はじめに
マイクラのForge 1.21対応MODサーバーを構築したいけれど、「手順が複雑で分からない」「エラーが出て困っている」という方は多いのではないでしょうか。実際、MODサーバーの構築には多くの設定が必要で、初心者には敷居が高く感じられるものです。
しかし、正しい手順を踏めば誰でも安全にForge 1.21 MODサーバーを構築できます。本記事では、一流のゲーマーとして数多くのサーバー構築を経験してきた筆者が、初心者でも分かりやすくForge 1.21 MODサーバーの構築方法を解説いたします。
出典:ConoHa公式サイト
Forge 1.21 MODサーバーとは
Forgeサーバーの特徴
Minecraft Forgeは、Java版マインクラフトで最も歴史が長く、信頼性の高いMODプラットフォームです。2025年現在、Forge 1.21は以下の特徴を持っています:
- 豊富なMOD対応:10,000種類以上のMODが利用可能
- 安定性:長年の開発により高い安定性を実現
- 互換性:多くのMODが相互に動作
- カスタマイズ性:詳細な設定が可能
1.21アップデートでの変更点
Forge 1.21では、マインクラフト1.21「トリッキートライアル」アップデートに対応し、以下の新機能が追加されました:
- トライアルチャンバー対応MOD
- 新ブロック・アイテム対応
- パフォーマンス最適化
- セキュリティ強化
システム要件と事前準備
推奨システム要件
項目 | 最小要件 | 推奨要件 |
---|---|---|
OS | Windows 10/11, Linux, macOS | Windows 11, Ubuntu 20.04+ |
CPU | Intel Core i3 / AMD Ryzen 3 | Intel Core i5 / AMD Ryzen 5 |
メモリ | 4GB RAM | 8GB RAM以上 |
ストレージ | 10GB以上の空き容量 | 20GB以上のSSD |
Java | Java 21 | Java 21 LTS |
必要なソフトウェア
- Java Development Kit (JDK) 21
- Minecraft Java Edition
- Minecraft Forge 1.21.7
- テキストエディタ(Notepad++推奨)
Forge 1.21サーバーインストール手順
ステップ1:Javaのインストール
まず、Java 21をインストールします。これはForge 1.21の動作に必要な前提条件です。
- Oracle公式サイトまたはOpenJDK公式サイトにアクセス
- Java 21 LTSをダウンロード
- インストーラーを実行し、デフォルト設定でインストール
- コマンドプロンプトで「java -version」を実行し、Java 21がインストールされていることを確認
出典:ロリポップ! for Gamers
ステップ2:Minecraft Forgeのダウンロード
- Minecraft Forge公式サイト(https://files.minecraftforge.net/)にアクセス
- 「1.21.7」を選択
- 「Installer」をクリックしてダウンロード
- 広告をスキップして、forge-1.21.7-xxx-installer.jarをダウンロード
注意:偽のダウンロードリンクに注意してください。必ず公式サイトからダウンロードし、広告をクリックしないようにしましょう。
ステップ3:サーバーフォルダの作成
- デスクトップに「MinecraftForgeServer」フォルダを作成
- ダウンロードしたforge-installer.jarをフォルダ内に移動
- コマンドプロンプトでフォルダに移動
- 以下のコマンドを実行:
java -jar forge-1.21.7-xxx-installer.jar --installServer
出典:揚げポテほかほかクラフト
ステップ4:サーバー設定ファイルの編集
インストールが完了すると、以下のファイルが生成されます:
- run.bat:サーバー起動用バッチファイル
- eula.txt:使用許諾契約書
- server.properties:サーバー設定ファイル
- eula.txtを開き、「eula=false」を「eula=true」に変更
- server.propertiesを開き、基本設定を編集:
主要な設定項目:
server-port=25565
gamemode=survival
difficulty=normal
max-players=20
online-mode=true
enable-command-block=true
MODの導入方法
MODの選び方
Forge 1.21対応MODを選ぶ際の重要なポイント:
- バージョン互換性:必ず「1.21.7」対応を確認
- Forge版本互換性:使用するForgeバージョンに対応しているか
- 依存関係:前提MODが必要な場合は事前にインストール
- 安全性:信頼できるサイトからダウンロード
推奨MODサイト
サイト名 | 特徴 | セキュリティ |
---|---|---|
CurseForge | 最も大きなMODコミュニティ | ★★★★★ |
Modrinth | 新しいプラットフォーム、高速 | ★★★★★ |
GitHub | 開発者直接配布 | ★★★★☆ |
MODインストール手順
- サーバーフォルダ内に「mods」フォルダを作成
- ダウンロードしたMODファイル(.jarファイル)をmodsフォルダに配置
- 前提MODが必要な場合は先にインストール
- サーバーを起動してエラーがないか確認
出典:XServer GAME
modpack自作ガイド
modpackとは
modpackは、複数のMODをまとめたパッケージです。テーマに沿ったMODを組み合わせることで、統一感のあるゲーム体験を提供できます。
modpack作成手順
- テーマ決定:工業系、魔法系、冒険系など
- コアMOD選定:メインとなるMODを3-5個選択
- サポートMOD追加:便利系、最適化系MODを追加
- バランス調整:ゲームバランスを考慮してMODを調整
- テストプレイ:実際にプレイして問題がないか確認
人気のmodpackテーマ
テーマ | 推奨MOD | 難易度 |
---|---|---|
工業系 | Industrial Craft, BuildCraft, Thermal Expansion | ★★★☆☆ |
魔法系 | Thaumcraft, Botania, Blood Magic | ★★★★☆ |
冒険系 | Biomes O’ Plenty, Twilight Forest, Dungeon Crawl | ★★☆☆☆ |
科学系 | Applied Energistics, Mekanism, Refined Storage | ★★★★★ |
クラッシュ対処法とトラブルシューティング
よくあるエラーと対処法
1. OutOfMemoryError
エラーメッセージ:java.lang.OutOfMemoryError: Java heap space
対処法:
- 起動時のメモリ割り当てを増加:
-Xmx8G -Xms4G
- 不要なMODを削除
- システムメモリを増設
2. MOD競合エラー
エラーメッセージ:Mod X conflicts with Mod Y
対処法:
- 競合するMODのうち片方を削除
- 互換パッチMODを導入
- MODの設定ファイルを調整
3. 依存関係エラー
エラーメッセージ:Missing dependency: ModA requires ModB
対処法:
- 必要な前提MODをインストール
- MODのバージョンを確認
- 依存関係ツールを使用
トラブルシューティングの基本手順
- ログファイルの確認:latest.logまたはcrash-reportsを確認
- MODの一時的削除:問題のあるMODを特定
- バックアップの復元:問題が発生する前の状態に戻す
- コミュニティに相談:フォーラムやDiscordで質問
予防策
- 定期的なバックアップの作成
- MOD導入前のテスト環境での確認
- 信頼できるソースからのMODダウンロード
- システム要件の定期的な見直し
パフォーマンス最適化
サーバー最適化設定
Forge 1.21サーバーのパフォーマンスを向上させるための設定:
JVM引数の最適化:
java -Xmx8G -Xms4G -XX:+UseG1GC -XX:+ParallelRefProcEnabled -XX:MaxGCPauseMillis=200 -XX:+UnlockExperimentalVMOptions -XX:+DisableExplicitGC -XX:G1NewSizePercent=30 -XX:G1MaxNewSizePercent=40 -XX:G1HeapRegionSize=8M -XX:G1ReservePercent=20 -XX:G1HeapWastePercent=5 -XX:G1MixedGCCountTarget=4 -XX:InitiatingHeapOccupancyPercent=15 -XX:G1MixedGCLiveThresholdPercent=90 -XX:G1RSetUpdatingPauseTimePercent=5 -XX:SurvivorRatio=32 -XX:+PerfDisableSharedMem -XX:MaxTenuringThreshold=1 -jar forge-server.jar nogui
config最適化
主要な設定ファイルの最適化項目:
設定ファイル | 設定項目 | 推奨値 |
---|---|---|
server.properties | view-distance | 8-10 |
server.properties | simulation-distance | 6-8 |
forge-server.toml | maxTickTime | 60000 |
forge-server.toml | logCascadingWorldGeneration | false |
おすすめレンタルサーバー比較
自宅サーバーの構築が難しい場合や、より安定した環境を求める場合は、レンタルサーバーの利用をおすすめします。以下に、Forge MODサーバーに適したレンタルサーバーを比較紹介いたします。
高性能VPSサーバー
サービス名 | 月額料金 | メモリ | 特徴 |
---|---|---|---|
XServer VPS | 1,150円~ | 4GB~64GB | 高性能CPU、NVMe SSD、24時間サポート |
XServer VPS for Game | 1,150円~ | 4GB~64GB | ゲーム特化、自動バックアップ、簡単インストール |
ConoHa VPS | 1,065円~ | 4GB~64GB | 時間課金対応、高速起動、豊富なテンプレート |
ゲーム専用サーバー
サービス名 | 月額料金 | メモリ | 特徴 |
---|---|---|---|
ConoHa for GAME | 1,848円~ | 4GB~64GB | マイクラ特化、自動アップデート、プラグイン管理 |
LOLIPOP! for Gamers | 1,500円~ | 4GB~32GB | ゲーム最適化、簡単セットアップ、コスパ重視 |
シンVPS | 1,780円~ | 4GB~32GB | 高速ネットワーク、柔軟な料金体系 |
選び方のポイント
- メモリ容量:MODサーバーには最低4GB、推奨8GB以上
- CPU性能:シングルスレッド性能が重要
- ストレージ:NVMe SSDが理想的
- ネットワーク:安定した高速回線
- サポート:24時間対応のサポートがあると安心
特に初心者の方には、XServer VPS for GameやConoHa for GAMEのようなゲーム特化サービスをおすすめします。これらのサービスでは、Minecraftサーバーの自動セットアップ機能があり、複雑な設定作業を大幅に簡略化できます。
よくある質問(FAQ)
Q1: Forge 1.21でおすすめのMOD数は?
A: 初心者は10-20個程度から始めることをおすすめします。サーバーの性能に応じて徐々に増やしていきましょう。
Q2: FabricとForgeの違いは?
A: Forgeは歴史が長く多くのMODに対応していますが、Fabricは軽量で起動が早いという特徴があります。
Q3: サーバーが重くなった場合の対処法は?
A: メモリ割り当ての増加、不要なMODの削除、チャンク読み込み距離の調整を試してください。
Q4: MODのアップデート方法は?
A: 旧バージョンのMODファイルを削除し、新しいバージョンをmodsフォルダに配置してください。
Q5: バックアップの頻度は?
A: 重要な建築や進捗がある場合は毎日、通常は1週間に1回程度をおすすめします。
まとめ
Forge 1.21 MODサーバーの構築は、正しい手順を踏めば初心者でも十分可能です。本記事で紹介した手順に従って、以下のポイントを押さえながら進めてください:
- システム要件の確認:Java 21とメモリ容量の確保
- 段階的な構築:基本サーバーから始めて徐々にMODを追加
- 定期的なバックアップ:データ保護のために必須
- コミュニティの活用:困った時は経験者に相談
また、自宅でのサーバー構築が困難な場合は、XServer VPS for GameやConoHa for GAMEなどのゲーム特化レンタルサーバーの活用も検討してみてください。これらのサービスでは、複雑な初期設定が自動化されており、より簡単にMODサーバーを始めることができます。
マイクラのMODサーバーは、友達と一緒に楽しめる素晴らしい体験を提供してくれます。ぜひ本記事を参考に、あなただけのオリジナルMODサーバーを構築して、新しいマインクラフトの世界を楽しんでください。