マイクラのメモリ割り当ては、マインクラフトランチャーの「起動構成」→「編集」→「その他のオプション」→「JVMの引数」で「-Xmx○G」の数値を変更することで設定できます。推奨は搭載メモリの50%程度で、8GBメモリなら4GB、16GBメモリなら8GBが目安です。
要点
- メモリ割り当てはランチャーのJVM引数で設定
- 搭載メモリの50%程度を割り当てるのが推奨
- MODや影MODを使用する場合はより多くのメモリが必要
- 設定後はF3キーでメモリ使用率を確認できる
- サーバー用とクライアント用で設定方法が異なる

マイクラのメモリ割り当てが必要な理由
マインクラフトは初期設定では限られたメモリしか使用できません。現行ランチャーでは2GB、旧ランチャーでは1GBが上限となっています。
MODや影MOD、大規模建築、マルチプレイなどでゲームが重くなる主な原因は、メモリ不足によるものです。十分なメモリを割り当てることで:
- ゲームの起動時間短縮
- ワールド読み込み速度向上
- フレームレート(FPS)安定化
- カクつきやフリーズの解消
- サーバーダウンの防止
特に高スペックPCを使用しているにも関わらず動作が重い場合は、メモリ割り当ての見直しが効果的です。
クライアント側のメモリ割り当て方法
現行ランチャー(2025年最新版)での設定手順
- マインクラフトランチャーを起動
- 起動構成をクリック
- 編集を選択
使用している起動構成の「…」をクリックし、「編集」を選択 - その他のオプションを展開
画面下部の「その他のオプション」をクリック - JVMの引数を編集
「JVMの引数」欄で「-Xmx○G」の数値を変更します。
おすすめのJVM引数設定
Minecraft 1.17以降(推奨)
-Xms8G -Xmx8G -XX:+UnlockExperimentalVMOptions -XX:+UseG1GC -XX:G1NewSizePercent=20 -XX:G1ReservePercent=20 -XX:MaxGCPauseMillis=30 -XX:G1HeapRegionSize=32M
Minecraft 1.16以前
-Xms8G -Xmx8G -XX:MetaspaceSize=1G -XX:+UseG1GC -XX:+UseStringDeduplication -XX:+DisableExplicitGC -XX:+OptimizeStringConcat -XX:+UseTLAB -Xss2G -Xmn2G
メモリ容量別の推奨設定
PCメモリ容量 | 推奨割り当て | JVM引数例 |
---|---|---|
8GB | 4GB | -Xms4G -Xmx4G |
16GB | 8GB | -Xms8G -Xmx8G |
32GB | 16GB | -Xms16G -Xmx16G |
サーバー側のメモリ割り当て方法
自宅サーバーの場合
自宅でマイクラサーバーを運営する場合は、バッチファイルを作成してメモリを割り当てます。
- バッチファイル作成
サーバーファイル(server.jar)と同じフォルダに「run.bat」ファイルを作成 - バッチファイル編集
以下のコードを記述:
@echo off
java -Xmx4G -Xms4G -jar server-1.20.1.jar
pause
- サーバー起動
作成したrun.batファイルをダブルクリックして起動
VPSサーバーの場合
VPSサービスを利用している場合は、各サービスの管理画面から設定できます。
推奨メモリ容量(同時プレイ人数別)
同時プレイ人数 | 推奨メモリ |
---|---|
4人以下 | 2GB |
5~10人 | 4GB |
11人以上 | 8GB |
メモリ使用量の確認方法
ゲーム内でF3キーを押すことで、現在のメモリ使用状況を確認できます。
- Memory use: 現在の使用量 / 割り当て済み総量
- 使用率が90%を超える場合は、より多くのメモリの割り当てが必要
用途別メモリ割り当て目安
バニラ(MODなし)
- 最小: 2GB
- 推奨: 4GB
- 快適: 6GB
MOD導入時
- 軽量MOD: 4GB
- 中規模MODパック: 6-8GB
- 大規模MODパック: 10-16GB
- 工業系MOD: 12-16GB
影MOD使用時
- 軽量シェーダー: 6GB
- 中品質シェーダー: 8GB
- 高品質シェーダー: 12GB以上
VPSサーバーの推奨サービス比較
マイクラサーバーを運営するなら、専用のゲーミングVPSサービスがおすすめです。以下、主要サービスの特徴を比較します。
エックスサーバー VPS for Game
- 特徴: マイクラ専用テンプレート搭載、自動メモリ最適化
- 推奨プラン: 2GB〜64GB
- 価格: 830円/月〜
- 独自機能: マインクラフトマネージャーで簡単設定
ConoHa for GAME
- 特徴: 時間課金対応、柔軟なプラン変更
- 推奨プラン: 1GB〜64GB
- 価格: 1,065円/月〜
- 独自機能: ゲーム専用コンソールパネル
さくらVPS
- 特徴: 老舗VPSサービス、安定性重視
- 推奨プラン: 1GB〜32GB
- 価格: 643円/月〜
- 独自機能: スタートアップスクリプト対応
よくある質問(FAQ)
Q1. メモリを多く割り当てすぎるとどうなりますか?
メモリを過剰に割り当てると、他のアプリケーションで使用できるメモリが不足し、パソコン全体の動作が重くなる可能性があります。搭載メモリの50-70%程度に留めることを推奨します。
Q2. MODを入れる場合のメモリ割り当ては?
MODの種類と数によって異なりますが、最低4GB、工業系MODや大規模MODパックなら8-16GBを推奨します。Forge等のMODローダーも追加でメモリを消費することを考慮してください。
Q3. 32bitJavaではメモリ制限がありますか?
32bitJavaでは最大約3.5GBのメモリ制限があります。それ以上のメモリを使用したい場合は64bitJavaの導入が必要です。現在の多くの環境では64bitJavaが標準となっています。
Q4. サーバーのメモリ割り当てが適切か確認する方法は?
サーバーコンソールで「Memory use」の表示を確認し、使用率が80%を下回っていれば適切です。また、プレイヤーの接続時やワールド読み込み時の負荷も考慮してください。
Q5. メモリ不足のエラーが出た場合の対処法は?
「Out of Memory」エラーが発生した場合は、JVM引数の-Xmxの値を段階的に増やしてください。同時に、不要なMODの削除や描画距離の調整も効果的です。
まとめ
マイクラのメモリ割り当ては、快適なゲームプレイに欠かせない重要な設定です。搭載メモリの50%程度を目安に、用途に応じて適切に調整することで、カクつきのない滑らかなマイクラ体験を実現できます。
設定後はF3キーでメモリ使用率を確認し、必要に応じて調整を行ってください。特にMODや影MODを使用する場合は、余裕を持ったメモリ割り当てを心がけましょう。