※本記事は2025年7月時点の情報に基づいて執筆されています。内容の正確性には万全を期していますが、最新情報は各公式サイトをご確認ください。
マインクラフトで「Java版の友達と統合版の友達が一緒に遊べたらいいのに…」と思ったことはありませんか?そんな夢を叶えるのがGeyserMCです!この記事では、初心者でも簡単にクロスプレイサーバーを構築できる方法を詳しく解説します。
画像出典:揚げポテほかほかクラフト
GeyserMCとは?クロスプレイの仕組みを理解しよう
GeyserMCは、MinecraftのJava版サーバーに統合版(Bedrock Edition)のプレイヤーがログインできるようにするプラグインです。通常、Java版と統合版は互換性がないため、同じサーバーで遊ぶことはできません。しかし、GeyserMCがその架け橋となり、異なるプラットフォーム間でのクロスプレイを実現します。
主な特徴:
- Java版サーバーに統合版プレイヤーがアクセス可能
- リアルタイムでのプロトコル変換
- ほぼすべてのゲーム機能をサポート
- 無料で利用可能
必要なプラグインと事前準備
GeyserMCでクロスプレイを実現するには、以下のプラグインが必要です:
プラグイン名 | 役割 | 必須度 |
---|---|---|
GeyserMC | Java版と統合版の橋渡し | 必須 |
Floodgate | 統合版プレイヤーの認証処理 | 必須 |
ViaVersion | 異なるMinecraftバージョン間の互換性 | 推奨 |
画像出典:揚げポテほかほかクラフト
サーバー要件:
- Spigot/Paper 1.16.5以上
- Java 8以上
- 最低2GB以上のRAM(推奨4GB以上)
- ポート19132の開放(統合版用)
ステップ1:プラグインのダウンロードと導入
1. GeyserMCのダウンロード
- GeyserMC公式サイトにアクセス
- 「Geyser-Spigot」をダウンロード
- サーバーの
plugins
フォルダに配置
2. Floodgateのダウンロード
- Floodgate公式ページから最新版をダウンロード
- 同じく
plugins
フォルダに配置
3. サーバーの再起動
プラグインを導入後、サーバーを再起動して設定ファイルを生成させます。
ステップ2:GeyserMCの基本設定
サーバー再起動後、plugins/Geyser-Spigot/config.yml
を編集します:
Copy# 基本設定例
bedrock:
# 統合版用のポート設定
address: 0.0.0.0
port: 19132
remote:
# Java版サーバーの設定
address: 127.0.0.1
port: 25565
# 認証設定
auth-type: floodgate
# デバッグモード(初期設定時は有効推奨)
debug-mode: true
画像出典:揚げポテほかほかクラフト
ステップ3:Floodgateの設定
plugins/floodgate/config.yml
の重要設定:
Copy# プレイヤー名のプレフィックス(統合版プレイヤーの識別用)
player-prefix: "*"
# UUIDタイプ
uuid-type: xuid
# 認証サーバー設定
replace-spaces: true
ステップ4:ファイアウォールとポート設定
ポート開放が必要:
- 25565 – Java版用(標準)
- 19132 – 統合版用(UDP)
Linuxサーバーの場合:
Copy# ufwの場合
sudo ufw allow 19132/udp
sudo ufw allow 25565/tcp
# iptablesの場合
sudo iptables -A INPUT -p udp --dport 19132 -j ACCEPT
sudo iptables -A INPUT -p tcp --dport 25565 -j ACCEPT
統合版プレイヤーの接続方法
統合版プレイヤーがサーバーに接続する手順:
- Minecraftを起動
- 「遊ぶ」→「サーバー」タブを選択
- 「サーバーを追加」をクリック
- 以下の情報を入力:
- サーバー名: 任意の名前
- サーバーアドレス: あなたのサーバーIP
- ポート: 19132
画像出典:MCINFO
クロスプレイ時の制限事項と対処法
GeyserMCでクロスプレイを楽しむ際の注意点:
制限事項:
項目 | 制限内容 | 対処法 |
---|---|---|
オフハンド | 統合版では完全サポートなし | 重要アイテムはメインハンドで |
F3デバッグ情報 | 統合版では利用不可 | 代替手段としてプラグイン利用 |
一部のブロック | 表示が異なる場合あり | 最新版で改善傾向 |
レッドストーン回路 | 動作が異なる場合あり | 複雑な回路は事前テスト推奨 |
パフォーマンス最適化のコツ:
- サーバーメモリを十分確保(4GB以上推奨)
- 不要なプラグインは削除
- view-distanceを適切に設定
- 定期的なサーバー再起動
よくあるトラブルと解決方法
Q: 統合版プレイヤーが接続できない A: ポート19132が正しく開放されているか確認してください。また、UDPプロトコルでの通信許可が必要です。
Q: アイテムが正しく表示されない A: GeyserMCとFloodgateを最新版にアップデートしてください。また、ViaVersionの導入も効果的です。
Q: チャットでプレイヤー名の前に「*」が付く A: これはFloodgateの設定で、統合版プレイヤーを識別するためのプレフィックスです。config.ymlで変更可能です。
高度な設定とカスタマイズ
リソースパックの対応:
Copy# config.ymlでリソースパック設定
resource-pack:
# リソースパックのURL
url: "https://your-domain.com/resourcepack.zip"
# 強制適用
forced: false
パフォーマンス調整:
Copy# チャンク送信の最適化
chunk-caching: true
chunk-request-limit: 64
# メモリ使用量の調整
cache-chunks: false
cache-world: true
おすすめのマインクラフトサーバーホスティング
GeyserMCを快適に動作させるには、十分なスペックのサーバーが必要です。以下のサービスを比較検討してみてください:
高性能・安定性重視なら:
- XServer VPS for Game – ゲーム特化型で最適化済み
- ConoHa for GAME – 初心者でも簡単設定
コストパフォーマンス重視なら:
- さくら VPS – 老舗の安定感
- KAGOYA CLOUD VPS – 柔軟なスペック選択
これらのサービスなら、GeyserMCに必要な帯域幅とスペックを十分に提供してくれます。
まとめ
GeyserMCを使ったクロスプレイ環境の構築は、最初は複雑に感じるかもしれませんが、手順通りに進めれば必ず成功します。Java版と統合版の友達が一緒に遊べる環境が整えば、マインクラフトの楽しさが何倍にも広がります!
設定で困ったときは、GeyserMCの公式Discordコミュニティも活用してみてください。多くの経験豊富なユーザーが親切にサポートしてくれます。