重要なお知らせ: 本記事は2025年7月時点の7 Days to Die V2.0に対応した最新情報です。V2.0では多くの仕様変更があるため、従来の設定方法から変更点があります。
はじめに – PvEサーバー運営の重要性
7 Days to Die(7DTD)のPvE(Player vs Environment)サーバーは、プレイヤー同士の協力プレイを重視したサーバー形式です。PvPとは異なり、プレイヤー間の敵対行為を制限し、ゾンビや環境要素との戦いに集中できる環境を提供します。
2025年7月現在、7DTD V2.0のリリースに伴い、サーバー設定や管理方法に大きな変更が加わりました。Storm’s Brewingアップデートでは新しいバイオームシステムや嵐システムが導入され、PvEサーバーの運営においても新たな考慮事項が生まれています。
PvEサーバールールの基本方針
1. プレイヤー間の協力促進
PvEサーバーの最大の特徴は、プレイヤー同士が協力してゾンビの脅威に立ち向かうことです。以下の基本ルールを設定することで、健全なコミュニティを育成できます。
- プレイヤー同士の攻撃行為の禁止
- 他プレイヤーの建築物への無断侵入・破壊の禁止
- 資源の独占や妨害行為の禁止
- 新規プレイヤーへのサポートの推奨
2. 建築ルールの設定
PvEサーバーでは建築の自由度が高い反面、他プレイヤーの迷惑となる建築を制限する必要があります。
- 重要な資源ポイントの占有禁止
- 道路や公共エリアの封鎖禁止
- 他プレイヤーの建築物周辺への無断建築禁止
- 景観を著しく損なう建築物の制限
技術的な設定方法
1. フレンドリーファイア設定
PvEサーバーの基本となるフレンドリーファイア設定は、serverconfig.xmlファイルで行います。

出典: Shockbyte – 7DTD サーバー設定画面
PlayerKillingModeの設定値は以下の通りです:
設定値 | モード | 説明 |
---|---|---|
0 | No Killing | プレイヤー間の攻撃を完全に無効化 |
1 | Kill Allies Only | アライアンスメンバーのみ攻撃可能 |
2 | Kill Strangers Only | 非アライアンスメンバーのみ攻撃可能 |
3 | Kill Everyone | すべてのプレイヤーを攻撃可能 |
推奨設定: PvEサーバーでは「PlayerKillingMode=0」を設定することで、完全なPvE環境を構築できます。
2. 建築保護設定
V2.0では土地保護ブロック(LCB: Land Claim Block)の仕様が改善されました。以下の設定項目が重要です:
- LandClaimSize: 土地保護範囲(推奨値: 41-61)
- LandClaimDeadZone: 他のLCBとの最小距離(推奨値: 30-50)
- LandClaimExpiryTime: 非アクティブプレイヤーのLCB有効期限(推奨値: 7-14日)
- LandClaimDecayMode: LCB消失後の建築物の扱い(推奨値: 0-2)

出典: XGamingServer – LCB設定画面
3. V2.0新機能への対応
V2.0で導入された新機能に対するPvEサーバー向けの推奨設定:
- バイオーム段階進行: 新規プレイヤーの難易度調整のため有効化推奨
- 嵐システム: 協力プレイを促進するため中程度の頻度に設定
- 新ゾンビ: PvE環境での適切な挑戦レベル維持のため標準設定
コミュニティ管理とルール運用
1. 管理者権限の設定
効果的なPvEサーバー管理のため、適切な管理者権限の設定が重要です。serveradmin.xmlファイルで管理者を指定できます。
<serveradmin>
<admins>
<admin steamid="76561198XXXXXXXXX" permission_level="0" />
</admins>
</serveradmin>
2. 迷惑行為対策
PvEサーバーでも以下の迷惑行為への対策が必要です:
- グリーフィング: 他プレイヤーの建築物破壊や妨害行為
- 資源独占: 重要な資源地点の占有
- スパム行為: チャットでの迷惑行為
- エクスプロイト: ゲームの不具合を悪用した行為
注意事項: PvEサーバーでも完全に安全ではありません。オフライン時の拠点破壊やアイテム窃取は技術的に可能です。重要アイテムは必ず安全な場所に保管してください。
3. ログ管理と監視
効果的なサーバー管理のため、以下のログ監視が重要です:
- プレイヤーの接続・切断ログ
- 建築・破壊活動のログ
- チャットログの監視
- アイテム移動・取引のログ
ルール告知とテンプレート
1. 新規プレイヤー向け告知テンプレート
サーバールール – 新規プレイヤー向け
当サーバーへようこそ!PvEサーバーでは以下のルールを遵守してください:
- プレイヤー同士の攻撃は禁止です
- 他プレイヤーの建築物には無断で立ち入らないでください
- 資源地点の独占は禁止です
- 困ったことがあれば管理者やベテランプレイヤーに相談してください
- 楽しく協力してゾンビと戦いましょう!
2. 定期告知テンプレート
定期的に以下の内容を告知することで、ルールの徹底を図れます:
定期告知内容
- サーバーワイプ予定日の事前告知
- 新機能やルール変更の案内
- イベント開催の告知
- メンテナンス予定の通知
V2.0でのベストプラクティス
1. 新バイオームシステムへの対応
V2.0で導入されたバイオーム段階進行システムは、PvEサーバーにおいて新規プレイヤーの体験を大幅に改善します。適切な設定により、プレイヤーが段階的に難易度の高いエリアに挑戦できるようになります。
2. 嵐システムの活用
新しい嵐システムは、プレイヤー間の協力を促進する要素として機能します。嵐の頻度を適切に設定することで、プレイヤーが自然に協力する機会を増やせます。
3. 新ゾンビへの対策
V2.0で追加された新しいゾンビタイプは、PvEサーバーにおいても新たな挑戦要素となります。プレイヤーが情報を共有し、協力して対策を立てることが重要です。
おすすめサーバーホスティング比較
PvEサーバーの運営には、安定したサーバーホスティングサービスが不可欠です。以下に主要なサービスを比較します:
1. ゲーミング特化サーバー
サービス名 | 特徴 | 推奨用途 |
---|---|---|
XServer VPS for Game | ゲーム専用最適化、高性能CPU | 大規模PvEサーバー |
ConoHa for GAME | 簡単セットアップ、日本語サポート | 初心者向けPvEサーバー |
ロリポップ! for Gamers | コストパフォーマンス重視 | 小規模コミュニティ |
2. 汎用VPSサーバー
より柔軟な設定が必要な場合は、汎用VPSサーバーも選択肢となります:
- XServer VPS – 高性能・高安定性
- ConoHa VPS – 使いやすい管理画面
- シンVPS – 格安高性能
3. サーバー選択のポイント
PvEサーバー運営において重要な選択基準:
- 安定性: 長時間の稼働に耐える信頼性
- 性能: 多数のプレイヤーをサポートできるスペック
- サポート: 24時間対応の技術サポート
- バックアップ: 自動バックアップ機能の有無
まとめ
7DTD V2.0に対応したPvEサーバーの運営は、適切なルール設定と技術的な設定により、プレイヤーにとって楽しく協力的な環境を提供できます。新機能を活用しながら、コミュニティの成長を支援する管理方針を維持することが重要です。
定期的なルールの見直しと、プレイヤーからのフィードバックの収集により、より良いサーバー環境を構築していきましょう。
※本記事は2025年7月時点の情報に基づいて執筆されています。最新の設定方法や仕様については、各サービスの公式サイトをご確認ください。
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