冒頭の直接回答
RimWorld Multiplayer Zetrith(Multiplayer MOD)は、2025年11月時点ではRimWorld 1.5環境で利用するのが最も安定しています。現在の1.6(Odyssey含む)はまだ正式対応していないため、本記事ではRimWorldを1.5に固定したうえで、MOD導入・ホスト設定・ポート開放・VPS/ゲームサーバー選びまでを一通り解説し、フレンドと協力マルチを始められる状態まで具体的に案内します。(Top Mods)
要点
- 2025年11月時点で安定しているのは「RimWorld 1.4〜1.5 + Zetrith’s Multiplayer」の組み合わせ(1.6/Odysseyは未対応)(Top Mods)
- 全員のゲームバージョン・DLC・MOD・設定ファイルを一致させ、必要に応じてポート30502/UDPの開放とファイアウォール設定を行うことが最重要(Top Mods)
- 自宅ホスト・VPS・ゲーム専用サーバーのメリットを比較し、人数と予算に合った環境を選べば、ラグとdesyncを大きく減らせる

RimWorld Multiplayer Zetrithとは?いま安定して遊べるバージョン
この章では「どのバージョンなら安全にマルチできるのか」を先に整理します。結論として、2025年11月時点でZetrith系Multiplayer MODが安定しているのはRimWorld 1.4〜1.5であり、1.6(Odysseyアップデート)はまだサポート途中です。(Top Mods)
対応バージョンとDLCの現状
- コミュニティ版「Multiplayer」MODは、2025年9月14日の更新時点でRimWorld 1.4〜1.5対応と明記され、1.6対応は開発中とされています。(Top Mods)
- 海外メディアの検証でも、マルチプレイMODが安定しているのは1.5であり、1.6/Odysseyには現時点でマルチ対応が存在しないとされています。(GamerBlurb)
- 拡張DLCはRoyalty/Ideology/Biotech/Anomalyなどに概ね対応していますが、Anomalyは一部機能でdesyncが起きやすいとFAQ側で注意書きがあります。(HackMD)
ポイント
- 「最新バージョンで遊びたい」ではなく、「マルチが動くバージョンで固定する」のが大事
- Odyssey込みの1.6環境ではZetrith系マルチはまだ動作しない前提で構える
Steam版でRimWorldを1.5に固定する手順(必須)
- Steamを開き「ライブラリ」→ RimWorld を右クリック
- 「プロパティ」→「ベータ」タブを開く
- ドロップダウンから
1.5系列のブランチ(例:1.5 publicなど)を選択 - 自動アップデートを「このゲームを起動した時のみ更新」などに変更しておくと、誤って1.6に上がるリスクが減ります
海外の解説でも、「Odysseyや1.6でマルチをしたい場合はいったん1.5へダウングレードする以外に方法はない」と明記されています。(GamerBlurb)
Zetrith’s Multiplayer MODの導入手順
ここからは、RimWorld 1.5環境にZetrith系Multiplayer MODを入れて動かす手順です。Steamワークショップが使える場合と、使えない/非Steam版の場合の両方をカバーします。
1. 必須MODの確認
Multiplayerを動かすには、少なくとも以下が必要です。
- Harmony(Brrainz氏のライブラリMOD)(Steam Community)
- Multiplayer(Zetrith系のマルチプレイ本体)(Steam Community)
Harmonyは多くのMODが共通で利用する基盤ライブラリで、Multiplayer側も必須と明記されています。(Top Mods)
2. 公式サイト/GitHubからの導入(最も確実)
Steamワークショップの表示が不安定なこともあるため、2025年11月時点では公式サイトかGitHub経由で取得する方法が安定です。(RWMP)
- RimWorld Multiplayer公式サイト
- 公式サイト: https://rimworldmultiplayer.com/
- 上部メニューの「Download」から最新版を取得
- GitHubリポジトリ
- https://github.com/rwmt/Multiplayer/releases
1.4-1.5対応と書かれた最新リリースの.zipをダウンロード(GitHub)
- ダウンロードしたZIPを解凍し、フォルダごと
RimWorld/Mods/フォルダへコピー(Steam版なら.../steamapps/common/RimWorld/Mods/)
ゲーム起動後、「MOD」メニューで
- Harmony
- Multiplayer
の順に有効化し、ゲームを再起動します。MultiplayerはCoreの後・他の技術系MODの前に置くのが推奨されています。(Top Mods)
3. Steamワークショップからの導入(利用可能な場合)
Steamワークショップに「Multiplayer」(作者 zetrith)として公開されているページからサブスクライブする方法もあります。(Steam Community)
- ワークショップURL
- サブスクライブ→ゲームを再起動→MOD一覧で有効化
ただし、ワークショップ側の仕様変更や地域制限により、2025年時点で「削除されたように見える」表示になるケースも報告されています。その場合は公式サイトやGitHub配布版を利用するのが確実です。(Steam Community)
4. 全員のバージョン・MOD構成を合わせる
マルチプレイを行う全プレイヤーは、以下を完全一致させる必要があります。(Quicca Plus)
- RimWorld本体のバージョン(1.5系で統一)
- 有効化しているDLC(Royalty, Ideology, Biotech, Anomalyなど)
- MODの種類と数(有効化・無効化を含めて完全一致)
- MODの読み込み順
- 一部設定ファイル(config)
Configフォルダの場所(全員で共有して合わせる)(Top Mods)
- Windows
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\LocalLow\Ludeon Studios\RimWorld by Ludeon Studios\Config - macOS
~/Library/Application Support/RimWorld/Config/ - Linux
~/.config/unity3d/Ludeon Studios/RimWorld by Ludeon Studios/Config
ホストがこのConfigフォルダをZipで固めて配布し、参加者が上書きする形にすると、desyncが大きく減ります。
ゲーム内でのホスト設定と参加手順
この章では、「実際に部屋を立てて入る」までの操作をまとめます。
基本的な流れ(ホスト側)
- RimWorld起動 → タイトル画面でMODが正しくロードされていることを確認
- 新規コロニーをシングルプレイとして作成(ワールド生成・スタート地点などを決める)(HackMD)
- ゲームが始まったら
Esc→ 「Multiplayer」または「Host」メニューを開く - 以下を設定
- サーバー名
- 接続方式(Steam / LAN / Direct)
- リッスンポート(Directの場合:30502)
- 最大プレイヤー数(推奨は8人以下)(RWMP)
- パスワード
- Autosave間隔(10分〜15分程度がおすすめ)
- 「Start」または「Host」ボタンでゲームをマルチセッションに切り替える
参加側の操作
- 同じMOD構成&バージョンでゲームを起動
- タイトル画面 → 「Multiplayer」メニューを開く
- 接続方法を選択
- Steamフレンド経由
- LANタブ(同一ネットワークの場合のみ)
- Direct(IPアドレスとポートを手入力)(RWMP)
- パスワードを入力し、接続
接続方式別の設定:Steam/Direct/VPN
Steamフレンド経由(ポート開放不要・初心者向け)
Multiplayer MODはSteam APIと統合されており、フレンド経由の接続では基本的にポート開放不要です。(Top Mods)
- ホストは「Steam」接続モードでサーバーを立てる
- 参加者はSteamのフレンドリストから「ゲームに参加」or マルチ画面のフレンド一覧からホストを選択
メリット
- ルーター設定不要
- ファイアウォール例外はSteam/RimWorld側を許可するだけで済む
Direct接続(IP直打ち・ルーター設定が必要)
Direct接続では、ホスト側でUDP 30502番ポートを開放する必要があります。(Top Mods)
- ルーターのポートフォワーディング設定で
- 宛先:ホストPCのローカルIP
- ポート:30502
- プロトコル:UDP
- Windowsファイアウォール/セキュリティソフトで
- RimWorld.exe
- Steam(必要に応じて)
を「許可アプリ」に追加します。FAQでも、接続が「Downloading」のまま進まない場合は、ファイアウォールが原因のことが多いと説明されています。(HackMD)
Direct接続で安定しない場合は、一度ファイアウォールをオフにしてテスト → 動くなら例外設定を追加して再度ONという手順で原因を切り分けるのがおすすめです。
VPN(Hamachiなど)を使う場合
VPNソフトを使って「仮想LAN」を作る方法もありますが、RimWorld側ではHamachi等はLANではなくVPN扱いであり、Direct接続扱いになる点に注意が必要です。(HackMD)
- 通信が不安定になりやすく、desyncや遅延の原因にもなる
- どうしてもルーター設定が難しい場合の最終手段として考え、可能ならSteam接続やVPS利用に切り替えた方が安定します
MOD環境の同期とトラブルシューティング
MODリストと設定ファイルを揃えるコツ
FAQおよび日本語解説でも、MOD構成のズレがdesyncの最大原因とされています。(Top Mods)
おすすめの手順:
- まずはバニラ+Multiplayer+Harmonyだけで接続テスト
- 問題なければ、マルチ対応が確認されているMODを1つずつ追加 → テスト(HackMD)
- ホストは
ConfigフォルダをZip化し、全員に配布して上書きしてもらう - どうしても不安定な場合、RimWorld本体の再インストールや
dataフォルダ削除も推奨されています(RWMP)
よくあるエラーと対処
- 接続が「Downloading」のまま進まない
- ファイアウォール/セキュリティソフトの例外設定を見直す(RimWorldとSteamを許可)(RWMP)
- 特定の人だけ頻繁にdesyncする
- その人のゲームファイルやMOD/Configの破損、回線品質が疑わしい
- Configフォルダをホストと完全一致させる、ゲーム再インストールを試す(RWMP)
- 全員が頻繁にdesyncする
- 非対応MODを含んでいる可能性が高い
- Multiplayer対応MOD一覧(公式スプレッドシート)で互換性を確認する(HackMD)
シーン別おすすめ設定プリセット
カジュアル協力プレイ(2〜4人/バニラ+DLC)
- RimWorld:1.5
- DLC:Royalty/Ideology/Biotech(Anomalyは様子見)(Top Mods)
- MOD:
- Harmony
- Multiplayer
- UI系軽量MODのみ(日本語訳MODなど)
- ホスト設定:
- 最大プレイヤー数:4
- 接続方式:Steam
- Autosave:10分
この構成なら、PCスペックがそこまで高くなくても安定しやすく、初めてのマルチに向いています。
長期サバイバル配信・大型MODパック(4〜8人)
- 専用のVPS/ゲームサーバー上でRimWorldを動かし、ホストを固定
- サーバー側メモリ:最低4GB〜、できれば8GB以上が国内解説でも推奨されています(nerdnooks)
- MODはMultiplayer対応が確認されているもののみに絞る
運用ルールも事前に共有しておくと、配信向けの長期ワールドでも破綻しにくくなります。
関連日本語YouTube動画(参考)
マルチプレイの動きをイメージしやすいよう、日本語実況の動画を1本紹介します。
- RimWorldマルチプレイ実況
- 「2人でマルチプレイ雑談 RimWorld Multiplayer #01 ゲーム実況プレイ リムワールド 日本語 PC Steam [Molotov Cocktail Gaming]」
操作感やラグの出方を事前に確認しておくと、自分の環境での設定方針を決めやすくなります。
比較表・料金表(サーバースペックの目安)
RimWorldマルチ用サーバーの「メモリ目安」を整理します(プレイヤー人数とMOD量の観点)。(nerdnooks)
| プレイ人数・環境 | 推奨メモリ(サーバー側) | 想定ホスト環境 |
|---|---|---|
| 2〜4人・バニラ+DLCのみ | 2〜4GB | 自宅PC / 小規模VPS |
| 4〜6人・軽量MODパック | 4〜8GB | VPS / ゲーム専用サーバー |
| 6〜8人・大型MODパック+長時間運用 | 8GB以上 | 高性能VPS / 専用ゲームサーバー |
※あくまで目安であり、マップサイズやMOD構成によって必要メモリは変動します。
RimWorldマルチに向いた国内レンタルサーバー比較

ここでは、RimWorld Multiplayer Zetrithを安定運用したい人向けに、国内で使いやすいサーバーを複数ピックアップし、特徴を比較します(ランキングではなく用途別の比較です)。
サーバー比較診断サイトの活用
まず、細かな条件でサーバー候補を絞り込みたい場合は、
- サーバー比較診断サイト「QUICCA+ サーバー比較診断」
で、予算・用途・OSなどを入力すると、自分に合ったレンタルサーバーを一覧で確認できます。RimWorld以外のゲームやWebサイト運用も含めて比較したい場合に便利です。
XServer VPS(エックスサーバー VPS)
- 公式申込リンク:
- 特徴
- 国内データセンターで回線品質が高く、VPSとしての汎用性も高い
- Windows Serverプランを組み合わせれば、リモートデスクトップ経由でRimWorld本体ごと常時起動させる運用も可能(エックスサーバー)
- RimWorld以外のゲームサーバーや検証環境も同一VPS上で動かしたい人に向く
XServer VPS for Game(エックスサーバー VPS for Game)
- 公式申込リンク:
- 特徴
- ゲーム用途に特化したVPSプランで、メモリ2GB〜のプランが用意されている(エックスサーバー)
- 4人以下の小規模プレイなら2GBプラン、6〜8人規模やMOD多めなら4GB以上を選ぶと安心
- 管理パネルが分かりやすく、既にXServer系サービスを使っている人は導入しやすい
ConoHa VPS & ConoHa for GAME
- 公式申込リンク:
- 特徴
- ConoHa for GAMEは、ゲームテンプレートや時間課金に対応したゲーム特化型VPSで、2GB〜のプランが豊富(ConoHa)
- 長期割引パスやキャンペーンでコストを抑えやすく、1か月だけ試したいときも柔軟
- RimWorld専用テンプレートはありませんが、Windows ServerやLinux環境に自分でRimWorldをインストールする形で運用可能
LOLIPOP! for Gamers(ロリポップ! for Gamers)
- 公式申込リンク:
- 特徴
- 「専門知識がなくても簡単にセットアップできる」ことをうたう、ゲーム特化型サーバー(gamers.lolipop.jp)
- 管理画面が非常に分かりやすく、Discordコミュニティでのサポートも手厚い
- マイクラなど他ゲーム向けテンプレートが充実しているので、RimWorld以外のマルチサーバーも立てる予定がある人に向く
さくらのVPS(Sakura VPS)
- 公式申込リンク:
- 特徴
- 古くからある国内VPSで、安定したインフラと長期利用時のコスパに定評あり(VPS(仮想専用サーバー)|さくらインターネット)
- 4GB・8GBといった中〜上位プランも用意されており、RimWorld+他サービスの同居も現実的
- Linuxで軽量構成を組み、RimWorld Togetherなど別マルチMODを動かす用途にも向く(Zap-Hosting)
よくある質問(FAQ)
Q1. RimWorld 1.6/OdysseyでZetrithのMultiplayerは使えますか?
結論:**2025年11月時点では使えません。**マルチプレイをしたい場合は、RimWorld本体を1.5にダウングレードし、Zetrith’s MultiplayerまたはRimWorld TogetherなどのコミュニティMODを利用する必要があります。
Q2. 全員のMODはどこまで一致させないといけませんか?
結論:**名前・バージョン・有効/無効・読み込み順・設定ファイルまで、基本的に「完全一致」が前提です。**一部が異なるだけでもdesyncの原因になるため、ホストのConfigフォルダをZipで配布し、全員が上書きする運用が推奨されています。
Q3. ポート開放せずに遊ぶ方法はありますか?
結論:**Steamフレンド経由の接続ならポート開放不要です。**MultiplayerはSteam APIと統合されており、フレンドセッションに参加する形ならルーター設定を触る必要はありません。どうしてもDirect接続を使う場合のみ、UDP 30502番ポートの開放が必要になります。
Q4. 途中参加(後から入る)は可能ですか?
結論:**可能ですが、ホスト側のセーブデータとMOD情報を大量に同期するため、初回接続時に長い読み込み時間が発生することがあります。**長期コロニーに途中参加する場合は、事前にその旨を伝え、時間に余裕のあるタイミングで接続するのがおすすめです。
Q5. マルチプレイで使ったセーブをシングルプレイに戻せますか?
結論:**「保存済みマルチセーブをシングルに変換する機能」が用意されています。**ゲーム内のESCメニューから対象セーブを「Convert to Singleplayer」することで戻せますが、FAQでは「変換によってセーブが壊れる可能性があるため多用は推奨しない」と注意されています。
まとめ
RimWorld Multiplayer Zetrith(Multiplayer MOD)は、2025年11月時点ではRimWorld 1.5環境での運用が前提であり、1.6/Odysseyはまだマルチ非対応です。全プレイヤーのバージョン・DLC・MOD構成・Configを揃え、Steam接続やUDP 30502番ポートの設定を正しく行えば、8人規模までの協力プレイを安定して楽しめます。
さらに、XServer VPS for GameやConoHa for GAME、LOLIPOP! for Gamersといった日本国内のゲーム特化型サーバーや、さくらのVPSなどの汎用VPSを組み合わせれば、ホストPCに負荷をかけずに長期コロニーを運用することも可能です。
最後に、自分に合ったサーバー選びをしたい場合は、サーバー比較診断サイト「QUICCA+ サーバー比較診断」(https://comparison.quicca-plus.com/)も活用しながら、上で紹介した各レンタルサーバーの公式リンクからプランをチェックし、RimWorldマルチ環境を構築してみてください。
出典
- RimWorld Multiplayer公式FAQ(対応バージョン・接続方法・FAQ)
- Multiplayer MOD配布ページ・ドキュメント(GitHub/HackMD)
- Multiplayer MODの詳細仕様・ポート情報(TOP-Mods掲載の説明文)
- OdysseyとRimWorld 1.6のマルチプレイ対応状況(GamerBlurb)
- 国内サーバー・ゲームサーバー関連公式情報
- XServer VPS for Game: https://vps.xserver.ne.jp/game-server/ (エックスサーバー)
- ConoHa for GAME: https://game.conoha.jp/ (ConoHa)
- LOLIPOP! for Gamers: https://gamers.lolipop.jp/ (gamers.lolipop.jp)
- さくらのVPS: https://vps.sakura.ad.jp/ (VPS(仮想専用サーバー)|さくらインターネット)

