【2025年11月最新】7DTD ワイプ手順完全ガイド – V2.0対応サーバー管理者向け

目次

冒頭の直接回答

7 Days to Dieのワイプ(ワールドリセット)は、サーバーのセーブデータを削除してゲームを初期状態に戻す作業です。PC版では「Saves」フォルダ内の対象ワールドデータを削除し、レンタルサーバーではコントロールパネルから「ワールドリセット」を実行するだけで完了します。作業時間は5〜10分程度で、事前バックアップを取れば安全に実施できます。

要点

  • ワイプはセーブデータを削除してワールドを初期化する作業
  • PC版とレンタルサーバーで手順が異なる
  • 必ず事前にバックアップを取得する
  • プレイヤー情報のみ残す部分ワイプも可能
  • 大型アップデート後や定期リセットで実施するのが一般的

7DTDワイプとは?基本知識と実施タイミング

ワイプの定義と目的

ワイプとは、7 Days to Dieのワールドデータ(マップ・建築物・アイテム・ゾンビの状態など)を削除し、ゲームを最初からやり直すことを指します。マルチプレイサーバーでは、長期間プレイすると以下の問題が発生するため、定期的なワイプが推奨されます。

  • サーバー負荷の増大:建築物や採掘跡が蓄積しパフォーマンスが低下
  • 新規プレイヤーの参入障壁:既存プレイヤーとの装備・拠点の差が大きくなる
  • ゲームバランスの崩壊:資源が枯渇しエンドコンテンツ化する
  • アップデート対応:大型アップデート(Alpha更新)で互換性がなくなる場合がある

ワイプを実施すべきタイミング

  1. 大型アップデート(Alpha更新)後:Alpha 21→Alpha 22など、メジャーバージョン更新時はセーブデータの互換性がないため必須
  2. 定期リセット:コミュニティサーバーでは1〜3ヶ月ごとにリセットするのが一般的
  3. サーバー動作が重い:ワールドデータが肥大化し、ラグやクラッシュが頻発する場合
  4. 新規プレイヤー参加前:フレンドを招待する際、全員同じスタート地点にする目的
  5. MOD環境の変更:大規模なMOD入れ替え時は互換性確保のためワイプが安全

ワイプ前の準備|バックアップと注意点

必須:バックアップの取得方法

ワイプは不可逆的な操作のため、必ず事前にバックアップを取得してください。

PC版(Windows)のバックアップ手順

  1. C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\7DaysToDie\Saves にアクセス
  2. 対象ワールドのフォルダ(例:NavezganeRandom Gen)を右クリック→「コピー」
  3. デスクトップなど別の場所に貼り付け、フォルダ名に日付を追加(例:Navezgane_backup_20251113

レンタルサーバーのバックアップ手順

  • ConoHa for GAME:コントロールパネルの「バックアップ」→「手動バックアップ作成」をクリック
  • Xserver VPS for Game:サーバー管理画面の「バックアップ」→「今すぐバックアップ」を選択
  • 自動バックアップ機能:多くのサービスで過去数日分が自動保存されるが、ワイプ前は必ず手動でも取得

プレイヤーへの事前告知

マルチプレイサーバーの場合、ワイプ実施の3〜7日前に全プレイヤーへ通知しましょう。

  • Discordサーバー:専用チャンネルで告知+リマインダー設定
  • ゲーム内チャット:サーバー起動時のMOTD(Message of the Day)に記載
  • 告知内容例
    「【重要】11月20日(水)22:00にサーバーワイプを実施します。ワールドデータは削除されますが、プレイヤーレベル・スキルは引き継ぎ可能です(設定により変更可)。貴重品は各自スクリーンショットで記録推奨」

確認すべき設定項目

ワイプ後に引き継ぐ要素を事前に決定します。

項目完全ワイプ部分ワイプ(推奨)
ワールドマップ削除削除
建築物・拠点削除削除
プレイヤーレベルリセット保持可能
スキルポイントリセット保持可能
インベントリ削除削除推奨
クエスト進行状況リセット保持可能

PC版(ローカル・自前サーバー)のワイプ手順

ステップ1:サーバーを停止する

専用サーバーを起動している場合

  1. サーバーコンソールウィンドウで shutdown と入力してEnter
  2. 「Server shutdown complete」と表示されるまで待機(30秒〜1分)
  3. プロセスが完全に終了したことを確認

シングルプレイ・ホストゲームの場合

  • ゲームを終了し、Steamのライブラリで7 Days to Dieが起動していないことを確認

ステップ2:セーブデータを削除する

Windows版の手順

  1. エクスプローラーでアドレスバーに %appdata% と入力してEnter
  2. 7DaysToDieSaves フォルダを開く
  3. 削除対象のワールドフォルダを選択(例:NavezganeRandom Gen 配下の特定ワールド)
  4. 右クリック→削除(ゴミ箱に移動)

Linux版サーバーの手順

cd ~/.local/share/7DaysToDie/Saves
ls -la  # ワールド一覧を確認
rm -rf [ワールド名]  # 例:rm -rf "Navezgane"

ステップ3:設定ファイルの確認(任意)

ワールド生成設定を変更する場合、serverconfig.xmlを編集します。

主要な設定項目

  • <property name="GameWorld" value="Navezgane"/> :マップタイプ(Navezgane/RWG)
  • <property name="WorldGenSeed" value="asdf"/> :ランダム生成のシード値
  • <property name="WorldGenSize" value="4096"/> :マップサイズ(4096/8192/10240)

変更後、ファイルを保存してサーバーを再起動すると新規ワールドが生成されます。

ステップ4:サーバー再起動と確認

  1. サーバー起動ファイル(startdedicated.bat)をダブルクリック
  2. コンソールログで *** Connected players: 0 と表示されれば起動成功
  3. クライアントからサーバーに接続し、ワールドが初期状態(Day 1、時刻08:00)になっていることを確認

レンタルサーバーのワイプ手順

レンタルサーバーでは、専用コントロールパネルから簡単にワイプできます。主要サービスの手順を紹介します。

ConoHa for GAME のワイプ手順

  1. ConoHa for GAMEコントロールパネルにログイン
  2. 対象の7DTDサーバーを選択
  3. 「サーバー管理」→「ワールド設定」をクリック
  4. 「ワールドリセット」ボタンを押す
  5. 確認ダイアログで「はい」を選択
  6. 処理完了まで2〜5分待機(サーバーが自動的に再起動される)

注意点

  • ワールドリセットは完全ワイプ(プレイヤーデータも削除)
  • 部分ワイプはFTPでファイル操作が必要(後述)

Xserver VPS for Game のワイプ手順

  1. Xserver VPS for Game管理画面にログイン
  2. 「サーバー」→「7 Days to Die」を選択
  3. 「ワールドデータ管理」→「ワールドリセット」をクリック
  4. リセット対象を選択:
    • ワールドのみ:マップだけリセット(プレイヤーレベル保持)
    • 完全リセット:すべてのデータを削除
  5. 「実行」ボタンを押して完了

LOLIPOP! for Gamers のワイプ手順

  1. LOLIPOP! for Gamersマイページにアクセス
  2. 「ゲームサーバー管理」→「7 Days to Die」を選択
  3. 「ワールド管理」タブを開く
  4. 「新規ワールド作成」→既存ワールドを削除してから新規生成
  5. サーバー再起動で反映

汎用的な手順(FTPアクセス対応サーバー)

コントロールパネルにワイプ機能がない場合、FTPでファイルを直接削除します。

  1. FTPクライアント(FileZilla等)でサーバーに接続
  2. /home/7daystodie/Saves または /opt/7daystodie/Saves に移動
  3. 対象ワールドフォルダを削除
  4. サーバーを再起動

FTP接続情報の確認方法

  • ConoHa:コントロールパネルの「接続情報」に記載
  • Xserver:VPSコンソールから「SSH/FTP情報」を確認
  • さくらVPS:会員メニューの「サーバー情報」に記載

部分ワイプ(プレイヤーデータ保持)の方法

プレイヤーレベル・スキルを引き継ぐ理由

完全ワイプではプレイヤーの成長要素もリセットされ、モチベーション低下につながる場合があります。部分ワイプでは、ワールドマップのみリセットし、プレイヤーのレベル・スキル・クエスト進行を保持できます。

部分ワイプの具体的な手順

PC版(Windows)

  1. %appdata%\7DaysToDie\Saves を開く
  2. ワールドフォルダ(例:Random Gen\My World)内の以下を削除:
    • Region フォルダ(地形データ)
    • GeneratedWorlds フォルダ(POI配置情報)
    • *.map ファイル
  3. 残すファイル
    • Player フォルダ(プレイヤーデータ)
    • *.ttp ファイル(クエスト進行)
  4. サーバーを起動すると、新しいワールドで既存プレイヤーデータが引き継がれる

レンタルサーバー(FTP使用)

  1. FTPで /Saves/[ワールド名] にアクセス
  2. 上記と同様に地形データのみ削除
  3. Player フォルダは削除しない
  4. サーバー再起動

注意点

  • プレイヤーの座標情報は引き継がれるため、ワイプ後に空中や地中にスポーンする可能性がある
  • 回避策:サーバー設定で <property name="PlayerKillingMode" value="3"/> (リスポーン時初期地点へ)を設定
  • インベントリは削除推奨(保持すると序盤バランスが崩れる)

ワイプ後の確認事項とトラブル対処法

正常にワイプできたかの確認方法

  1. ゲーム内確認
    • Day 1、時刻 08:00 でスタートしているか
    • マップが未探索状態(黒塗り)か
    • プレイヤーの初期スポーン地点が表示されるか
  2. ファイルシステム確認
    • Saves フォルダ内に新しいタイムスタンプのファイルが生成されているか
    • 古いワールドデータが残っていないか
  3. サーバーログ確認
    • output_log.txt に「World created」のメッセージがあるか
    • エラーログ(赤文字)がないか

よくあるトラブルと対処法

トラブル1:ワイプ後もワールドが変わらない

  • 原因:削除対象を間違えた、キャッシュが残っている
  • 対処法
    1. サーバーを完全停止
    2. Saves フォルダ全体を確認し、対象ワールドが存在しないことを再確認
    3. クライアント側のキャッシュもクリア:%appdata%\7DaysToDie\Saves のローカルコピーを削除
    4. サーバー・クライアント両方を再起動

トラブル2:プレイヤーが空中スポーンする

  • 原因:部分ワイプでプレイヤー座標が保持されたまま地形が変わった
  • 対処法
    • コンソールコマンドで座標をリセット:teleportplayer [プレイヤー名] 0 -1 0(初期スポーン地点)
    • または serverconfig.xml<property name="PlayerKillingMode" value="3"/> を設定し、プレイヤーに死亡してもらう

トラブル3:「World load failed」エラーが出る

  • 原因:不完全な削除でファイルが破損した
  • 対処法
    1. バックアップから復元して完全ワイプをやり直す
    2. それでも解決しない場合、Saves フォルダ全体を削除して完全初期化

トラブル4:MODが動作しない

  • 原因:ワールドデータとMODの互換性問題
  • 対処法
    • MODフォルダ(Mods)を一時的に空にしてバニラで起動確認
    • MODを1つずつ戻して原因を特定
    • 最新版のMODに更新

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