7 Days to DieはV2.xで大型アップデートが継続しており、2026年1月時点では「V2.5 Survival Revival」安定版(Stable)が最新です。LinuxGSMを使うと、インストール・起動/停止・アップデート・監視・バックアップなどの運用をコマンドで一元管理できます。本ガイドでは、LinuxGSMで7DTD専用サーバーを構築し、Cronで自動運用しつつ、Slack通知やログ管理まで一通り整える手順を、実運用目線で詳しく解説します。

LinuxGSMとは
LinuxGSM(Linux Game Server Manager)は、Linuxサーバー上でゲームサーバーを簡単に管理できるツールです。7 Days to Dieサーバーの導入、起動、停止、アップデート、監視を自動化できる強力なツールです。
LinuxGSMの主な特徴
- 自動インストールとアップデート機能
- サーバーの起動・停止・再起動の自動化
- ログ監視と自動バックアップ
- Slack、Discord、Telegram通知対応
- Cronジョブによる自動運用
- 詳細なサーバー統計とモニタリング
参考:日本語の動画解説(サーバー構築の流れを掴む)
文字だけだとイメージしにくい場合は、以下の日本語動画で全体像を掴んでから手順を進めるとスムーズです(内容は投稿時点のバージョンに依存するため、最終判断は公式/テンプレ設定を優先してください)。
システム要件と対応ディストリビューション
推奨システム要件
| 項目 | 最小要件 | 推奨要件 |
|---|---|---|
| CPU | 2コア以上 | 4コア以上 |
| メモリ | 4GB以上 | 8GB以上 |
| ストレージ | 20GB以上 | 50GB以上(SSD推奨) |
| ネットワーク | 100Mbps以上 | 1Gbps以上 |
対応ディストリビューション
LinuxGSM公式では、7 Days to Dieサーバーを安定運用するための「最小推奨ディストリビューション」として、以下が案内されています(これ以外でも要件を満たせば動作する場合があります)。
- Ubuntu 20.04 LTS
- Debian 11
- Enterprise Linux 8(RHEL系:Rocky/Alma など)
また、未検証のディストリでも tmux 1.6以上 と glibc 2.27以上 を満たせば互換になる可能性があります。古いOSを使う場合は、事前にアップグレードも検討してください。
事前準備とサーバー設定
サーバーの初期設定
Linuxサーバーにログインし、以下のコマンドでシステムを最新状態にアップデートします:
# Ubuntu/Debian の場合
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
# Enterprise Linux 8(Rocky/Alma/RHELなど)の場合
sudo dnf update -y
必要なパッケージのインストール
LinuxGSMの動作に必要なパッケージをインストールします:
# Ubuntu/Debian の場合
sudo apt install -y curl wget file tar bzip2 gzip unzip bsdmainutils python3 util-linux ca-certificates binutils bc jq tmux lib32gcc-s1
# Enterprise Linux 8(Rocky/Alma/RHELなど)の場合(例)
sudo dnf install -y curl wget file tar bzip2 gzip unzip python3 util-linux ca-certificates binutils bc jq tmux glibc.i686 libstdc++.i686
専用ユーザーの作成
セキュリティのため、専用ユーザーを作成します:
# 専用ユーザー作成
sudo adduser sdtdserver
# ユーザー切り替え
sudo su - sdtdserver
LinuxGSMの導入手順
LinuxGSMインストールスクリプトのダウンロード
LinuxGSMインストールスクリプトをダウンロードします:
# LinuxGSMスクリプトのダウンロード
wget -O linuxgsm.sh https://linuxgsm.sh
chmod +x linuxgsm.sh
7DTDサーバーのインストール
7 Days to Die専用サーバーをインストールします:
# 7DTDサーバー用スクリプトの作成
./linuxgsm.sh sdtdserver
# インストール実行
./sdtdserver install
インストール完了の確認
インストールが正常に完了したか確認します:
# サーバー詳細確認
./sdtdserver details
# テスト起動
./sdtdserver start
# 起動状態確認
./sdtdserver status
サーバー設定とカスタマイズ
基本設定ファイルの編集
LinuxGSM側の設定(起動パラメータやアラート設定など)は common.cfg に書くのが基本です。7DTDそのもののゲーム設定(難易度、PvP、パスワード、最大人数など)は serverconfig.xml を編集します。まずはLinuxGSMの設定ファイルを開きます:
# LinuxGSM 設定ファイル(共通) nano ~/lgsm/config-lgsm/sdtdserver/common.cfg
common.cfg の既定値は _default.cfg から読み込まれます。基本は _default.cfg を直接編集せず、必要な項目だけを common.cfg に上書き定義して運用します(複数インスタンス運用では instance.cfg を併用)。
主要設定項目
7DTDのゲーム設定は、通常 serverconfig.xml(LinuxGSM環境では ~/serverfiles/ 配下に配置されることが多い)で管理します。項目名は同梱テンプレート(serverconfig.xml)を参照し、<property name="..." value="..." /> の形式で編集します。
| 項目 | 設定場所 | 例 |
|---|---|---|
| サーバー名 | serverconfig.xml | ServerName |
| パスワード | serverconfig.xml | ServerPassword |
| 最大人数 | serverconfig.xml | ServerMaxPlayerCount |
| ゲームポート | serverconfig.xml | ServerPort(例: 26900) |
| Telnet(管理) | serverconfig.xml | TelnetEnabled / TelnetPort |
| Control Panel(Web管理) | serverconfig.xml | ControlPanelEnabled / ControlPanelPort / ControlPanelPassword |
なお、管理系(Telnet/Control Panel)を有効にする場合は、インターネットに公開しない・強固なパスワード・IP制限などの対策を必ず行ってください。
V2.x対応の追加ポイント
V2.0以降、PC(Steam)と現行コンソール(PS5 / Xbox Series X|S)でのクロスプレイに対応しました。クロスプレイ対応サーバーとしてコンソール側検索に表示させるには、serverconfig.xmlの必須条件を満たす必要があります。
クロスプレイ必須設定(V2.0以降)
ServerMaxPlayerCountは最大8(8を超えるとコンソール側は表示/参加できない)ServerAllowCrossplayを TrueEACEnabledを True(Easy Anti-Cheat)IgnoreEOSSanctionsを False
上記に加えて、経験値倍率や戦利品量などの一部設定に「許容レンジ」があり、範囲外だとコンソール側から見えない/接続できない場合があります。必ず公式の「Crossplay Server Requirements」を確認し、要件に沿って調整してください。
V2.5(Survival Revival)アップデート運用メモ
- V2.5安定版は2.Xセーブと互換性がありますが、公式は「最良の体験のため新規ワールド推奨」と案内しています。
- 旧セーブを続行する場合、作業台などのクラフトキューが消えるケースが報告されているため、アップデート前にキューを空にしておくことが推奨されています。
自動アップデート設定
Cronジョブの設定
自動アップデートを設定するため、Cronジョブを作成します:
# Crontabエディタを開く
crontab -e
# 以下の内容を追加
# サーバー監視(5分毎)
*/5 * * * * /home/sdtdserver/sdtdserver monitor > /dev/null 2>&1
# 自動アップデート(30分毎)
*/30 * * * * /home/sdtdserver/sdtdserver update > /dev/null 2>&1
# LinuxGSM自体のアップデート(週1回)
0 0 * * 0 /home/sdtdserver/sdtdserver update-lgsm > /dev/null 2>&1
# 自動バックアップ(1日1回)
0 2 * * * /home/sdtdserver/sdtdserver backup > /dev/null 2>&1
アップデート通知設定
LinuxGSMには、起動時アップデートや各種アラート(メール/Slackなど)の仕組みがあります。運用に合わせて common.cfg に追記してください:
# LinuxGSM 設定ファイル nano ~/lgsm/config-lgsm/sdtdserver/common.cfg # 起動時にアップデート確認(必要に応じて) updateonstart="on" # メール通知(必要に応じて) emailalert="on" email="admin@yourdomain.com" emailfrom="server@yourdomain.com"
メール送信にはサーバー側のMTA(Postfix等)設定が必要です。メール運用が難しい場合は、後述のSlack通知だけでも十分に実用的です。
Slack通知連携の設定
Slack Webhookの準備
Slackワークスペースで以下の手順でWebhookを作成します:
- Slackアプリ管理画面にアクセス
- 「Incoming Webhooks」を選択
- 通知したいチャンネルを選択
- Webhook URLをコピー
LinuxGSMでのSlack設定
LinuxGSMのSlack通知は、common.cfg にWebhook URLを設定するだけで有効化できます:
# 設定ファイルの編集 nano ~/lgsm/config-lgsm/sdtdserver/common.cfg # Slack設定(必須) slackalert="on" slackwebhook="https://hooks.slack.com/services/YOUR/SLACK/WEBHOOK"
通知先チャンネルの指定など、追加のカスタム項目が利用できる場合もありますが、LinuxGSMのバージョンや環境により差が出るため、まずは上記の最小構成で動作確認するのがおすすめです。
通知テスト
設定が正しく動作するかテストします:
# 通知テスト
./sdtdserver test-alert
高度な監視とログ管理
ログファイルの場所
LinuxGSM環境では、ログは原則として /home/sdtdserver/logs(ユーザー名が違う場合は /home/<user>/logs)配下にまとまります。まずは配置を確認しましょう:
# ログディレクトリ確認 ls -lah ~/logs # 代表例(環境によりファイル名/階層は異なる) # - script/ : LinuxGSMの実行ログ # - console/ : サーバーコンソールログ # - server/ : ゲームサーバー側ログ(生成される場合)
「どのログを見れば良いか分からない」場合は、まず ./sdtdserver details と ./sdtdserver monitor を実行し、出力に合わせて該当ログを追うのが近道です。
ログローテーション設定
ログファイルの肥大化を防ぐため、ログローテーションを設定します:
# ログローテーション設定
nano ~/lgsm/config-lgsm/sdtdserver/common.cfg
# ログ設定の追加
maxlogsize="100"
maxlogdays="7"
logcompress="on"
パフォーマンス監視
サーバーのパフォーマンスを監視します:
# リソース使用状況確認
./sdtdserver monitor
# プロセス確認
ps aux | grep 7DaysToDieServer
# ディスク使用量確認
df -h
トラブルシューティング
よくある問題と解決方法
よくある問題と対処法:
- サーバーが起動しない → ログファイルを確認し、必要な依存関係をチェック
- プレイヤーが接続できない → ファイアウォール設定とポート開放を確認
- パフォーマンスが低い → メモリ使用量とCPU負荷を監視
- アップデート後に不具合 → バックアップから復元、設定ファイルの互換性確認
V2.xアップデート時の注意点
V2.xはアップデート間隔が比較的短く、専用サーバーでもアップデート追従が前提になります。特にV2.5(Survival Revival)では、2.Xセーブ互換がある一方で「新規ワールド推奨」や運用上の注意点が案内されています。
- アップデート前に必ずバックアップ(ワールド/プレイヤーデータ/設定ファイル)
- 旧セーブ継続時は、作業台などのクラフトキューを空にしてからアップデート(消える事例への対策)
- クロスプレイ運用では EAC必須 のため、MOD導入は制約が出ます(まずはバニラで安定化→段階的に変更)
- 設定項目の名称変更が発生することがあります(例:Web管理系の項目名が変わることがあるため、同梱テンプレを確認)
アップデート後に「起動できない」「サーバー一覧に出ない」「コンソールが参加できない」などが起きた場合は、まず serverconfig.xml の必須条件(特にクロスプレイ要件)と、ファイアウォール/ポート開放を再確認してください。
セキュリティ対策
基本的なセキュリティ設定
公開サーバーは常に攻撃対象になり得ます。最低限、SSHの堅牢化とファイアウォール(必要ポートだけ開放)を実施してください。
SSHの設定強化(例)
sudo nano /etc/ssh/sshd_config # 例:必要に応じて調整 Port 22022 PermitRootLogin no PasswordAuthentication no PubkeyAuthentication yes sudo systemctl restart ssh
7DTDの必要ポート開放(例)
標準構成では、TCP 26900 と UDP 26900-26903 の開放が案内されることが多いです(環境やバージョンで追加が必要な場合があります)。クロスプレイやサーバーブラウザ表示で詰まる場合は、ポート範囲を再確認してください。
# UFW(Ubuntu系の例) sudo ufw allow 26900/tcp sudo ufw allow 26900:26903/udp # Telnet / Control Panel を使う場合は、必要最小限で追加開放 # sudo ufw allow 8081/tcp # sudo ufw allow 8080/tcp
自動セキュリティアップデート
セキュリティアップデートを自動化します:
# Ubuntu の場合
sudo apt install -y unattended-upgrades
sudo dpkg-reconfigure -plow unattended-upgrades
推奨サーバー業者とプラン
高性能VPSプロバイダー
7DTDサーバー運用におすすめのVPSプロバイダー:
ConoHa for GAME(ゲーム向け最適化)
ゲーム専用サーバーに特化したConoHa for GAMEは、簡単セットアップと高性能を両立:
XServer VPS(国内高速・安定)
国内最速クラスの通信速度と高い安定性で、快適なマルチプレイ環境を提供:
ABLENET VPS(コスパ重視)
コストパフォーマンスに優れたVPSで、7DTDサーバー運用を低コストで実現:
プロバイダー別の特徴
| プロバイダー | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| ConoHa for GAME | ゲーム特化、高性能 | 本格運用、大人数 |
| XServer VPS | 国内高速、安定性 | 低レイテンシ重視 |
| ABLENET VPS | 低価格、コスパ | 小規模、テスト運用 |
運用開始後のメンテナンス
定期メンテナンス項目
安定運用のために定期的に実施すべき項目:
- バックアップの確認
- ログファイルのチェック
- ディスク容量の監視
- パフォーマンスの確認
- サーバー設定の見直し
プレイヤーフィードバックの活用
プレイヤーからのフィードバックを活用してサーバーを改善します:
# プレイヤー統計の確認
./sdtdserver details
# サーバーログの分析(例)
grep -i "error\|warning" ~/logs/console/* 2>/dev/null
# パフォーマンス統計の確認
./sdtdserver monitor
最新アップデート情報の追跡
公式情報源の確認
7DTDの最新情報を定期的に確認する情報源:
- 公式Steam フォーラム
- 公式Discord サーバー
- LinuxGSM公式サイト
- 7DTD Japan Wiki
自動更新通知の設定
「最新バージョンが出たら気づきたい」場合は、LinuxGSMの update とアラート機能を組み合わせるのが最も堅牢です。独自にSteam APIを叩くスクリプトは仕様変更の影響を受けやすいため、まずはLinuxGSMの標準機能で運用しましょう。
おすすめ:低負荷時間に定期アップデート確認+通知
# 例:毎日 05:10 にアップデート確認(必要なら自動適用) 10 5 * * * /home/sdtdserver/sdtdserver update >> /home/sdtdserver/logs/update.log 2>&1 # 例:週1でLinuxGSM自体も更新(推奨) 0 4 * * 0 /home/sdtdserver/sdtdserver update-lgsm >> /home/sdtdserver/logs/update-lgsm.log 2>&1
アップデートを「自動適用しない」運用にしたい場合は、Cronでは情報収集(公式アナウンス/Steamニュース確認)だけにし、実アップデートはメンテナンス時間帯に手動で行うのも安全です。どちらの運用でも、アップデート前バックアップは必須です。
まとめ
LinuxGSMを使用した7DTDサーバーの運用は、初期設定こそ手間がかかりますが、一度設定が完了すれば非常に安定した自動運用が可能です。V2.xの機能(クロスプレイ要件など)を正しく押さえ、プレイヤーに快適なゲーム環境を提供しましょう。
特に重要なのは、定期的なバックアップとログ監視です。これらを自動化することで、トラブル発生時の迅速な対応が可能になります。
また、適切なVPSプロバイダーの選択は、サーバーの安定性に直結します。本ガイドで紹介したプロバイダーを参考に、要件に最適なサービスを選択してください。
※本記事は2026年1月時点の情報に基づいて作成されています。
最新情報については、各公式サイトをご確認ください。

