【2025年11月最新】LuckPerms権限設定完全ガイド – グループ・プレフィックス・WebEditor活用法

目次

LuckPermsとは:Minecraft権限管理の標準プラグイン

LuckPermsは、Bukkit、Spigot、Paper、Sponge、Fabric、Forge、BungeeCord、Velocityなど、Minecraftのほぼすべてのプラットフォームに対応した権限管理プラグインです。2025年11月現在、最新バージョンはv5.5.20で、Minecraft 1.21.9を含む最新バージョンに完全対応しています。

プレイヤーが実行できるコマンドや機能を細かく制御できるため、小規模な友人サーバーから数百人規模の大型サーバーまで、幅広く利用されています。PermissionsExやGroupManagerなど古い権限管理プラグインの後継として、現在最も推奨される権限管理ツールとなっています。

LuckPermsの主な特徴

高い互換性と柔軟性
複数のプラットフォームで動作し、H2、MySQL、MariaDB、PostgreSQL、MongoDBなど多様なデータベースに対応しています。これにより、複数サーバー間で権限データを共有することも可能です。

直感的な管理インターフェース
Web Editor(https://editor.luckperms.net/)を使えば、ブラウザ上でGUI操作により視覚的に権限を設定できます。コマンドラインに不慣れな初心者でも、簡単に権限管理をマスターできます。

高度な権限制御
グループの階層構造、権限の継承、コンテキストベースの条件付き権限など、複雑な権限設計にも対応しています。特定のワールドやサーバーでのみ有効な権限設定も可能です。


LuckPermsのインストール方法

ステップ1:プラグインのダウンロード

LuckPerms公式サイト(https://luckperms.net/download)から、使用しているサーバー環境に合ったバージョンをダウンロードします。

  • Bukkit/Spigot/Paper: LuckPerms-Bukkit-x.x.x.jar
  • BungeeCord: LuckPerms-Bungee-x.x.x.jar
  • Velocity: LuckPerms-Velocity-x.x.x.jar
  • Fabric: LuckPerms-Fabric-x.x.x.jar
  • Forge/NeoForge: LuckPerms-Forge-x.x.x.jar
  • Sponge: LuckPerms-Sponge-x.x.x.jar

ステップ2:プラグインのインストール

ダウンロードしたjarファイルを、サーバーのpluginsフォルダ(Fabricの場合はmodsフォルダ)に配置します。

ステップ3:サーバーの再起動

サーバーを完全に再起動します。初回起動時に、LuckPermsが自動的に設定ファイルとデータベースを作成します。

ステップ4:動作確認

サーバーコンソールまたはゲーム内で以下のコマンドを実行し、LuckPermsが正常に動作しているか確認します:

/lp info

プラグインのバージョン情報とストレージ情報が表示されれば、インストール成功です。

初期設定:管理者への全権限付与

サーバーコンソール(またはコマンドライン)から、管理者プレイヤーにLuckPermsの全権限を付与します:

lp user <プレイヤー名> permission set luckperms.* true

これにより、そのプレイヤーはゲーム内で全てのLuckPermsコマンドを実行できるようになります。


基本的な権限設定コマンド

LuckPermsの権限設定は、主にコマンドラインまたはWeb Editorを使用して行います。ここでは、最も基本的なコマンドを紹介します。

権限の基本構造

権限は「権限ノード」と呼ばれる文字列で管理されます。例えば:

  • minecraft.command.gamemode – ゲームモード変更コマンドの権限
  • essentials.tp – EssentialsXのテレポートコマンドの権限
  • worldedit.* – WorldEditの全コマンドの権限(ワイルドカード使用)

ユーザーへの権限付与

特定のプレイヤーに直接権限を付与する場合:

/lp user <ユーザー名> permission set <権限ノード> true

例:プレイヤー「Steve」に飛行権限を付与

/lp user Steve permission set minecraft.command.fly true

権限の削除

付与した権限を削除する場合:

/lp user <ユーザー名> permission unset <権限ノード>

ユーザー情報の確認

プレイヤーの現在の権限とグループを確認:

/lp user <ユーザー名> info

主要コマンド一覧表

コマンド説明
/lpヘルプ表示
/lp infoプラグイン情報確認
/lp user <名前> infoユーザー情報表示
/lp user <名前> permission set <権限> true権限付与
/lp user <名前> permission unset <権限>権限削除
/lp user <名前> parent add <グループ>グループに追加
/lp user <名前> parent remove <グループ>グループから削除
/lp editorWeb Editorを開く

グループ管理と権限の継承

個々のプレイヤーに直接権限を付与する方法もありますが、大規模サーバーでは「グループ」を使った管理が効率的です。

グループとは

グループは、複数の権限をまとめたテンプレートです。プレイヤーをグループに所属させることで、そのグループが持つすべての権限を自動的に継承します。

グループの作成

/lp creategroup <グループ名>

例:「moderator」グループを作成

/lp creategroup moderator

グループに権限を付与

/lp group <グループ名> permission set <権限ノード> true

例:moderatorグループにキックとBANの権限を付与

/lp group moderator permission set minecraft.command.kick true
/lp group moderator permission set minecraft.command.ban true

プレイヤーをグループに追加

/lp user <ユーザー名> parent add <グループ名>

例:プレイヤー「Alex」をmoderatorグループに追加

/lp user Alex parent add moderator

グループの階層構造と継承

LuckPermsの強力な機能の一つが、グループの階層構造です。例えば:

  1. defaultグループ:すべてのプレイヤーが所属する基本グループ
  2. vipグループ:defaultの権限を継承し、追加の特典権限を持つ
  3. moderatorグループ:vipの権限を継承し、管理権限を持つ
  4. adminグループ:moderatorの権限を継承し、全権限を持つ

この階層を作成するには:

# VIPグループがdefaultグループを継承
/lp group vip parent add default

# moderatorグループがvipグループを継承
/lp group moderator parent add vip

# adminグループがmoderatorグループを継承
/lp group admin parent add moderator

グループの優先度(Weight)設定

複数のグループに所属している場合、どのグループのプレフィックスや権限を優先するかを「Weight」で制御します。数値が大きいほど優先度が高くなります。

/lp group <グループ名> setweight <数値>

例:

/lp group default setweight 0
/lp group vip setweight 10
/lp group moderator setweight 20
/lp group admin setweight 30

Web Editorを使った視覚的な権限設定

コマンドラインでの設定が難しい場合、Web Editorを使えばブラウザ上でGUI操作により直感的に権限を管理できます。

Web Editorの開き方

ゲーム内またはコンソールで以下のコマンドを実行します:

/lp editor

すると、チャット欄に専用のURLが表示されます。このURLをクリックするか、ブラウザにコピー&ペーストすると、Web Editor(https://editor.luckperms.net/)が開きます。

セッションコード入力画面が表示された場合
コマンド実行時に表示されたセッションコードを入力してください。このコードは他人と共有しないでください。

Web Editorの基本操作

1. グループの作成
画面右上の「New Group」ボタンをクリックし、グループ名を入力します。

2. 権限の追加
グループを選択し、「Add Permission」ボタンをクリック。権限ノードを入力し、値を「True」に設定します。

3. グループの継承設定
「Parents」タブで、継承したいグループを選択・追加します。

4. プレフィックス・サフィックスの設定
「Meta」タブで、プレイヤー名の前後に表示される文字列を設定できます。

5. 変更の保存
すべての設定が完了したら、画面上部の「Save」ボタンをクリック。確認コマンドが表示されるので、それをゲーム内で実行して変更を適用します。

/lp applyedits <コード>

Web Editorの利点

  • 視覚的な編集: 権限の一覧を見ながら編集できる
  • 複数ユーザー・グループの同時編集: 複数の設定を一度に変更可能
  • エクスポート・インポート: 設定をJSON形式で保存・共有できる
  • 安全な編集環境: 変更は保存コマンド実行まで適用されないため、誤操作のリスクが低い

実践的な権限設定例

実際のサーバー運営で使える、具体的な権限設定例を紹介します。

例1:基本的な3階層サーバー

Defaultグループ(一般プレイヤー)

/lp creategroup default
/lp group default permission set minecraft.command.me true
/lp group default permission set minecraft.command.tell true
/lp group default permission set essentials.spawn true
/lp group default permission set essentials.home true
/lp group default permission set essentials.sethome true

VIPグループ(支援者)

/lp creategroup vip
/lp group vip parent add default
/lp group vip permission set essentials.fly true
/lp group vip permission set essentials.hat true
/lp group vip permission set essentials.workbench true
/lp group vip meta setprefix "&6[VIP] &f"

Moderatorグループ(運営補助)

/lp creategroup moderator
/lp group moderator parent add vip
/lp group moderator permission set minecraft.command.kick true
/lp group moderator permission set minecraft.command.ban true
/lp group moderator permission set essentials.mute true
/lp group moderator permission set worldedit.region.* true
/lp group moderator meta setprefix "&3[MOD] &f"

例2:ワールド別権限設定

クリエイティブワールドでのみ特定の権限を有効にする場合:

/lp group builder permission set worldedit.* true world=creative
/lp group builder permission set minecraft.command.gamemode.creative true world=creative

例3:時限的な権限付与

30日間の期限付きでVIP権限を付与:

/lp user <ユーザー名> parent addtemp vip 30d

例4:否定権限の設定

特定のコマンドを明示的に禁止する場合:

/lp group default permission set minecraft.command.stop false
/lp group default permission set essentials.time.set false

例5:プレフィックス・サフィックスの色設定

Minecraftのカラーコードを使用して、プレイヤー名を装飾:

/lp group admin meta setprefix "&c[ADMIN] &f"
/lp group moderator meta setprefix "&9[MOD] &f"
/lp group vip meta setprefix "&6[VIP] &7"
/lp group default meta setprefix "&7"

カラーコード一覧:

  • &0 – 黒
  • &1 – 濃い青
  • &2 – 濃い緑
  • &3 – 濃い水色
  • &4 – 濃い赤
  • &5 – 濃い紫
  • &6 – 金色
  • &7 – 灰色
  • &8 – 濃い灰色
  • &9 – 青
  • &a – 緑
  • &b – 水色
  • &c – 赤
  • &d – ピンク
  • &e – 黄色
  • &f – 白

注意: プレフィックス・サフィックスをチャットに表示するには、EssentialsXやLuckPerms Chat Formatterなどのチャット管理プラグインが別途必要です。


複数サーバー間での権限同期

BungeeCordやVelocityを使用した複数サーバー構成の場合、MySQLやMariaDBデータベースを使って権限データを同期できます。

ステップ1:データベースの準備

MySQL/MariaDBサーバーにLuckPerms用のデータベースを作成します:

CREATE DATABASE luckperms CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_unicode_ci;
CREATE USER 'luckperms'@'%' IDENTIFIED BY 'secure_password';
GRANT ALL PRIVILEGES ON luckperms.* TO 'luckperms'@'%';
FLUSH PRIVILEGES;

ステップ2:LuckPerms設定ファイルの編集

すべてのサーバーのplugins/LuckPerms/config.ymlを編集し、データベース接続情報を設定します:

storage-method: mysql

data:
  address: localhost:3306
  database: luckperms
  username: luckperms
  password: secure_password
  
  pool-settings:
    maximum-pool-size: 10
    minimum-idle: 10
    maximum-lifetime: 1800000
    connection-timeout: 5000

ステップ3:サーバーの再起動

すべてのサーバーを再起動し、データベース接続を確認します。正常に接続できると、すべてのサーバーで権限設定が共有されます。

メリット

  • 一元管理: 一度設定すれば全サーバーに反映
  • リアルタイム同期: プレイヤーがサーバーを移動しても権限が維持される
  • バックアップが容易: データベースのバックアップで権限データを保護

トラブルシューティング

問題1:権限を設定したのに反映されない

原因と解決策

1. キャッシュの問題
LuckPermsは権限データをキャッシュします。変更後、以下のコマンドでキャッシュを更新してください:

/lp sync

2. 他の権限プラグインとの競合
PermissionsEx、GroupManager、bPermissionsなど、他の権限プラグインがインストールされている場合、競合が発生します。他の権限プラグインを削除してください。

3. 否定権限の上書き
上位グループで権限がfalseに設定されていると、下位グループのtrueが無効になります。/lp user <名前> permission infoで確認してください。

4. Vault未インストール
一部のプラグインはVaultを介して権限を取得します。Vaultプラグイン(https://www.spigotmc.org/resources/vault.34315/)をインストールしてください。

問題2:Web Editorが開けない

原因と解決策

1. 権限不足
/lp editorコマンドを実行するには、luckperms.editor権限が必要です:

/lp user <ユーザー名> permission set luckperms.editor true

2. URLの有効期限切れ
Web EditorのURLには有効期限があります。再度/lp editorを実行して新しいURLを取得してください。

3. ファイアウォールの問題
サーバーのファイアウォール設定で、editor.luckperms.netへのアクセスがブロックされている可能性があります。

問題3:プレフィックスがチャットに表示されない

原因と解決策

LuckPerms単体ではプレフィックスをチャットに表示できません。以下のいずれかのプラグインが必要です:

  • EssentialsX: 最も一般的なチャット管理プラグイン
  • LuckPerms Chat Formatter: LuckPerms公式のチャットフォーマッター
  • ChatControl: 高機能なチャット管理プラグイン

EssentialsXを使用する場合、plugins/Essentials/config.ymlで以下の設定を確認:

chat:
  format: '{DISPLAYNAME}&7: {MESSAGE}'

問題4:複数サーバーで権限が同期されない

原因と解決策

1. データベース接続エラー
各サーバーのログを確認し、データベース接続エラーがないか確認してください。

2. 設定ファイルの記述ミス
すべてのサーバーのconfig.ymlで、データベース接続情報が正確か確認してください。

3. データベースの文字コード
データベースの文字コードがutf8mb4に設定されているか確認してください。

4. 手動同期
自動同期が機能しない場合、手動で同期できます:

/lp sync

LuckPerms運用に最適なVPSサーバー

Minecraftサーバーの運用には、安定した性能と充実したサポートを備えたVPSサービスが不可欠です。ここでは、LuckPermsを使ったサーバー構築に適したVPSサービスを紹介します。

ConoHa for GAME

ConoHa for GAMEは、国内最大級のゲームサーバー向けVPSサービスです。

主な特徴

  • Minecraftサーバーテンプレート標準搭載で、数クリックでサーバー構築が完了
  • 自動バックアップ機能でデータ損失のリスクを最小化
  • 時間課金制で、必要な時だけサーバーを起動してコスト削減
  • 24時間365日の日本語サポート
  • 高速SSD標準搭載でLuckPermsのデータベース処理も快適

おすすめプラン

  • 2GBプラン:月額1,848円〜(小規模サーバー向け)
  • 4GBプラン:月額3,608円〜(中規模サーバー・MOD導入向け)
  • 8GBプラン:月額7,348円〜(大規模サーバー・複数ワールド向け)

ConoHa for GAMEの詳細を見る


XServer VPS for Game

エックスサーバー株式会社が提供するゲーム特化型VPSです。

主な特徴

  • Minecraft自動インストール機能搭載
  • 国内最速クラスの通信速度で低遅延プレイを実現
  • 14日間の無料お試し期間あり
  • プラグインサーバー(Spigot/Paper)の簡単構築機能
  • MySQL/MariaDB標準搭載で、LuckPermsのデータ同期に最適

おすすめプラン

  • 2GBプラン:月額1,150円〜(初心者向け)
  • 4GBプラン:月額2,200円〜(友人サーバー向け)
  • 8GBプラン:月額4,400円〜(本格的なサーバー運営向け)

XServer VPS for Gameの詳細を見る


さくらのVPS

老舗のVPSサービスで、安定性と信頼性に定評があります。

主な特徴

  • 創業20年以上の実績と安定したインフラ
  • 大阪・東京・石狩の3リージョンから選択可能
  • スタートアップスクリプトで環境構築を自動化
  • 複数サーバー構成に適した豊富なプラン
  • 固定IPアドレス標準提供

おすすめプラン

  • 2GBプラン:月額1,738円〜
  • 4GBプラン:月額3,520円〜
  • 8GBプラン:月額7,040円〜

さくらのVPSの詳細を見る


KAGOYA CLOUD VPS

カゴヤ・ジャパン株式会社が提供する高品質VPSサービスです。

主な特徴

  • 電話・メールサポート無料で初心者でも安心
  • 稼働率99.99%保証の高信頼性
  • 初期費用無料で気軽に始められる
  • ローカルストレージとSSDストレージから選択可能
  • 複数サーバー間のプライベートネットワーク構築可能

おすすめプラン

  • 2コア/2GBプラン:月額979円〜
  • 3コア/4GBプラン:月額1,540円〜
  • 4コア/8GBプラン:月額3,300円〜

KAGOYA CLOUD VPSの詳細を見る


シンVPS

エックスサーバー株式会社の新ブランドで、コストパフォーマンスに優れたVPSです。

主な特徴

  • 業界最安水準の料金設定
  • Minecraftサーバー管理画面標準搭載
  • 全プランSSD搭載で高速処理
  • 初期費用無料、最短即日利用開始
  • バックアップ機能標準搭載

おすすめプラン

  • 2GBプラン:月額800円〜(最安値クラス)
  • 4GBプラン:月額1,600円〜
  • 8GBプラン:月額3,200円〜

シンVPSの詳細を見る


VPS選びのポイント

1. メモリ容量

  • 10人以下:2GB
  • 10〜30人:4GB
  • 30〜100人:8GB以上

2. データベース対応
LuckPermsで複数サーバー同期を行う場合、MySQL/MariaDBが使えるかを確認してください。

3. サポート体制
初心者の方は、日本語サポートが充実しているサービスを選ぶと安心です。

4. バックアップ機能
権限設定の誤操作に備え、自動バックアップ機能があるサービスがおすすめです。

5. 無料お試し期間
実際にサーバーを試してから契約できるサービスを選ぶと失敗が少なくなります。


自分に合ったサーバーを見つける

どのVPSサービスが自分に合っているか迷った場合は、サーバー比較診断サイト「comparison.quicca-plus.com」を活用してください。

このサイトでは、プレイ人数、予算、必要な機能などの条件を入力するだけで、最適なVPSサービスを診断できます。各サービスの詳細な比較表や、実際の利用者レビューも参照できるため、自分のニーズに合ったサービスを見つけやすくなっています。


関連動画:LuckPermsの使い方を動画で学ぶ

LuckPermsの使い方を視覚的に学びたい方のために、日本語で解説された動画を紹介します。 https://www.youtube.com/embed/2p3UTlCgrcY

この動画では、LuckPermsの基本的な使い方から、Web Editorの操作方法まで、初心者にもわかりやすく解説されています。特に/lp editorコマンドを使ったGUI操作の実演が役立ちます。


よくある質問(FAQ)

Q1. LuckPermsとPermissionsExの違いは何ですか?

回答: LuckPermsは、PermissionsExの後継として開発された最新の権限管理プラグインです。主な違いは以下の通りです:

  • 対応プラットフォーム: LuckPermsはBukkit/Spigot/Paper/Fabric/Forge/BungeeCord/Velocityなど、ほぼすべてのプラットフォームに対応。PermissionsExはBukkitベースのサーバーのみ。
  • 開発状況: LuckPermsは2025年現在も活発に開発・更新されていますが、PermissionsExは2016年以降更新が停止しています。
  • データベース: LuckPermsは複数のデータベースタイプをサポートし、複数サーバー間での同期が容易。
  • Web Editor: LuckPermsはブラウザベースのGUI編集ツールを標準搭載。

現在新規でサーバーを立ち上げる場合は、LuckPermsの使用を強く推奨します。公式サイト: https://luckperms.net/

Q2. 権限を設定したのに反映されません。どうすればいいですか?

回答: 権限が反映されない場合、以下の手順を試してください:

  1. キャッシュの更新: /lp syncコマンドを実行してキャッシュを更新します。
  2. プレイヤーの再接続: プレイヤーがサーバーに再接続すると、権限が再読み込みされます。
  3. 権限の確認: /lp user <ユーザー名> permission infoで、権限が正しく設定されているか確認します。
  4. 他のプラグインの確認: PermissionsEx、GroupManagerなど、他の権限プラグインがインストールされていないか確認し、競合している場合は削除します。
  5. Vaultの確認: 一部のプラグインはVaultプラグインを介して権限を取得します。Vaultがインストールされているか確認してください(https://www.spigotmc.org/resources/vault.34315/)。
  6. 否定権限の確認: 親グループなどで権限がfalseに設定されていないか、/lp verbose onで権限チェックを監視してください。

それでも解決しない場合は、LuckPerms公式Discord(https://discord.gg/luckperms)でサポートを受けることができます。

Q3. 複数サーバーで権限を共有したいのですが、どうすればいいですか?

回答: 複数サーバー間で権限を共有するには、MySQL/MariaDBデータベースを使用します。手順は以下の通りです:

  1. MySQL/MariaDBサーバーを用意し、LuckPerms用のデータベースを作成します。
  2. すべてのMinecraftサーバーのplugins/LuckPerms/config.ymlを編集し、storage-methodmysqlに変更します。
  3. データベース接続情報(アドレス、ポート、データベース名、ユーザー名、パスワード)を各サーバーの設定ファイルに記載します。
  4. すべてのサーバーを再起動します。

設定例:

storage-method: mysql
data:
  address: localhost:3306
  database: luckperms
  username: luckperms_user
  password: your_password

この設定により、どのサーバーで権限を変更しても、他のサーバーに自動的に反映されます。詳細は公式ドキュメント(https://luckperms.net/wiki/Storage-types)を参照してください。

Q4. プレフィックスやサフィックスをチャットに表示させるには?

回答: LuckPerms単体ではプレフィックス・サフィックスをチャットに表示できません。以下のいずれかのプラグインと組み合わせる必要があります:

推奨プラグイン:

  • EssentialsX: 最も一般的な方法。設定ファイルで{DISPLAYNAME}を使用してプレフィックスを表示します。
  • LuckPerms Chat Formatter (LPC): LuckPerms公式のチャットフォーマッター。追加設定なしで動作します。
  • ChatControl: 高機能なチャット管理プラグイン。

EssentialsXでの設定例:
plugins/Essentials/config.ymlを編集:

chat:
  format: '{DISPLAYNAME}&7: {MESSAGE}'

プレフィックスの設定:

/lp group admin meta setprefix "&c[ADMIN] &f"
/lp group vip meta setprefix "&6[VIP] &7"

設定後、サーバーを再起動またはプラグインをリロードしてください。

Q5. 特定のワールドでのみ有効な権限を設定できますか?

回答: はい、LuckPermsではコンテキストを使用して、特定のワールドやサーバーでのみ有効な権限を設定できます。

ワールド別権限の設定例:

/lp group builder permission set worldedit.* true world=creative

この設定により、「creative」という名前のワールドでのみWorldEditの権限が有効になります。

複数ワールドに適用する場合:

/lp group builder permission set worldedit.* true world=creative
/lp group builder permission set worldedit.* true world=build

特定のサーバーでのみ有効な権限(BungeeCord/Velocity環境):

/lp group vip permission set essentials.fly true server=lobby

このように、コンテキストを活用することで、非常に柔軟な権限管理が可能になります。公式ドキュメント(https://luckperms.net/wiki/Context)で詳細をご確認ください。


まとめ

LuckPermsは、2025年現在最も推奨されるMinecraft権限管理プラグインです。基本的な権限付与から、複雑な階層構造、複数サーバー間の同期まで、あらゆるニーズに対応できる柔軟性を備えています。

初心者の方は、まずWeb Editorを使った視覚的な設定から始めることをおすすめします。/lp editorコマンド一つで、ブラウザ上で直感的に権限を管理できます。慣れてきたら、コマンドラインでの操作やコンテキストを使った高度な設定にも挑戦してみてください。

サーバー運営を始める際は、安定したVPSサービスの選択も重要です。本記事で紹介したConoHa for GAMEやXServer VPS for Gameなど、Minecraft向けに最適化されたサービスを検討してください。不明点があれば、サーバー比較診断サイトで自分に合ったサービスを見つけることができます。

LuckPermsの詳細な機能や最新情報は、公式サイト(https://luckperms.net/)および公式Wiki(https://luckperms.net/wiki/Home)で随時更新されています。

快適なMinecraftサーバー運営をお楽しみください!


出典

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