冒頭の直接回答
Quiltサーバーは、Fabric互換の軽量Modローダー「Quilt Loader」を使ってマイクラJava版にMOD環境を構築するマルチサーバーです。この記事では、最新1.21.x+Java 21前提で、Windows/VPSのどちらでもQuiltサーバーを立ててMOD導入・最適化・レンタルサーバー選びまで行動完結できる手順をまとめて解説します。
要点
- Quiltサーバーの特徴とFabric・Forgeとの違い、向いている遊び方を整理
- 自宅PC・VPSでのQuiltサーバー構築手順(GUI/CLI)とMOD導入方法を具体的に解説
- パフォーマンス最適化と、Quilt向けに使いやすいレンタルサーバー5社の比較ポイントを紹介

Quiltサーバーとは?Fabricとの違いと導入するべき人
Quiltは、軽量MODローダーFabricをフォークして改良を加えた新しめのプロジェクトで、Fabric向けMODの多くを動かしつつ追加機能やAPIを提供することを目指しています。サーバー側では「Quilt Loader」と「Quilted Fabric API / Quilt Standard Libraries(QFAPI/QSL)」を導入してMOD環境を構成します。(QuiltMC)
Quiltサーバーの概要
Quiltサーバーは、バニラサーバーに代わってQuilt Loaderをサーバー本体として使い、modsフォルダにMODを追加していく構成です。
多くのFabric向けMODがそのまま動くため、Fabricベースの軽量MOD環境をそのままQuiltに移行しやすいのが特徴です。
一方で、Quilt公式も「現在ベータ段階」であることを明言しており、最新要素を求める代わりに多少の不具合リスクは受け入れる前提になります。(QuiltMC)
Fabric・Forgeとの違い
- Forge
- 対応MOD数が非常に多く、大型コンテンツ系MODに強いが、サーバー負荷は高めになりやすい。
- Fabric
- 軽量で更新が早く、最適化系や軽量クライアント向けMODが豊富。
- Quilt
- Fabric互換を維持しつつ、自前のAPI(QFAPI/QSL)で拡張性や開発体験の向上を狙った新興プロジェクト。MOD開発者・中級以上のプレイヤー向けの選択肢といえる。(ロリポップ! for Gamers)
Quiltサーバーが向いているプレイヤー像
- Fabricベースの軽量MOD環境を使っている、または使いたい
- 友人向け小~中規模サーバーで、軽さと最新版対応を重視したい
- 将来的に自作MODやカスタム機能も試してみたい
- ベータ段階のModローダーでも、多少のトラブルシュートを楽しめる中級者以上
Quiltサーバー構築の前提条件と必要スペック
Quiltサーバー構築は、バニラサーバーに比べて「Javaのバージョン」と「メモリ割り当て」がシビアになります。先にここを押さえておくと、後のトラブルをかなり減らせます。
対応バージョンとJava 21の必須化
Minecraft Java版1.21系では、公式にJava 21が必須とされています。(Fabric Documentation)
そのため、1.21.xでQuiltサーバーを建てるならJava 21ランタイムがインストールされていることが前提です。
- まだJava 21を入れていない場合は、
- OpenJDK系ディストリビューション(例:Eclipse AdoptiumのTemurin 21)などからインストールしておくと安定します。(Minecraft.net)
また、2025年10月7日公開のJava Edition 1.21.10ではサーバーの安定性に関わる不具合も修正されているため、サーバー本体もできるだけ1.21.10など最新パッチに揃えるのがおすすめです。(Minecraft.net)
サーバー用PC・VPSのスペック目安
Quilt+軽量MOD前提での、ざっくり目安は以下の通りです(いずれもJava 21前提)。
- 2〜4人/軽量MOD中心:メモリ4GB(うちサーバーに2〜3GB割り当て)
- 5〜10人/中量級MODパック:メモリ8GB(サーバーに4〜6GB)
- 10人以上/大型MODパック:メモリ16GB以上推奨、専用VPSやゲーム向けサーバー推奨
CPUは最新世代の2コア以上(VPSなら2vCPU以上)が望ましく、SSD/NVMeストレージの方がチャンク読み込みで有利です。
準備しておくファイルと情報
- Java 21の実行環境(
javaコマンドが通っていること) - マイクラJava版のバージョン(例:1.21.10)
- Quiltインストーラ(Universal版
.jar) - Quilt Loader対応MOD(必要であればQFAPI/QSLのバンドル)
- グローバルIPまたはVPSサーバーのアドレス、ポート開放の可否
WindowsでのQuiltサーバー構築手順(GUIインストーラ)
ここでは、自宅Windows PCで「Quiltインストーラ」を使ってサーバーを建てる流れを解説します。基本はバニラサーバーと近いですが、インストーラでQuilt Loaderを導入する点が異なります。
Quiltインストーラのダウンロードと実行
- Quilt公式のServer Installページを開く
- Quilt公式サイトの「Install → Server」ページから、最新のQuiltインストーラ(Universal
.jar)をダウンロードします。(QuiltMC) - 例)
quilt-installer-x.x.x.jarのようなファイル名。
- Quilt公式サイトの「Install → Server」ページから、最新のQuiltインストーラ(Universal
- サーバー用フォルダを作成
- 例:
C:\Minecraft\QuiltServerのようなフォルダを新規作成。 - ダウンロードしたインストーラをこのフォルダに移動しておきます。
- 例:
- インストーラをGUIで実行
quilt-installer-x.x.x.jarをダブルクリックして起動。- 「Server」タブを選び、
- Minecraft Version:
1.21.10など - Install Location:先ほどのフォルダ
を指定し、「Install」をクリック。
- Minecraft Version:
quilt-server-launch.jarの生成を確認- インストール完了後、フォルダ内に
quilt-server-launch.jarとバニラサーバーjar、librariesフォルダなどが生成されます。
- インストール完了後、フォルダ内に
EULA同意と初回起動
- EULAファイルの編集
- 一度
quilt-server-launch.jarを実行すると、eula.txtが生成されます。 eula=falseをeula=trueに書き換え保存します。
- 一度
- メモリ割り当て付き起動用バッチを用意
- 同じフォルダに
start.batを作り、以下のように記述します(メモリ4GB割り当て例):
- 同じフォルダに
@echo off
java -Xmx4G -Xms2G -jar quilt-server-launch.jar nogui
pause
start.batを実行してサーバー起動- コンソールに「Done (x.xx)! For help, type “help”」と出れば起動成功です。
ポート開放とLAN内/インターネットからの接続
- LAN内からのみ遊ぶ場合
- 接続するPCで「マルチプレイ → ダイレクト接続」に
サーバーPCのローカルIP:25565を入力します。
- 接続するPCで「マルチプレイ → ダイレクト接続」に
- インターネット越しに遊ぶ場合
- ルーターでTCP 25565番ポートをサーバーPCに向けて開放します。
- グローバルIPが変動する場合は、ダイナミックDNSの利用も検討しましょう。
動画で確認したい人向け:MODサーバー構築の日本語解説
Quilt固有ではないものの、基本的なMODサーバー構築の流れを把握するには日本語動画も有用です。
- 参考動画例:
- 【マイクラJava版】ロリポップ! for Gamersでマルチプレイ用サーバーを構築する方法を解説!
レンタルサーバー向けの解説ですが、「サーバー構築の全体像」を掴むのに役立ちます。
VPS・レンタルサーバーでのQuiltサーバー構築(CLI)
自宅PCを常時起動したくない場合や、より安定した回線・電源を使いたい場合はVPSやゲーム向けレンタルサーバーでQuiltサーバーを動かすのがおすすめです。
Linux環境にQuiltサーバーをインストールする流れ
ここではUbuntu系VPSを例に、Quilt公式が案内しているCLIインストールの流れを整理します。(QuiltMC)
- 必要パッケージの導入(例:Ubuntu)
sudo apt update
sudo apt install -y openjdk-21-jre-headless screen
- 作業ディレクトリ作成
mkdir -p ~/quilt-server
cd ~/quilt-server
- Quiltインストーラのダウンロード
wget https://example.com/path/to/quilt-installer.jar -O quilt-installer.jar
(実際にはQuilt公式のServer Installページに記載されたURLを使用し、ファイル名に合わせてコマンドを調整してください)(QuiltMC)
- インストーラでサーバー構築
java -jar quilt-installer.jar install server 1.21.10 --download-server
1.21.10は使いたいバージョンに合わせて変更
- 初回起動とEULA同意
java -jar quilt-server-launch.jar nogui
eula.txtが生成されたらeula=trueに修正し、再度起動します。
サーバー起動用シェルスクリプトの例
#!/bin/bash
cd /home/ubuntu/quilt-server
java -Xmx4G -Xms2G -jar quilt-server-launch.jar nogui
- 例として
/home/ubuntu/quilt-serverに配置。 chmod +x start.shで実行権限を付与します。screenやtmuxと組み合わせると、ログアウト後もサーバーを動かせます。
自動起動設定のイメージ(systemd)
systemd対応ディストリなら、次のようなユニットファイルを作成するとサーバー自動起動が行えます。
[Unit]
Description=Minecraft Quilt Server
After=network.target
[Service]
WorkingDirectory=/home/ubuntu/quilt-server
ExecStart=/usr/bin/java -Xmx4G -Xms2G -jar quilt-server-launch.jar nogui
Restart=on-failure
User=ubuntu
[Install]
WantedBy=multi-user.target
/etc/systemd/system/quilt-server.serviceとして保存し、sudo systemctl enable --now quilt-server.service
で登録・起動します。
レンタルサーバー各社が提供する「Minecraftテンプレート」からバニラサーバーを建て、その上で手動でQuilt Loaderを導入する形も一般的です。(さくらのマニュアル)
MOD導入とクライアント側の設定
Quiltサーバーは、サーバー側とクライアント側で同一のMod構成を揃えることが基本原則です。このセクションでは、QFAPI/QSLを含めたMOD導入の流れを整理します。
Quilted Fabric API / QSLの導入
多くのFabric向けMODをQuiltで動かすには、Quilted Fabric API / Quilt Standard Libraries(QFAPI/QSL) を導入するのがほぼ必須です。(QuiltMC)
- Mod配布サイト(CurseForgeやModrinth)で「Quilted Fabric API」「Quilt Standard Libraries」を検索。
- サーバー側
modsフォルダに、対応バージョンの.jarを配置。 - クライアント側にも同じファイルを
modsフォルダへ入れる。
これで「Fabric用前提MOD+プレイしたいMOD」の多くがQuilt環境でも動作するようになります。ただし、全てのFabric MODがQuiltで動くわけではないため、各MODページで「Quilt対応」の記載を必ず確認してください。(ロリポップ! for Gamers)
MOD導入とバージョン合わせの注意点
- Minecraft本体・Quilt Loader・MODのバージョンを揃える
- 例:Minecraft 1.21.10 + 対応するQuilt Loader + 1.21.10対応MOD
- サーバーとクライアントでMOD構成を揃える
- 片方だけに入っているMODがあると接続エラーの原因になります。
- 最初はMODを少数から試す
- 大量導入は、安定動作が確認できてからにするとトラブルが減ります。
Quiltサーバーのパフォーマンス最適化と最新動向
Quilt自体は軽量ローダーですが、設定やMOD選び次第で快適さは大きく変わります。ここでは、設定面と2025年時点の最新動向を簡潔にまとめます。
基本設定でできる軽量化
server.properties で調整できる項目だけでも、体感は大きく変わります。
view-distance:6〜8程度に抑えるとチャンク読み込み負荷が軽くなるsimulation-distance:プレイヤー周辺の更新距離。特に人数が多いサーバーでは6前後まで下げるmax-tick-time:明らかなフリーズがない限りデフォルトのままが無難spawn-protection:建築エリアを保護したい場合のみ調整
また、エンティティ数が膨らみやすいモブファームや自動施設は、定期的な掃除や制限をかけると大幅に負荷を抑えられます。
最適化MOD導入の考え方
Quilt環境でも、Fabric向けの最適化MODの多くが利用可能です(QFAPI/QSL導入前提)。
- クライアント側:Sodium系、Iris、Dynamic FPSなど
- サーバー側:Lithium系、Starlightなど(対応状況を要確認)
ただし、MOD間の競合や挙動の変化も生じるため、重要データのワールドでは必ずバックアップを取ってから導入するのが鉄則です。
2025年以降のMod開発環境の変化
Mojangは2025年10月に、Minecraft Java版のクライアントとサーバーから難読化を段階的に撤廃し、開発者向けのソースコード利用を容易にする方針を発表しています。(GamesRadar+)
これにより、今後は
- ModローダーやMODの更新速度がさらに上がる
- Quiltのような新興ローダーでも、いっそう積極的な機能追加が期待できる
といった変化が見込まれます。長期運用サーバーを作るなら、こうした動向も踏まえてバージョンアップ計画を立てておくと安心です。
自宅PC/VPS/専用ゲームサーバーの比較表
用途別の選び方
Quiltサーバーをどこで動かすかによって、コスト・安定性・手間が大きく変わります。ざっくり比較すると次のようになります。
| 方式 | 特徴 | おすすめ人数の目安 | コスト目安(概算) | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 自宅PC(Windows等) | 手元のPCをそのままサーバー化 | 〜4人 | 追加コストほぼ0円 | 導入コストが安い/すぐ試せる | 常時起動が必要/回線&電源トラブルに弱い |
| 汎用VPS | 自由度の高い仮想サーバー上に手動構築 | 4〜10人 | 月額数百〜数千円 | カスタマイズ性が高い/Web等と併用しやすい | 初期設定にLinux知識が必要 |
| ゲーム専用レンタル鯖 | Minecraft向けに最適化されたゲーム用VPS・専用鯖 | 4〜20人以上 | 月額数百〜数千円(プラン次第) | テンプレートや管理ツールで構築が簡単 | プランによってはMOD構成に制限があることも |
Quiltサーバー初心者で「まずは友達と安定して遊びたい」なら、ゲーム専用レンタルサーバーを選び、その上にQuiltを載せる構成が扱いやすいケースが多いです。(ConoHa)
Quilt向けレンタルサーバーの例(5社)
ここではランキングではなく、「Quiltサーバー構築と相性が良い代表的な選択肢」として5サービスを紹介します。いずれも、公式テンプレートや管理ツールでバニラサーバーを簡単に立てたうえで、Quilt Loaderを手動導入する運用が現実的です。
※リンクはいずれも公式申込ページ(指定URL)です。
ConoHa for GAME
- 公式:https://www.quicca-plus.com/svnavi/rdrt.php?ad=5051
- 特徴
- Quiltでの使い方イメージ
- まずはバニラまたはFabricテンプレートでサーバーを立てる
- その上でQuiltインストーラを使って、既存サーバーにQuilt Loaderを導入
- 向いている人
- 初心者〜中級者。管理画面から設定をいじりたい人、国内データセンターで安定稼働させたい人
XServer VPS for Game
- 公式:https://www.quicca-plus.com/svnavi/rdrt.php?ad=5098
- 特徴
- Quiltでの使い方イメージ
- ForgeやFabricテンプレで土台を作り、Quilt Loaderを手動導入
- 向いている人
- 複数タイトルのゲームサーバーをまとめて運用したい人、高性能CPUでラグを抑えたい人
LOLIPOP! for Gamers
- 公式:https://www.quicca-plus.com/svnavi/rdrt.php?ad=5096
- 特徴
- 「たった3ステップ」でMinecraftサーバーを立てられることを前面に出したゲーム専用サービス。(ロリポップ! for Gamers)
- Java版/統合版どちらもサポートし、ブラウザ管理画面から基本設定を完結可能。(ロリポップ! for Gamers)
- Quiltでの使い方イメージ
- Java版サーバーをテンプレから構築し、SSHまたはSFTPでQuilt LoaderとMODをアップロード
- 向いている人
- コマンド操作に自信がなく、「まずは簡単にマルチプレイを試したい」初心者〜中級者
さくらのVPS
- 公式:https://www.quicca-plus.com/svnavi/rdrt.php?ad=1236
- 特徴
- Quiltでの使い方イメージ
- スタートアップスクリプトでバニラ環境を作ったうえで、Quiltインストーラを用いてサーバーjarを置き換える
- 向いている人
- Linuxを触りながら、Webサイト運用や他の用途にもVPSを使いたい人
mixhost(VPSプラン)
- 公式:https://www.quicca-plus.com/svnavi/rdrt.php?ad=3091
- 特徴
- 元々はWebサイト向けクラウドサーバーだが、VPSプランではMinecraftサーバー構築も可能。(Quicca Plus)
- 自動バックアップやcPanel管理など、Webとゲームを同一基盤にまとめたい人に向いた設計。
- Quiltでの使い方イメージ
- 汎用Linux VPSとして契約し、本記事のCLI手順に沿ってQuiltサーバーを構築
- 向いている人
- マイクラサーバーと同じインフラ上で、コミュニティサイトやWikiを運営したい人
サーバー比較診断ツールの活用
どのレンタルサーバーにするか決めきれない場合は、
- 同時接続人数
- 入れたいMODの数
- 予算(毎月の上限)
といった条件から自動で候補を絞り込める診断ツールを使うと便利です。
マイクラやWebサイト向けサーバーを横断的に比較できる診断サイトとして、「100社レンタルサーバー比較診断」(https://comparison.quicca-plus.com/)を使うと、数クリックで自分に合ったサーバータイプやプランの目安がわかります。
本記事で紹介したConoHa for GAMEやXServer VPS for Game、LOLIPOP! for Gamersなども含めて比較できるので、Quiltサーバー用のプランを選ぶ前に一度診断してみるのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q1. QuiltサーバーでFabric用MODはそのまま動きますか?
多くのFabric用MODは、QFAPI/QSLを導入したQuilt環境でそのまま動作しますが、100%ではありません。各MODの配布ページで「Quilt対応」や「QFAPI対応」の記載を確認し、サーバーとクライアントのMOD構成を揃えたうえで動作確認するのが安全です。
Q2. QuiltサーバーでもJava 17ではダメですか?
Minecraft 1.21系ではJava 21が必須になっているため、Quiltサーバーも例外ではなくJava 21ランタイムが必要です。古いJavaでも一見起動するケースはありますが、公式サポート外となり不具合やクラッシュの原因になるため、必ずJava 21に揃えましょう。
Q3. Quiltサーバーが重いとき、何から改善すべきですか?
まずはview-distanceとsimulation-distanceを6〜8程度まで下げ、エンティティの湧きすぎやレッドストーン装置の暴走を疑うのが定番です。その上で、チャンク読み込み系やチック最適化系のMODを少数入れて様子を見てください。ハード的な余力がなければ、メモリやCPUコア数の多いプランに移行することも検討しましょう。
Q4. Quiltサーバーをレンタルサーバーで動かす場合、どのサービスが一番良いですか?
どれか1つが絶対的に優れているわけではなく、同時接続人数・予算・操作難度のどれを重視するかで変わります。ゲーム専用管理ツールの充実度を重視するならConoHa for GAMEやXServer VPS for Game、簡単さ重視ならLOLIPOP! for Gamers、汎用VPSとしての自由度ならさくらVPSやmixhostといったイメージです。
Q5. Quiltはまだベータ版と聞きましたが、本番サーバーに使っても大丈夫ですか?
小規模なフレンドサーバーやテスト環境なら、Quiltの新機能を試す価値は十分あります。一方で、長期運用の大規模サーバーやイベント用途では、安定性重視でFabricやForgeを選ぶ選択肢も検討すべきです。バックアップを自動化し、トラブル時にすぐ戻せる体制を整えたうえで利用しましょう。
まとめ
Quiltサーバーは、Fabric互換の軽量ローダーをベースにした柔軟なMODサーバー環境で、最新1.21系+Java 21時代の選択肢としてますます存在感が増しています。
自宅PCならGUIインストーラで手軽に、VPSやゲーム向けレンタルサーバーならテンプレート+手動導入で安定した常時稼働環境を構築できます。
最適化設定やMODの選び方、そして自分に合ったサーバー事業者の選定まで意識すれば、ラグの少ない快適なQuiltサーバー運用が可能になります。
最後に、「どのサーバーで何人ぐらい遊びたいか」を明確にしたうえで、診断ツールや本記事で紹介した5サービスを比較し、まずは小さくQuiltサーバーを立ててみることをおすすめします。
出典
- QuiltMC Official – Server Installation Guide(Quiltサーバーインストール手順・注意事項)
- Minecraft Help Center – Java Edition 1.21系のシステム要件(Java 21必須化)
- Mojang/Windows Centralほか – Minecraft Java版の難読化撤廃とMod開発環境改善に関する発表(2025年10月)
- ConoHa for GAME – Minecraft向け機能紹介ページ
- XServer VPS for Game – Minecraftサーバー構築・MODサーバー解説記事
- ロリポップ! for Gamers – ゲーム専用サーバー概要・マイクラサーバー構築記事
- さくらのVPS – Minecraft Server(Java版)スタートアップスクリプト マニュアル

