SCP: Secret Laboratory 専用サーバー 完全ガイド | 2026年1月最新版

【2026年1月最新版】SCP: Secret Laboratory 専用サーバー完全ガイド|立て方・設定・管理・プラグインまで

最終更新:2026年1月4日

SCP: Secret Laboratory(SCP:SL)の専用サーバー(Dedicated Server)を、Windows / Linux(Ubuntu・Debian)で構築し、公開(サーバーリスト掲載)できる状態まで持っていくための手順を、できるだけ「迷いポイント」を潰しながらまとめた完全ガイドです。

本記事は「専用サーバー(Dedicated Server)」を前提にしています。ゲーム内の「Create Game(ホスト)」とは挙動・管理方法が異なるため、コミュニティ向けに公開するならDedicated Serverを推奨します。

目次

2026年1月の最新状況(アップデート・前提)

  • 2025年12月15日に「Gameplay Update 14.2.3」が公開されています(2026年の計画にも言及あり)。
  • Dedicated ServerはSteamCMDで AppID 996560 を取得して構築できます。
  • SCP:SLの既定ポートは UDP 7777 での開放が推奨です(TCPではなくUDP)。
  • ゲームの対応言語一覧に日本語が含まれていないため、日本語UIを前提にした案内は不安定です(日本語化はコミュニティ手段が中心)。

必要スペック(目安)

公式TechWikiの最低要件(目安)は以下です。これは25人上限・プラグイン無しのバニラ前提です。

  • RAM:3GB
  • CPU:2コア
  • ストレージ:4GB

上記は「動く」ラインです。実運用(安定稼働、ログ監視、プラグイン導入、同時接続の揺れ)を考えると、次のように余裕を見てください。

  • 身内 10〜20人:4〜6GB RAM(プラグイン少なめなら現実的)
  • コミュニティ 20〜30人:8GB RAM 推奨
  • 30人超+プラグイン複数:12GB以上を検討(特にイベント・独自ルール運用)

また、公式に「ARM CPUは非対応」とされています。VPSでARMプランを選ばないよう注意してください。


Windows:専用サーバーの立て方(2通り)

方法1:Steamの「Dedicated Server tool」で入れる(推奨)

  1. Steamライブラリで “Secret Laboratory Dedicated Server” を検索
  2. ツールとして表示されるのでインストール
  3. 起動(Play)すると LocalAdmin が初期設定を促します

この方法は、ゲーム本体と同様にSteamから更新しやすく、ブランチ切り替えも扱いやすいのが利点です。

方法2:SteamCMDで入れる(運用自動化・VPS向き)

SteamCMDを用意して、インストール先を指定し、匿名ログインで取得します。

force_install_dir "C:\Users\{USER}\Documents\SCPSL-Server"
login anonymous
app_update 996560 validate
quit

更新用のバッチ(例):

steamcmd +force_install_dir "C:\Users\{USER}\Documents\SCPSL-Server" +login anonymous +app_update 996560 validate +quit

Linux(Ubuntu / Debian):専用サーバーの立て方

公式手順は Ubuntu 22.04 LTS 以上 / Debian 12 以上が前提です。ARMは非対応です。

1) 依存パッケージの導入

sudo add-apt-repository multiverse
sudo apt install software-properties-common
sudo dpkg --add-architecture i386
sudo apt update
sudo apt install lib32gcc-s1 steamcmd tmux

2) Monoの導入

sudo apt install ca-certificates gnupg
sudo gpg --homedir /tmp --no-default-keyring --keyring /usr/share/keyrings/mono-official-archive-keyring.gpg --keyserver hkp://keyserver.ubuntu.com:80 --recv-keys 3FA7E0328081BFF6A14DA29AA6A19B38D3D831EF
echo "deb [signed-by=/usr/share/keyrings/mono-official-archive-keyring.gpg] https://download.mono-project.com/repo/ubuntu stable-focal main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/mono-official-stable.list
sudo apt update
sudo apt install mono-complete

3) 実行用ユーザー作成(例:steam)

sudo useradd -m steam
sudo passwd steam
sudo -u steam -s
cd ~

4) パス設定とディレクトリ作成

nano ~/.bashrc
# ファイル末尾に追加:
export PATH="/usr/games:$PATH"

source ~/.bashrc
mkdir ~/steamcmd
mkdir ~/steamcmd/scpsl

5) SteamCMDでDedicated Serverを取得

steamcmd
force_install_dir /home/steam/steamcmd/scpsl
login anonymous
app_update 996560 validate
quit

6) サーバー起動(tmux推奨)

tmux new -S scpsl
cd ~/steamcmd/scpsl
./LocalAdmin

SSHを切っても動かすには tmux/screen が必須級です。tmuxを使う場合は、detach(Ctrl+B → D)を覚えておくと運用が楽になります。


初回起動(LocalAdmin)で必ずやること

LocalAdminは「サーバー本体の起動・管理(ログ、コマンド、更新確認など)」の中心になります。初回起動時は以下をチェックしてください。

  • サーバーポート(基本は 7777 を推奨)
  • サーバー名(後でconfig_gameplayでも変更可能)
  • サーバー公開の前に「ローカルで起動できる」ことを確認

まずはバニラ(プラグイン無し)で1〜2ラウンド回して安定性を確認し、次に公開設定、最後にプラグイン…という順が失敗しにくいです。


ポート開放(UDP 7777)と公開チェック

外部のプレイヤーが接続するには、ルーターやVPSのFW(セキュリティグループ)でポートを開ける必要があります。

  • 既定ポート:7777
  • プロトコル:UDP(TCPではない)

自宅回線の場合はルーター側のポート転送(Port Forwarding)が必要です。設定方法は機種差が大きいので、ルーター型番+「port forward」で探すのが現実的です。

また、設定しても繋がらない場合はCGNAT配下の可能性があります(この場合、家庭側でのポート開放だけでは難しく、VPS運用が近道になりがちです)。


ゲーム設定(config_gameplay.txt)の編集ポイント

ゲーム設定は config_gameplay.txt に集約されます。ファイル位置はポート番号ごとに分かれます。

  • Windows:AppData\Roaming\SCP Secret Laboratory\config\<port>\config_gameplay.txt
  • Linux:.config/SCP Secret Laboratory/config/<port>/config_gameplay.txt

まず触るべき「サーバー基本項目」

以下は特に運用に直結します(項目名は実際のconfig内で確認して編集してください)。

  • server_name:サーバー名(サーバーリスト表示名)
  • server_ip:サーバーリストに送るIP(基本は0.0.0.0のままでもOKなケースが多いが、環境次第)
  • max_players:最大人数
  • server_tickrate:tickrate(上げすぎると負荷増。安易にいじらない)
  • use_reserved_slots:予約枠(スタッフ枠など)
  • contact_email:運営連絡先(サーバー検証/連絡用途)
  • ipv4_bind_ip / ipv6_bind_ip:バインド先(複数IP運用時に重要)

よく使う運用系(例)

  • friendly_fire:FFの有無
  • auto_round_restart_time:ラウンド自動再開の待機
  • afk_time:AFK検出
  • enable_whitelist:ホワイトリスト有効化(身内運用向け)

重要:設定項目は増減・名称変更が起こりえます。まずはサーバーを一度起動して自動生成されたconfigを編集するのが安全です。


管理者設定(config_remoteadmin.txt)と権限管理

管理者(Remote Admin / RA)設定は config_remoteadmin.txt で行います。ファイル位置は以下です。

  • Windows:AppData\Roaming\SCP Secret Laboratory\config\<port>\config_remoteadmin.txt
  • Linux:.config/SCP Secret Laboratory/config/<port>/config_remoteadmin.txt

権限付与(ロール割り当て)の基本形

Steam64 ID を使う場合、割り当ての基本フォーマットは以下です(スペースの位置が重要)。

 - 7656119XXXXXXXXXX@steam: owner

Discord認証を使う場合やNWIDの例もあります(運用方式に合わせて選択)。

よくある事故と対策

  • テンプレのプレースホルダーIDを残していて動かない → 必ず削除
  • スペース/カンマのミスで丸ごと壊れる → 編集後はバックアップを取り、動作確認
  • 強すぎる権限(ServerConsoleCommands等)を付ける → 付与先を最小限に

ホワイトリスト(身内限定)運用の考え方

身内運用なら、公開サーバーにする前に「ホワイトリスト + 最小権限」で安全に始めるのがおすすめです。

  • 荒らし対策:初期は身内限定で運用し、運用フロー(BAN/キック/ログ確認)を固める
  • ルール整備:Discord等でルールを固定し、サーバー名や説明文にも反映
  • 公開移行:運用が安定してから公開(サーバーリスト掲載)へ

プラグイン(公式LabAPI/NWAPI中心)導入の考え方

SCP:SLのDedicated Serverには、公式のプラグインフレームワーク(LabAPI / NWAPI)が含まれる前提で説明されます。

まずは公式(LabAPI)から考える

  • プラグイン導入は「便利」ですが、クラッシュや不安定化の原因になりやすいので、最初はバニラで安定性を確保
  • 導入する場合は「1つずつ」「原因切り分け可能な状態」で追加

公式の案内として、LabAPIの概要とドキュメントは以下(LabAPI Wiki)にまとまっています。

LabAPI Wiki(公式)

プラグイン配置先(目安)

プラグインごとに「pluginsフォルダ」の説明が異なる場合があります。配布元のREADMEに従うのが前提ですが、例として次のような記載があります。

  • 例:{ServerDirectory}/PluginAPI/plugins/{port|global} にDLLを置く手順が案内されることがあります。
  • 依存関係(dependencies)を %appdata%\SCP Secret Laboratory\LabAPI\dependencies\<port> に置く例もあります。

ポイント:フォルダ名・場所はプラグインやフレームワークの世代で変わり得ます。必ず「あなたが使うプラグインの配布ページ」に合わせてください。

EXILEDについて(注意書き)

EXILEDはコミュニティ製のフレームワークとして有名ですが、公式TechWikiは「公式LabAPI」を案内の中心にしており、またEXILED本家リポジトリがアーカイブされている情報もあります。導入するなら互換性(あなたのサーバーバージョンで動くか)を必ず確認してください。


日本語表示・日本語化(現状と現実的な対応)

SteamDBの「Supported Languages」一覧に日本語が含まれていないため、現状は公式の日本語UIを前提にした運用は難しいです。日本語で遊びたい場合、コミュニティが提供する翻訳・日本語化手段を検討します。

例として、コミュニティの日本語化(翻訳)プロジェクトが案内されているケースがあります。導入可否や対応バージョンは変動するため、必ず配布元の手順・対応状況を確認してください。

サーバー側で「日本語ユーザー向け」にできる実務的な工夫としては、次が効果的です。

  • サーバー名に「JP」「日本語OK」「初心者歓迎」などを明記(ただし誤認を招く表現は避ける)
  • Discord案内(参加必須/推奨)をサーバー説明に入れる
  • ルールを日本語で整備し、違反時の対応(キック/BAN)を明文化

VPSで運用するなら(おすすめ・料金目安・選び方)

自宅回線運用は「ポート開放」「CGNAT」「回線混雑」「停電」で詰まりやすいので、公開するならVPSはかなり相性が良いです。

選び方(失敗しない基準)

  • メモリ:身内は4〜6GB、公開は8GB以上が無難
  • CPU:2コア以上(高負荷イベントや人数増は余裕が必要)
  • 回線:国内向けなら国内拠点が基本有利
  • ARM不可:x86_64(AMD64)を選ぶ

おすすめVPS

ConoHa for GAME(ゲーム用途に寄せた選択肢)

ConoHa for GAMEの最新料金・プランを確認する

  • 料金目安(表示例):4GBプランが月額1,292円(1ヶ月表示の例)など
  • キャンペーンや契約期間で表示が変わるため、申し込み画面で最終確認してください

XServer VPS for Game(国内で知名度が高い)

XServer VPS for Gameの最新料金・プランを確認する

  • 料金はプラン・キャンペーンで変動します。目安として「4GB:月額2,200円〜」などの表記が確認できます。
  • 最新の正式料金は公式ページの表示を優先してください。

さくらのVPS(堅実な定番)

さくらのVPSの最新料金・プランを確認する

  • 料金目安(表示例):4Gプラン 月額2,420円、8Gプラン 月額4,510円(表記例)

おすすめの決め方:

  • 身内・短期テスト:4GB〜
  • 公開・安定重視:8GB〜
  • イベント・独自ルール+プラグイン:12GB〜

よくあるトラブルシューティング

外部から接続できない

  • UDP 7777 を開けているか(TCPではない)
  • 自宅回線ならルーターのポート転送が正しいか
  • CGNAT配下で詰んでいないか(該当ならVPS移行が早い)
  • Windowsファイアウォール/セキュリティソフトで遮断されていないか

クラッシュする・不安定

  • まずプラグインを全部外して再現するか確認
  • 再現しないなら「1個ずつ戻す」
  • サーバーのメモリ不足(スワップ発生)・CPU不足も疑う

管理者権限が反映されない(RA)

  • Steam64 ID の桁・形式が正しいか
  • スペースやコロンの位置が正しいか(フォーマットが敏感)
  • テンプレのプレースホルダーが残っていないか

FAQ

Q. サーバーはSteamアカウントが必要?

A. SteamCMDでは login anonymous で取得できます(匿名可)。

Q. 既定ポートを変えてもいい?

A. 可能ですが、まずは既定のUDP 7777で動かし、安定後に変更するのが安全です。ポートを変えると設定・FW・サーバーリスト周りの切り分けが難しくなります。

Q. Windows 11でも動く?

A. 公式には「Windows 11は正式サポート外だが動くはず」とされています。問題が出るならWindows 10相当の環境やVPSへ逃がすのが現実的です。


参考:YouTube動画

サーバー構築そのものに特化した日本語動画は時期により見つかりにくいので、まず「マルチの遊び方」「基本理解」に役立つ日本語動画リンクを置いておきます(必要なら、この後あなたの運用方針に合わせて“サーバー管理寄り”の動画に差し替えます)。

How to install Exiled v9.6.0 for LabAPI

まとめ

  • Dedicated Serverは AppID 996560 でSteamCMDから構築可能
  • 公開の最重要は UDP 7777 のポート開放 と、まずバニラでの安定確認
  • 設定は config_gameplay / config_remoteadmin を正しく編集(スペースに注意)
  • 日本語UIは公式前提にしづらいので、コミュニティ手段+サーバー運用の工夫で補う
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