【2025年7月最新】BungeeCordネットワーク完全構築ガイド
config.yml設定からサーバー接続数制限まで画像付きで完全攻略
読了時間: 15分
初心者〜上級者対応
🎮はじめに
こんにちは!マイクラサーバー運営のエキスパートとして、数多くのゲーマーの皆さんに最適なサーバー環境をご提案してきました。今回は、複数のマイクラサーバーを効率的に管理できる「BungeeCord」について、初心者の方にも分かりやすく解説いたします。
海外の有名サーバーのように、複数のワールドを自由に行き来できる仕組み。それがBungeeCordネットワークの力なのです!本記事では、config.yml設定からサーバー接続数制限、Waterfall比較まで、実際の設定画面を見ながら学べます。
この記事で学べること
- BungeeCordネットワークの基本概念と仕組み
- config.yml詳細設定とサーバー接続数制限
- Waterfall vs BungeeCord 徹底比較
- IPフォワード設定の重要性と方法
- おすすめVPS比較と選び方
🔧BungeeCordとは?基本概念を理解しよう

BungeeCordネットワーク構成図(引用:中の人のblog)
🌐BungeeCordの基本概念
BungeeCordは、複数のマイクラサーバーを繋げて一つのネットワークを構築するプロキシサーバーです。プレイヤーは一つのサーバーアドレスで接続し、ゲーム内で複数のサーバー間を自由に移動できます。
BungeeCordの特徴
- プロキシサーバー機能:複数サーバーへの橋渡し役
- 統一アクセス:一つのIPアドレスですべてのサーバーにアクセス
- 負荷分散:サーバー間での負荷分散が可能
- セキュリティ向上:実際のサーバーIPを隠蔽
- 豊富なプラグイン:BungeeCord専用プラグインが充実
🏗️BungeeCordネットワークの仕組み
BungeeCordネットワークは以下の3つの要素から構成されます:
要素 | 役割 | 必要性 |
---|---|---|
BungeeCordサーバー | プロキシサーバー(中継役) | 必須 |
ロビーサーバー | 初回接続時の入口サーバー | 推奨 |
ゲームサーバー | 実際のゲームプレイサーバー | 必須(複数) |
重要な注意点
BungeeCordネットワークを構築するには、最低でも3つのサーバーが必要です。BungeeCordサーバー(1台)+ ゲームサーバー(2台以上)の構成になります。
🚀BungeeCordネットワークの構築手順
📋構築の準備
BungeeCordネットワークを構築する前に、以下の準備が必要です:
Java環境の準備
Java 8以上が必要(Java 11以上推奨)
サーバー環境の用意
VPSまたは専用サーバー(複数台またはポート分け)
バックエンドサーバーの準備
Spigot/PaperMCサーバーを事前に構築
⬇️BungeeCordのダウンロード
公式サイトから最新版のBungeeCordをダウンロードします:

BungeeCordダウンロード画面(引用:揚げポテほかほかクラフト)
📝起動スクリプトの作成
BungeeCordを起動するためのスクリプトを作成します:
Windows用(start.bat)
java -Xms512M -Xmx1G -jar BungeeCord.jar nogui
pause
Linux用(start.sh)
java -Xms512M -Xmx1G -jar BungeeCord.jar nogui
メモリ割り当ての目安
- 小規模(〜50人):512MB〜1GB
- 中規模(50〜100人):1GB〜2GB
- 大規模(100人以上):2GB〜4GB
⚙️config.yml詳細設定ガイド
📄config.ymlの基本構造
BungeeCordの設定は全てconfig.ymlファイルで行います。初回起動後に自動生成されるこのファイルを編集して、ネットワークを構築します。

config.yml設定例(引用:揚げポテほかほかクラフト)
🔧主要設定項目の解説
設定項目 | 説明 | 推奨値 |
---|---|---|
listen | BungeeCordが待機するIPアドレスとポート | 0.0.0.0:25565 |
online_mode | Mojangサーバーでの認証を行うか | true |
ip_forward | IPフォワーディングを有効にするか | true |
player_limit | 同時接続可能なプレイヤー数 | サーバー性能に応じて設定 |
🖥️サーバー設定の詳細
servers セクションでは、BungeeCordネットワークに参加するサーバーを定義します:
lobby:
motd: ‘&6ようこそロビーサーバーへ!’
address: localhost:25566
restricted: false
survival:
motd: ‘&aサバイバルサーバー’
address: localhost:25567
restricted: false
creative:
motd: ‘&bクリエイティブサーバー’
address: localhost:25568
restricted: false
pvp:
motd: ‘&cPvPサーバー’
address: localhost:25569
restricted: true
パラメータ | 説明 | 例 |
---|---|---|
motd | サーバーの説明文(色コード使用可能) | &6ようこそロビーサーバーへ! |
address | サーバーのIPアドレス:ポート | localhost:25566 |
restricted | アクセスに権限が必要か | false (自由アクセス) |
🔄接続順序の設定
priorities セクションで、プレイヤーの初回接続時やキックされた際の接続順序を設定します:
– lobby
– survival
– creative
設定のベストプラクティス
- ロビーサーバーを最優先に設定
- メインゲームサーバーを2番目に設定
- 特殊サーバー(PvP等)はrestrictedをtrueに設定
- サーバー名は英数字のみ使用
👥サーバー接続数制限の設定方法
🔢接続数制限の基本設定
BungeeCordでは、全体の接続数制限に加えて、個別のサーバーごとの接続数制限も設定できます。適切な設定により、サーバーの安定性を保てます。
player_limit: 100
# 個別サーバーの接続数制限
servers:
lobby:
player_limit: 50
survival:
player_limit: 30
creative:
player_limit: 20
🛡️同一IPからの接続制限
同一IPアドレスからの大量接続を防ぐために、connection_throttleを設定します:
connection_throttle_limit: 3 # 同一IPからの最大接続数
設定項目 | 説明 | 推奨値 |
---|---|---|
connection_throttle | 接続試行間隔(ミリ秒) | 4000-10000 |
connection_throttle_limit | 同一IPからの最大接続数 | 3-5 |
timeout | 接続タイムアウト時間(ミリ秒) | 30000 |
🔌プラグインによる高度な制限
より柔軟な接続数制限を行いたい場合は、専用プラグインを使用します:
プラグイン名 | 機能 | おすすめ度 |
---|---|---|
AddressLimit | 同一IPからの接続数制限 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
BungeeTabListPlus | タブリスト管理と接続数表示 | ⭐⭐⭐⭐ |
BungeeCordQuery | サーバー状態の詳細監視 | ⭐⭐⭐ |
接続数設定の目安
- 小規模サーバー(VPS 2GB):全体50人、個別20人
- 中規模サーバー(VPS 4GB):全体100人、個別40人
- 大規模サーバー(VPS 8GB以上):全体200人以上、個別80人
⚖️Waterfall vs BungeeCord 徹底比較
重要なお知らせ
2024年3月、Waterfallの開発終了が発表されました。新規サーバーではBungeeCordまたはVelocityの使用を推奨します。
🔍基本的な違い
WaterfallはBungeeCordのフォーク(改良版)として開発されましたが、現在は開発が終了しています。以下は両者の比較です:
項目 | BungeeCord | Waterfall |
---|---|---|
開発状況 | 継続開発中 | 開発終了 |
パフォーマンス | 安定 | 若干高速 |
Forgeサポート | なし | あり(1.12.2まで) |
プラグイン互換性 | 完全互換 | ほぼ互換 |
設定ファイル | config.yml | config.yml(同一) |
BungeeCordの利点
- 継続的なアップデート
- 豊富なプラグインエコシステム
- 充実したドキュメント
- 大規模コミュニティ
- 長期間の安定性
BungeeCordの欠点
- Forgeサポートなし
- 一部の最新機能が遅れがち
- 設定が複雑になる場合がある
- メモリ使用量が多め
🎯2025年の推奨選択
現在のプロキシサーバー選択における推奨順位は以下の通りです:
1位:Velocity
最新技術、高性能、高セキュリティ
2位:BungeeCord
安定性重視、豊富なプラグイン
3位:Waterfall
開発終了により非推奨
🔐IPフォワード設定の重要性
❓IPフォワーディングとは
IPフォワーディングは、BungeeCordがプレイヤーの実際のIPアドレスやUUIDを、バックエンドサーバーに正しく転送する機能です。これにより、各サーバーでプレイヤーの正確な情報を取得できます。
IPフォワーディングの重要性
- プレイヤーの実際のIPアドレスを各サーバーで取得
- 正確なUUID情報の転送
- BANリストやホワイトリストの正常動作
- ログ記録の正確性向上
⚙️BungeeCord側の設定
config.ymlでIPフォワーディングを有効にします:
ip_forward: true
online_mode: true
🖥️バックエンドサーバー側の設定
各バックエンドサーバーでも対応する設定が必要です:
server.properties
online-mode=false
spigot.yml
settings:
bungeecord: true
paper.yml(Paper 1.19+)
proxies:
bungee-cord:
online-mode: true
セキュリティ注意点
バックエンドサーバーのonline-modeをfalseにすると、直接アクセスされた場合にセキュリティリスクがあります。ファイアウォール設定でBungeeCordからのアクセスのみを許可してください。
🔧設定確認方法
IPフォワーディングが正しく動作しているか確認する方法:
確認方法 | 期待される結果 |
---|---|
/ip コマンド(EssentialsX) | 実際のプレイヤーIPが表示される |
サーバーログ | BungeeCordのIPではなく実際のIPが記録される |
BANコマンド | 正常にプレイヤーがBANされる |
🏆おすすめVPS比較【2025年最新】
BungeeCordネットワークに最適なVPSサービスをご紹介します。複数サーバーを安定運用するための選択肢を比較検討しましょう。
ConoHa for GAME
圧倒的な知名度と安定性を誇る、マイクラサーバーに特化したVPSサービスです。
主要スペック
- メモリ:4GB〜32GB
- CPU:3Core〜10Core
- SSD:100GB〜1TB
- 転送量:無制限
- マイクラテンプレート対応
特徴
- 自動構築機能
- 24時間365日サポート
- 高性能SSD搭載
- 豊富なOS選択肢
- 割引キャンペーン頻繁
XServer VPS for Game
マイクラ専用テンプレートを提供し、初心者にも優しい管理画面が特徴です。
主要スペック
- メモリ:6GB〜64GB
- CPU:4Core〜24Core
- SSD:100GB〜1TB
- 転送量:無制限
- 無料メモリ増設対応
特徴
- マイクラ専用テンプレート
- 充実したマニュアル
- 安定したインフラ
- バックアップ機能
- 14日間無料お試し
ロリポップ! for Gamers
国内トップ級の性能と高速回線を誇る、コストパフォーマンスに優れたVPSです。
主要スペック
- メモリ:4GB〜32GB
- CPU:4Core〜12Core
- SSD:100GB〜1TB
- 転送量:無制限
- 高速回線対応
特徴
- 3ステップ簡単構築
- 高速SSD採用
- 24時間監視体制
- 充実したサポート
- お得な料金設定
📊VPS比較表
VPS | 月額料金 | メモリ | CPU | SSD | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
ConoHa for GAME | 1,292円〜 | 4GB〜 | 3Core〜 | 100GB〜 | 自動構築、豊富なテンプレート |
XServer VPS for Game | 2,200円〜 | 6GB〜 | 4Core〜 | 100GB〜 | 専用テンプレート、充実マニュアル |
ロリポップ! for Gamers | 1,500円〜 | 4GB〜 | 4Core〜 | 100GB〜 | 高速回線、コスパ良好 |
VPS選択のポイント
- メモリ:BungeeCord用に最低1GB、バックエンドサーバー用に2GB以上
- CPU:4Core以上推奨(複数サーバー同時運用のため)
- SSD:100GB以上(ワールドデータ、プラグインデータ保存用)
- サポート:24時間サポートがあると安心
❓よくある質問(FAQ)
最低3台のサーバーが必要です。BungeeCordサーバー(1台)+ バックエンドサーバー(2台以上)の構成になります。ただし、同一VPS内でポートを分けて運用することも可能です。
2025年現在、新規構築ならVelocityを推奨します。パフォーマンスが最大8倍高速で、セキュリティも向上しています。ただし、豊富なプラグインエコシステムを重視するならBungeeCordも良い選択です。
はい、可能です。メモリとCPUが十分であれば、異なるポート番号を使用して複数のサーバーを同一VPS内で運用できます。4GBメモリなら2-3台、8GBメモリなら4-6台程度が目安です。
プレイヤーの実際のIPアドレスが取得できず、すべてBungeeCordサーバーのIPとして記録されます。これにより、BANリストやログ機能が正常に動作しない可能性があります。
サーバーの性能に応じて設定してください。VPS 4GBなら全体100人、個別サーバー30-40人程度が目安です。connection_throttleは4000-10000ms、connection_throttle_limitは3-5に設定することを推奨します。
MySQLデータベースを使用してプレイヤーデータや経済データを共有できます。LuckPermsなどのプラグインは標準でMySQL連携をサポートしています。
🎯まとめ:理想のBungeeCordネットワークを構築しよう
BungeeCordネットワークの構築により、あなたのマイクラサーバーは次のレベルに到達します:
得られるメリット
- 複数サーバー間のスムーズな移動
- 統一されたプレイヤー管理
- 負荷分散による安定性向上
- セキュリティの大幅向上
- 豊富なプラグインエコシステム
成功の秘訣
- 適切なVPS選択
- 正しいIPフォワーディング設定
- 適切な接続数制限
- 定期的なバックアップ
- 継続的なメンテナンス
🚀 次のステップ
1. VPS選択
最適なVPSを選んで環境を準備
2. ネットワーク構築
BungeeCordでサーバー間を連携
3. 運用開始
プレイヤーと共に理想のサーバーを育成
皆さんのマイクラサーバー運営が大成功することを心から願っています!