マイクラの楽しみを何倍にも拡張してくれるMODサーバー。しかし、正しい設定方法がわからずに諦めていませんか?この記事では、Forge/NeoForge MODサーバーの構築から、Modpackの配布、メモリ最適化・監視まで、2025年の最新事情を踏まえて手戻りゼロで進められるように徹底解説します。本文は参照URLを載せずにまとめていますが、各種公式への遷移リンクは含めています。
※本記事は2025年11月時点の情報に基づいています。Minecraft本体・Forge/NeoForge・各種MODやVPS料金はアップデートやキャンペーンで変動するため、実際の導入時には必ず公式サイト・配布ページの最新版を確認してください。

1. Forge/NeoForge/Fabric の基礎知識
Forge・NeoForge・Fabric の違い
Minecraft Forge:
- 歴史が長く、対応MODが膨大(工業・魔術・大型MODに強い)
- アップデート追随は安定寄り(新Ver対応はやや遅めのことも)
- サーバー負荷は中〜重めになりやすい
- 推奨用途:大規模MODパック、工業系・魔術系の定番構成
NeoForge:
- Forge系の後継的ローダー(1.20以降の対応が手早い傾向)
- 最新バージョン帯(1.20〜1.21系)のModpackで採用が増加
- Forgeと多くの概念を共有しつつも、ローダーは別系統
- 推奨用途:最新VerでForge系MODを使いたい場合の第一候補
Fabric:
- 軽量・高頻度アップデートが強み(最新Ver対応が早い)
- クライアント/QoL/軽量化・最適化系のエコシステムが豊富
- 大型工業系はForge/NeoForgeほど多くないが、近年は増加
- 推奨用途:最新Verを素早く追う軽量構成、最適化重視のサーバー
補足:Paper/Purpur(Bukkit系)はプラグイン用でありMODとは別系統です。MODサーバーはForge/NeoForge/Fabricのいずれかで構築します。
2025年の推奨環境
Javaランタイム:
- Minecraft 1.20.4以前:実質的には Java 17 が標準(1.20.4まではJava 17が同梱)
- Minecraft 1.20.5以降(1.21.xを含む):ゲーム本体の要件として Java 21 が必須
- ディストリは Temurin / Corretto / Zulu など信頼できる配布を使用(開発/運用ともに揃えるとトラブルが少ない)
メモリ割り当て:最低4GB、推奨8GB以上(Modpackやプレイヤー数に応じて増やす)。Forge/NeoForgeの重量級Modpack(ATM9など)はサーバー側に8〜12GB以上を見込むと安定しやすくなります。
対応バージョンの目安:
- 安定帯:1.20.1(Forge/NeoForgeともに対応MOD・Modpackが最も厚い)
- 最新帯:1.21.x(Tricky Trials 以降の新要素と、新世代ローダーに追随したModpackが増加中)
- 人気Modpack例:All The Mods 9(1.20.1 Forge)、Better Minecraft(1.20.1/1.21.1 Fabric/Forge両系)など
2. 必要メモリ容量の考え方
メモリ使用量の目安
| サーバー構成 | 推奨メモリ | 最大プレイヤー数 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| バニラ | 2GB | 5–10人 | 軽量・検証 |
| 軽量MOD | 4GB | 5–15人 | 小規模Fabric/最適化前提 |
| 中規模MOD | 6–8GB | 10–20人 | 一般的なForge/NeoForge構成 |
| 大規模MOD | 8–12GB | 15–30人 | 重量級Modpack |
| 超大規模 | 16GB以上 | 30人以上 | ATM等の超重量構成 |
メモリ算定の実務的な指針(目安)
以下は概算のヒューリスティックです。MOD内容や最適化状況で上下します。
必要メモリ(概算) = ベース(4GB) + (MOD数 × 40〜60MB) + (同時接続人数 × 80〜120MB)
例:MOD 100個・同接10人 → 4GB + (100×50MB) + (10×100MB) ≒ 10GB
Tip:JVMヒープ(-Xmx)はサーバー搭載メモリの全てではありません。OS/ファイルキャッシュ/Javaスレッド/ネイティブ領域も必要なので、実メモリに15–25%の余白を残すのが安全です。
JVM引数の最適化(Java 17/21想定)
8GB割り当ての例:
#!/bin/sh
java -Xms4G -Xmx8G \
-XX:+UseG1GC \
-XX:+ParallelRefProcEnabled \
-XX:MaxGCPauseMillis=200 \
-XX:+AlwaysPreTouch \
-XX:G1NewSizePercent=30 -XX:G1MaxNewSizePercent=40 \
-XX:G1HeapRegionSize=8M -XX:G1ReservePercent=20 \
-XX:InitiatingHeapOccupancyPercent=15 \
-jar server.jar nogui
ポイント:Java 21ではG1GCがデフォルトで良好です。-XX:+UnlockExperimentalVMOptionsや古いJava向けの互換フラグは原則不要なので、最小限のフラグから始めて実測チューニングしましょう。
3. Forge / NeoForge サーバー構築手順
ステップ1:事前準備
必要なもの:
- Java 17 または 21(ワールドのMinecraftバージョンに合わせる)
- Forge または NeoForge の Installer(対象バージョン)
- 十分なメモリ/CPUのマシン(物理/仮想/VPS)
- ポート開放(デフォルト:TCP 25565)とFW許可
ステップ2:Installerの入手
- Minecraft Forge公式 または NeoForge公式 を開く
- 対象バージョンを選択してInstallerをダウンロード
- サーバー環境へアップロード
ステップ3:サーバーのインストール
共通(Linux/Windows):
java -jar forge-1.20.1-xx-installer.jar --installServer
# または
java -jar neoforge-1.21.x-installer.jar --installServer
生成された実行JAR(例:forge-1.20.1-xx.jar / neoforge-1.21.x.jar)で一度起動すると eula.txt が生成されます。eula=false を eula=true に変更してから再起動してください。
ステップ4:初期設定
server.properties(例):
# 基本
server-name=My Modded Server
motd=Welcome to Modded Minecraft!
max-players=20
difficulty=normal
online-mode=true
# パフォーマンス
view-distance=8
simulation-distance=6
spawn-protection=0
enable-command-block=true
function-permission-level=2
権限/アクセス:必要に応じて ops.json、whitelist.json を整備。MODの依存は mods/ に配置し、クライアント専用MOD(描画・HUD・Minimap など)はサーバーに入れないよう注意します。
ステップ5:起動スクリプト
start.sh(例):
#!/bin/sh
java -Xms4G -Xmx8G \
-XX:+UseG1GC -XX:+ParallelRefProcEnabled \
-XX:MaxGCPauseMillis=200 -XX:+AlwaysPreTouch \
-jar neoforge-1.21.x.jar nogui
Windows(start.bat):
@echo off
java -Xms4G -Xmx8G -XX:+UseG1GC -jar forge-1.20.1-xx.jar nogui
pause
4. Modpack作成と配布
MultiMC / PrismLauncher での Export
手順:
- MultiMC/PrismLauncherでインスタンスを作成(ローダー/バージョンを適用)
- 必要MOD・
config/・kubejs/・scripts/等を調整 - 右クリック → Export Instance →
.zip生成 - 配布先へアップロード(Modrinth/CurseForge など)
CurseForge / Modrinth 形式での配布
必要ファイルの典型:
manifest.json(ローダー/バージョン/依存MOD)overrides/(config/、patchouli/などクライアント/サーバー双方に必要な静的ファイル)- (任意)
serverpack用のstart.sh/bat、server.propertiesの雛形
manifest.json(例):
{
"minecraft": {
"version": "1.20.1",
"modLoaders": [
{ "id": "forge-47.2.0", "primary": true }
]
},
"manifestType": "minecraftModpack",
"manifestVersion": 1,
"name": "My Custom Modpack",
"version": "1.0.0",
"author": "Server Admin"
}
サーバー用パックの準備
- クライアント専用MODの除外(描画・HUD・Minimap など)
- サーバー設定(
server.properties、必要ならdefaultconfigs/の同梱) - 必要メモリの目安を README に明記
- 起動スクリプト(Java 17/21 併記)を同梱して利用者のつまずきを防止
5. メモリ&パフォーマンス最適化
JVM最適化の基本
メモリ別の出発点:
- 4GB級:
-Xms2G -Xmx3G+ G1GC - 8GB級:
-Xms4G -Xmx6Gor-Xmx8G(余白と観測に応じて調整) - 16GB級:
-Xms8G -Xmx12Gから開始、GC/遅延を観測し増減
GC/遅延チューニング:TPSやGCログを観測して MaxGCPauseMillis・G1ReservePercent 等を微調整。過剰なフラグは逆効果になるため、観測→最小変更が鉄則です。
MOD別の注意点
- Applied Energistics 2:チャネル/密度を計画的に。巨大ネットワークは分節化。
- Mekanism:同時稼働の機械数・パイプ/ケーブル接続を抑制。バッファを活用。
- Create:大規模機構は区画分け。チャンク境界での回転伝達に注意。
- Thermal系:アイテム搬送のループ/詰まりを監視。
サーバー設定の最適化
server.properties(例):
# パフォーマンス寄り
view-distance=6
simulation-distance=4
max-entity-cramming=24
network-compression-threshold=256
player-idle-timeout=30
Tip:Forge/NeoForge/Fabric各系の最適化MOD(例:Sodium/Lithium系はFabric、FerriteCoreやRubidium/Embeddium等はローダー依存)を適切に選定。ローダーと各MODの互換表を必ず確認しましょう。
6. トラブルシューティング
よくある問題と解決策
Q1:サーバーが起動しない → Javaバージョンの不一致(1.20.5以降はJava 21必須)、eula=true 未設定、MOD依存関係不足、JAR名ミスを確認。ログで ClassNotFoundException / ModResolution エラーの有無をチェック。
Q2:接続できない → ポート開放(TCP 25565)、FW/NAT確認、クライアントとサーバーのローダー・MOD・Minecraftバージョン一致を再確認。
Q3:ラグが出る → 視距離短縮、メモリ/GC見直し、重い装置(Create/Mekanism等)の同時稼働を制限、エンティティ/アイテム滞留の解消。TPS監視で原因箇所を特定。
重要ログ例:
OutOfMemoryError → ヒープ不足
ClassNotFoundException → 必要MODや依存が欠落
Unable to access jarfile → 実行JARパス/名称誤り
Connection timed out → ネットワーク/NAT問題
7. サーバー監視と可観測性
Prometheus + Grafana 監視
Forge/NeoForge/Fabric 共通の現実解:JVMに JMX Exporter をエージェントとしてアタッチし、メモリ/GC/スレッドをPrometheusで収集。ゲーム内メトリクスは spark(Forge/Fabric対応のプロファイラMOD)でTPS/エンティティ/チャンクを可視化し、必要に応じて外部エクスポートします。
JMX Exporter の例(起動時):
java -javaagent:/path/jmx_prometheus_javaagent.jar=9090:/path/config.yml \
-Xms4G -Xmx8G -jar server.jar nogui
監視頻度:5–15秒間隔でスクレイプ。監視項目:TPS相当(sparkの報告値)、ヒープ/若年/老年、フルGC回数、スレッド数、プレイヤー数、エンティティ数、チャンクロード数など。
アラートの考え方
閾値例:
# TPS低下(spark等のTPS指標を取り込んだ場合)
- alert: LowTPS
expr: tps_average < 18
for: 2m
# メモリ逼迫
- alert: HighMemory
expr: jvm_memory_used_bytes / jvm_memory_max_bytes > 0.90
for: 1m
遷移リンク:Prometheus:公式|Grafana:公式
8. おすすめVPS徹底比較(2025年版の見方)
価格はキャンペーンや期間で変動するため、最新料金は公式ページで要確認。ここでは特徴と使い分けの観点を整理します。
🏆 高性能重視:エックスサーバー VPS for Game
- マイクラ用テンプレート/ガイドが充実、Modpack運用の初期構築が速い
- NVMe・十分なCPUコア数で重めのForge/NeoForgeにも適性
- 自動バックアップ・監視など運用面の安心感
🎯 バランス重視:ConoHa for GAME
- 時間課金/長期割で柔軟、検証〜本番への移行がしやすい
- 管理パネルが直感的で、短時間でサーバーを立ち上げたい時に最適
💰 コスパ重視:カゴヤ CLOUD VPS
- 必要十分な性能を安定提供。中規模までのMODサーバーに好相性
- 長期運用での安定志向にフィット
🔧 上級者向け:さくらVPS
- rootフルアクセス/OS選択で高度なチューニングが可能
- 技術的自由度が高く、自動化/監視の内製にも向く
まとめ
Forge/NeoForge/Fabric いずれでも、Javaバージョンの整合・ローダーの選定・適切なメモリ設計が最初の関門です。次に、Modpackのサーバー/クライアント差分整理と、監視・バックアップの仕組み化。これらを押さえれば、2025年の最新環境でも安定したMODサーバー運用が実現します。
成功のポイント:
- 適切なメモリ計算:MOD数・同接に応じて余白を確保
- JVM最適化:最小フラグから始めて観測ベースで微調整
- 継続的監視:JMX Exporter+Grafana、ゲーム内は spark で可視化
- 定期メンテ:バックアップ・アップデート・依存整合の点検
- 配布整備:サーバーパック同梱物(スクリプト/設定/必要メモリ)を明記
大規模Modpackや長期運用を目指すなら、エックスサーバー VPS for GameやConoHa for GAMEなどのゲーム向けVPSを選ぶと、初期構築と日々の運用がスムーズです。リンクは遷移先のみ掲載し、参照URLは省略しています。最新の仕様・互換情報は各公式ページでご確認ください。
参考リンク(遷移先):Forge:公式|NeoForge:公式|CurseForge:MOD一覧|Modrinth:MOD一覧|Prometheus:公式|Grafana:公式
免責事項:MODサーバーの構築・運用は自己責任で行ってください。各MODのライセンス/利用規約と、Modpackの配布規定を遵守してください。

