Factorio Clusterio サーバー 構築完全ガイド【2025年7月最新版】

Factorio Clusterio サーバー 構築完全ガイド【2025年7月最新版】






Factorio Clusterio サーバー 構築完全ガイド【2025年7月最新版】



Factorio Clusterio サーバー 構築完全ガイド

master & agent構成、NodeJS環境、領収電力表示機能まで詳しく解説

2025年7月最新版
読了時間: 約15分


目次

Clusterioとは

Clusterio Logo

ClusterioはFactorioサーバーをクラスター化して管理するためのツールです。複数のサーバー間でのアイテム転送、リサーチ共有、チャット連携など、サーバー横断的な機能を提供します。

主な特徴

  • 複数サーバーの統合管理
  • サーバー間アイテム転送
  • リサーチ進捗の同期
  • グローバルチャット機能
  • 統計情報の集約

重要な注意点

Clusterio 2.0はまだアルファ版ですが、旧バージョンのサポートは終了しています。新しいクラスターを構築する場合は、2.0アルファ版の使用を強く推奨します。

Master & Agent アーキテクチャ

Controller (Master)

クラスター全体を管理するマスターサーバー。Webインターフェースとコマンドラインから操作可能。

Host (Agent)

実際のFactorioサーバーを動作させるエージェント。複数のHostが1つのControllerに接続。

Ctl (Client)

コマンドライン管理ツール。リモートからクラスターを管理するためのクライアント。

通信フロー

1
Controller起動: マスターサーバーがHTTPポート8080でリッスン開始

2
Host接続: 各HostがControllerに認証トークンで接続

3
Instance管理: ControllerからHostにFactorioインスタンスを配置

4
データ同期: 各種プラグインによりサーバー間でデータを同期

NodeJS環境の構築

システム要件

ClusterioはNode.js LTS版(v18以上)で動作します。Ubuntu/Debianのパッケージ版は古いため、NodeSourceのPPAを使用してください。

Ubuntu/Debian環境


# NodeSourceのPPAを追加
curl -fsSL https://deb.nodesource.com/setup_20.x | sudo -E bash -

# Node.jsのインストール
sudo apt-get install -y nodejs

# バージョン確認
node --version
npm --version

Windows環境


# 公式サイトからLTS版をダウンロード
# https://nodejs.org/

# PowerShellで確認
node --version
npm --version

# Chocolatey使用の場合
choco install nodejs

Clusterioインストール


# 新しいディレクトリを作成
mkdir clusterio
cd clusterio

# Clusterioインストーラーを実行
npm init "@clusterio"

# 管理者認証トークンを記録(重要)
# インストール完了時に表示されるトークンを必ず保存してください

インストール成功の確認

インストール完了後、管理者認証トークンが表示されます。このトークンはWebインターフェースへのログインに必要なので、必ず安全な場所に保存してください。

領収電力表示機能

Statistics Exporterプラグイン

Clusterioには統計情報を収集・表示するプラグインが標準で含まれています。電力消費量、生産量、リソース使用量などをリアルタイムで監視できます。


# Statistics Exporterプラグインを有効化
npx clusteriocontroller plugin add statistics_exporter

# Prometheusエンドポイントの設定
npx clusteriocontroller config set statistics_exporter.prometheus_port 8081

電力統計の取得

メトリクス 説明 単位
power_production 発電量 MW
power_consumption 消費電力 MW
power_satisfaction 電力供給率 %
accumulator_charge 蓄電池残量 MJ

リアルタイム監視設定


// config/statistics_exporter.json
{
"enabled": true,
"prometheus_port": 8081,
"collect_interval": 60,
"metrics": {
"power_production": true,
"power_consumption": true,
"power_satisfaction": true,
"accumulator_charge": true,
"circuit_network": true
}
}

監視ツールとの連携

PrometheusとGrafanaを組み合わせることで、美しいダッシュボードを作成できます。電力使用量のトレンドやアラート設定も可能です。

詳細設定と構成

Controller設定


# HTTPポートの変更
npx clusteriocontroller config set controller.http_port 8080

# 公開URLの設定
npx clusteriocontroller config set controller.public_url http://your-domain.com:8080/

# TLS設定(本番環境推奨)
npx clusteriocontroller config set controller.tls.enabled true
npx clusteriocontroller config set controller.tls.cert_path /path/to/cert.pem
npx clusteriocontroller config set controller.tls.key_path /path/to/key.pem

Host設定


# ControllerのURL設定
npx clusteriohost config set host.controller_url http://localhost:8080/

# 認証トークンの設定
npx clusteriohost config set host.controller_token your_host_token

# Factorioのパス設定
npx clusteriohost config set host.factorio_directory /path/to/factorio

プラグイン管理

標準プラグイン

  • Global Chat
  • Research Sync
  • Statistics Exporter
  • Player Auth
  • Inventory Sync

コミュニティプラグイン

  • Discord Bridge
  • Server Select
  • Subspace Storage

おすすめVPSサービス比較

XServer VPS

推奨プラン

  • 4GBプラン: 月額1,700円~(36ヶ月契約)
  • 8GBプラン: 月額3,201円~(36ヶ月契約)
  • 16GBプラン: 月額6,401円~(36ヶ月契約)

特徴

  • 高速NVMe SSD
  • 充実した日本語サポート
  • 自動バックアップ機能
  • 99.99%の高稼働率

ConoHa VPS

推奨プラン

  • 4GBプラン: 月額1,433円~(36ヶ月契約)
  • 8GBプラン: 月額2,873円~(36ヶ月契約)
  • 16GBプラン: 月額5,747円~(36ヶ月契約)

特徴

  • 時間課金対応
  • 柔軟なスケーリング
  • 直感的な管理画面
  • 高速SSD

KAGOYA CLOUD VPS

推奨プラン

  • 4GBプラン: 月額1,617円~(年額プラン)
  • 8GBプラン: 月額3,135円~(年額プラン)
  • 16GBプラン: 月額6,270円~(年額プラン)

特徴

  • 超高速NVMe SSD
  • 24時間365日監視
  • 高い I/O性能
  • 企業レベルの信頼性

推奨スペック

クラスター規模 推奨メモリ 推奨CPU ディスク容量 月額費用目安
小規模(2-4サーバー) 4GB 2コア 50GB 1,400円~
中規模(5-10サーバー) 8GB 4コア 100GB 2,800円~
大規模(10+サーバー) 16GB 6コア 200GB 5,700円~

トラブルシューティング

よくある問題と解決方法

問題1: ポート443/80でEACCESSエラー

多くのシステムでは、非rootプロセスが1000番未満のポートをリッスンできません。


# Node.jsにポート権限を付与
sudo setcap 'cap_net_bind_service=+ep' $(readlink -f $(which node))

# または高いポート番号を使用
npx clusteriocontroller config set controller.http_port 8080

問題2: Hostが接続できない

認証トークンの問題または設定URLの間違いが原因です。


# 新しいHostトークンを生成
npx clusteriocontroller bootstrap generate-host-token

# Host設定を確認
npx clusteriohost config list

問題3: インスタンスが起動しない

Factorioのパスや設定ファイルに問題がある可能性があります。


# ログを確認
npx clusteriohost logs instance-name

# Factorioのパスを確認
npx clusteriohost config get host.factorio_directory

よくある質問(FAQ)

Q: Clusterio 2.0はまだアルファ版ですが、安定していますか?
A: アルファ版ですが、現在は十分安定しており、旧バージョンのサポートも終了しているため、新規構築では2.0の使用を強く推奨します。大きな破壊的変更は予定されていません。

Q: 複数のサーバーを同時に管理できますか?
A: はい、1つのControllerで複数のHostを管理し、各Hostで複数のFactorioインスタンスを実行できます。理論的には制限はありませんが、パフォーマンスを考慮して適切な規模で構築してください。

Q: 既存のFactorioサーバーをClusterioに移行できますか?
A: はい、既存のセーブファイルをClusterioインスタンスにインポートできます。ただし、Clusterio専用のMODが必要になる場合があります。

Q: Webインターフェースにアクセスできません
A: ファイアウォールの設定を確認し、HTTPポート(デフォルト8080)が開いているか確認してください。また、controller.public_urlが正しく設定されているか確認してください。

Q: 統計情報が更新されません
A: Statistics Exporterプラグインが正しく有効化されているか確認してください。また、collect_intervalの設定により更新頻度が調整されています。

まとめ

Factorio Clusterioは複数のサーバーを統合管理できる強力なツールです。NodeJS環境での構築により、柔軟で拡張性の高いサーバー環境を実現できます。master & agent構成を理解し、適切なVPSサービスを選択することで、安定した大規模なFactorioサーバークラスターを構築できます。


免責事項:
本記事は2025年7月時点の情報に基づいて執筆されています。内容の正確性には万全を期していますが、最新情報は各公式サイトをご確認ください。サーバーの紹介リンクにはアフィリエイト要素が含まれる場合がありますが、読者の皆様に有益な情報を提供することを最優先としています。



目次