connection_throttle: 4000 # ミリ秒
connection_throttle_limit: 3 # 同一IPからの接続試行上限(短時間)
| 設定項目 | 説明 | 目安 |
|---|---|---|
| connection_throttle | 接続試行の最小間隔(ミリ秒) | 4000〜10000 |
| connection_throttle_limit | 同一IPからの短時間接続の上限 | 3〜5 |
プラグインによる高度な制限
より柔軟に制限したい場合、BungeeCord向けプラグインを併用します(例:同一IP同時接続の上限、特定ユーザーの除外、メッセージ変更など)。
| プラグイン名 | 機能 | 用途 |
|---|---|---|
| AddressLimit | 同一IPからの接続人数を制限 | 多重ログイン・ボット対策 |
| IPLimiter | 同一IPの同時接続数を制限(除外設定等) | 負荷対策・乱用抑止 |
| BungeeTabListPlus | タブリストをネットワーク全体で管理 | サーバー別表示・スタッフ枠表示など |
| OnlyProxyJoin | 指定の入口以外からの参加を抑止(構成次第) | 直叩き対策の補助 |
補足:セキュリティ面では、バックエンドをファイアウォールでプロキシからの接続だけ許可するのが王道です。加えて、構成によってはBungeeGuard等の対策も検討すると安全性が上がります(後述)。
Waterfall vs BungeeCord 徹底比較
重要:WaterfallはPaperMCによりEOL(End of Life:サポート終了)が告知されています。新規構築では、基本的にVelocityまたはBungeeCordを前提に設計するのが現実的です。
基本的な違い
WaterfallはBungeeCordの派生として使われてきましたが、現在はEOLです。ここでは運用目線で比較します。
| 項目 | BungeeCord | Waterfall |
|---|---|---|
| 開発状況 | SpigotMCにより継続 | EOL(サポート終了) |
| 互換性 | Bungee向けプラグインが中心 | (EOLのため将来的な追従は期待しにくい) |
| 推奨 | 安定性重視の選択肢 | 新規は非推奨 |
BungeeCordの利点
- 長年の運用実績と安定性
- 豊富なプラグイン資産
- 導入事例が多く、情報を探しやすい
BungeeCordの欠点
- 設計が古く、最新のセキュリティ機構(VelocityのModern Forwarding等)と比べると工夫が必要
- ネットワーク規模が大きいほど、権限・転送・監視など運用設計が複雑になりがち
2026年の推奨選択
- 1位:Velocity(モダン設計・プレイヤー情報転送が強固。新規ネットワークで採用例が多い)
- 2位:BungeeCord(安定性・既存プラグイン資産重視)
- 3位:Waterfall(EOLのため新規は非推奨)
IPフォワード設定の重要性
IPフォワーディングとは
IPフォワーディング(プレイヤー情報転送)は、プロキシが受け取ったプレイヤーのIPアドレスやUUID等を、バックエンドサーバーへ正しく渡す仕組みです。これが正しくないと、ログ・BAN・権限などが意図通りに動かない原因になります。
BungeeCord側の設定
BungeeCordのconfig.ymlで、IPフォワードを有効にします。
# BungeeCord config.yml(例)
ip_forward: true
online_mode: true
バックエンドサーバー側の設定(Paper/Spigot)
バックエンド側は、プロキシ前提の設定に切り替える必要があります(「入口はプロキシのみ」という設計とセットで考えます)。
server.properties
# すべてのバックエンドサーバーで設定(例)
online-mode=false
spigot.yml(Spigot/Paper系)
settings:
bungeecord: true
Paper 1.19+(config/paper-global.yml の例)
Paperでは、グローバル設定としてプロキシ関連をpaper-global.ymlのproxies配下で管理します。BungeeCord配下のonline-modeは、プロキシ側のonline_modeと一致させてください。
proxies:
bungee-cord:
online-mode: true
Velocityを採用する場合:Paper側はVelocityのModern Forwardingを使う設定(secret等)が別途必要になります。BungeeCord前提の設定(settings.bungeecord)と干渉するため、Velocity運用時はPaperMC Docsの手順に従って調整してください。
セキュリティ注意点
バックエンドをonline-mode=falseにする以上、バックエンドへ外部から直接入られるとリスクになります。次を必ず実施してください。
- ファイアウォールでバックエンドのポートを閉じ、プロキシからの接続だけ許可する
- 必要に応じてBungeeGuard等の追加防御(トークン等)も検討する
設定確認方法
| 確認方法 | 期待される結果 |
|---|---|
| 権限・BANの挙動 | ネットワーク全体で想定通りに動作する |
| ログ(接続IP等) | プロキシIPではなく、プレイヤー情報が適切に扱われる |
| エラーメッセージ | 「IP forwardingを有効にせよ」等が出ない |
おすすめVPS比較【2026年1月最新】
BungeeCord(またはVelocity)ネットワークに適したVPSサービスを紹介します。複数サーバーを安定運用するため、メモリ・CPU・回線品質・バックアップ等の観点で選びましょう。
※料金は2026年1月時点の公式表示を参考に記載しています。キャンペーンや契約期間で変動する場合があります。
ConoHa for GAME
目安:4GBプラン(料金は公式で要確認)
圧倒的な知名度と安定性を誇る、マイクラサーバーに特化したVPSサービスです。
- メモリ:4GB〜
- SSD:100GB〜
- 転送量:無制限(プラン条件は要確認)
- ゲーム用途のテンプレート・管理機能が充実
XServer VPS for Game
目安:6GBプラン(料金は公式で要確認)
マイクラ向けテンプレートやマニュアルが整備されており、初心者にも扱いやすいのが強みです。
- メモリ:6GB〜
- 転送量:無制限(プラン条件は要確認)
- 管理画面・バックアップ等の運用機能が充実
ロリポップ! for Gamers
目安:4GBプラン(料金は公式で要確認)
ゲーム用途向けの導入導線が用意されており、コストと始めやすさのバランスが取りやすいサービスです。
- メモリ:4GB〜
- ゲーム向けのガイドがある
- 料金プランはキャンペーン等で変動しやすい
VPS比較表
| VPS | 目安プラン | メモリ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ConoHa for GAME | 4GB | 4GB〜 | ゲーム用途の導入支援・管理機能が強い |
| XServer VPS for Game | 6GB | 6GB〜 | テンプレ・マニュアルが充実、運用しやすい |
| ロリポップ! for Gamers | 4GB | 4GB〜 | 始めやすさとコスパのバランス |
VPS選択のポイント
- メモリ:プロキシ用に1GB以上+バックエンド用に用途別で2GB以上(目安)
- CPU:複数サーバー同時運用なら余裕を持つ(コア数・クロック)
- SSD:ワールドデータとバックアップを見込んで余裕を持つ
- バックアップ:自動バックアップやスナップショットの有無
- 回線品質:同時接続が増えるほど体感差が出る
よくある質問(FAQ)
Q1: BungeeCordネットワークに必要な最低サーバー数は?
最低でもプロキシ1台+バックエンド1台が必要です。運用上は、ロビー+複数ゲームサーバーを用意して拡張していく構成が一般的です。同一VPS内でポートを分けて複数プロセス運用することも可能です。
Q2: BungeeCordとVelocityどちらを選ぶべき?
新規構築で「今後の伸びしろ」「セキュアな転送方式」を重視するならVelocityが有力です。一方、既存の運用資産(Bungee向けプラグインや知見)を重視するならBungeeCordも十分に現役です。WaterfallはEOLのため新規は避けるのが無難です。
Q3: 1台のVPSで複数サーバーを運用できる?
可能です。メモリとCPUが十分であれば、異なるポートでプロキシ+複数バックエンドを同居できます。ただし、ワールド負荷や同時接続数が増えると競合しやすいため、規模が大きいほど分離(別VPS/別ノード)を検討してください。
Q4: IPフォワーディングを設定しないとどうなる?
プレイヤー情報(IPやUUID等)が正しく扱えず、ログ・BAN・権限・スキン等に影響が出ることがあります。プロキシ運用では、転送方式(BungeeのIP Forwarding、VelocityのModern Forwarding)を正しく揃えるのが重要です。
Q5: 接続数制限の適切な設定は?
プロキシ側のplayer_limitは「ネットワーク全体の上限」、バックエンド側のmax-playersは「サーバーごとの上限」です。さらに、connection_throttle等で短時間接続を抑止すると安定しやすくなります。負荷状況を見ながら調整してください。
まとめ:理想のBungeeCordネットワークを構築しよう
BungeeCord(またはVelocity)ネットワークを構築すると、サーバー運営の自由度が大きく上がります。ロビーを中心に複数のゲームサーバーを用意し、権限・監視・バックアップ・セキュリティを揃えることで、安定した運用が可能になります。
次のステップ
- VPSを選んで環境準備(プロキシ+バックエンド)
- BungeeCordの導入とconfig.ymlの調整
- IPフォワード設定とファイアウォールで直叩き対策
- 運用しながら接続制限・監視・バックアップを最適化
皆さんのマイクラサーバー運営がうまくいくことを願っています!
今すぐサーバー構築を始める(ConoHa for GAME)
関連YouTube動画(日本の動画)
導入イメージを掴みたい方は、以下の日本語動画も参考になります(チャンネルや内容は動画ページでご確認ください)。
BungeeCord(プロキシ)導入の参考
Velocity(プロキシ)導入の参考
参考文献
- BungeeCord(Jenkins)
- SpigotMC/BungeeCord(GitHub)
- PaperMC Docs(Global configuration / proxies)
- PaperMC Docs(Velocity: Player information forwarding)
- PaperMC(Waterfall EOL告知)
- AddressLimit(SpigotMC Resources)
- IPLimiter(SpigotMC Resources)
- BungeeTabListPlus(SpigotMC Resources)
- OnlyProxyJoin(SpigotMC Resources)
※本記事は2026年1月時点の情報に基づいて執筆されています。内容の正確性には万全を期していますが、最新情報は各公式サイトをご確認ください。

