冒頭の直接回答
Factorioのマルチプレイサーバーをレンタルするには、ゲーム専用VPSまたは一般VPSを契約し、LinuxまたはWindowsサーバー上にFactorio専用サーバーをインストールします。推奨スペックはメモリ4GB以上、CPUコア数2以上で、月額料金は1,000円~3,000円程度です。ConoHa for GAMEやXServer VPS for Gameなどゲーム特化型サーバーなら、テンプレート機能で初心者でも10分程度で構築できます。
要点
- Factorioマルチプレイには専用サーバーが必須で、VPSレンタルが最も確実な選択肢
- 推奨スペックはメモリ4GB以上、プレイ人数や工場規模に応じて8GB以上も検討
- ゲーム特化型VPS(ConoHa for GAME、XServer VPS for Game等)なら初心者でも簡単に構築可能
- 月額料金は1,000円~3,000円程度、長期割引やキャンペーン活用で更にお得に
- サーバー選びは応答速度・サポート体制・自動バックアップ機能を重視

Factorioサーバーレンタルが必要な理由
Factorioは工場建設シミュレーションゲームで、友人や世界中のプレイヤーと協力プレイを楽しむにはマルチプレイサーバーが必要です。自宅PCでホストする方法もありますが、ホストプレイヤーがオフラインになるとサーバーが停止するため、24時間稼働可能なレンタルサーバーが推奨されます。
自宅サーバーとレンタルサーバーの違い
自宅PCでサーバーを立てる場合、電気代や回線の安定性、ポート開放などのネットワーク設定が課題となります。レンタルサーバーなら以下のメリットがあります。
- 24時間365日安定稼働:ホストプレイヤーがログアウトしてもサーバーは動き続ける
- 高速回線と固定IPアドレス:接続が安定し、友人が参加しやすい
- セキュリティ対策済み:DDoS攻撃対策やファイアウォール設定が標準装備
- 自動バックアップ機能:工場データの消失リスクを軽減
特に大規模工場を建設する場合や、10人以上の同時プレイを想定する場合、レンタルサーバーの性能が必須となります。
Factorioサーバーに必要なスペックと料金相場
Factorioは工場の規模が拡大するほどCPUとメモリの負荷が高まるゲームです。公式推奨スペックとプレイ人数別の目安を解説します。
プレイ人数別推奨スペック
| プレイ人数 | メモリ | CPUコア数 | ストレージ | 月額料金目安 |
|---|---|---|---|---|
| 2~5人 | 4GB | 2コア | 50GB | 1,000~1,500円 |
| 6~10人 | 8GB | 3コア | 100GB | 2,000~3,000円 |
| 11~20人 | 16GB | 4コア | 150GB | 4,000~6,000円 |
| 21人以上 | 32GB以上 | 6コア以上 | 200GB以上 | 8,000円~ |
料金相場と選び方のポイント
2025年11月現在、国内主要VPSプロバイダーのFactorio向けプランは月額1,000円~3,000円が中心価格帯です。初期費用無料・時間課金対応のサービスが増えており、まずは小規模プランでテストしてから上位プランへアップグレードする運用が一般的です。
ゲーム特化型VPSは一般VPSより若干割高ですが、ゲームテンプレート機能やゲーム最適化されたネットワーク設定により、技術知識がなくても短時間でサーバー構築できるメリットがあります。
Factorioサーバーの構築手順(初心者向け)
ゲーム特化型VPSを使用した場合の標準的な構築手順を解説します。Linux(Ubuntu)環境を前提としますが、Windows Serverでも同様の手順で構築可能です。
ステップ1:VPSプロバイダーの選択と契約
まずは後述する推奨VPSプロバイダーから1つを選び、アカウント登録を行います。多くのサービスで初回登録時にクーポンや無料お試し期間が提供されているため、公式サイトのキャンペーン情報を確認しましょう。
契約時の選択ポイント:
- OSはUbuntu 20.04 LTS以上を推奨(安定性と情報量の多さ)
- リージョン(データセンター所在地)は東京が最も低遅延
- 初期プランは4GBメモリ・2コアから開始し、後から変更可能
ステップ2:Factorio専用サーバーのインストール
ゲームテンプレート機能がある場合は、管理画面から「Factorio」を選択するだけで自動インストールされます。手動インストールの場合は以下の手順です。
# SSH接続後、最新版Factorioをダウンロード
wget -O factorio.tar.xz https://factorio.com/get-download/stable/headless/linux64
# 解凍とディレクトリ移動
tar xf factorio.tar.xz
cd factorio
# サーバー起動(初回はワールド生成)
./bin/x64/factorio --start-server-load-latest
ステップ3:サーバー設定とポート開放
Factorioはデフォルトでポート34197(UDP)を使用します。VPS管理画面のファイアウォール設定で、このポートの通信を許可する必要があります。
サーバー設定ファイル(server-settings.json)で以下を設定:
- name:サーバー名(日本語可)
- description:サーバー説明
- max_players:最大プレイ人数
- visibility:publicで公開、lanで非公開
詳細な設定方法はFactorio公式Wikiを参照してください。
ステップ4:接続テストと運用開始
Factorioクライアントから「マルチプレイ」→「IPアドレスで接続」を選択し、VPSのIPアドレスを入力して接続できれば成功です。定期的なセーブデータのバックアップと、大型アップデート時のサーバー更新を忘れずに行いましょう。
Factorioサーバー運用の注意点とトラブルシューティング
サーバーを長期運用する際の重要なポイントと、よくあるトラブルの解決方法を紹介します。
メモリ不足によるクラッシュ対策
Factorioは工場規模が拡大するとメモリ使用量が急増します。特にベルトコンベアやロボットが数千単位になると、4GBメモリでは不足する場合があります。
対策方法:
- VPS管理画面でメモリ使用率を定期監視(80%超過で増強検討)
- 不要なMODを削除してメモリ消費を削減
- オートセーブ間隔を長くして書き込み負荷を軽減
- プラン変更でメモリを8GB以上に増強
MOD導入時の互換性問題
Factorioは豊富なMODが魅力ですが、サーバーとクライアントで同じMODとバージョンを使用しないと接続できません。
推奨運用方法:
- 使用MODリストをDiscordやGoogleドキュメントで共有
- MODポータルからMOD一覧をエクスポート機能で共有
- 大型MOD(Krastorio2、Space Explorationなど)導入時はメモリ増強必須
- MOD更新は全プレイヤーのプレイ時間外に実施
バックアップの自動化
工場データの消失は数十時間のプレイ時間を失うことになります。VPSの自動バックアップ機能と、Factorio自体のオートセーブ機能を両方活用しましょう。
設定例:
- Factorioのオートセーブ:5分間隔、最新10ファイル保持
- VPSスナップショット:毎日深夜に自動取得、7日分保持
- 重要なマイルストーン達成時は手動で追加バックアップ
サーバー選びの診断ツールを活用しよう
Factorioサーバーに最適なVPSプロバイダーやプランを選ぶのは、初めての方には難しく感じるかもしれません。そんな時は、サーバー比較診断サイト「comparison.quicca-plus.com」が便利です。
このサイトでは、利用目的(ゲームサーバー)、予算、プレイ人数などの条件を入力するだけで、あなたに最適なサーバープランを提案してくれます。各プロバイダーの料金比較やスペック表も一目で確認できるため、初心者でも安心してサーバー選びができます。
Factorioサーバーを初めて借りる方は、まずこの診断ツールで自分に合ったプランを見つけてから契約することをおすすめします。
おすすめFactorioサーバー比較

ここでは、Factorioマルチプレイに適した国内主要VPSサービスを詳しく比較します。それぞれの特徴と、どんなプレイスタイルに向いているかを解説します。
ConoHa for GAME
ConoHa for GAMEは、GMOインターネットグループが提供するゲーム特化型VPSサービスです。Factorioを含む60種類以上のゲームテンプレートを標準搭載しており、初心者でもクリック数回でサーバーを構築できます。
主な特徴:
- ゲームテンプレートでFactorioを選択するだけで自動インストール完了
- 東京リージョンで低遅延、pingは10ms以下も実現可能
- 時間課金(1時間2.5円~)対応で、必要な時だけ起動してコスト削減
- 管理画面が日本語で分かりやすく、初心者向けチュートリアル充実
推奨プラン:
- 2~5人プレイ:4GBプラン(月額2,408円、時間課金4.8円/時)
- 6~10人プレイ:8GBプラン(月額4,818円、時間課金9.6円/時)
公式サイトでは初回登録時に最大10,000円分のクーポンが配布されていることが多く、まずは試しに使ってみたい方に最適です。
XServer VPS for Game
XServer VPS for Gameは、国内シェアNo.1のエックスサーバー株式会社が運営するゲーム専用VPSです。Factorio専用テンプレートに加え、自動バックアップ機能が全プラン無料で付帯する点が大きな特徴です。
主な特徴:
- 14日間自動バックアップが全プラン標準装備(他社は有料オプションが多い)
- ゲーム専用ネットワーク帯域で、大人数プレイ時も接続安定
- 初期費用無料、最短即日利用開始可能
- 24時間365日サポート対応で、技術的な質問にも迅速回答
推奨プラン:
- 2~5人プレイ:4GBプラン(月額2,200円)
- 6~10人プレイ:8GBプラン(月額4,400円)
12ヶ月以上の長期契約で月額料金が15%割引になるため、長期的にFactorioを楽しむ予定のグループに向いています。
ConoHa VPS
ConoHa VPSは、ConoHa for GAMEの汎用版で、Factorioだけでなく他の用途にも使いたい場合に最適です。ゲームテンプレートは搭載していませんが、その分料金が若干安く設定されています。
主な特徴:
- ConoHa for GAMEより月額料金が約10%安い
- Ubuntu、CentOS、Windowsなど豊富なOS選択肢
- 手動インストールが必要だが、公式マニュアルが充実
- VPS以外にもオブジェクトストレージやメールサーバーも利用可能
推奨プラン:
- 2~5人プレイ:4GBプラン(月額2,179円)
- 6~10人プレイ:8GBプラン(月額4,290円)
Linuxコマンドに慣れている方や、Factorio以外にもWebサーバーやデータベースサーバーを同時運用したい方におすすめです。
さくらのVPS
さくらのVPSは、1996年創業の老舗ホスティング企業さくらインターネットが提供するVPSサービスです。長年の運用実績と手厚いサポート体制が魅力で、初心者から上級者まで幅広く支持されています。
主な特徴:
- 2週間無料お試し期間があり、契約前に動作確認可能
- 石狩データセンター(北海道)利用で、冷却コストを削減し低料金を実現
- スタートアップスクリプトでFactorio自動インストールも可能
- コントロールパネルからOS再インストールが何度でも無料
推奨プラン:
- 2~5人プレイ:4GBプラン(月額2,200円)
- 6~10人プレイ:8GBプラン(月額4,400円)
契約後もプラン変更が柔軟にでき、工場規模の拡大に合わせてスペックアップしやすい点が長期運用に向いています。
シンVPS
シンVPSは、エックスサーバー株式会社が2023年9月にリリースした新サービスで、最新サーバー機材を採用しコストパフォーマンスに優れています。
主な特徴:
- 第4世代AMD EPYC CPUと高速NVMe SSDで処理速度が速い
- シンプルな料金体系で追加費用が発生しにくい
- Factorioテンプレートは未対応だが、手動インストール手順がマニュアル完備
- 最安プランは月額500円台から、小規模サーバーに最適
推奨プラン:
- 2~5人プレイ:4GBプラン(月額2,200円)
- 6~10人プレイ:8GBプラン(月額4,400円)
最新ハードウェアでFactorioの処理速度を重視したい方、予算を抑えつつ性能を求める方におすすめです。
KAGOYA CLOUD VPS
KAGOYA CLOUD VPSは、カゴヤ・ジャパン株式会社が提供する高品質VPSサービスです。初期費用無料、日額課金対応で柔軟な運用が可能です。
主な特徴:
- 日額課金(1日20円~)対応で、週末だけ起動する使い方もできる
- 全プランでローカルネットワーク接続無料、複数サーバー連携が容易
- 稼働率99.95%以上のSLA保証で、企業レベルの信頼性
- ストレージ追加が100GB単位で可能、大規模セーブデータにも対応
推奨プラン:
- 2~5人プレイ:4GBプラン(月額2,200円、日額55円)
- 6~10人プレイ:8GBプラン(月額4,400円、日額110円)
週末や休暇期間だけFactorioを集中してプレイするグループに最適です。使わない期間はサーバーを停止すれば料金が発生しません。
XServer VPS
XServer VPSは、XServer VPS for Gameの汎用版で、ゲームテンプレートは搭載していませんが、その分自由度が高く他の用途にも活用できます。
主な特徴:
- 管理画面が使いやすく、初心者でもサーバー管理が簡単
- SSH接続とVNC接続の両方に対応、GUIでの操作も可能
- 全プランで10Gbps共有回線、大容量データ通信も快適
- 無料独自SSL証明書発行機能付き
推奨プラン:
- 2~5人プレイ:4GBプラン(月額2,200円)
- 6~10人プレイ:8GBプラン(月額4,400円)
Factorioサーバーと同時に、Discordボットや配信用サーバーも運用したい方に向いています。
ロリポップ!
ロリポップ!は、GMOペパボ株式会社が提供する老舗レンタルサーバーサービスです。主に共用レンタルサーバーとして知られていますが、VPSプランも提供しています。
主な特徴:
- 管理画面が初心者向けに設計され、マニュアルが豊富
- 電話・メール・チャットの3種類のサポート対応
- 月額440円からのエントリープランも用意、テスト環境に最適
- WordPress自動インストール機能など、Web系機能も充実
推奨プラン:
- 2~5人プレイには専用のVPSプランを確認
Webサイトも同時運営したい場合や、コミュニティサイトと連携したFactorioサーバー運営に適しています。
よくある質問(FAQ)
Q1. Factorioサーバーは自宅PCでも構築できますか?
はい、自宅PCでもFactorioサーバーは構築可能ですが、24時間稼働させる場合は電気代や騒音、発熱の問題があります。また、ホストPCがオフラインになるとサーバーも停止するため、メンバー全員がいつでもプレイできる環境を作るにはレンタルサーバーの方が適しています。自宅サーバーは4〜5人の友人グループで、全員のプレイ時間が合っている場合におすすめです。
Q2. Factorioサーバーのメモリ使用量はどれくらいですか?
初期段階(ゲーム開始〜最初のロケット打ち上げまで)は2〜3GBで動作しますが、工場が大規模化すると4GB以上必要になります。特にベルトコンベアが1万本を超える規模や、ロジスティクスロボットを数千台運用する場合は8GB以上を推奨します。メガベース(1分間に1000個以上のサイエンスパック生産)を目指す場合は16GB以上が必要です。
Q3. MODを大量に入れるとサーバースペックはどれくらい必要ですか?
Krastorio2やSpace Explorationなどの大型MODを導入する場合、メモリ8GB以上、CPUコア数3以上を推奨します。特にBob’s ModsとAngel’s Modsを同時導入する場合は、バニラの1.5〜2倍のメモリが必要になります。MOD導入前に必ずメモリ使用量を確認し、80%を超えそうな場合は事前にプラン変更しましょう。
Q4. サーバーの応答速度(ping)はどれくらいが快適ですか?
Factorioは他のFPSゲームほど応答速度に敏感ではありませんが、ping50ms以下が快適な目安です。国内VPSの東京リージョンを選択すれば、日本国内のプレイヤーであればping10〜30ms程度で接続できます。海外プレイヤーとプレイする場合は、地理的に中間地点のサーバーを選ぶか、接続品質の良いプロバイダーを選択しましょう。
Q5. サーバー料金を節約する方法はありますか?
時間課金制のVPS(ConoHa for GAMEなど)を選び、プレイしない時間帯はサーバーを停止すれば料金を大幅に削減できます。また、12ヶ月以上の長期契約割引を活用すると月額料金が10〜20%安くなります。複数のゲームをプレイするグループなら、1つのVPSで複数ゲームサーバーを運用する方法もコストパフォーマンスが高いです。
まとめ
Factorioのマルチプレイサーバーレンタルは、プレイ人数や工場規模に応じて最適なスペックと料金プランを選ぶことが重要です。初心者にはConoHa for GAMEやXServer VPS for Gameなどのゲームテンプレート搭載サービスが最適で、技術知識がなくても短時間でサーバー構築できます。メモリ4GB・月額2,000円前後のプランから始めて、必要に応じてスケールアップする運用がおすすめです。
サーバー選びに迷ったら、サーバー比較診断サイトで最適なプランを診断してみましょう。定期的なバックアップとメモリ監視を忘れずに、快適なFactorioライフをお楽しみください。
出典
- Factorio公式サイト(https://factorio.com/)
- Factorio公式Wiki – Multiplayer(https://wiki.factorio.com/Multiplayer)
- ConoHa for GAME公式サイト(https://www.conoha.jp/game/)
- エックスサーバー VPS公式サイト(https://vps.xserver.ne.jp/)
- さくらのVPS公式サイト(https://vps.sakura.ad.jp/)
- KAGOYA CLOUD VPS公式サイト(https://www.kagoya.jp/cloud/vps/)

