Enshrouded(エンシュラウデッド)を友達と「いつでも参加できるワールド」で遊ぶなら、専用(Dedicated)サーバー運用が最も安定します。本記事では、国内ゲーム向けVPS(テンプレート)で手早く立てる方法から、自前PCやVPSにSteamCMDで手動導入する方法まで、初心者でも失敗しにくい順に解説します(2026年1月時点で参照できる公式ガイド基準)。
要点
- 公式の目安は「4〜6人:16GBメモリ+SSD空き30GB以上」。16人想定はCPUを強めにするのが推奨です。
- まず迷わないのは、テンプレート対応の国内ゲームVPS(管理画面で作成→起動までが短い)。
- 手動構築は「ポート(queryPort)」と「設定ファイル(enshrouded_server.json)」の2点がつまずきやすいので、手順どおりに潰すのがコツです。

Enshroudedマルチプレイサーバーの基礎知識
Enshroudedの専用サーバーは、ホスト役のPCを常時起動しなくても、参加者が好きなタイミングでワールドに参加できます。24時間運用・回線品質・セーブデータの保護まで含めて「固定ホストに縛られない環境」を作りたい場合に向いています。
- メリット: 24時間稼働/ホスト負荷の分離/回線や保存領域の安定化
- 注意点: ポート・ファイアウォール設定/アップデート追従/セーブデータのバックアップ
Enshroudedサーバーの立て方
Enshroudedのマルチプレイサーバーを用意する代表的な方法は次の3つです。知識レベルと「稼働時間(24時間か)」「遊ぶ人数(4〜6人か、もっと多いか)」で選ぶのが失敗しにくいです。
方法1:レンタルサーバー(ゲーム向けVPS)【最短で始めたい】
国内のゲーム向けVPSには、Enshroudedのテンプレート(自動構築)に対応しているサービスがあります。管理画面でテンプレートを選び、プランを決めて作成するだけで起動まで進められるため、初めての方はこの方法が最もつまずきにくいです。
- 向いている人: すぐ遊びたい/24時間稼働させたい/サーバー管理を簡単にしたい
- 注意点: 月額費用がかかる(料金はプラン・契約期間・キャンペーンで変動)
方法2:自前PCで専用サーバーを動かす【費用を抑えたい】
自分のPCや自宅サーバーで専用サーバーを動かす方法です。コストは抑えられますが、長時間稼働・回線品質・外部公開(ポート開放)・バックアップ運用など、満たす条件が増えます。
- 向いている人: 自宅の固定回線が安定/PCを長時間稼働できる/設定が苦にならない
- 注意点: ルーター設定(外部公開)とバックアップ運用は必須
方法3:VPSにSteamCMDで手動インストール【自由度重視】
テンプレート非対応のVPSでも、SteamCMDで専用サーバーを導入できます。自由度は高い一方、導入・更新・監視・バックアップを自分で回す必要があります。
Enshroudedサーバーの推奨スペック
スペックは「同時に遊ぶ人数」と「拠点・ワールドの作り込み」で体感が変わります。まずは公式の目安を基準にするのが安全です。
公式推奨(目安)
| 想定 | CPU | メモリ | ストレージ | 回線(目安) |
|---|---|---|---|---|
| 4〜6人 | Intel Core i7(3.2GHz相当)または同等AMD/6コア(12スレッド) | 16GB | SSD空き30GB以上(セーブワールドが増えると追加容量が必要) | アップロード:プレイヤー1人あたり 2Mbit/秒(DLも概ね同程度) |
| 16人想定 | より強いCPU(例:3.7GHz相当/8コア(16スレッド)) | 16GB | SSD空き30GB以上(セーブワールドが増えると追加容量が必要) | アップロード:プレイヤー1人あたり 2Mbit/秒(DLも概ね同程度) |
少人数で短時間だけ動かすなら低い構成でも動く場合がありますが、「24時間運用」「拠点増築」「同時接続が増える」ほど、CPU・SSD・回線の余裕が効いてきます。
レンタルサーバー(VPS)での構築手順
テンプレート対応のVPSを使う場合、基本の流れは「テンプレート選択 → プラン選択 → 作成 → 初期設定 → 接続確認」です。作成後は、サーバーIPと参加パスワードを共有し、必要に応じて設定ファイルを調整します。
手順(テンプレート利用の共通フロー)
- VPSのコントロールパネルで「Enshrouded」テンプレート(ゲーム)を選択し、サーバーを作成します。
- 作成後、サーバーのIPアドレスを控えます(参加者が接続するために使います)。
- 管理画面の案内に従い、ワールド名・パスワード・スロット数などを設定します(サービスにより設定方法は異なります)。
- 接続テストを行い、問題があれば「ポート」「ファイアウォール」「パスワード」「サーバー稼働状態」を順に確認します。
ポート(接続に必要)
外部から接続する場合は、少なくともqueryPort(既定値が設定ファイルにあります)の到達性を確保する必要があります。VPSのセキュリティ設定/OS側ファイアウォール/(自宅運用なら)ルーター設定の3点を順に確認します。
また、Steamの「ゲームサーバー」に登録して素早く入る運用は非常に安定します。Steam側の登録は IP:queryPort 形式で追加します(例:123.45.67.89:15637 のように「:」で区切る)。
自前PCでの構築手順
自前PCで運用する場合も、基本は「専用サーバーツールの導入 → 設定 → 起動 → 外部公開(ファイアウォール/ルーター)」です。
Steamから専用サーバーを導入する
- SteamでEnshroudedの「Dedicated Server」ツールをインストールします(Steamのツールとして提供)。
- 設定ファイル(enshrouded_server.json)でサーバー名・パスワード・スロット数などを設定します。
- サーバーを起動し、Windows Defender等のファイアウォールで通信を許可します。
- 外部から到達できることを確認します(自宅運用ならルーター側も要確認)。
SteamCMDでの手動インストール(補足)
VPSなどでSteamクライアントを入れたくない場合はSteamCMDを使います。環境によっては匿名ログインで取得できずエラーになることがあるため、その場合はゲームを所持しているSteamアカウントでログインして実行します。
サーバー設定とカスタマイズ
専用サーバーの主要設定は、インストールフォルダ内の enshrouded_server.json で行います。よく触るのは「サーバー名」「参加パスワード」「最大人数」「ゲームプレイ設定(難易度等)」「権限(ロール)」です。
よく使う設定項目(例)
- name: サーバー名
- password: 参加用パスワード(トラブル防止に設定推奨)
- slotCount: 最大プレイ人数
- serverGameplaySettings: 難易度・経験値・ドロップなど
- roles: 管理者・一般などの権限設計
バックアップ(セーブデータ保護)
セーブデータは、ワールドの進行や拠点規模により容量が増えます。アップデート前後は必ずバックアップを取り、定期バックアップを前提に運用するのが安全です。
フレンド招待とマルチプレイの始め方
参加者側は「サーバーのIP(またはホスト名)」「参加パスワード」が分かれば接続できます。サーバー一覧に見つからない場合は、Steamの「ゲームサーバー」に IP:queryPort 形式で追加して、そこから入る運用が安定します。
- 参加者に「IPアドレス」「パスワード」を共有します。
- 参加できない場合は「ポート」「ファイアウォール」「パスワード」「サーバー起動状態」を順に確認します。
サーバートラブルシューティング
接続できない(参加者が見つけられない)
- ポートの到達性(VPSのセキュリティ設定/OS側ファイアウォール/自宅ルーター)を確認します。
- 自宅回線の場合、回線仕様によって外部公開が難しいことがあります。その場合はVPS運用が確実です。
- ゲーム内の一覧で見つからない場合は、Steamの「ゲームサーバー」に IP:queryPort で追加して接続を試します。
アップデート後に起動しない/バージョン不一致
クライアント更新後は、専用サーバーも同じバージョンに更新が必要です。テンプレート型VPSは更新ボタンや自動更新が用意される場合がありますが、手動運用はSteam(またはSteamCMD)で更新し、起動前にバックアップを取ってください。
おすすめのサーバー診断ツール
「自分はどのVPSを選ぶべきか迷う」という方は、サーバー比較診断サイトの活用をおすすめします。
このサイトでは、以下の条件を入力することで、方向性(テンプレート重視/自由度重視)を絞り込みやすくなります。
- プレイ人数
- 予算
- 初心者向け(テンプレート重視)/自由度重視(手動運用)
Enshroudedおすすめレンタルサーバー(VPS)比較

Enshroudedサーバーの構築に使いやすい国内VPSを、テンプレートの有無・管理のしやすさ・サポート体制の観点で比較します(料金や提供内容は変動するため、契約前に各社の表示を確認してください)。
XServer VPS for Game(エックスサーバー VPS for Game)
特徴
- ゲーム向けに最適化されたVPSで、ゲーム用の管理画面から操作しやすい
- テンプレート(アプリイメージ)対応の有無は提供状況により変わるため、利用時点の案内に沿って選ぶ
ConoHa for GAME(コノハ フォー ゲーム)
特徴
- ゲーム用コントロールパネルからテンプレートを選んで作成できるタイプ
- サーバー作成後、IPアドレスを控えて設定・接続に使用する
ロリポップ! for Gamers
特徴
- 簡単セットアップや運用のしやすさを重視したサービス
- 対応状況や提供内容は変わるため、申込前に案内を確認する
さくらのVPS(手動構築向け)
テンプレートに依存せず、SteamCMDなどで自由にサーバーを構築したい方向けです。監視・バックアップ・セキュリティ設定まで含めて運用設計を行うと安定します。
KAGOYA CLOUD VPS(手動構築向け)
安定運用を重視して、より手堅いインフラで組みたい方向けです。テンプレートがない場合はSteamCMDで導入します。
エックスサーバーVPS(手動構築向け)
汎用VPSとして使いたい方向けです。ゲーム以外の用途と併用する場合は、負荷やセキュリティの分離(ユーザー・ファイアウォール・バックアップ)を意識しましょう。
Enshroudedサーバー構築の参考動画
日本語で手順を確認したい方は、以下の解説動画も参考になります(いずれも日本語動画)。アップデート時期によって画面や項目が変わる場合があるため、現行の表示と照らし合わせて確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 推奨スペックはどれくらいですか?
A. 公式の目安は、4〜6人なら「16GBメモリ」「SSD空き30GB以上」「i7相当のCPU(6コア12スレッド)」です。16人想定はCPUを強めにするのが推奨です。
Q. Steamのサーバー一覧に出ません。どう参加しますか?
A. Steamの「ゲームサーバー」に IP:queryPort の形式で追加して、お気に入りから入る運用が安定します(「:」で区切って登録します)。
Q. VPSと自前PC、どちらがいいですか?
A. 24時間稼働・安定回線・バックアップ運用まで含めて考えると、初心者はテンプレート対応のVPSが失敗しにくいです。自前PCはコストを抑えられますが、外部公開の条件(回線・ポート・運用)を満たす必要があります。
まとめ
Enshroudedの専用サーバーは、固定ホストに縛られずにマルチプレイを継続できる便利な仕組みです。まずは公式推奨(4〜6人:16GBメモリ+SSD空き30GB以上)を基準にし、16人運用を想定するならCPUを強めにするのが目安です。テンプレート対応の国内VPSで運用を始め、慣れてきたら enshrouded_server.json で権限・難易度などを調整すると、より快適なサーバー環境にできます。

