【2025年7月最新】マイクラプロキシサーバー完全ガイド
Velocity・BungeeCord・LuckPerms設定方法からおすすめVPS比較まで
複数のマイクラサーバーを繋げて、プレイヤーがサーバー間を自由に移動できる本格的なネットワークを構築しましょう。このガイドでは、初心者でも分かりやすく、実際の設定画面を使って詳しく解説します。
プロキシサーバーとは?基本概念を理解しよう

プロキシサーバーによる複数サーバー間の接続イメージ
プロキシサーバーとは、接続者(プレイヤー)とサーバー本体の間に位置するサーバーで、接続者から受け取った情報をサーバーに受け渡すという中継サーバーの役割をします。
プロキシサーバーの主な役割
- 複数のマイクラサーバーを一つのネットワークとして統合
- プレイヤーのサーバー間移動を可能にする
- サーバー本体のIPアドレスを秘匿してセキュリティを向上
- DDoS攻撃などからサーバー本体を保護

Hypixelのようなサーバー移動の仕組み
主要なプロキシサーバーの比較
プロキシサーバー | 対応バージョン | 特徴 | 推奨度 |
---|---|---|---|
Velocity | 1.7.10~最新版 | 高性能・高セキュリティ・モダンな設計 | ★★★★★ |
BungeeCord | 1.4.7~最新版 | 最も歴史が長く、プラグイン豊富 | ★★★★☆ |
Waterfall | 1.8~1.20.4 ※開発終了 |
BungeeCordの改良版(非推奨) | ★★☆☆☆ |
重要なお知らせ
2024年3月26日にWaterfallの開発終了が発表されました。今後はVelocityまたはBungeeCordへの移行を強く推奨します。
Velocityプロキシサーバーの設定方法

Velocityの設定画面イメージ
Velocityは最新の高性能プロキシサーバーで、BungeeCordと比較して最大8倍の性能向上を実現しています。セキュリティ面でも優れており、現在最も推奨されているプロキシサーバーです。
ステップ1: Velocityのダウンロードとインストール
Java 17以上のインストール
VelocityはJava 17以上が必要です。Java 21以上を推奨します。
# Java 17以上であることを確認
起動スクリプトの作成
Velocityを起動するためのスクリプトを作成します。
@echo off
java -Xms1G -Xmx1G -XX:+UseG1GC -XX:G1HeapRegionSize=4M -XX:+UnlockExperimentalVMOptions -XX:+ParallelRefProcEnabled -XX:+AlwaysPreTouch -XX:MaxInlineLevel=15 -jar velocity.jar
pause
# Linux/macOS用 start.sh
#!/bin/sh
java -Xms1G -Xmx1G -XX:+UseG1GC -XX:G1HeapRegionSize=4M -XX:+UnlockExperimentalVMOptions -XX:+ParallelRefProcEnabled -XX:+AlwaysPreTouch -XX:MaxInlineLevel=15 -jar velocity*.jar
ステップ2: 設定ファイルの編集

velocity.tomlファイルの設定例
velocity.tomlファイルの編集
初回起動後に生成される設定ファイルを編集します。
[servers]
# サーバー名 = “IPアドレス:ポート”
lobby = “127.0.0.1:25565”
survival = “127.0.0.1:25566”
creative = “127.0.0.1:25567”
# 接続時に試行するサーバーの順序
try = [
“lobby”,
“survival”
]
# 基本設定
bind = “0.0.0.0:25577”
motd = “&bVelocityプロキシサーバーへようこそ!”
show-max-players = 500
online-mode = true
force-key-authentication = true
# 転送設定
[forwarding]
mode = “modern”
forward-ip = true
ステップ3: バックエンドサーバーの設定
重要:バックエンドサーバーの設定が必要
Velocityに接続するすべてのマイクラサーバーで以下の設定が必要です。
server.propertiesの編集
online-mode=false
Paper/Spigotサーバーの場合
velocity-support:
enabled: true
online-mode: true
secret: “your-secret-key-here”

VelocityとPaperサーバーの連携設定
ステップ4: 起動と接続テスト
Velocityの起動
作成したスクリプトでVelocityを起動します。
[INFO]: Booting up Velocity 3.4.0…
[INFO]: Listening on /0.0.0.0:25577
[INFO]: Done (0.36s)!
接続テスト
マイクラクライアントからVelocityのアドレス(例:127.0.0.1:25577)に接続します。
成功時: 設定したロビーサーバーに接続され、/server コマンドで他のサーバーに移動できます。

Velocityプロキシサーバーへの接続成功画面
Velocityの主な優位性
高性能
BungeeCordと比較して最大8倍の性能向上を実現
高セキュリティ
現代的なセキュリティ機能を標準で装備
モダンな設計
最新のJavaとMinecraft機能に対応
API安定性
プラグイン開発者にとって予測可能なAPI
BungeeCordネットワークの作り方

BungeeCordの公式ダウンロードページ
BungeeCordは最も歴史が長く、豊富なプラグインエコシステムを持つプロキシサーバーです。多くのサーバーで実績があり、安定性に優れています。
ステップ1: BungeeCordのダウンロードとセットアップ
BungeeCordのダウンロード
公式サイトからBungeeCord.jarファイルをダウンロードします。
ダウンロードURL: https://ci.md-5.net/job/BungeeCord/

BungeeCord.jarファイルの配置
起動スクリプトの作成
BungeeCordを起動するためのバッチファイルを作成します。
java -Xms512M -Xmx512M -jar BungeeCord.jar nogui
pause
メモリ割り当て: 通常は512MBで十分です。50~100人規模の場合は1GBを推奨します。
初回起動
バッチファイルを実行してBungeeCordを初回起動します。
Listening on /0.0.0.0:25577

BungeeCordの起動画面
ステップ2: config.ymlファイルの設定

config.ymlファイルの場所
サーバー設定の編集
config.ymlファイルを開き、接続するサーバーを設定します。
lobby:
motd: ‘&6ようこそロビーサーバーへ’
address: 127.0.0.1:25565
restricted: false
survival:
motd: ‘&aサバイバルサーバー’
address: 127.0.0.1:25566
restricted: false
creative:
motd: ‘&bクリエイティブサーバー’
address: 127.0.0.1:25567
restricted: false
# 優先的に接続するサーバーの順序
priorities:
– lobby
– survival

config.ymlファイルの設定例
IP転送設定
プレイヤーのIPアドレスを正しく転送するための設定です。
ip_forward: true
重要: この設定を忘れると、すべてのプレイヤーがプロキシサーバーのIPアドレスとして認識されます。
ステップ3: バックエンドサーバーの設定
ファイル名 | 対象サーバー | 変更項目 |
---|---|---|
server.properties | 全てのサーバー | online-mode=false |
spigot.yml | Spigot/Paper/Purpur | bungeecord: true |
server.propertiesの編集
online-mode=false
spigot.ymlの編集
bungeecord: true
ステップ4: 接続確認と基本コマンド
接続成功の確認
BungeeCordのアドレス(例:127.0.0.1:25577)に接続し、ロビーサーバーに入れれば成功です。
基本コマンド
- /server [サーバー名] – 指定したサーバーに移動
- /list – 接続可能なサーバー一覧を表示
- /end – BungeeCordサーバーを停止(stopではない)
BungeeCord用おすすめプラグイン
プラグイン名 | 機能 | 用途 |
---|---|---|
BungeeTabListPlus | タブリストのカスタマイズ | プレイヤー一覧の見た目を改善 |
LunaChat | チャット変換 | ローマ字を日本語に自動変換 |
CleanMotD | MOTD編集 | サーバー説明文の色付け・装飾 |
BungeeGuard | セキュリティ強化 | 不正接続の防止 |
LuckPerms権限設定とGUI活用法

LuckPerms WebEditorの管理画面
LuckPermsは現在最も人気で高機能な権限管理プラグインです。WebEditorによるGUI操作で、初心者でも直感的に権限設定が可能です。
ステップ1: LuckPermsのインストール
プラグインのダウンロード
LuckPerms公式サイトからプラグインをダウンロードします。
ダウンロードURL: https://luckperms.net/
対応プラットフォーム: Bukkit/Spigot/Paper/Purpur/BungeeCord/Velocity
プラグインの配置
ダウンロードしたJARファイルをpluginsフォルダに配置します。
/proxy-server/plugins/LuckPerms-Bungee-5.4.x.jar
# バックエンドサーバーの場合
/backend-server/plugins/LuckPerms-Bukkit-5.4.x.jar
重要:プロキシ環境での設定
BungeeCordやVelocityを使用する場合、プロキシサーバーとすべてのバックエンドサーバーにLuckPermsをインストールする必要があります。
ステップ2: WebEditorの使用方法
WebEditorの起動
管理者権限で以下のコマンドを実行します。
/lp editor
# 特定のグループのみ編集
/lp group [グループ名] editor
# 特定のユーザーのみ編集
/lp user [ユーザー名] editor
WebEditorへのアクセス
コマンド実行後に表示されるURLをクリックしてWebEditorを開きます。
セキュリティ: WebEditorは認証コードによる安全な接続を提供し、変更は管理者の承認が必要です。

WebEditorでの権限設定の操作例
ステップ3: 基本的な権限設定
グループの作成
WebEditorでグループを作成し、権限を体系的に管理します。
/lp creategroup admin
/lp creategroup moderator
/lp creategroup vip
/lp creategroup default
権限の設定
グループに権限を付与します。
/lp group admin permission set * true
/lp group admin permission set minecraft.command.op true
# モデレーターグループの権限設定例
/lp group moderator permission set minecraft.command.kick true
/lp group moderator permission set minecraft.command.ban true
/lp group moderator permission set essentials.fly true
ユーザーへのグループ割り当て
プレイヤーを適切なグループに割り当てます。
/lp user [プレイヤー名] parent add admin
/lp user [プレイヤー名] parent add moderator
/lp user [プレイヤー名] parent add vip
ステップ4: 高度な機能の活用

LuckPermsの高度な機能設定
一時的な権限
期限付きで権限を付与できます。
サーバー別権限
特定のサーバーでのみ有効な権限を設定。
グループ継承
グループ間の階層関係を設定。
プレフィックス設定
チャットでの名前表示をカスタマイズ。
WebEditorの主な機能
機能 | 説明 | 使用場面 |
---|---|---|
権限ツリー表示 | 階層的な権限構造を視覚的に表示 | 権限の整理・確認 |
一括編集 | 複数のユーザー・グループを同時編集 | 大規模な権限変更 |
検索・フィルター | 特定の権限や条件での絞り込み | 権限の検索・管理 |
履歴管理 | 権限変更の履歴を確認 | 変更の追跡・監査 |

WebEditorの様々な機能
プロキシ環境での連携設定
プロキシサーバーとの連携
BungeeCordやVelocityを使用する場合、権限の同期設定が重要です。
storage-method: mysql
data:
address: localhost:3306
database: luckperms
username: luckperms
password: password
# プロキシサーバーでの権限同期
sync-minutes: 5
設定完了の確認
WebEditorで設定した権限が全サーバーで正しく反映されているか確認しましょう。
おすすめVPS比較・料金プラン
プロキシサーバーを安定して運用するには、適切なVPSプロバイダーの選択が重要です。以下では、マイクラサーバーに最適化されたVPSサービスを詳しく比較します。
総合ランキング TOP3
ConoHa for GAME
主な特徴
- マイクラ専用テンプレート搭載
- 自動バックアップ機能
- 24時間365日サポート
- 高性能SSD標準搭載
料金プラン
- 4GBプラン: 月額1,292円
- 8GBプラン: 月額2,195円
- 16GBプラン: 月額4,290円
- 32GBプラン: 月額8,470円
当サイト限定特典: 新規申し込みで700円分のクーポンプレゼント!
Xserver VPS for Game
主な特徴
- マイクラ専用管理画面
- 無料でメモリ増設可能
- 高速NVMe SSD
- 充実のサポート体制
料金プラン
- 6GBプラン: 月額2,200円
- 12GBプラン: 月額4,400円
- 24GBプラン: 月額8,800円
- 48GBプラン: 月額17,600円
特徴: 6GBプラン以上は無料でメモリ容量の増設が可能!
ロリポップ! for Gamers
主な特徴
- 国内トップ級の性能
- 3ステップで簡単セットアップ
- 高速回線・高性能CPU
- コストパフォーマンス重視
料金プラン
- 4GBプラン: 月額1,500円
- 8GBプラン: 月額3,000円
- 16GBプラン: 月額6,000円
- 32GBプラン: 月額12,000円
特徴: 通常料金が他社より安く、高性能なハードウェアを使用!
詳細比較表
項目 | ConoHa for GAME | Xserver VPS for Game | ロリポップ! for Gamers |
---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
最低利用期間 | なし(時間課金可能) | 1ヶ月 | 1ヶ月 |
バックアップ | 自動バックアップ | 手動バックアップ | 手動バックアップ |
マイクラテンプレート | ○(豊富) | ○(標準) | ○(標準) |
サポート | 24時間365日 | 24時間365日 | 平日サポート |
無料お試し | ○ | ○ | ○ |
プロキシサーバー用推奨スペック
小規模(~20人)
- メモリ: 2GB以上
- CPU: 2コア以上
- ストレージ: 20GB以上
- プロキシ用: 512MB
中規模(~100人)
- メモリ: 8GB以上
- CPU: 4コア以上
- ストレージ: 100GB以上
- プロキシ用: 1GB
大規模(100人以上)
- メモリ: 16GB以上
- CPU: 8コア以上
- ストレージ: 200GB以上
- プロキシ用: 2GB以上
その他のおすすめVPS
VPS選択時の注意点
- プロキシサーバーは軽量だが、バックエンドサーバーを考慮したスペック選択が重要
- ネットワーク帯域制限に注意(特に大人数サーバーの場合)
- DDoS対策やセキュリティ機能の有無を確認
- バックアップ機能の充実度
最終的なおすすめ
初心者・中級者: ConoHa for GAME(使いやすさ重視)
上級者・大規模: Xserver VPS for Game(高性能・拡張性重視)
コスパ重視: ロリポップ! for Gamers(価格重視)
よくある質問(FAQ)
新規構築の場合はVelocityを推奨します。
- Velocity: 高性能・高セキュリティ・モダンな設計
- BungeeCord: 豊富なプラグイン・長い実績
- 既存のBungeeCordプラグインを多用している場合は、BungeeCordの継続も検討
プロキシサーバー自体は軽量です:
- 小規模(~20人): 512MB
- 中規模(~100人): 1GB
- 大規模(100人以上): 2GB以上
- ※バックエンドサーバーのメモリは別途必要
一部制限がありますが可能です:
- Velocity: Forge対応(推奨)
- BungeeCord: 基本的に非対応
- Waterfall: 1.12.2まで対応(開発終了)
- Lightfall: Mohist専用プロキシ
はい、プロキシサーバーでも使用可能です:
- プロキシサーバーとバックエンドサーバー両方にインストール
- データベース(MySQL等)を使用して権限を同期
- WebEditorですべてのサーバーの権限を一元管理
複数の方法でセキュリティを強化できます:
- forwarding-secretの設定(Velocity)
- BungeeGuardプラグインの使用
- ファイアウォール設定でバックエンドサーバーへの直接アクセスを制限
- DDoS対策サービスの利用
可能ですが、スペックに注意が必要です:
- ポート番号を変更して複数サーバーを稼働
- プロキシサーバー + バックエンドサーバー2-3個程度なら8GB以上を推奨
- パフォーマンスを重視する場合は個別VPSを検討