Starbound サーバー構築完全ガイド
2025年7月最新版 – 初心者でも30分で構築可能
※本記事は2025年7月時点の最新情報に基づいて執筆されています
Starboundとは
Starboundは、Chucklefish Limitedが開発した2Dサンドボックス型アクションゲームです。宇宙を舞台にした探索、建築、サバイバル要素を含むマルチプレイ対応ゲームとして、世界中で愛されています。
宇宙規模の冒険
無限に生成される惑星を探索
自由な建築
ブロックベースの建築システム
マルチプレイ対応
最大8人での協力プレイ
MOD対応
Steam Workshop対応
独自サーバーの主要メリット
- 24時間稼働:いつでもアクセス可能
- MOD同期:Steam Workshop対応
- 完全な管理権限:プレイヤー管理とルール設定
- 安定したパフォーマンス:専用リソース
システム要件とサーバー仕様
項目 | 最小要件 | 推奨要件 | 高負荷対応 | 備考 |
---|---|---|---|---|
CPU | Core 2 Duo | Core i3以上 | Core i5以上 | デュアルコア以上推奨 |
メモリ | 2GB RAM | 4GB RAM | 8GB RAM | プレイヤー数に比例 |
ストレージ | 5GB | 10GB | 20GB | MOD用容量含む |
ネットワーク | 1Mbps | 10Mbps | 100Mbps | 安定した接続が重要 |
同時接続数 | 2-4人 | 4-8人 | 8-16人 | 12人で2GB RAM必要 |
重要:ポート21025の開放が必須
StarboundサーバーはデフォルトでTCP ポート21025を使用します。このポートを適切に開放しないと、外部からの接続ができません。
専用サーバーのインストール手順
1SteamCMDのインストール
まず、SteamCMDをダウンロードしてインストールします:
Windows版
curl -L “https://steamcdn-a.akamaihd.net/client/installer/steamcmd.zip” -o steamcmd.zip
# 展開
unzip steamcmd.zip
Linux版
sudo apt-get update
sudo apt-get install lib32gcc-s1
# SteamCMDをダウンロード
wget https://steamcdn-a.akamaihd.net/client/installer/steamcmd_linux.tar.gz
tar -xvzf steamcmd_linux.tar.gz
2Starboundサーバーのダウンロード
注意:Starboundサーバーを使用するには、Steamアカウントでゲームを購入している必要があります。
./steamcmd.sh
# Steamにログイン(Starboundを購入したアカウント)
login username password
# インストール先を指定
force_install_dir /path/to/starbound
# Starboundサーバーをインストール
app_update 211820 validate
# 終了
exit
3サーバーの起動とテスト
Windows
starbound_server.exe
Linux
./starbound_server
初回起動で確認すべき項目
- サーバーが正常に起動したか
- starbound_server.configが生成されたか
- ポート21025が使用されているか
- ログにエラーが出ていないか
starbound_server.config設定ガイド
設定ファイルの場所
- Windows: \win32\starbound_server.config
- Linux: /linux/starbound_server.config
基本設定例
“gameServerBind”: “*”,
“gameServerPort”: 21025,
“queryServerBind”: “*”,
“queryServerPort”: 21025,
“rconServerBind”: “*”,
“rconServerPort”: 21026,
“rconServerPassword”: “your_rcon_password”,
“rconServerTimeout”: 1000,
“serverName”: “My Starbound Server”,
“serverDescription”: “Welcome to my server!”,
“maxPlayers”: 8,
“serverPassword”: “”,
“runQueryServer”: false,
“runRconServer”: false,
“allowAnonymousConnections”: true,
“anonymousConnectionsAreAdmin”: false,
“allowAdminCommands”: true,
“allowAdminCommandsFromAnyone”: false,
“bannedUuids”: [],
“bannedIPs”: [],
“serverUuids”: [],
“serverUsers”: {},
“worldStorage”: “universe”,
“playerStorage”: “players”,
“automaticPortForwarding”: true,
“automaticPortForwardingAddress”: “”,
“interactionRadius”: 2,
“serverFidelity”: “automatic”,
“serverOverrideAssetsDigest”: null,
“clientP2PJoinable”: true,
“clientIPJoinable”: true,
“clearUniverseFiles”: false,
“clearPlayerFiles”: false,
“clientMaxLag”: 5
}
主要設定項目の解説
設定項目 | 説明 | 推奨値 |
---|---|---|
gameServerPort | ゲームサーバーのポート番号 | 21025(デフォルト) |
serverName | サーバー名(サーバーリストに表示) | 任意の名前 |
maxPlayers | 最大プレイヤー数 | 8(推奨) |
serverPassword | サーバー接続パスワード | 空文字またはパスワード |
allowAnonymousConnections | 匿名接続を許可するか | true |
serverFidelity | サーバーパフォーマンス設定 | automatic |
MOD導入とSteam Workshop対応
Steam Workshop統合
StarboundはSteam Workshop公式対応のため、MODの同期が簡単に行えます。2024年時点でも活発なMODコミュニティが存在します。
MOD同期の設定手順
1. サーバー側設定
“modDirectories”: [
“../mods/”,
“../workshop/content/211820/”
],
“assets”: {
“digestIgnore”: [],
“pathIgnore”: []
}
}
2. クライアント側設定
- 同じMODをSteam Workshopからサブスクライブ
- ゲーム再起動後にサーバーへ接続
- MODが自動で同期される
人気MODの紹介(2024年版)
Frackin’ Universe
大規模コンテンツ追加MOD
Workshop ID: 729480149
Enhanced Storage
ストレージ機能強化
Workshop ID: 731354729
Weapon Stats
武器情報詳細表示
Workshop ID: 729427606
2024 Modlist
最新おすすめMODパック
Workshop ID: 3298746755
MOD使用時の注意事項
- サーバーとクライアントで同じMODを使用する必要があります
- MODの読み込み順序が重要な場合があります
- 大規模MODはメモリ使用量が増加します
- 定期的なバックアップを推奨します
ネットワーク設定とポート開放
必要なポート設定
- TCP 21025:ゲームサーバーポート(必須)
- TCP 21026:RCON管理ポート(オプション)
Windows ファイアウォール設定
netsh advfirewall firewall add rule name=”Starbound Server” dir=in action=allow protocol=TCP localport=21025
# PowerShellの場合
New-NetFirewallRule -DisplayName “Starbound Server” -Direction Inbound -Protocol TCP -LocalPort 21025
Linux ファイアウォール設定
sudo ufw allow 21025/tcp
sudo ufw enable
# iptables の場合
sudo iptables -A INPUT -p tcp –dport 21025 -j ACCEPT
sudo iptables-save
ルーター設定(ポートフォワーディング)
設定項目 | 値 | 説明 |
---|---|---|
プロトコル | TCP | Starboundで使用 |
外部ポート | 21025 | インターネットからアクセス |
内部ポート | 21025 | サーバーマシンのポート |
内部IP | 192.168.x.x | サーバーマシンのローカルIP |
サーバー管理と運用
管理者設定
“serverUsers”: {
“admin”: {
“password”: “admin_password”,
“admin”: true
},
“moderator”: {
“password”: “mod_password”,
“admin”: false
}
},
“allowAdminCommands”: true,
“allowAdminCommandsFromAnyone”: false
}
パフォーマンス最適化設定
“serverFidelity”: “automatic”,
“interactionRadius”: 2,
“entityUpdateDelta”: 5,
“entityUpdateInterpolation”: 0.25,
“clientMaxLag”: 5,
“maxTeamSize”: 4,
“maxEntityUpdateTime”: 2,
“maxLuaUpdateTime”: 1
}
自動バックアップスクリプト(Linux)
BACKUP_DIR=”/path/to/backup”
SERVER_DIR=”/path/to/starbound”
DATE=$(date +”%Y%m%d_%H%M%S”)
# サーバーを停止
pkill starbound_server
# バックアップを作成
tar -czf “${BACKUP_DIR}/starbound_backup_${DATE}.tar.gz” \
“${SERVER_DIR}/storage/universe” \
“${SERVER_DIR}/storage/players” \
“${SERVER_DIR}/mods”
# 古いバックアップを削除(7日以上前)
find $BACKUP_DIR -name “*.tar.gz” -mtime +7 -delete
# サーバーを再起動
cd $SERVER_DIR/linux
./starbound_server &
おすすめVPS・ホスティングサービス比較
Starboundサーバーを快適に運用するためのおすすめVPS・ホスティングサービスをご紹介します。
XServer VPS for Game
サービス特徴
- 高性能CPU搭載
- 全プランSSD標準搭載
- 簡単マネージャー機能
- 24時間365日サポート
推奨プラン
- 2GBプラン(月額1,150円):2-4人向け
- 4GBプラン(月額2,300円):4-8人向け
- 8GBプラン(月額4,500円):8人以上向け
ConoHa for GAME
サービス特徴
- 初期費用無料
- 時間単位課金可能
- 初心者向けテンプレート
- 自動バックアップ機能
推奨プラン
- 2GBプラン(月額1,065円):小規模サーバー
- 4GBプラン(月額2,150円):標準構成
- 8GBプラン(月額4,290円):大規模構成
さくらVPS
サービス特徴
- 老舗プロバイダーの安定性
- 充実したサポート
- 柔軟な設定が可能
- 国内データセンター
推奨プラン
- 2GBプラン(月額1,738円):小規模向け
- 4GBプラン(月額3,520円):標準構成
- 8GBプラン(月額7,040円):大規模構成
サービス比較表
サービス | 2GBプラン | 4GBプラン | 8GBプラン | 初期費用 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
XServer VPS for Game | 1,150円 | 2,300円 | 4,500円 | 無料 | ゲーム特化 |
ConoHa for GAME | 1,065円 | 2,150円 | 4,290円 | 無料 | 初心者向け |
さくらVPS | 1,738円 | 3,520円 | 7,040円 | 無料 | 老舗の安定性 |
トラブルシューティング
サーバーに接続できない
最も多い問題の一つです。以下を確認してください:
- ポート21025が正しく開放されているか
- ファイアウォールの設定を確認
- サーバーが正常に起動しているか
- IPアドレスが正しいか
- サーバーパスワードが正しいか
MODが同期されない
MOD関連の問題の解決方法:
- サーバーとクライアントで同じMODをインストール
- MODの読み込み順序を確認
- 不要なMODを削除
- Steam Workshopの同期を確認
- サーバーを再起動してMODを再読み込み
サーバーのパフォーマンスが悪い
パフォーマンス最適化の方法:
- メモリ使用量を監視(12人で2GB RAM必要)
- 不要なMODを削除
- serverFidelityを調整
- より高性能なサーバーにアップグレード
- 定期的なサーバー再起動
Steam認証エラー
Steam関連の問題の解決方法:
- Steamアカウントでゲームを購入済みか確認
- SteamCMDで正しいアカウントでログイン
- サーバーファイルを再ダウンロード
- Steamクライアントを再起動
よくある質問(FAQ)
Q: Starboundサーバーの最小要件は?
A: 最小構成では Core 2 Duo、2GB RAM、5GB ストレージが必要です。ただし、快適なマルチプレイには Core i3、4GB RAM以上を推奨します。
Q: ポート21025以外を使用できますか?
A: はい、starbound_server.configの「gameServerPort」設定で変更可能です。変更した場合は、ファイアウォールやルーターの設定も併せて変更してください。
Q: サーバーの月額費用はどのくらい?
A: 4GBプランで月額2,000円~3,500円程度です。プレイヤー数やMODの使用状況により、より高スペックなプランが必要になる場合があります。
Q: Steam WorkshopのMODは自動で同期されますか?
A: サーバーとクライアントの両方で同じMODをサブスクライブしていれば、自動で同期されます。ただし、サーバー設定でMODディレクトリを正しく指定する必要があります。
Q: 何人まで同時接続できますか?
A: 技術的には制限はありませんが、12人で2GB RAMが必要とされており、サーバーのスペックに応じて適切な人数制限を設定することを推奨します。
まとめ
Starboundマルチサーバーの構築は、適切な設定とサーバー選択により、
快適なマルチプレイ環境を実現できます。
成功のための重要ポイント
- ポート21025の開放:必須のネットワーク設定
- starbound_server.configの設定:サーバー動作の最適化
- Steam Workshop対応:MOD同期の活用
- 定期的なバックアップ:データ保護の重要性
- パフォーマンス監視:安定した運営のため
- 適切なVPS選択:コストパフォーマンスの最適化
本ガイドの手順に従って、友達と楽しいStarboundライフを始めてください!
※本記事は2025年7月時点の情報に基づいて執筆されています。
内容の正確性には万全を期していますが、最新情報は各公式サイトをご確認ください。